作品投稿掲示板 - B-REVIEW

杜 琴乃


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yamabitoさん、ありがとうございます!その感覚とっても嬉しいです!私もそういうのが好きです!分からなすぎても面白くないと思うので、その塩梅にいつも悩みます。 (紫陽花)

2021-07-18

ryinxさん、ありがとうございます(^^) 散歩をしていて浮かんだものです。散歩みたいに気軽に読んでくださいね。 (紫陽花)

2021-07-18

ABさん、ありがとうございます!チェシャ猫は……たしかに単に「猫」だけでも良かったかなぁとも思いましたが、うーん悩みます^^; 私はとても蚊に刺されるのがこれからの季節の悩みです。。 (紫陽花)

2021-07-13

深尾さん、ありがとうございます。雨と血液、なんとなく相反するイメージがあるから……でしょうか?温と冷的な?寒色と暖色的な?少しでもイメージすることを楽しんで頂けたなら嬉しいです。 (紫陽花)

2021-07-13

最終連の >埃にまみれた によって何かを懐かしむような眼差しを感じます。また、初連の >誰もいない公園で と、タイトルの古風さが相俟ってノスタルジックな作品になっていると思いました。 猫ちぐらは公園にあるドーム状の滑り台に似ていますね。或いは土管のような狭くて暗いところって、落ち着くようなワクワクするような不思議な空間ですよね。 >猫ちぐらみたいに >小さな惑星で 公園の描写から猫ちぐらまで、ストレスなくイメージすることができて、穏やかでリラックスした時間を味わうことができました。シンプルで無駄のない素晴らしい作品だと思います。 (猫ちぐら)

2021-07-12

沙一さんありがとうございます! タイトルって難しいですね〜。あまりタイトルで語りたくないっていうのもあって、その塩梅が。 > 暗鬱な梅雨も暗鬱なままで甘美に感じられてくるような詩。映画も音楽もそしてやはり詩も、現実に彩りをあたえてくれるものだと信じています。 とのコメントを頂戴しまして、私自身が詩を読む時に求めているものでもあり、大変嬉しく思います。 (紫陽花)

2021-07-10

エイクピアさんありがとうございます。「握ると必ず人を殺すナイフ」って異常なようで、正当な気もする不思議な印象を受けました。吉岡実の「僧侶」を読んだ時のぐるぐる感と同じぐるぐる感があるのかもと思いました。 (心地よい絶望)

2021-06-11

みうらさんお久しぶりです。嬉しいコメントを有難うございます! (心地よい絶望)

2021-06-11

ryinxさん ありがとうございます(^^)! (ミステリ)

2021-06-08

本当に、何をしたらこんなに汚れるの?っていうくらい汚してくるんですよ。 書き始めてからだいぶ時間が経って完成しました。最後の部分は最近足したのですが、私自身も、たぶんこういうことが言いたかったのだろうなぁと思っています。緊張感をはらんでいる、というコメント嬉しいです。ありがとうございます! (ミステリ)

2021-06-04

洗濯機に放り込むだけでは落ちない、予洗いが必要な汚れがあるんです……(T_T) (ミステリ)

2021-06-01

怪奇小説的で面白かったです。良かれと思ったことが良い結果に結びつかない救いが無い感じ、ハッピーエンドに慣れてくるとこの裏切りが気持ちよかったです。人生そんなに上手くいかないよね~となんだか安心しました。 (むむむむむむむむむむ)

2021-05-29

> 行間開けて書いてみた文章も。 >詰めれば意外と短いよねと。 >そんなことを思う。 良いなぁと思いました。 時間をかけて、間をおいて、たくさん君のことを思っている、と思っていたのに実際そうでもなかった、ということを自覚してしまって、自嘲しているような。前後で似たような詩行が繰り返されてるのと合わせて「時間や空間の消費量の割には伝わることが少ない」という虚しさとして伝わってきました。 (8月32日が始まって)

2021-05-29

これは是非、紙で、本でいえば見開きで、読みたいです。スクロールでは勿体ない。もしくは、額装したら、もっとすてきに、雨、が見える気がしました。 (雨に)

2021-05-22

お読みいただきありがとうございます! 子供というものは瞬く間に居なくなってしまうものだと、しみじみ思います。 (窓際の胸像)

2021-05-10

この作品で、二度童子という言葉を初めて知りました。調べてみると還暦ともあり、なるほど、となりました。 リアルだけれども、倒錯的で、怪奇小説のようでもあり、とても面白かったです。 煙草を吸うところ、日記帳の描写など、淡々とディテールを語っている部分が、くどくならずに次へ次へと読ませるのが凄いです。 (二度童子にどわらし)

2021-05-10

お読みいただきありがとうございます。 また、過分なお言葉をいただき恐縮です。 私は書いてる最中にアレもコレもと色々と詰め込みすぎてしまう傾向があるので、統一感のあるものになっていたら少しは成長出来てるのかなぁと思えます。 とくに初連は最後にいじった箇所でもあるので本当に嬉しいです! (窓際の胸像)

2021-04-27

お読みいただきありがとうございます。 最近、一行が長くなりがちだったので、二連目は思い切ってみました。「言葉が活き活きと動いている」と仰っていただけて嬉しいです! (窓際の胸像)

2021-04-27

「平べったい器」、初めて出会う発想で面白かったです。器っていうのはただ大きければ良いってものでもないのかもしれないですね。と、ここで、器に入れるものを液体に限定していたことに気づきました。ふぐ刺しを入れたら良いのではないかしら。もちろんちゃんと毒を抜いて!というのは、置いておいて、 >『すまない』 /さきに 謝っておこう /『おっとっ…』/ また こぼしてしまった のところが好きです。胸の前で器を持ったままぺこりと謝ってまた中身をこぼしているちょっと情けない姿が想像できて思わず笑ってしまいました。 シンプルにまとまっているのがまた良かったです。 (平べったい器)

2021-04-24

彫刻刀って、主な活躍の場は小学校だと思っているのですが、あんなに色々な種類の刃物を小学校に持っていくっていうのを想像したら今まで当たりまえだと思っていたことに妙にハラハラしました。 比喩でも何でもない実物としての刃物の存在感と怒りに呼び覚まされる狂暴性に胸がひやりとします。 >どこへ向かうだろう/なにも知らないままに/おまえが投げつけた彫刻刀 はじめの三行が一番恐ろしいです。「なにも知らないままに」というところに無責任さが宿っている気がして、その後一転する教室の雰囲気とのギャップがとても怖かったです。 (怒り)

2021-04-24

羽田さんの「肉になる」フレーズは本当に強いなぁと思います。 >朝 子牛たちを見回る。 のなんてことの無い一言から >肉になる 子牛の瞳 輝きて の唐突な七五調が「ただ事じゃない」感をだしていて、自然と崩していた足を正座に直しました。どつかれたり、逃げられたりしてとても大変そうなのに、愛情を感じるのは「草をはむはむ」とか「柔らかい コラーゲン鼻」の「柔らかい」とかそういう筆者の感覚や眼差しのためなのだろうと思い居ました。 私も日々感謝して、いただきます。 (子牛 和牛)

2021-04-24

『〈ひらがな〉の降る朝』とはどんな朝だろうかと、読み終えてその説明があったような気がしたけれど、実際「これだ」という説明はされてないのですよね。けれど不思議と読み終えて納得した気持ちになりました。なぜこのタイトルなのか?という疑問は残らず、明確な理由はないけど「なるほど」と思いました。不思議。 それは異国の言葉に振った読み仮名でしょうか、それとも幼き日の会話でしょうか。どちらにしても、通じ合おうとする二人の優しいやりとりが感じられました。 (〈ひらがな〉の降る朝)

2021-04-24

「いつもと同じ」から始まるのに、老人の車がゆっくりだったからいつもと違うことをしてしまう。きっと素晴らしくうららかな日だったのではないかしらと思いました。この日常のなかの異常の度合いが特殊すぎず、絶妙で良いと思いました。 (散歩)

2021-04-24

ビニール傘のビジュアルの「くらげ」から、触れたくても触れられないモダモダを経て「痺れ」がくる最後。ドラマティックでうっとりしました。 視覚→イメージ→感覚という構成が私にとって読みやすく感じました。 (くらげつつ)

2021-04-09

>幻でみたのだという暗い踊り場には、低学年なら空、それよりお兄さんお姉さんたちなら希望というふうに誰かの希望が磔けられて、さわさわ、さんざめいていた。 >お天気予報は明日は飴が降るといったよ。みんなはぶらしをもっていらっしゃい。同じ年のともだちはいつになっても幼くならないのはどうして? この辺がとくに好きで……。主体の見ている白昼夢をVR体験しているような浮遊感を覚えました。 小学校によくある何気ない風景や会話が気づくとねじ曲がっておかしな事になっちゃっている。読んでいる間はその境目に全く気づけなくて、気がついたらおかしな場所にいる。 >だって診療室の寝台の硬いまくらに海中のあわになって上がっていくえんぴつの柔らかさはきみの腿から血がでていた。 また、後半に行くほど性的な何かを感じました。無垢な子供たちが大人になっていく。初潮か処女喪失みたいな感じもあっていいですね。すごく好きです。 (ひらいて、とがって)

2021-04-05

不思議な作品ですね。 散文と行分け詩はリンクしているであろうと思っていると、 >待つという時間を 両手で掬ってみる。 繰り返し現れるこの部分が何か重要そうで、散文の部分にも直接的な説明は無い。 なのに何故かまとまり感はあって、全く分離している感じもない。 新学期、クラス替え、入学、など新しい環境へ馴染むまでのフワフワしたなんとも言えない感覚を覚えました。程よく現実的でピュアな感じが、小さくてキラキラした熱帯魚のイメージと重なって、決して明るい内容ではないのだけど、爽やかな読後感がある……という本当に不思議な作品でした。 (熱帯魚)

2021-04-04

色んな意味の「キモッ」。いっぱい並ぶと攻撃力も増しますね。 コミカルで、でもどこか辛辣で思わず「ふふっ」てなっちゃいました。 >人柄が出る。人間が出る。 >ホラ、ホラ、 >出るぞ、出るぞ、出るぞ~。 の変態くささとかとても好きです。 シンプルで文字面だけでも楽しく、「この人の出ている部分はドコだろう」とか想像しても楽しかったです。 (出る)

2021-04-04

>鍵を失くしたから、 >泡立つ不安と、 >かすかな安心。 冒頭から好きでした。 昼間はバンバン車の往来がある幹線道路では少なからず事故はあるし、深夜のしぃんとした道路に死が潜んでいるような不気味さを感じました。幹線道路って確かに血管っぽいですね。 >なおも狭窄する、血管。 真っ直ぐ伸びた先が遠くの暗がりに集結しているような奥行を感じました。ホラー映画とかにある怖いけど目が離せない感覚を覚えました。「狭窄」という言葉がまた、そんな息苦しさを感じさせるのにピッタリですね。 (死と儀礼)

2021-03-29

丁寧に読んでいただきありがとうございます。マニキュアって子供の頃すごく憧れていて、100円均一でやたらと買っては休日になる度に塗っていました。そして律儀に日曜日の夜には落とすのですが、そういうのを楽しんでいた時が懐かしいです。今は面倒でとてもできません。 スラッシュって色んな意味がありますよね。一応ここでは、「改行」では無い、とだけ書かせていただきますね。 コメントありがとうございました! (蛋白石のねむり)

2021-03-12

>不思議な世界に迷い込んだ >ファンタジーワールド 「不思議な世界に」と述べたあとであらためて「ファンタジーワールド」という語を持ってくる意図が読み取れなかったです。 また、 >虹がかかる空に >太陽が見えてくる >ときめきを探して >夢を見続けよう >透き通るような心を見せて >星の輝きが包み込む と、キラキラとしたイメージが連続しています。ずっとキラキラしているので読んでいてだんだん視界がハレーションに包まれていくような、キラキラがキラキラを打ち消してしまっているような印象を受けました。 なにかに感化され希望を得たのかな、と受け取ったのですが、その「なにか」が何なのか、が描かれていると良かったかなと思います。 たとえば「広い宇宙の片隅/流れ星が流れる」においてもなぜこの部分にこのイメージが挿入されているのかが分かりませんでした。前後では「空を自由に飛びたい」と云いながらの墜落していく星、は何をイメージしてなのでしょうか。そういった部分がもっと書き込まれてあると良いなと思いました。 (ブルーバード)

2021-03-11

なんだか楽しそうな面白そうなタイトルで誘われるまま読むとぐるぐるとるるりらワールドに引き込まれていきました。 「ルルべ」っていうとバレエでいうつま先立ちのポーズで、冒頭の「まわりながら/唄ってる」ではじめて読んだ時はすっかりバレエのことかなと思っていました。 私は、つま先立ちで唄って踊ってお喋りして、舌っ足らずで奔放な少女が鬼子母神になって、そこに漂う匂いが花とかじゃなくて上のコメントにあるような「死臭」である、という読み方をしましたが、とてもサイコーです。明暗の塩梅がめちゃくちゃ好みです。 (ピーティクル・パーティクル)

2021-03-10

>詩のひとつでも書ければいいな/翼があっても歩く気がする/とんでもない所で現れる改行みたいに/場違いで恥ずかしい この最終連はとても好きです。 それだけに、ここまで来るための5連が同じことを繰り返し聞かされているような印象でくどく感じました。 「翼があっても歩く気がする」は、この一行だけで「なぜそう思うのか」と読み手が想像する楽しみがある。たとえば、それは結局は凡庸な生き方しかできないという語り手の意気地のなさからだろうか、とか、いつでも飛んでいけるから生まれた心の余裕なのか、とか。「とんでもない所で現れる改行」も、いつかどこかで読んだ詩集にそういうのがあったかもしれないなぁと思わずクスっと笑ってしまう。そして最後の「場違いで恥ずかしい」という一言で語り手がどんな人物なのかうっすら見える。最終連には読み手が想像する余地がたくさんあって楽しかったです。 (ぬくもり)

2021-03-07

「四番の前で待つ」って不吉ですね。(しあわせ、という見方もあるけれど) 呼ばれてさらに待たされる、という生殺しの状況も相まってドキドキしました。 「なめくぢは急いでいた」ってすごく好きです。なめくぢの探しているのはなんだろう。ドキドキしてるなめくぢって臓器っぽいですね。。 「闇を描いている/と思しきチョーク」チョークといわれてはじめに思い浮かべるのは「白いチョーク」でした。たしかに、黒いキャンバスで「闇」を表現するなら白で塗りつぶすのかもしれない。 「死んだ者だけが/鮮やかに生きている」切ない!! 同じ対象を見たとしても、見る人によって見え方は全く違ってくる。あたりまえだけど、気づきにくいことで、でもとても大切なことだなぁと思いました。読み手が想像する余地がたくさんあって、とても楽しく読ませていただきました。 (四番)

2021-03-07

こちらこそありがとうございます。 読後に感じた「いいな」の、何が・何処が・どんな風に、を突き詰めて文章にするのってまだまだ難しくて、読んだ人にちゃんと私の「いいな」が伝わったかな!?と不安になります。私はゴーイングマイウェイな(詩の)解釈をしがちなので……。 だけど色々な連鎖反応が起こるとやはり楽しいし嬉しいですね。私は誰かが好きなコトやモノについて楽しそうに語り合っているのを見たり聞いたりするのが好きで、今回はとくに、この推薦文を書くことで私も誰かに少しでも楽しいのお裾分けが出来たらいいなという一心で投稿しました。 花束を本当にありがとうございます。 (真剣に遊ぶということ【『銃声』推薦文】)

2021-02-05

美しいなぁ。なにより美しいのはこの景色をとらえた筆者の眼差しだと思います。それを強く感じさせる第一連 >国境のトンネルを/口下手な父の背中を/後部座席に寝ているふりで/長い時間きいていた 「口下手な父の背中を」「きいていた」という詩句。多くを語らない父と、同じく沈黙する筆者の抑制されたコミュニケーション。 ドライブインでの思い出も、外食で何を食べたかよりも「いつもとは違う顔の父」が印象に残っている。 作中の「ナトリウム灯」というどこかレトロな響きが自然と歳月の経過を感じさせます。 最後に明示されている「今年、父と同い年になる」ことについて、思いを巡らせれば到底語りつくせないでしょう。それをあえて語らず、感情を極限まで抑えた丁寧な風景描写によって美しく厳粛に書かれた父子の思い出が、素敵で羨ましくも思いました。 (クロソイド曲線)

2021-01-24

沙一さん 『とめどなく詩であることを感じさせられる文体』とのコメント、大変恐縮です。 例のワードに関しては、私も躊躇が無かったわけではありません。なんとなく不謹慎な感じになるかな……などとも思いました。けれど、未来、これを読んで、そういえばそんなこともあったな、と懐かしく思い出すかもしれないと思って記しました。 その部分が(どのような理由であれ)評価いただけて嬉しいです。 お読みいただき本当にありがとうございます。 (蜜柑日和)

2021-01-22

とてもテンポが良く、また次にどう繋がるかのわくわくしながら、まんまと一気に読ませられました。一見、延々と続く連想ゲームのようですが、最後のパートが総まとめのようで、繰り返し読む楽しみもありました。ただ長いだけじゃない。これだけの長さを集中を切らさず、終着点を見失わずに書ききることができるのってすごいなぁと思います。私は途中で迷子になっちゃうので。。 『「~のように」を使わない』に囚われすぎる時ってありますね‼ 非常にスリリングな終わり方は海外の映画のようなカッコよさを感じました。ハードボイルドだって最初は生卵なんだから、きっとこんな風に色々な葛藤があるのだろうな…などと思いました。 (銃声)

2021-01-20

もなかさん 過分なお言葉をいただきまして本当にありがとうございます。 やや内側への視点が強いこと、選語や( )部分のご指摘やご感想、とても嬉しいです。 詩は半分くらい感覚でしょうか……狙って書いているところもあります。いろいろ想像できる要素があると楽しいなぁと思って書いています。正直なところ、それが滑っていないかドキドキしていることもあります。 色々と大変な世の中になりました。お体にはお気をつけてお過ごしください。この度はお読みいただきまして本当にありがとうございます。 (蜜柑日和)

2021-01-20

第一連の宣言からうかがえるように、「私」は他者から不可侵の絶対的な自分だけの世界を確立したいと望んでいる。また、「私」の暴力性・爆発性が第二連・第三連によって語られている。第四連には生への焦りが『種になってしまう』という言葉から感じられます。「種」は生命以前を思わせ、そこへの回帰―つまり「死」を連想しました。 生きることそのものとも、創作への情熱とも読めましたが、いずれにしても比較的ストレートに願望を表現している作品という印象です。ただし、第二連を除いて。 第二連の「私」が「つかむもの・振り回すもの」がとても面白かったです。 >籠の外のものをつかむ >電柱を >ごみ置き場の看板を >スペアのタイヤを >薬局の前の人形をつかんで >振り回す 電柱、は大きなもの、人間では持ち上げることができないもの。 ごみ置き場の看板、は規則が書かれたもの。 スペアのタイヤ、これが一番興味深かったです。スペアタイヤというのは万が一の際の予備タイヤです。予備なんていらねぇ人生は一発勝負だ!ということでしょうか。また、車のスペアタイヤは車体の中に収納されているものが多く、わざわざそれを奪ってまで振り回したいのか…と最も狂気を感じました。 薬局前の人形、はどことなくのほほんとして万人受けするマスコットキャラクター、かな。 と、第二連のアイテムがそれぞれ何を示しているのか、それを想像するのが楽しかったです。 (籠の私)

2021-01-17

タイトルと本文の関係性がヤバいですね。音と意味が混ざって発生した危険なガスを吸った気分です。だから”無いとは何?”なんていう不毛なことを考えてしまいます。 >吐息を脳が補完した。 >しかし床は傾いている。 『補完した』と『傾いている』ことが『しかし』で繋がっている点にまず惹かれました。正しい絵は見えているのに正位置ではない…とかかなぁ。 >呼び覚まして、口の中の、ぬらつく、赤。赤。赤。 『呼び覚まして』は後続の文字への指示とも、「呼び覚まし、そして」のような意味にも…と思ったけど後者なら句点を使うかなぁ。 赤、という色はやはり生命をイメージさせますね。わざわざ皮膚を裂かなくても口を開ければその生々しさに触れることができるんだなぁと、口内が官能ポイントであることに納得したりしました。また、その映像がなんとなくカラーの胎児のエコー写真とイメージが重ったりして、”無いとは何だろう。無いは無いとして在るんだろうか”などということをまた不毛にも考えてしまいました。 相変わらずまとまりの無い文章でお恥ずかしいです。とにかく、タイトルの音と意味、そして詩、の関係性がめちゃめちゃ好きです。 (null ~河野あさみ「脱あおいうに展」から~)

2021-01-17

本文を読んでなんとなく読めた気でいたらタイトルを振り返って顔面パンチを受けた気分になりました。脳がくらくらしちゃう衝撃の事実。なぜって、本文を読んで「見送る」詩だと感じていたのに、「来訪者」! 過去の悪気無くいたずらに生き物を殺めてしまった記憶に今更後ろめたさを感じているような、じっとりとした嫌な空気を感じました。次々に嫌なことを思い出して闇に引きずりこまれそうなところを、犬が引き戻してくれるというのも良いです。この肌の白い友達はそもそも普通の人間だったのかさえ危ういなぁと思ってしまうのは、最近すっかりはまった怪奇小説のせいですね。 この場所は訪れた人によって異なる怪奇を見せる場所なのかな。場所が主体だから「来訪者」なのかなぁなどと考えてみました。 実は私の通勤路にも「線路下の細い道」があって、その先に貯水池があります。夜は暗くてなかなか良い雰囲気なんですよ。 (来訪者)

2020-12-10

こちらこそありがとうございます! (【運営より】新選考システムについて(再掲))

2020-12-10

三日間は坊主だったのですね。「チラッと涅槃が見えました。」にまんまと三回とも笑ってしまいました。「趣味は30歳から42歳くらい。」とか「読経をシャッフルリピート」とかも好きです。面白かったです。 (珍Qの修行日記)

2020-12-09

最後の四行がずしんと刺さりました。 >「もう帰ろう」と言えない私はいつまでも 子供が小さかったころ、「もう帰ろう」ってなんていうか「バルス」に近い言葉でした。せっかく機嫌よくしているところに投下する破壊の呪文でした。それを考えると、なかなか言い出せない。こっちはこれから買い物とか食事の準備とかまだあるのに~!というところに苦労したなぁと思い出しました。 コメント欄を読むと、恋愛の詩と受け取られた方が多く意外でした。私は読み手によって幾通りもの読み方ができる作品ってすごくいいなって思います。 どんぐり、ハナミズキや赤い実と美しい色彩を背景に主人公の苦悩が控えめな文体で書かれていて、凍ったシャボン玉みたいな美しいけど脆くて危うい雰囲気に惹きつけられました。 (あなたとどんぐりとハナミズキの赤い実とわたし)

2020-12-09

>寂しいから寂しいと言って >なにが悪いんだ、ばかやろおと >だれに向かって >訊けばいいのかわからない街に こういった現代社会に対する虚しさは以前から様々に描かれてきましたが、今年は感染症問題もありよりいっそう心に刺さります。 隣の「そいつ」が亡くなったのか、作中の「ふたり」以外の人物が亡くなったのか、どちらにも読めました。どちらも良いですね。 夢に吹く黄色い風やサバンナの描写には解放された魂への憧憬でしょうか。生きづらいと感じながらも生き続けていかなければならない現実を保留する最後の三行がゴシックな感じもして好きです。 (挽歌)

2020-12-09

穏やかで平凡で、それでいてとても幸福な「理想像」を描いている文章が、先に大塚拓海さんのおっしゃっている部分の不可思議な文章によって、ホラー小説のような匂いを発していると思いました。日常に潜むズレや歪みのメタファーのようです。本当に、これが意図的なものなのか、偶然の単なるタイプミスなのか、非常に気になるところです。が、聞きたいような聞きたくないような、とても複雑な気持ちです。いずれにせよ、芸術的だなぁと思いました。 (まいったな)

2020-11-26

投票は10日までであってます!アーカイブの「キュレーション推薦作品」欄の執筆者名の表示についてはシステムが修正されるまでお待ちいただければと思います。混乱させてしまい申し訳ございません。 推薦文をお読みいただき大変恐縮です。 こうださんがコメントで仰る「読み手がそれまでの経験や知識を総動員して行なっているであろう解釈のほうが、私なんぞの小さな思いつきを遥かに超えるおもしろさにたどり着けるんじゃないかと考えます。」に、私も深く共感します。そして、私のなかのそれらを引き出してくれる作品に出合えるということは本当に幸せなことだなぁと思います(*^^*)ありがとうございます! (作品の世界へ導く「あの頃の私」)

2020-11-13

わーい!「批評がでて嬉しい」と、そのように言っていただけると嬉しいです(*^^*)「好き」を共有するってウキウキしちゃいますね。ありがとうございます! (作品の世界へ導く「あの頃の私」)

2020-11-13

ありがとうございます!インターネットだからこその楽しみ方がありますよね。ご評価いただきとても嬉しいです(*^^*) (作品の世界へ導く「あの頃の私」)

2020-11-13

応援歌のようであり、鎮魂歌のようでもあります。 他の方もあげてますが、 >昨日と今日の夢のあいだで背を伸ばしている子ども この一行は本当に美しいですね。心臓を撃ち抜かれました。 「ぼく」という人物が、いまどういう状況で、どんな人生を送ってきたか、いま悲しいのか悔しいのか嬉しいのか、そういうことは一切書かれていなくて、ただ目に映る景色を肯定するやさしい眼差しだけが描かれています。この「ぼく」になら、いまぜんぜんうまく生きていない私(読者)のことも肯定してくれるんじゃないか、という気持ちにさせてくれます。包容力を感じました。 まだ低いところの朝日が放射状に満遍なくまぶしく街を照らしていくその明るい朝に、目を細めつつ人々の生活を見つめる眼差しもまた、朝の日差しのようだと思いました。 (明るい朝の歌)

2020-11-08

私自身がここ数日で子供に言ったことばかりが書いてあって驚きました。さらにそのことがこんなに情緒あふれる作品になっていてまた驚きました。どの連にも、誰もが一度は経験したことがある、ごくごくありふれたことなのに、とても尊い思い出に感じることができます。奇妙な言い回しも、喩えもない。小学生から大人まで楽しめるすてきな作品だと思います。何度読んでも胸がきゅうっとなるし、いいなぁと思います。 (さよなら鉛筆、トンボ印のちびた秋)

2020-11-07

>なんで火があがるのか >説明しなければいけない この2行の攻撃力が凄まじいです。びっくりしました。一瞬、コンティニュー画面が脳裏をよぎりました。 「火があがる」のは呪文を唱えたからでもなければ、火の精霊を仲間にしたからでもない。「知らない。」と言ってはいるけど、きっとそうではないですね。たぶん、「ご飯よ!」っていう声がさっき1回聞こえていて、足音が近づいてくるまであと10分くらいなんだと思います。その10分の間に、急いで荒野から自室へ戻っていつもの部屋着に着替えます。そして、その人が部屋のドアを開けるときに見事に数式をひとつ解いてせます。これで、きっと敵は倒せますね。視界の隅に追いやった数学の教科書を燃やすにはマッチを擦れば良いのだけれど、それはしない。私もそうです。 「敵を倒す」と、決意ともとれるタイトルながら、「でも行き先はまだ迷っている」で締めくくっているあたりに葛藤や揺らぎが感じられます。また、ゲームやファンタジーをモチーフにした作品の雰囲気と相まって、若々しさがあって良いなぁと思いました。 (敵を倒す)

2020-11-04

いいですねぇ。好きです。 一連目の「きみ」が水面の月を割ってすぐに回復するさまに首をかしげる、とか、 「ぼく」も、そのしぶきを手に受けて眺めているさまとか、とてもコミカルに描きつつも神秘的で、皆さんがおっしゃるように本当に個性的で素敵です。 つづく二連目に「居酒屋」「酒臭いサラリーマン」など非常に身近で生活感あふれる言葉が出てきますが >(足は相変わらずの無垢そのものなんだな) とか >鼻の中を焚きつける、ごまかしみたいだ という独特な感性が差し込まれていて、現実と幻想が拮抗している不思議な世界が作り上げられています。「きみ」と「ぼく」は、子供と大人、純粋なものと不純なもの、それらが混ざり合う領域にいるようで、そんな日を懐かしく思ってセンチメンタルな気分になりました。 (月を喰らう)

2020-11-03

梅雨のぐずぐずとしたはっきりしない天気と、白黒つけない(つけられない)人物の心象のクロスオーバーといった印象を受けました。モチーフが私のどストライクなので、すべて読み取れないまでも映像を浮かべてはとても楽しく読ませていただきました。 >サッカリンの寓意を仄めかす金盞花に、声を掛けようともしなくなった紅白帽。 この連はなんだか切ないですね。徐々に大人になっていくような、少年・少女期の無邪気さが失われていく、サンタクロースが両親であると気づき始めた子供が、逆に親を気遣って騙されたふりを続けているようなすれ違いと痛々しさを感じました。そういうのが、最終連の >憚りは、もはやシンドローム。 であり、「擦過傷」であるのかなぁと。 鉱物が内包する傷は虹色の輝きを宿すことがありますので、いつかこの擦過傷も虹になるといいなぁというのは実際にそんな年ごろの子を持つ親としての希望的観測であります。 (擦過傷)

2020-10-30

はじめは単純に遠距離恋愛なのかなぁと思ったのですが、タイトルでもある「そして・・・」は本文の中ではその後の展開への「タメ」の部分だと思い、そうするとこの二人は二度と会えないのかなぁと思いました。「私たちはもう二度と会うことはないけれど心はずっと一緒だよ」というメッセージに読めたので、それを教えてくれた「君と君の愛」ってスゴイな!!と驚きました。そんなドラマティックな経験、私には今までもこれからも無いなぁと思ったらとても羨ましくなりました。 直球な作品ではあるのですが、 >君を運ぶ列車がどこへ向かおうと >二人の間にどれだけの距離が存在しようと この二行はちょっと違う魅力も含んでいる気がして、惹かれました。「列車」という無機質な存在が良い味を出しているのではないでしょうか。「列車」という現代の「電車」とは違ってなんとなく蒸気機関車を思い浮かべたのですが、あの車輪の重厚な感じが、二人を無常に、機械的に、引き離していく装置として、スピード感と抗えない強力な力の象徴として、効いていると思いました。 (そして・・)

2020-10-30

二連目の >余白に韻を滑り込ませるのだ >ああ忙しい が秀逸だと思いました。 読むほうも、作者の狙いに気を配りながら韻を踏んで読まなければ…みたいな。実際、黙読しているときにしても、リズムを読み取るために2、3度同じ行をわざわざ読み返したりすること、あるなぁと。文章の意味と、情景と、音と、それらを総動員させて読む詩はまさに「難しい」ではなく「忙しい」だなぁと! (詩について)

2020-10-30

生きながらにしてみる走馬灯のようです。でも自身の記憶というより、目の端に映り込んだいろいろが理由もなく美しく見えたものといった感じがします。これがジェットコースター効果というものなのでしょうか。 >ところがその時 ぼくは急いでいた なにはともあれ、この「ところが」の使い方がもう最高。めちゃくちゃ好みです。前にあるきらきらとした五つの美しい景色を一気にひっくり返してしまう、この「ところが」。 >突き破ってしまった、真正面の真正面から! この「!」の終わり方も好きです。最終連がことごとく好みです。何度読んでもドキドキして若返る気がします。好きしか言えなくてまともなことが書けないです。申し訳ないです。 (自転車に乗って)

2020-10-27

夏の日差しはカラフルなイメージですが、ちりばめられた「銀」という色のイメージとススキの穂の印象も重なり、秋の日差しは夏に比べて確かに色素が薄い銀色なのかもしれないなぁと思いました。 「災害河川」というのがぴんとこなくて、災害がおきた川ということでしょうか。川の一部が山をのぼるかたちの地形になっている場合もあるのかもしれませんが、遡上するというと、山肌に沿って立ち上る飛沫やモヤを思い浮かべました。そういうのが陽光に照らされて視えているのかなぁと。それはつまり逆に光に照らされないと気づきにくいものであるのかなぁと。 5行目は一気に場面が転換するのだけど、私はここが一番難しかったです。たった一本のろうそくで真黒な坑道で銀を採掘するということがとても大変なことなのだろうというのは想像できるのですが。銀、光のさす場所を探す、などでしょうか。 すっきり何がどう、という読解はできないけれど、「秋」という季節は木の葉も紅葉して、落ちて、土に還る。そういう命の循環みたいなのを、のどかな景色にしみじみと感じる季節だよなぁと思いました。 (秋)

2020-10-26

>ことばの刻みの断面は/黒曜石の濡れた色 黒曜石は名前のとおり、色は黒で、ガラスとよく似た性質を持ち、割れた断面は非常に鋭く、狩りの時代ではナイフなどの石器として使用されていた鉱物ですね。 この作品において「ことば」は非常に鋭利なものであるということでしょう。 しかし、確かに第二連は少し説明というか情報が少ない気がしました。 なぜ、 >僕が混じっていなければ、/とりあえずは平気なので なのか。 逆に「僕が混じっているとどうなってしまうのか」が知りたかったです。 一連目・三連目はとても好きです。 (ことばの刻み)

2020-10-26

とても魅力的な声をされてますね!あどけなさがありながら芯の強いしっかりとした発声が、年齢や性別を限定させず、どこか人間離れしているようにも感じました。 >かみさまぼくは/いきてゆくのがこわい というのは、これから生まれようとしているものの言葉なのか、すでに生まれたものの言葉なのか。 >この世におちて/水のなかでおぼれるみたいに わたしたちはひとたび羊水から出てしまうと水のなかでおぼれることも容易い。それってすごく自然で、とても不自然なことですね。 漠然とした、生きてゆくことへの不安以外にも、「生きづらい」と感じさせることの多い世の中になっているのかなぁという恐ろしさも感じました。 (かみさまぼくはいきてゆくのがこわい)

2020-10-26

甘い感傷に浸っているだけ……と思いきや、 > わたしを、傷付けまいと、 >唇を開けない時間が好き ここだけ他と違う感情が見えるようで、面白いです。読点を使うなどリズムの変化と相まって、独占欲っていうかどこか呪術的な雰囲気がミステリアスで好きです。 (恋を蝕む、)

2020-10-01

>勇気を知ったよ >でも >あんまり食べないその姿で >愛を覚えたよ ここの「でも」の意図がうまく読み取れませんでした。「勇気を知ること」と「愛を覚える」ことは打消しの関係にあるのでしょうか……?そうであるなら、「そうだ」と思わせる要素が「あまり食べないその姿で」だけなのは私にとっては少し足りないと感じました。 >君のあふれる >笑顔とやさしさとその言葉で が >君から零れ落ちたもの、拾って歩いてゆくよ 「あふれる笑顔」が物質的に「零れ落ちていく」という感覚が新鮮で、そのためこの詩行の展開も新鮮でした。 「あふれる笑顔」を拾って歩いていくというのはなんだかとても健気ですね。 「また出会う」ときは、「君」の歩みが止まったときかなぁ、と思いました。ふたりの関係が優しさで満ちており、作品全体に温もりが感じられました。 (恋文)

2020-09-29

nさん ありがとうございます!生き生きして見えた、というコメントとても嬉しいです。自由で楽しい夏がまた過ごせるようになるといいですね! (飛行)

2020-09-27

「おおあらし」によって奪われるものもあるけれど、ここではふたつの命の喪失が回避されたました。なにがきっかけで、或いは誰がきっかけでその人の救いになるかは分からないものですね。 「びゅうびゅうと吹く風」や場所が川の近くであるという描写によって、冷たい空気を感じます。それが最後の「あったかいミルク」のあったかさを強調していて、読んでいるこちらも胸がほっと温かくなりました。 (危ないでしょう? しまいましょ。)

2020-09-27

>瞳は真っ黒なのに >ちっとも >黒ずんだりしない たとえば赤い下敷きを翳したら視界は赤くなる。でも瞳は真っ黒なのに、白は白く見えます。ということかなぁ、と思って、これってすごく純粋な視点で発見です。 > うんこを流して、 > 海を見に行こう 私のなかで、「便が流れていく先」と「海」が同じ場所に思えて、すごい好きです。便と海って一般的なイメージは汚いものと綺麗なものの代表として正反対の存在だと思うのですが、最終的に合流するというか。同じものになるという感じがしてイイです。 >歌声がちょっとうわずるかも知れないな なんといってもこの文句です。歌声がうわずってしまうのって、心理的な要因が大きいと思うのです。なぜ、うわずってしまうのか、を想像したとき、めちゃくちゃに胸が締め付けられました。 これが作中で唯一、語り手自身の気持ちを告白している部分で私にとっての殺し文句でした。この文句を聞いた瞬間、愛おしいと思う気持ちが一気に噴き出してきちゃって、もうめちゃくちゃ好きです。 (すい-すい-Y.S.君の詩(その2))

2020-09-27

真夜中の公園で、恋人との別れを経験した人物が風に吹かれている……という、場面としてはどちらかというとピュアな感じだと思いきや、「キスの湿り気」という表現が非常に色っぽいなぁと思いました。なぜキスの湿り気を思い出すのかというと、いまこの人物がキスの湿り気と同じ湿り気のある空間にいるから、ではないでしょうか。キスの湿り気に全身包まれているのだとすると、なかなか官能的です。 >オモイダスあのキスの湿り気 「オモイダス」がカタカナである理由や狙いが感じられませんでした。「キス」と韻を踏む感覚であったのなら表記はふつうに漢字と仮名でもよかったのではないかなぁと。また、たとえば機械的になってしまう精神状態の表現などを狙ったのであれば、この一行だけでは浮いてしまう気がします。 >月光でキラキラ光っていた水飲み場 描写としては綺麗で好みなのですが、現在進行形で語られているのだと思っていると「光っていた」と、この行だけ過去形なのが違和感を覚えました。この行だけ別の夜のこと……たとえば二人で見たシーンなのだとしても少し唐突すぎる気がしました。 と、以上の気になる点があったとしても >流れ星をみて、そっと嘘を呟く この一行がとても好きです!!流れ星は一般的には「願い事」をぶつける対象であり、自身の願望なので嘘をつくなんてありえないのです。流れ星に願い事をして叶えてもらいたい側としては、あのチャンスにわざわざ嘘をつくなんてなんて勿体無いことを……!という衝撃を受けました。きっとそこには、この人物独特のこの状況だから至る感情が潜んでいると思うのです。そこのところもうちょっと読みたかったなぁという気もします。 (真夜中の風)

2020-09-26

短いながらもビシッときまっていてカッコイイです。 > 薄い帆布を濡らしてすぐ森になる という書き出しの「すぐ森になる」という言葉の勢いに圧倒されたまま気づいたら森を抜けて街へ出ていた、という感覚をおぼえました。想像力を掻き立てられて、とても楽しく読ませて頂きました。 (針の鳴き声)

2020-09-25

暁美玲さん ありがとうございます。実際に吹奏楽をされていた方にも読んでいただけて嬉しいです。私自身は全く楽器ができないし、音符もすらすら読めないので羨ましいです。楽器ができるってかっこいいです! ちなみに秋桜は合弁花類ですので、間違えて覚えないようにお気をつけくださいね!テストにでますよ〜! (リベンカ)

2020-09-24

rさん ありがとうございます。 春や夏が描かれていない点については、仰るように、書きたかったのは「春休みが長かった」ということだけだったからです。また、春休みが長くなった原因についても今作ではそれほど重要ではなくて、将来自分でこの詩を読み返したときに「そういえばそんなことがあったなぁ」程度に思い出せれば十分だと思っているからです。 > とにかく音や色、情景などイメージの豊かな作品だと思います。 とのコメント大変嬉しいです。私が見たこの風景を、読んだ方がそれぞれに思い浮かべることができる作品を目指しています。 (リベンカ)

2020-09-24

陳腐、なんてことはないと思いますよ。人が生まれてから死ぬまでを描いた作品かなぁというのは分かるのですが、それだけになってしまっているのが惜しいと思います。なぜこのことを書こうと思ったのか、なにかきっかけがあったのではないでしょうか。もっと、そのことについて書き込んでもよいと思います。繰り返しのフレーズと変化している部分の量が同じくらいなので、このテンポでは生まれてから死ぬまでを書ききるのは難しいのではないかと思います。 もう少し焦点を絞ったり、たとえば一連目の >赤と黒のコントラスト >心臓と心臓の重なる音 のようにどの連でも韻を踏むなど、もっともっとこだわって書いてみるのも楽しいと思います! 胎児というのは未来しかない存在のようなイメージを持っていたので、母体の中でみるのがネガティブなイメージのある鈍色の空というのは新鮮でした。もしくはまだ色を知らないという意味なのでしょうか。さらには最終連の天に召されていくときのほうが光があるというのも面白いなあと思いました。 (鈍色の空)

2020-09-24

青い空があって、白い入道雲があって、縁側で猫と一緒にまどろみ溶けていくような夏の始まり。忙しい日々からひととき抜け出したゆったりとした時間を味わう幸せ、が心地よい作品ですね。 夏の風景を丁寧に描写しているなかで、 >既視感のような >未視感のような >あふれる多幸感 が、やや抽象的すぎる気がしました。 (夏の始まり)

2020-09-20

沙一さんの「無垢と官能」!まさに!なんてきれいで、エロティックなのだろうと、うっとりしました。いちじくの食べる部分は「花」なんだそうですね。 >いけないことより すてきなことがおおすぎるのは >やわらかい果肉の中の つぶつぶの多さのせい 「いけない」と言われるとより魅力的に見え、好奇心をくすぐるもの。 無邪気な語り口と「すてきなことがおおすぎる」という言葉に多幸感が引き起こされました。 (いちにく)

2020-09-20

「ひび割れたチャーハン」の「ひび割れた」という表現が干ばつした土地を思わせます。スプーンの形のすらっと伸びた持ち手は魚の尾のようです。私はスプーンそのものを人魚と見て、この2行目は干ばつした大地に横たわる魚(人魚)と想像しました。 ところで私も、一行目に惹かれてコメントしたいと思ったのですが、というのも、小学生ぐらいのときはしょっちゅう鼻血をだしていまして。あのどろっとした鼻血のかたまりとか、喉を通過する鉄の匂いとかを一気に思い出しました。 タイトル「不在」とは、誰が不在なのでしょう。王子様?足をくれる魔女? 百均さんの、傷がつけば血が流れる生々しい肉体を持つ自身と、泡となってあとかたも無く消える人魚の対比。&さんのいう「夜中、恋人に殴られた」というシチュエーション。淡々とした語りからどことなくパサパサと乾燥した空気を感じました。暴力を受け、迎えた朝。おとぎ話のような救いが自分には無いという焦燥感、などでしょうか。 とにかく2行でこれほどまで読み手の想像を掻き立てるのは、すごいの一言です。 (不在)

2020-09-20

学童期の記憶がレースカーテンや網戸を通って輝いているような、そのころに思いを馳せるノスタルジーを感じました。昼食を終えて眠くなってくる平日の静かなひとときは、流れる液体のような時間から大切な人や記憶を分離させ取り出す不思議な気持ちにさせる装置のようだと思いました。 crystallizerやスプライシングといった用語を調べ、なんとか私なりに解釈をしてみました。全体的に透明なクリスタルが反射する光に包まれているような雰囲気で、もともとそういうものが好きな私は雰囲気だけでも楽しませていただきました。たとえばもう少しだけ具体的なエピソードの描写(この詩を書かせた根っこのような)があったとしたら、もっとこの作品に近づける気がしました。これはもっと読み取りたいのに読み込めない、私の力不足によるわがままですが…(^^;) (Re:crystallizer)

2020-09-20

>わたしの悩みはただ一つ >こんなにひどい雨の中をあなたがゴミ捨てに行かなくてはならないということ 「あなたを思う表現」として、好きな言い回しです。 腰が痛いのはわたしで、ゴミ捨てに行くのは「あなた」。この「ひどい雨」はふつう大雨みたいのを指すとおもいますが、ここでは「非人道的な雨」みたいな捉え方もできそう。なんせ「わたし」は雨のせいで健康を脅かされているのですから。 次の連 >そして我が腰の軟骨が変性し >柔らかな緩衝材が >昔見た南国産樹枝の外皮のように繊維質になり >やわらかくて固い中身があふれ出してしまっているということ も好きです。このような表現は、やはり体感していないと出てこないと思います。自身の体験を自分なりに解釈して表現しているこのような詩行に、私は煮ても焼いてもびくともしない頑固な南国産樹枝の外皮に齧り付かずにはいられなくなります。 しかし、本当にタイトルは惜しい気がします。「腰のある」という響きにどうしても、うどん等の「コシのある」を思い浮かべてしまいます。どちらかというと「芯のある」という意味に結びついてしまい、「腰のある雨」は「意志の強い雨」という意味合いに聞こえます。雨自身に「本を読ませない理由」のようなものがある場合、このタイトルでもよさそうですが今回はそういった内容ではないと思います。タイトルの意図が読み取り切れず、そこがなんとも惜しい印象です。 (腰のある雨)

2020-09-20

自身の臓器それぞれと精神の対話のように感じました。心臓も「私」が動かしているのではなくて心臓そのものが頑張って働いてくれている。肺もまた然り。しかも、精神は間違えることはあっても、臓器は正しい判断をしてくれる。繰り返す「ありがとう」は胸が苦しくなります。さいごの「ごめんね」がまたとどめを刺してきますね。 全体的に柔らかな可愛らしい文体のなかに、ふいに物騒な言葉がでてくる感じがたまらなく好きです。 (判断する たましいよ)

2020-09-05

「休日が終わっていく」ということについての、子供のころと大人になってからの感じ方の違いでしょうか。たしかに小学生のころなどは月曜日の朝は起きるのがつらくはあっても、学校は学校で楽しいものでした。 >終わりのくるものを >なんとか受け止めていた に対して >自由とは文字のかたまりと >心で笑い と、大人になると受け止めることもできず、「自由」とはもはや実在しないもの、ファンタジーであると諦めのようなものを感じます。この感覚の違いには確かになぁと思いました。 ただ、少しあっさりしすぎてる気がしました。目が覚めたように現実に引き戻されて終わる終わり方なら、それ以前はもっともっと夢を見せてほしかったなあと思いました。 (変わらぬ夏)

2020-09-05

対象が何かは明確にされていませんが、 >回遊魚のように >毎晩身をすり寄せるから という冒頭の表現だけでおよそ猫だろうと想像できるのが上手いなぁと思います。でも、フェレットでもいいし、もっと違う存在かもしれない。限定されていないから思い思いの愛らしい姿を想像することが可能ですね。 >このままいくと >どんどんちいさくなって >いつか存在そのものが >無くなりそうで 我が家は犬ですが、毛が生え変わる時期は軽く撫でただけで驚くほど毛が抜けます。また、毛を短く刈ったあとはずいぶんと小さく感じるものです。 さらに人間との寿命の違いに思いをめぐらせたとき、遠くない未来に訪れる喪失について嫌でも考えさせられます。 とても優しい眼差しを感じて、胸がほっと温かくなりました。 すっきりとおさまっていますが、ふと抱いた不安などを、もう少し書き込んでも良いのではないかなと思いました。素敵な作品ですが、少しだけ物足りないというか、この作品の世界にもう少し長く留まらせてほしいと思いました。 (杞憂)

2020-09-02

>らんらんと雨が降り 素敵な表現ですね。局所的な雨であり、すぐ向こうの空は晴れて日が射している……無駄のないとてもスマートな表現で美しいと思いました。 >光を帯びた露たちが >あじさいの葉に弾かれて >にわか雨は 確かに私へ >何かを残してゐつたのだ あじさいの葉には弾かれて、私には何かを残していった、雨をうけて生き生きとするあじさいに対して「私」のほうはそうではないのだろうと感じました。なんていうか、雨を浴びることが必要不可欠である植物と、濡れることが一般的には(おそらく)面倒なことでしかない私を比較しても、植物と人間では立場が違いすぎて本当は無意味なんだけど、それでも比べずにはいられないどうしようもない気持ちになるときってあって、それを直接的に表現しないこの四行すごい。です。うまくまとめられなくて恥ずかしいです。 単純に好みの作品です! (雨(猛暑))

2020-08-31

たっぷりととられた余白や行間に徐々に意識が遠のいていくような或いは記憶が薄れていくような、漠然とした喪失感が感じられました。PCで見るとスクロール不要で綺麗に一画面におさまっている点もなんかいいな、と思いました。 一方で、あまりにも漠然としすぎていて、あっさりしすぎているのがもったいない気がします。 3月に投稿されていた貴作「痕跡」(https://www.breview.org/keijiban/?id=5201)の >まな板に付着したオレンジ色に のように、もう少し他者の想像を広げるためのヒントというか、引っ掛かりが欲しかったかなぁと思いました。(私はこの「まな板に付着したオレンジ色に」という一行がすごく好きです。) (喪失)

2020-08-31

暁美玲さん コメントありがとうございます! Aラインのワンピースは可愛くて好きなのですが、あまり似合わないのと普段は自転車移動のため着なくなってしまいました。夏に綺麗な色のワンピースをサラッと着こなす大人って素敵だなぁという憧れがあります(*ˊ˘ˋ*) (飛行)

2020-08-25

良いなぁ、と思う部分はすでにあげられているので感想だけですがコメント失礼します。 遠雷は、遠いですねぇ……。 帽子は飛ばされてしまったのでしょうか。陽射しは強いし、お気に入りの帽子ならば尚更、はやく被せてあげたいですね。誰かが行って、被せてやらないといけないのでしょう。でも、遠雷は、遠いのですね。 ずっとずっと、このタイトルについて考えてました。ようやく自分なりの解釈ができました。切ないです。自分もまだまだ何事にも腰が重くて、もっともっとフットワークを軽くしたいです。色々と考えさせられました。 (半径五メートルでしか生きられない)

2020-08-23

ryinxさん コメントありがとうございます! 普段は自転車移動のみで、先日かなり久しぶりに電車に乗りました。色々な懸念もありますが、上手く付き合って楽しい過ごし方が出来ると良いなぁと思っています。 (飛行)

2020-08-23

とても面白かったです! はじめは「パテル・パトルム」を知らずに読みました。まずタイトルを読み、自然と「日曜日のお父さん」を思い浮かべる。そして読みはじめた一行目でいきなり裏切られる!そこから「一体なんなんだ!?」という好奇心のままに気づいたら夢中になって読んでました。 意味は後から調べました。 しかし、知らなくてもじゅうぶん楽しめる表現力が羨ましいです。 5日或いは6日間働いて、ようやくの日曜日。家にひとりという素晴らしいひとときには、なにもかもを超越するほどの解放感がありますね。私にとって、こちらを読んだ今日が正にそうでして、ズバリ言い当てられた気がして気持ち良かったです。 >――自分でも何を言っているのか >さっぱり判らない―― >なんともチンプンカンプンな例えだ。 この部分が、専門用語が出てきてちょっと構えていた読者の心を上手くほぐしてくれるように感じました。 (パパの日曜日)

2020-08-21

> 忘れず、ぼくは、 >むこうの空にも(来たよ)とさけんで。 この、「忘れず」という言葉がとても優しくて素敵だなぁと思いました。 > ぼくが、一歩だけ、あぜ道をあるくと。 >田んぼが、一歩だけ、後ろにあるく。 成長してゆくものとしての「ぼく」と、田舎の風景がそこに留まるのではなく、どんどん「過去」へ歩んでゆく。そこに少しの寂しさを感じつつ、その先にいつも手を降ってくれる祖父母の姿が温かく思い起こされました。 素朴で素敵な作品だと思いました。 文章として、「〜と。」のような一般的に読点を用いるであろう箇所に使用されている句点には「ぼく」の年齢的な幼さを演出していると感じました。 (あぜ道)

2020-08-18

本当に繊細で、手を差し伸べようにも触れたところからほろほろと崩れてしまいそうです。美しいものって意味とか要らないなぁとつくづく思う作品でした。どこがどう、という風に説明できないのですが、何かに一生懸命な、ひたむきな気持ちみたいのを感じました。すてき。 (memo)

2020-08-17

> あるいは風邪を引いていた >そういう誰かと出会えるという、甘い風邪を もう、ここから大好きです。「甘い風邪」とはロマンティック!この行から一気に星空さんの世界に引き込まれていきます。 また、 > もう何もいらないと思える日没がくる からはじまり、 > わたしたちは全て失った で終わるのが面白いです。 「もう何もいらない」と思ったのに得たものがあるから「失った」という表現がずんときます。 濃いオレンジと濃紺の混じる黄昏時って美しいですよね。でも僅かな時間にしか見ることができません。それはまるで一夜の夢のように儚いよなぁ、とも思いました。 (夢の中の風船)

2020-08-17

早速のコメントありがとうございます! 切符は残らないけど、他のものは残りますよね。 最終連を一番良いと言っていただけて嬉しいです! また、具体的な路線名などを出すのは私にとってもチャレンジでした。知ってる人にはよりリアルに、知らない人にも何となく伝わる感じを目指しました。 (飛行)

2020-08-17

池田伊万里さん お読みいただきありがとうございます。 トマトの部分を評価して下さってありがとうございます!私はトマトが食べるのも好きなんですよ。色とかツヤとかも可愛いです。 (貝化石)

2020-08-04

> ありょま らいふ へんまった! > ありょま らいふ ねんまった! が、なんなのか、結局分からなかったけど、頭に残るワードです。リズムが良いからかしら。 正直、意味は全く分からなかったけど、なんか可愛いな、と思いました。 > 君も僕みたいな恋したら運転が嫌いになるのかなあ! は、え!?そういう話だったの??みたいな驚きがありました。(いや、そういう話ではなかったのかもしれないですが) 最後の > ぶうん! ぱ! が、また可愛いというか。意味とか分からなくても可愛いからOK、みたいな気持ちになりました。 (なんだかとても失礼なコメントかもしれません。気分を悪くされたらごめんなさい。) (シロナガス プロパンが)

2020-08-04

一見すると、ファンタジーっぽいのですが、私は肝が冷えたというか、肝が冷える瞬間を思い出しました。 > 牙でホウキを操作する無茶な試みに > 連絡帳が凍り出す なにか、恐ろしいことがこの連絡帳には書いてありそうで……。 「ホウキ」がカタカナなのも、勝手に深読みしちゃいます。 ホウキを置いて石崎君を連れていくところも。 連絡帳、漢字ドリルがとても身近なものなので、自身の生活と重ねて、妙にハラハラしてしまいました。 (連れて)

2020-08-03

優しさで溢れた絵本のようです。 ミミカキグサもレッドロビンも植物なんですね。レッドロビンは街でよく見かけます。名前をはじめて知りました。 私はとくに一連目が好きで、台風や嵐の夜を怖がって眠れない幼児が居たら、添い寝しながらこのお話をしてあげたいなぁなんて思いました。(我が家に幼児はおりませんが……。) さいごの「窓烏」は「窓硝子」の言葉遊びでしょうか。烏のからだが黒いのを不吉な物語を重ね合わせたからだとする発想もなるほど面白いですし、「アホー」とあっさり一蹴してしまう程よい脱力感が、最後まで優しい雰囲気を保っていてよかったです。もし、どんでん返しみたいな暗い終わり方だったらきっと私はがっかりしたと思います。 全力な前向きではない、まだちょっと体が湿っているけど前を向こうとするような。優しい気持ちにさせていただきました。すてきな作品をありがとうございます。 (つぎつぎに潤う)

2020-08-01

茶絹 木蔓さん お読みいただきありがとうございます。 化石や鉱物は本当に面白いです。深い地層のなかで長い年月のうちに様々な姿へ変わっていく。その過程を想像しつつ標本を眺めるひとときは最高です。その魅力を少しでも伝えられたならとても嬉しいです。 (貝化石)

2020-07-31

沙一さん お読みいただきありがとうございます。 毎年のことですが、本当に月日が経つのが早く感じられて、気がついたら死の間際にいるんじゃ……とは言い過ぎですが、中学一年生の子が気づいたら成人してるんじゃないか、と思うくらいは早いです。常に焦らない焦らない〜と自分に言い聞かせてます。できれば化石や鉱物の標本をぼんやりと眺めて日々を過ごしたいものです。 (貝化石)

2020-07-31

ryinxさん お読みいただきありがとうございます。 画像がうまく作用したようで安心しました。今回は画像を載せるか載せまいか、ギリギリまで悩んだのですが、標本ありきの作品だったので思い切って良かったです! 気に入っていただけたようでとても嬉しいです^^ (貝化石)

2020-07-31

&さん お読みいただきありがとうございます。 性的な隠喩については、書いているときは全く意識しておりませんでした。完成したのを読み返した時に「もしかしてそんな風にも読めるかな?」と気づきました。最初から意図せずにそういう作品になったのは初めてで、自身のことながら面白いなぁと思いました。 (貝化石)

2020-07-30

「フリスクを食べる」ことにこんなにも丁寧に豊かな情景を描けるなんて!と驚きました。 >親鳥にも小鳥にもなれないまま >せがまれることもなく口へ運び とか >眠たくも無いのに欠伸がでるよな などに、独特の気怠さというか、「フリスクをなんとなく口へ運んでしまう感じ」を感じました。 漂うやるせなさがとても良い雰囲気を作っていると思いました。 (夜息花鳥 -ハクカチョウ-)

2020-07-27

優しい語り口に、羽ばたいていった鳥を思う気持ちが全文をとおして伝わってきました。 余談ですが、私も幼いころに文鳥を飼っていました。物干しに鳥かごを吊るしていたのだと思います。学校から帰ってきたら鳥かごは地面に落ちており、鳥の姿はありませんでした。数日前に野良猫が雀を銜えていたことをとっさに思い出しました。真相は今も不明です。 >あの日の夜、君は小さな残りの命をふりしぼって羽ばたいて(…)君は鳥だった、最期に最も鳥だった。 >命はきっと、夜に終わるのがふさわしい。朝も昼も、みんな忙しいからね。 などが好きです。 また、鳥がうずくまっているのを見た日に寄り道をして帰ったのは、鳥の死を予感してあえて逃げたのか、幼さゆえに朝の出来事が鳥が死んでしまうかもしれないという考えに思い至らなかったために安易な誘いにのっただけなのか…そのあと「なるべく早く切り上げて帰った」ともあり幾通りかの解釈ができそうですね。とても興味深い部分だと思います。 >雨が弱まってゆく。… からの終わり方がとても美しいです…!飛んで行く青葉と「ついておいでよ」「いや、行かないよ」のやり取りも素朴というか素っ気ないところに主人公の精神的な成長を感じて、さわやかな気分になりました。 (雨の中の一羽)

2020-07-27

「伝えたい言葉があったんだ」という一文はよくあるセリフで、「伝えたい言葉」は明確な相手が居て当然だと思われますが、あえて「伝えたい人に」と述べているところに意思の強さを感じました。 歌詞のような構成とストレートなメッセージがとても読みやすく、分かりやすいです。「あなた」を思う優しく直球の言葉に素直に「いいな」と思いました。 (「Proximity」)

2020-07-27

>北校舎2階地学室で >バスを待つ15分を消化する午後4時半 なんてことのない描写なんだけど、この2行がとても美しく感じられました。 「北校舎」「埃っぽい」「地学室」で、もうジメジメ、埃の匂いがしてきます。 部活動にはげみ青春を謳歌している音、それらの持つ未来への明るいイメージと、自身との対比が絶妙ですね。「オケ部」と略称を使用しているところもリズムも良く、リアルな感じがあって良いと思いました。 最終行の「バイバイする」という表現のあどけなさと、それまでの「未来への絶望」とか「荒む」といった大人ぶった思考とのギャップが、主人公の未成熟さがにじみ出ていて庇護欲をくすぐられました。 オケ部も、陸上部も、地学室の主人公もひっくるめて青春です。美しい15分間をありがとうございます。 (15 minutes )

2020-07-27

わぁ。好きです。平日の朝のあわただしい時間が過ぎた後、ふと訪れる静けさかなぁ。そこにポツンと自分がいて、なんだか自分がその時間の「異物」のような、もうひとつの世界からスリップしてきたような違和感みたいのを感じる瞬間がありますね。すべてが不気味に感じられて(或いは想像が飛躍して)、実際はなんということもない風景に意味があるような気がしてしまう。でも、なんにもない。不気味なんだけど、ほっとする感じもあって、この何とも言えない読後感が心地良かったです。 (隅中の実存)

2020-07-27

>鳥たちが飛び交う遥か遠いなんだっけ! この一行がとても好きです。「〇〇だって」の繰り返しかと思いきや、リズムを変えてくるとことろとか、「なんだっけ」と疑問形でありながら、別に正しい答えを求めてはいないところとか。「?」ではないところに若さゆえの勢いというか、無鉄砲さが感じられて、いいなぁと。 叙情的な始まり方も、そこから崩してゆく感じも、何もかもが懐かしく、私自身の高校時代を思い出して、爽快でとても楽しい気持ちになりました。 (ここのこと)

2020-07-26

> 澄んだ空に光る星だけが白い息を照らした > 瞬きすら億劫なほど、目を離れなかった この、星あかりだけが吐息を照らすような美しい自然の描写がありながら、瞬きするのが面倒な状態というのが、想像し辛かったです。 とても疲れた放心状態で夜中に散歩に出たら、ひときわ明るい星が希望のように見えた…という情景でしょうか。なんでもない風景にふいに元気づけられて気持ちが少し上向きになった様が感じられて読後感は良かったです。 最後は「もうすぐ明日がやってくる」で終わりにした方が作品が締まると思います。 (散歩)

2020-05-30

藤 一紀さん お読みいただきありがとうございます。作者は作品のバックボーンもベースもすべて分かっているので自然な流れのつもりで書いているのですが、他人からすればただの支離滅裂なんじゃ……?と時々不安になったりしたので、コメントとても嬉しいです! エイクピアさん お読みいただきありがとうございます。蛹って不思議ですよね。蛹のことを考えるととても興奮します。そこを気になって下さったとのことで、とても嬉しいです。 夜野 群青さん お読みいただきありがとうございます。 > 淡々と日常の風景を書いているのに、それがちっともつまらなくない。 とのコメント、とても嬉しいです!書いている間はひたすら好きなことだけを考えていられたので、その楽しさを感じていただけたら幸いです。 ryinxさん お読みいただきありがとうございます。私は日記が本当に書けなくて、その代わりに忘れたくないことや書き留めておきたいことをこうして詩として残している場合があります。それを感じていただけたようでとても嬉しいです。 (Crazy chou cream)

2020-05-29

少々、淡白すぎるかなぁという印象です。 「無」というものを > 宇宙の穴のようなもの という考えに至ったきっかけについても書いて欲しかったなぁと思いました。 「宇宙の穴のよう」に感じた作者さんのリアクションが少しだけでも見えると、読んでいる方も「お?」となると思います。 私の好みでいうと、まど・みちおさんの「りんご」という詩の「まぶしいように/ぴったりだ」の最後のひと言のようなものがそれに近い感じです。 (Mu)

2020-05-26

お読みいただきありがとうございます。シュークリーム、食べるの難しいですよね〜。口の周りにクリームがつかないように食べてるとこぼしちゃったり……。でもこのシュークリームを食べることだけに思う存分時間を費やせるのって贅沢で貴重なひとときなのかもしれませんね。 雲は面白いです。見ていて本当に飽きません(^^) (Crazy chou cream)

2020-05-25

面白かったです。描かれているエピソードがどれも好みなので、逆に難しい論理の部分は何となくの理解だけでも読み進めることができました。 > 詩の言語は悉く文脈から削り出された石である。 とか > 互いの手の中で緊張と弛緩を繰り返した陰部の形は翼のない鳥に似る。 とか、美しくて好きです。 ひとつだけ後悔したことがあります。 本文のパッと見の量と、タイトルの感じからやや堅苦しい読み物なのかな?という先入観を持ってしまい、読むのを後回しにしていました。読み終わった瞬間に「めちゃくちゃ好きなやつだった!何でもっと早く、ちゃんと読まなかったんだろう!」と思いました。 (「詩」と「詩論」)

2020-05-24

変に斜に構えた感じが無いところが良かったです。割と淡々としている語りに、文字の配置や絵文字の装飾が奇抜すぎず程よく感じました。 >ぼくは/ぼくの/ぼくたちを/ などは意識が遠のいていくようで、作中の繰り返しからは正気と昏迷状態を行き来している様子が浮かびました。 生き辛く感じていながらも最後は少し救われたんだと思い、読んでいるこちらも「ほっ」としたのですが、タイトルに立ち返るとクスッと笑ってしまいます。捨てられていく精子と人知れず死んでゆく人の関係性には、真面目に納得させられるのですが、どうにもタイトルがニクイです。とても興味深く楽しませていただきました。 (賢者の贖罪)

2020-05-23

お読みいただきありがとうございます。とてもオシャレな絵を想像していただいたようで光栄です。 タイトルはクレイジーレースアゲート(縞瑪瑙)のイメージからCrazyをつけました。可愛らしい名前ですが、私はけっこうグロテスクな模様だと思っています(^_^;) 分かりづらいタイトルであることは承知しておりました。タイトルを練るのにあと三日は必要だったかもしれません。。(頭文字が揃ったのは偶然でした‪。) (Crazy chou cream)

2020-05-23

爽やかですね。読んでるこちらまでちょっと前向きになれた気がします。 >僕は ≒僕 をやめたから >ちゃんと手続きをして失業保険をもらわなきゃ が好きです。 (≒僕 への置手紙)

2020-05-20

>  ぜろたすいちがいちなのか >(ぜろたすいちはいちなのか!) ここの括弧の使い方や > 常用対数をつかって、どこまでも表せるんですよ で、唐突に流暢に喋り出す様子とか とても好きです。 幼い子どもが、し○じろうと数を数えている頃から成長していく様を見ているようでした。タイトルもどこか教育番組のように感じたり。 > ところでもし せんにん が光速に近い早口ならば >相対性理論より、時間の流れは遅くなって >無限に近くカウントができる。 この「せんにん が高速に近い早口ならば」という部分は何度読んでもクスッと笑ってしまいます。トンデモ理論のようだけど、「せんにん」が「仙人」だとすれば常人にはできない「高速早口」で数えることが可能かも知れない、なんて思ったり。 「せんにん」に纏わる母子のやり取りが切なく感じました。母から子へ聞かせたおとぎ話を中盤では母が否定し、終盤は子が否定しているようで。この辺りの解釈は私が「母」位置で読んでしまうせいで、もしかしたら作品の本来の狙いとは違うかも知れませんが……。 ここに出てくる「常用対数」「相対性理論」「数学的帰納法」、これらの本来の仕組みを私が理解出来ていないせいで、作品の本来の狙い(意図)がまったく読めていない可能性がありますが、でも楽しく読ませていただきました。 できれば数学に詳しい人の感想も聞いてみたいです。 (あそぼう! 教養定期)

2020-05-20

作品の雰囲気やモチーフがとても好きです。 投稿日は2020年5月19日。今朝の様子を描いたのでしょうか。私の住んでいるところも朝から雨が降っています。 起き抜けのぼんやりとした状態なのか、はたまた眠れずにむかえた朝なのか……いずれにしても雨や霧、ノイズ、けむる、といった言葉から気怠い朝であることが感じられます。 煙草はもともとも吸わないのか、それとも何かしらの事情で買えないのか、最終行のやるせなさも、良いですね。 気になったのは、 〜〜さえ という表現の多用です。 > 軽い気持ちで戸口を叩いた、 >あの日の午後でさえ、 などはとても詩情豊かで素敵だと思うので、前後で「〜〜さえ」がたくさんあると埋もれてしまってもったいなく感じます。 意図的であったのでしたら大変失礼になりますが、そうでない場合はそういった点もこだわるともっともっと素敵になると思います。 (20200519°)

2020-05-19

お読みいただきありがとうございます。最終連はこの春に最も感じたことです。好きと仰って頂けてとても嬉しいです。 (Crazy chou cream)

2020-05-17

誰かが何かを言っていたって、結局はそれが何を伝えたいことなのかなんて理解し合うことは不可能なのだろうか。でも分かりたい、分かってほしい、と飽きもせず言葉にするのでしょう。 >花は枯れていく…… のところはやっぱり好きです。 (あと、金玉を握り/君の手を握った。のところも。) ずーっとチクチクチクチク、シャーペンの芯でつつかれているみたいに痛い。今回は「1bit」英語なのですね。 (1bit、3月、ツイート詩、#、)

2020-05-17

>ともだちとのことに口をはさむのはやめてよ とは言えても >わたしのことばをなんでも本気にしないでよ とは中々言えないなぁと思いました。とてもとても素敵な一行ですね。 決して、「我が子も本当はこう思っているはず!」なんて容易に思えませんが、「何処かにこんな風におかあさんを思う人がいる」ということを知ることが出来ただけで嬉しいです。ありがとうございます。 (母へおくることば)

2020-05-17

シンプルなタイトルにシンプルな本文。一瞬で読んで通過してしまいそうなのですが、 最終行の >折りたたみ携帯のメモリのように が、なんともいえない哀愁を醸し出していて、立ち止まらずにはいられませんでした。 その携帯は現役で使えるのだろうか?それとも実際には使えないものだろうか?写真や映像、メモなんかが残っていて破棄出来ない端末ってありますよね。一体どんなものを記録しているのだろうか?一気に色んな想像が駆け巡りました。 この分量で言い切ってしまう潔さも心地よかったです。 (記憶媒体と坂道)

2020-05-16

不思議な改行がとても気になりました。意図があるのか、はたまた何か仕掛けがあるのか……しかし分かりませんでした。内容は神話や伝説が関係していそうだったり、兎が出てきたり、どことなくロマンティック。読み解けないけど気になる作品です。 (月視点)

2020-05-16

とにかく鮮やかな色彩の表現に心を奪われました。ブーゲンビリア、ヒスイカズラ、キャットテール、青い空……。夢のような風景は本当に夢なのでしょうか。純粋に、描かれている風景を想像するだけで、南の島のひと気の無い場所で深呼吸しているような開放感に浸れました。 また、気になる「給水塔」の存在も。素敵な世界観をお持ちですね。好きです。 (夢の島)

2020-03-05

> 頼まなきゃよかったねいつまでも 空にならないサンデーグラスに ヒマ持て余すくらいなら この描写がpopでエモーショナルでした。 高校生の頃、学校帰りにファミレスやファストフード店で延々と喋り続けていたことを思い出しました。グダってきて、帰るのも面倒で、食べ過ぎて、温くなったサンデー……。 その怠惰な雰囲気と秘めた情熱みたいのがぐちゃぐちゃな感じが冒頭の「空にならないサンデーグラス」とタイトルと最後の「射る」でビシッと決まっていてかっこいいです。 (ill)

2020-03-05

印象的だったのは > けれどたれも僕の歩いた道を知らない  たれも僕の見た花々を見てゐない と > やがて春の野に息絶えるものたち  お前が何に傷付いたのか  僕が何に傷付いたのか です。 とくに、「やがて春の野に息絶えるものたち」には、はっとしました。春って、冬眠していた生き物たちが目覚めたり、花が咲いたりと誕生のイメージが強かったのですが、その陰で春に息絶えるものもあるよなぁ……と。 失ってから気づくもの、とか、そういう切なさを感じました。 また、旧仮名遣いが作品の繊細さとマッチしていてたまらないです。好きです。 (早春)

2020-03-05

ありがとうございます(^^) (ヒヨドリ)

2020-02-27

とても嬉しいコメントをありがとうございます。箸休めのような感覚で読んでいただければなぁと思います。 (ヒヨドリ)

2020-02-27

誰だって夢見るときは裸眼かな (雛祭イベントで、五七五調でコメントしてます。) https://www.breview.org/forum_blog/archives/668 > 夢を見ます >忘れそうな時に が印象的でした。 (雑踏)

2020-02-25

私も最後の >私はその日 >青空を走った が好きです。力強い断言がどこか自信に満ちている感じがして、読み終わった瞬間から清々しい。 おそらくは > いつもは黒く乾いた素肌を というアスファルトの描写が、人間の鬱々とした気持ちを想像させるのではないでしょうか。そこから風や自転車の疾走感により気分が一掃されたような気分になります。 > 通り過ぎれば消える幻影だけど と幻影を幻影と認知しており軽くやり過ごすようなこの一文も、「いまは深く考えない」というように感じられます。 全体的に軽やかでケ・セラ・セラな雰囲気がとても心地よかったです。 (アスファルトは雨に濡れて青空になった)

2020-02-25

> 儚いというにはあまりに無様な終焉を 「儚い」という言葉が持っているイメージとして、「美しい」や「可憐な」というものをまず思い浮かべますが、この作品の儚いものは儚いが故に残念な姿になっているようですね。そこに「理想と現実」のようなものを感じました。 > はじめの姿を知らない僕たちは > 彼らを助けてやることはできないのです この2行はとても大事なことを言われているような気がしてとてもドキッとしました。なんだか忘れらない言葉です。 (溶けた氷像)

2020-02-24

昔から様々なことを小人の仕業と語られてきましたが、涙腺に住む小人の話ははじめて読みました。ロマンチックだなぁと思います。小人と星と煙突をのぼる君、の関係性に思いを馳せる楽しみがありますね。 また、私は年々涙もろくなっているのですが、つまり私の涙腺に住む小人には何が起こったということなのでしょう?などと考えるのも面白いです。 (涙腺の小人)

2020-02-24

どこにも作者の感情は書かれてないのですよね。ですが、作者がこの一連の出来事をなぜ作品にしたのか、そこに「書かずにはいられなかった何か」があったのではないかと想像します。 冒頭、「人懐こい牛」というひとことで動物好きな私は、出会ったことも無い牛に愛着を感じました。しかし、この牛も「肉になる」。(いっきに複雑な気持ちに!) また、文節を入れ替えるように繰り返されている部分には、作者がもっともしっくりくる表現を探しているような、葛藤のようにも見えてきました。 「書かれていない」ことによって表れる情景があるなぁと思いました。 (肉になる 牛看取りたり 死産の子)

2020-02-24

二連目 >わたしの中をめぐるあたたかな水に気づく から 三連目 >それらは、わたしの中にある水と呼応する へとつながっていく流れがうまいなぁと思いました。花壇の紫陽花と遠い海には直接的な関係はなくそれぞれ独立したストーリーのようでありながら、一貫した思想がこれらの場面転換をうまく結びつけているのでしょう。 「あなた」と語りかけるようにはじまり、「わたし」の経験を伝えるような2、3連目、そうして再び「あなた」となる四連の構成が見事ですね。 焦点を合わせる、とはこういうことか…とまだ非常にぼんやりとしてですが学ばせていただきました。 最後に純粋な感想を。この作品を読んで、星野道夫さんの本を思い出しました。 ムースの糞に生えた苔や、ムースが落とした巨大な角がげっ歯類の貴重な養分となること、そのように命の輪は広がっているということ。死からはじまる生があるのだという希望のようなものを感じることができました。生と死についてぐるりと思考を巡らせる雄大な想像の旅から「今」へと帰ってきて、そこに冷たい夜風が吹いている…。読み終わると、とてもさわやかな気分になりました。 素敵な作品をありがとうございます。 (九月の終わりを生きる)

2019-10-17

 鏡は粉々に割れている。その様が蜘蛛の巣であり、鏡に映ったひとりの人間をいくつにも分ける境界線のようです。「わたし」「僕」「ぼく」等はそれぞれ自身の多面性をあらわしているように読めます。割れた鏡が映す景色は歪んでいて、ありのままを映しているようで全く異なる景色のよう。それは、ある人からすれば「いい人」も、ある人からすれば「いやな人」であるような、人間関係とも言えそうです。 また「みかたをかえる」と、ひらがななので「味方を変える」と変換することもできますが…深読みしすぎでしょうか。あえて平仮名にして含みを持たせているようにも思える部分、私は好きです。 しかしながら…、「わたし」「僕」「ぼく」「君」「かわいい女の子」と登場人物が多く、それぞれの関係性を読み解くことに挫折してしまいました。 とくに >君はその笑顔をずっとずっと僕に投げつけてくる。例えるならそれは光だ。ぼくの心をすっかりと透かしてしまうというのに、そこに、わたしは映っていない。 の部分。 「君」は「僕」に笑顔を投げつけてくる。それは「ぼく」の心をすっかりと透かすのに「わたし」は映っていない。 という文章だと思うのですが、私にとって最も難解でした。 ばらばらの「わたし」「僕」「ぼく」たちは >この世界の蜘蛛の巣は複雑に絡まり合い とあるように一枚の割れた鏡が映していた一人の「私」であり、 >光が私たちからあふれだしてゆく と終わる情景はどこか神々しくもあり、まばゆい光のなかに消えてゆくようでもあり、ハッピーエンドともバッドエンドとも捉えられるように感じて、この終盤から終わりにかけてはとても好きです。ゆえに、中盤の改行のない部分が難解すぎて惜しいと思いました。 また、句点のあとの文章を前の文章から拾って反復しながら別の方向へ着地する、という文体にスピード感があって次から次へと読ませる効果を生んでいると思いました。せっかくなので中盤も「次の瞬間に、」などの説明的な表現を使わずにそのままのスタイルで走り抜けてほしかったと感じました。 (蜘蛛の巣)

2019-10-17

まりもさん お読みいただきありがとうございます。 >綺麗なもの、可愛いものを次々並べていくと、装飾が前面に出てしまって、いまだ~という、本当に伝えたいことが表層で読み手にスルーされてしまうような気がします。 このことは良く噛みしめて、これからの詩作に活かしていきたいと思います。 また、言葉の響きの甘さに逃げずに表現できるよう、辛抱強く書きたいことと向き合うことが必要だと、あらためて気づきました。そして、これから新しい詩に取り組むことが一段と楽しみになりました。 この度は丁寧にお読みいただき、また貴重な評を本当にありがとうございます! (アフタヌーンティー)

2019-10-17

今まで「月」には大きく柔らかく包み込むような愛、のようなイメージを持っていたので、月を「迷惑」と感じる存在がある、という視点がとても新鮮で面白かったです。作品を読むと、なるほどそうかもなぁ、と思わせる丁寧な描写にどんどん惹き込まれていきました。それも誰もが目にしたことのある「月に雲がかかる」という風景で、その風景を鮮明に思い浮かべながら、とてもわくわくして読むことができました。 最初に読んだ時からとても好きな作品です。老若男女問わず楽しむことができるのではないでしょうか。こちらを読んだ後は、今夜はどんな会話をしているのだろう?とか、私にはどんなふうに見えるだろう?とか、夜空への好奇心が残りとても良い気持ちになりました。 (月と夜)

2019-10-09

カオティクルConverge!!貴音さん お読みいただきありがとうございます! 私の中では怪談といえば「学校の怪談」なので、どこか気の抜けたドタバタした感じです。人面犬とか口裂け女とか定番で、恐怖なんか感じない、むしろ滑稽と思えてしまうものであります。それでも世代が変わっても未だに子供たちの興味をひくらしく、不思議なものですね。 好き、と仰っていただいてとても嬉しいです。本当に励みになります。ありがとうございます! (かいだん)

2019-10-09

(1回送信を失敗したようなので、もう一度。二重になっていたらすみません。) 詩を書いている時の、自らの中に意識を集中させている時の、落ちてゆくような、それでいて現実とは違う場所に居る浮遊感を感じました。無重力かとも思ったけれど、やっぱり落下、ですね。ジェットコースターでしか経験したことがないけれど、空中ブランコとも違うから、やっぱり落下なのだと思いました。 世界は > 最後の息をはいて落下しているのだ。 対して自分は > あくびなんかをしている。 深く息を吸っている、という現象が面白いなぁと思いました。 第一連の > ある朝、わたしは透明になった。 過去形から始まる風景と 最終連の > ある朝、わたしは透明になる。 これから変化していくであろう(今はまだ)とも感じられる風景の違いに、爽やかな気持ちになりました。 あくび、という現象が持っているのんびりとしたイメージが、硬質な文章の最後にあることで、読んでいるこちらも肩の力がふっと抜けるような効果を生んでいるのではないでしょうか。なので、詩の全てを読み解けなくとも読後感が「難しい」にはなりませんでした。 素敵な作品をありがとうございます。ジェットコースターに何度も乗りたくなるような、この作品を読んで感じる感覚を体験したいがために、繰り返し読みたいと思いました。 (落下)

2019-09-29

ふじりゅうさん 「疲弊感」が伝わったのなら、私としてはまずまず成功になります。しかし逆に人様に読んでもらうものとしては失敗だったな、とも思いました。読み終わったあと後味が悪いというか、後味が悪くても楽しめる作品はたくさん存在しますが、そのためにはもっと突き抜けてないとダメだなぁと。 私は骨格標本そのものを回収するつもりはもともとあまりありませんでした。それぞれのモチーフに対して私が持っているイメージの共通点を繋げたのですが、わざと読み取りにくくさせているつもりはないので、そこはまだまだ私の工夫が必要ですね。 お読みいただきありがとうございます! ※作中の「攪拌機」は「攪拌器」に訂正します。 (かいだん)

2019-09-20

灯篭流しの幻想的な風景と哀愁が感じられました。 >潮垂れて は前の行にかかっていると思ったのですが涙のイメージを重ねると、次の >枯れ散々と にも繋がる感じがしました。 涙が枯れる頃には秋になり、冬になり、イチョウの落葉が辺り一面を埋め尽くす。灯篭が川を橙色に埋め尽くしている様と重なりました。 そこに「桃」の瑞々しさや芳醇な香りの夏特有の生々しさが際立っているように感じました。 古典の知識が皆無で的はずれな解釈かもしれません。美しい描写や詩句に惹かれ、自分なりに楽しませていただきました。勝手をお許しください。 (灯籠流し)

2019-09-06

つつみさん お読みいただきありがとうございます。 面白く感じていただけたとの感想をいただき嬉しいです(^^) 沙一さん お読みいただきありがとうございます。 夜の学校で動き出す人体模型やモナ・リザ...いつの時代も学校の怪談は子供たちの興味を惹くようです(^^) 丁寧にお読みいただき嬉しいです! yamabitoさん お読みいただき、またそのように仰っていただきありがとうございます(^^) 仲程さん お読みいただきありがとうございます。 今回は意識的に意思表示をしてみました。自分としては今まで割と避けていたことなのでとても嬉しいです(^^) 読んでくださった方へ ポイントの分布が自分のなかでは以外な感じで、今更ながら各項目について考えさせられました。反省点も見えて投稿して良かったなぁと思います。ポイントが導入された際、「エンタメ」って何だろう?と思っていたのですが先日wikiで調べました。 結果、この投稿にエンタメ点を入れていただいているのがますます不思議に思いました。ですが、この私の投稿作を読んで「面白い」と思っていただけた方が僅かにでもいるのだとすれば...私にとって非常に励みになりました。皆さん本当にありがとうございます! (かいだん)

2019-09-04

藤 一紀さん こんばんは。お読みいただきありがとうございます。 梅雨明けは月末頃のようですね。去年は外で遊ぶことも危険な暑さでまったく参ってしまいましたが、今年はそろそろ夏の暑さというのが恋しくなってきました。短い夏になるのでしょうか? そんなふうに、藤さんの記憶や日常に僅かにでも触れるものとなったようで、とても嬉しくなりました。ああ、本当に私は嬉しいです。ありがとうございます。 (抱卵する空)

2019-07-18

>君が私達に飲まれれば飲まれるほど >私は薄く、意識を失ってゆくのだ この一文に驚きました。なるほど~!確かに! 前行の「君が光を浴びれば浴びるほど/私は濃くなってゆく」という、光に対しての恨みのようにも捉えられる描写に続くこの二行が、逆転せずに更に悲しい現実をあらわしているのが私には新鮮でした。 自らの影に潜んでいるのは、表出しない自身の思想や思考なのか?または影に潜む第三者なのか?あらためて「影」というモチーフが持つ面白さを実感しました。 (影)

2019-07-13

私、「窓際」って好きなんです。日当たりがいいけど、部屋の端っこなイメージが。見ている「この世界」が、部屋の中心なのか、それとも窓の外の世界なのか。読み方を変えると全く異なる情景が浮かんできてとても興味深かったです。 好きすぎて苦しい、手に負えないほど好きという感情に埋もれて、沈むように落下する/したい衝動が、どこか瑞々しさをもっていて魅力的に感じました。 (この世界が大好き)

2019-07-12

帆場蔵人さん ありがとうございます! 三連目はちょっと削りすぎたかなぁと思っています^^; 社町 迅さん ありがとうございます! 散歩で撮った写真の植物を調べていたら「躑躅」の字に興味を惹かれてそこから書きはじめました。 私はとてもせまい世界で生きていますが、先々のことを思うと宇宙の果てについて考えるのと同じくらいの不安を感じます。 (満天星躑躅 -ドウダンツツジ-)

2019-04-05

かるべさん 嬉しいお言葉をありがとうございます(^^) 仰る通り三連目はまだ推敲する必要がありそうです。貴重なご意見ありがとうございます!この作品をここに投稿して良かったです。ポイントも面白いですね。励みにもなりますし、今後の参考にさせていただきたいとおもいます。 (満天星躑躅 -ドウダンツツジ-)

2019-03-30

この、歌なのかリーディングなのか、のはざま感が妙に心地よかったです。生身の人間だと難しい文字列をさらっとこなしてくれる利点を上手く使っているなぁと思いました。ただ、私としては早口のところはもう少しだけ聞き取りやすいテンポだともっと良かったです。私が音楽性よりテキストの表現として構えていたからだと思いますが、少々早すぎてギリギリ何を言っているか聞き取れずにモヤモヤが残ったところが惜しく感じました。 >蛇口を流れるオレンジジュースで何とか今宵も生きています が好きです。意味もなく「この子の蛇口にはオレンジジュースが流れているんだろうな」って何となく納得してしまうような気だるさが好きです。 (赤道直下で朝昼 女郎蜘蛛の奴隷やっちゃってます)

2019-03-30

読めてよかったです。 夕暮れってなぜ切なくなるのでしょうね。赤と青の混じるひとときの紫、その複雑な色合いに心をうばわれるのは、何故でしょうね。こんなときは何かを言いたいような、ただじっと眺めていたいような、言葉少なにぽつりぽつりと語りかけてくる、それがとても心地よい...。この詩を読んでいるあいだそんな気分に浸っていました。 炎と夜と影の色のコントラストがとても美しく、ただうっとりとしました。んん、素敵! (夜の庭)

2019-03-26

かるべさん いつも有難うございます。運営さんがいるから、支えてくれる方がいるから、様々なことが成り立っているのだと改めて感じます。 優良作に選んでいただき大変嬉しく思います。なくしものが拾われて大切に扱っていただいたような気持ちです。本当に有難うございます。 (【フル】かるべまさひろの選評<2018年11月分>)

2019-01-10

まりもさんいつも有難うございます。本当に励みになります。 「かえっておいで」は力まずに書いてみようと思って書きました。なので甘いと思われる部分は大いにあると思います。加減が難しいですね。自分にしっくりくる塩梅をこれからも探っていこうと思います。 (ruraさんも本当に有難うございます。) (【選評】2018年11月投稿作品 )

2019-01-10

寒いときって、発する言葉が短く途切れ途切れになったりします。寒さに震えながら語っている様子がこの改行にあらわれているように思いました。初日の出とか、冬の天体観測とか、初雪の降った朝とか、とーっても寒いけど、そういう時にしか見れない美しい景色を教えてくれるような温かい時間を感じます。「つぃー」という表現がまた、氷を撫でているような温度と質感を思わせます。氷はベタベタ触ると溶けてしまうし触っている手も冷えきってしまうから、指先で少し触って確かめるような繊細さや、冷たく張り詰めた空気のなかを悠々と何かが飛んでいく清々しさが「つぃー」という音になって見えました。素敵ですね。寒いと色々と億劫になりますが、その時にしか見れないものや感じられないものがあるから、こんなに寒いのも悪くないなと思わせてくれる作品でした。有難うございます。 (冬の幻視(まぼろし))

2019-01-10

平成の終わりまでもうすぐですね。次の元号は何になるでしょうか。テレビでもこの30年の平成を振り返る番組なども目にします。大きな災害もありました。たった30年のあいだに。 現代の父と子の複雑で独特な関係性が垣間見えました。ひとりの人間が成長していくということ、そこにあるのは一度きりの人生であり、一つの命をかけて生きていくことは戦争であるのかもしれない。出世する人がいれば職を失う人がいて、その人にも家庭があり貧しい暮らしを強いられる人もいる。 改めて新元号はどんなだろうか?どんな時代がくるのだろうか? そんなことを漠然と思わせる作品でした。 ひとつ、とても気になったことがあります。「僕」と「俺」が混在している点です。セリフ部分が「俺」であるのはその人の内と外の差を表現しているようにも思えたのですが、 > 俺は今は老いさらばえているだろう父を探した。砲弾の音が響く中、僕は父を探し出す。 この部分にどうしても違和感を感じてしまいました。私としてはここは僕で統一した方が良いと思えたのでとても惜しく感じました。 (気分はもう、最後の戦争 )

2019-01-09

「何だよ。俺も愛着、未練があったのかよ。」 ここ、10月の貴投稿作「30480517 地球にさよならを」から繋がっているように感じました。 「30480517 地球にさよならを」は世界を遠巻きに見ている実体のない魂のようだけど、今作は地に足の着いていたヒトの目線を感じます。「30480517 地球にさよならを」で世界を俯瞰していた作者の魂が、きゅいーんと急接近して地上に戻ってきたような。まだ未練があったのだなぁという感覚が冷たい風とともに胸に染みてくるよう。それがここに書かれている人物を、いまこの時、実存しているひとりの人間である、という等身大の書き手を浮かび上がらせていると感じました。 (冬風が、聞こえてくる。)

2018-11-10

石村さんが仰る「こういう作品を愉しんで読んでくれるであろう読者」の一人です。この文体は私が憧れてやまない、けれど私にはとうてい書けないもの。正仮名遣い、やっぱり美しいです~!「萌え」です。 「リボンに結ばれたままあざやかな色彩への凋落をはじめた樹々の根方」 「苔のなめらかなみどりをすきとほつた昔の骨でなぞつたり」 「空も水もまだ言葉にけがされることなく淸かに澄んでゐた時代に想ひびとをおもふあまりかなしげなおももちの花になつてしまつた村むすめのことをいまもわすれずにゐる羊だけ」 これらの細やかな描写にくどさを全く感じません。素敵。私にとっては憧れがいっぱい詰まった贅沢な作品です。 句読点のないことに関しては、そういう私の嗜好性を掻き立てまるで宝探しをしている気分になりました。 読めて良かったです。有難うございます。 (秋へと落ちていく音階のフアンタジア)

2018-11-10

ishimuratoshi58さん 貴重なアドバイスを有難うございます。 確かに「あの日」とわざわざ書かない方法があったかも...もっと工夫できたかもしれません~。反省! また「想像が詩的真実になる瞬間」「詩によってしか創造し得ないリアリティ」との言葉に、私自身が詩の何を面白いと感じているかを気づかせて頂きました。好意的なお言葉を頂き大変嬉しく思います。 山本沖子さんを存じ上げなかったのですが、検索したら詩集のタイトルがどれも素敵で...早速一冊購入しました。ゆっくり読みたいと思います。 ふじりゅうさん コメント有難うございます。 あの日は過ぎてしまったので今はどうにも出来ないけれど、大切にしたいという気持ちが伝わるといいなと思います。 仲程さん コメント有難うございます。 その沖縄のおまじないに近いかもしれません。あの日、は準備が出来ていなかったから、そのおまじないをかけてあげたいです。 みうらさん 気持ちわるくなんてないです。有難うございます。私も上手くコメント出来ずに過ぎてしまうことが多々あります。そんな中でコメントを頂けたことを大変嬉しく思います。 読んで好きな作品と、自分が書くものって結構違いませんか?憧れている文体とかかっこいい単語とかたくさんあるけど、自分にしっくりくるものでないと書いててムズムズしちゃう。挑戦したいときもあるけど、使い慣れた材料で工夫ができたらいいなぁと思います。たとえばいつもの肉じゃがを塩バター味にしてみるとか。 fiorinaさん コメント有難うございます。 少し前までは日常から逃げたくて詩(のようなもの)を書いていたのですが、気づいたら最近は日常ばっかり書いていて自分でもびっくりです。とくに子供のこととか絶対考えたくなかった。でも詩を書いているのは紛れもない自分なので、自然なことなのかなぁとようやく受け入れることができてきました。この目に見えた日常をもっともっと工夫してファンタジックに仕上げられたらいいなぁと思っています。というのも、私はエッセイは書けません。日記も苦手です。そういう意味では、私も詩じゃなくちゃだめなのだと思いました。 (かえっておいで)

2018-11-10

まりもさん有難うございます。先月は投稿作も多く、その中でもコメントを頂けたことを大変嬉しく思います。まりもさんすごい...!!! (10月分 フル選評(まりも))

2018-11-09

ヤエさん チクチクことば、全国共通なのでしょうか?分かりません。こういう子どもの言葉にドキッとさせられることがあります。 瑞々しい子どもの感性に触れるたび大事なことを思い出すようで、子どもから学ぶことは多いなと思います。 質感を持って読めた、とのお言葉とても嬉しいです。お読みいただき有難うございます。 (光の干渉、或いは)

2018-11-02

>病める鳥は少しの毒を好む という言葉は、るるりらさんのように毒が薬となって治癒に繋がるというポジティブな意味なのか、病んでいる時はいっそう病むような毒に惹かれてしまうという危険信号なのか、何度か読んでいるうちにそのどちらなのか迷いが出てきました。いずれにしても、お父様の言葉は激励のように感じました。 > 影で編んだ世界の無言を聞き続けている 夢が何を言わんとしているのか、お父様の言葉に思いを馳せている様子が浮かびます。 >累々とした高い土の斜面から、水が発生し滑り落ちている。薄い虹が水を染めている。餓えも渇きも感じない。もう歩かなくてもいいのだった。 累々とした高い土、には長い時間の積み重なりを。そこから発生する水は積み重なったものから滲み出てくる希望というか、救いのような。 「もう歩かなくてもいいのだった」は諦めの言葉にも感じますが、前の「追いつきたかった」という言葉を拾うと、今いる場所が正しい場所であると気づいたのではないか、と思いました。 長い時を経て、病との向き合い方について何かを掴めたような、そんな希望を感じました。そしてそれは甘い果実ではなく、意外と味気ないもの、大きな感動や衝撃的な何かではなく、日々の何気ないことがキッカケだったりするのかも...と。 とても繊細で穏やかな雰囲気で素敵です。 有難うございました。 (癒ゆ)

2018-10-30

オオサカダニケさん せめてこうして書くときだけは優しくありたいと思っています。現実にはなかなか難しいですが...。お読み頂き有難うございます。 (光の干渉、或いは)

2018-10-27

アップルパイ屋さんならではの発想が楽しかったです。たった一人の人間の「子どもが生まれる喜び」が、夕焼けのように街をまるごと幸せにしてくれる。それを胸焼けと呼ぶ。パティスリーの人って、お客さんのことをそんな気持ちで見ているのかなぁと思いました。一切れにぎっしりどっしりの、幸せのおすそ分け。みんな存分に味わって胸焼けしよう! ( アップルパイ屋の独り言)

2018-10-27

「目が覚めたらベッドから落ちずにいる方法」 は、ありますよ。四方を柵に囲われたベッドで眠るのです。きっと天井にはビビットカラーのよく分からない蝶や星がゆらゆら揺れて、くるくる回って楽しいです。よく分からず動かした(かもしれない)自らの手(なのかどうか)がとても不思議で一日中眺めて、飽きずに泣いたらあなたを大切に思う人が来てくれます。というわけで、わたしはあなたに柵をあげます。ところであなたは、おとなしく柵のなかにいられるのでしょうか?23時の夜泣きに、あなたの大切な人が迎えに来ます。仕方なくあなたを車に乗せて少しドライブ、の行先は海じゃなくてゲームセンターがいい。手を繋いで一緒に入って、てんないの、よく分からないいっぱいのキラキラと、無関心な人の波間からお店の人が温かく迎えてくれたらきっと、あなたはもうわたしの(中の)子どもじゃない。 (失礼しました。 ベッドから落ちないためには柵があればいいですね。ベビーベッドです。でも大人用のベビーベッドなんて無いですね。子どもはいつだって守ろうとする手を振りほどいてどこかへ行ってしまう。柵や見守りの手のない場所へ。落ちる、ことで守られていたことを身をもって知る、そして自らはかたい床の上にいる。柔らかい子宮やベッドの中ではなく、生まれ落ち(てしまった)という感覚。ベッドから落ちるという格好悪い状況と重なって、どうしようもない虚しさが伝わってきました。) (募集中)

2018-10-26

>取り込み忘れた洗濯物が揺れている 君はまだ僕のことを覚えているかい ここが好きです。「僕」は洗濯物のことを思い出したけど、君はどう?僕のことを覚えているかい?って洗濯物という生活感のあるモチーフが、ロマンティックに見えてきます。秋の昼間はとても暖かくて窓を締め切っていると暑いと感じるほどだけど、夜になるとぐっと冷えて寒くなる。暗くなってすぐに、或いは帰宅後すぐに取り込めば良かったのに何となく後回しになってしまったような気だるさを全体的に感じながら、ぼんやりと君のことを考えているとまた部屋が寒くなる。もしくは洗濯物を取り込むのはいつも「君」だったのかな。 時間の経過と季節感の描写の重ね方が上手いなぁと思いました。コンパクトにさり気なく描かれた孤独にしんみりとしました。 (秋の夜長)

2018-10-25

「あの人と言ったことに驚きながら 少しずつ距離を置けるなら良い」 ここが好きなのですが、この部分の驚きが行分けによってちょっとぼやけちゃっているようで勿体ない気もしました。二行ずつなのは棺が並んでいるイメージ?などとも思いましたが...。 「青みがかった」 確かにマーブルチョコはどの色も青みがかっている気がします。 マーブルチョコは色んな色があって、それは恋における喜怒哀楽かなぁと。ドキドキするときは赤い粒、良いことあったら黄色の粒、悲しいときは青い粒。 埋葬する、ということは叶わない恋なのでしょうか。ピンクのクッションの棺(恋をするハート)にしまい込む。そしてその恋をもう見ないように目を瞑る(棺の蓋を閉める)と、カラフルな粒も光を遮られて色の区別がつかなくなる。味はどの色も同じだけど、本当は楽しかったり悲しかったり色々な色がある...というのが「罠」に思えます。 マーブルチョコを埋葬する、という発想が可愛くて10代の初々しい恋を連想しました。最後の連については、あの筒状のパッケージがそのまま棺で、勢いよく蓋を取ったらスポーンとチョコが飛び出してピンク色が手の中に落ちてくる...みたいな場面を想像しました。勝手な妄想ですが、マーブルチョコを埋葬する から、恋をするってこんな感じなのかも〜と想像して楽しく読ませて頂きました! (埋葬)

2018-10-16

「にゃあぐるがあぐるにゃあ」に私の思考は全部持ってかれてしまいました。 秋のカラリとした爽やかな空気と猫は良く合いますね。猫の喉だけが潤っているように感じました。それとも絡んでいるのか。うがいをしているのか。 烈しい夏が終わり、ちょっと気の抜けた秋の脱力感に猫が効いているなぁと思いました。 (秋思)

2018-10-16

ふじりゅうさん お読み頂き有難うございます。同じ道、珍しいですか! >「道」をテーマにする場合よく〈分かれ道〉〈寄り道〉〈道を切り開く〉といった要素が出てくるものと考えていておりました。 それらには「未来や変化していくことへの期待や戸惑い」といった「動」の要素を感じますね。 殆どの人が週に五日は同じ道を行く経験をしていると思います。四季がありますから同じ道でも常に景色は変化しているけど、道のりは同じなんですよね。私が単調に感じてしまうのは、そういう些細な変化に目をやる余裕がないほど疲弊しているからでしょう。でもまだまだ止まるわけには行かないのです。ご指摘のように確かに強がりかも知れませんが、私は負けず嫌いなのです(^_^;) 我ながら在り来りなことを書いたと思っていたので、珍しいと感じたとのコメントに驚き、嬉しく思いました。 fiorinaさん お読み頂き有難うございます。 おっしゃる通り、8月投稿のこちらhttps://www.breview.org/keijiban/index.php?id=2221に別の道がありました。ROUTE bで目にしたアザミの種子は本当にアザミだったのでしょうか。同じ花でも別の場所で見ると異なるものに感じたり、通り過ぎる瞬間に目にした光景を反芻しているうちに、事実とは異なるデタラメな記憶にすり変わってしまうことがあります。綿毛のように霧散して、本当のことは...もう空の彼方です(なんちゃって^_^ )。 「ことばだけに終わらせない質感を持っている」とのコメントにとても嬉しくなりました。 (ROUTE b)

2018-10-05

「もうちょっと長く読みたい」感、は私も感じました。 「取り残された不死の魔女」、どんな魔女だろう(魔女は世間から厭われているイメージがあります。魔女そのものが善良な人物であっても、抜きん出た才能により恐れられ輪から外されるというか。)。 また、コメントを読んでいて、なるほど。 「ゲツヨウ」は怪獣っぽいですね。 「がじがじ」「魔女」「ゲツヨウ」「わるいことば」これらから、なんとなく絵本のような雰囲気を感じて、私の好きな絵本を思い出しました。 作品のちょうど真ん中あたりに、飾らないどストレートな感情が垣間見える「皆そうでしょう?みんな、そうだといい。」ここが好きです。主人公の弱さ、純真さがチラッと見えてきゅんとしました。 (がじがじ)

2018-09-17

仕事が定時で終われば、次回も参加したいと思っています。その際は時間のお知らせでしたら、出来るかも。進行は苦手...というか、前回あまりにも自分が読めてなくて勉強不足だったので、私も反省。。当日に向けてもうちょっと読み込みたいです。 ゴロちゃんさんの「ネットで詩を続けるキッカケになった詩」とても気になるー! (【弓庭夜話】へのお誘い~2018/09)

2018-09-17

こちら、中央揃いなのですね。スマホからだと分かりませんでした。後ほどPCで見てみたいです。 「よってこの世からいなくなるべきだ」 という究極の答えにぶち当たりながら、 「今はこのようにして 白黒の牛の世話をする ただ世話をする」 に至る。この最後の行の「白黒の牛」を「ただ世話をする」、リフレインもすごく効果的に胸に響いてきました。白と黒を纏った牛を世話する、それは乳にも繋がり、生へも繋がり、それを「ただ世話をする」。とてもゆったりとした時間が静かに流れていくのを感じます。これを涅槃寂静、というのでしょうか…と宗教にあまり詳しくないのですが、なんとなくイメージすることができました。 最後がビシッと決まっていて、上手いなぁと思いました。 (自分語り)

2018-09-17

stereotype2085さん 有難うございます。今作を書きながら、詩を書くことにおいて、こういうことを考えているときが、いちばん楽しいなぁと再認識しました。これは私の観察日記です。新学期にちゃんと提出できて良かったです。 (嵐の前の)

2018-09-14

うーーん。皆さんのコメントを読んで、なんとなく本文は読めるのですが、タイトルは?タイトルに触れている方が、るるりらさんだけで、私はとても、もやもやしますぅ。 と、ここまで書いて、思いつくかぎりの単語を調べたら、なんとなく分かった気がします。 最後の一行が、答えだったのかな。 以下は私のアンサーです。 まぼろしのちょうちょをみているよ これはまぼろしだと わかっているよ まぼろしのちょうちょを まぼろしだとわかってみているよ そしてまぼろしのちょうちょが はばたくおとをきいているよ このおと を おと として きいている こと こそ 「私はただここに在るということ」✱ ✱三浦END果実「このみひうまたはひむ」より引用 (そのみひうまたはひむ)

2018-09-13

有難うございます!とても嬉しいです! (【選評】8月投稿作品)

2018-09-08

御二方とも、有難うございます。私はいまとても嬉しいです。読む人によってこんなにもとらえ方が変わるということ、そのような作品になったということに。 何よりも以外だったのが、拙作が抽象的と言っていただいたことです。そうだったのか...と驚いています。 せっかくなのでいまはあんまり言わないことにします。 なつめさん 楽しんで頂けて何よりです!本当に嬉しいです。自分の書いたものでひとを楽しませることが出来た、もう、本当にただただ嬉しいです!!有難うございます! 帆場蔵人さん なんと!もったいないお言葉です。有難うございます! これまでの投稿作で説明的と何度か指摘されていたので、なるべく排除するように心がけました。これもまた、私の日常のスケッチです。 (嵐の前の)

2018-09-08

とても嬉しいです!もともと日常生活から逃避したくて詩や創作を書き始めたのですが、気づいたら最近は日常ばかり書いています。なんだかこの夏はとくに書き留めておかなきゃ、という思いに駆られました。なんでもない日常ですが、そこにあった私の生活、を残しておきたいと思ったのです。お読みいただき、またこのような評をいただきまして、本当に有難うございます! (八月のるるり選。より一層の素直を大切にしました。ほんまどすて。)

2018-09-08

今夜ですね!今回も参加させて頂きたいです。楽しみです。宜しくお願い致します。 (【弓庭夜話】へのお誘い~2018/09)

2018-09-05

何度か読んだのですが、最終的に自分を「部屋に残ったほうの彼女」に重ねてしまい、私も手が震えました。 以下は私の妄想です。 部屋に残ったほうの彼女とはもう長く、安定というより惰性で付き合っている彼女。ドキドキとかトキメキとかとっくに無いのをお互い分かっていて。そこで主人公はコンビニの女の子に冒険したくなる。普通より大きなおっぱいにワクワクして。 最終連の背後で、部屋に残ったほうの彼女がほくそ笑んでいるのを感じました。 コンビニの女の子はおっぱいが大きくて、そして純情な子でしょう。若くて可愛くて守ってあげたい、フェアリーです。 一方、部屋に残ったほうの彼女は、理解ある母性に溢れた彼女のフリをした悪女です。男性店員になっていてガッカリした主人公を待っているのは、何も知らない(フリをした)いつものわたし、あなたを受け入れることが出来るのはわたしだけでしょう?って言わないけど笑って「おかえり」って言うことに優越感を感じて、たいして大きくもないおっぱいで主人公を抱きしめたりする。 つまり、何だろう。主人公のうねる感情の裏では、この部屋に残ったほうの彼女の感情もうねっているのを感じたんです。 > で、なんかいろいろあってけっきょくまたエッチする これまで詳細に言っておいて「いろいろあってけっきょく」で纏めるこの一行とか、 > 僕はミキの、違う。誰だ。 この呂律が回らないどころか思考が崩壊している感じとか 文章の緩急が心地よくて、つまりはとても面白かったです!主人公にはグダグダ感を感じるのに、文章は一気に読ませるリズムと程よく息をつく場所もあって凄い。流石です。 (もうなにもかも知らないし何も知らなかった)

2018-09-05

投稿されてすぐに拝読していて、凄く素敵だなぁと思ったのにコメントしそびれていました。 お座敷に上がるようになって、一丁前にお客さんを相手にできるようになって(二連目からだいぶお座敷に慣れている様子が伺えます)、芸子として上手くやっているんだけど、最後の「縁側に 座り」の「縁側」という言葉から日向ぼっこを連想して、本当はただ日向にぼんやりと座って、ししおどしの音を聞いているだけの静かな時間を過ごしたい...と思っている、のではないかなぁ。青春をすべてその道にかけた日々を振り返るような切なさというか、憂愁を帯びた奥ゆかしさを感じます。 一連目、二連目は芸子さんが実際に自分を冷奴にたとえて冗談を言っている、お客さんからの口説きを軽くあしらっているようでもあり、最終連にこの方の聡明さが見えてとても魅力的でした。 舞妓さん、芸子さんは憧れの女性像でもあります。その柔らかな口調には芯を隠していて、美しく、かっこいいです。 (冷や奴と申します)

2018-09-05

子どもはダジャレ作品大好きですよ! 「ぶったら豚によく似てる〜」とか今の小学生も口ずさみます。 グダグダ...と仰いますが、力の抜けた感じが読んでいる方も構えずに読めるので、純粋にこの言葉遊びを楽しめます。私の好みでいうと、絵本では「もうぬげない」とか、図鑑?では「残念な生き物」とかあの辺の脱力感に近いものを感じます。これを読んだら「貂」とはどんな動物だろう?と興味を持ちそうです。 何度か読むと、しばしば虐げられてるイメージに取り上げられる「豚」、空飛ぶ自由な「鳥」、よく寝る「猫」、文と動物のイメージの結びつきが巧みで、すんなり入ってきます。 サワラないで!から先は文節ごとに「サワラ」と「キス」で魚、「鹿」と「虎」には狩りの関係を感じました。 >サワラないでって! >ヒトデなし! >そんな神経を魚でするようなこと 海の生き物を「魚」で纏める!凄いです。 ここは「逆撫で」のシャレになってますが見たまま「魚で、する」(わたしの神経は魚のようだ)みたいな読み方をしても面白いなぁと思いました。 作品の長さはこれくらいが私はちょうど良いです。もっと、というのは続編を期待してしまうほど好き、という意味に近いです。 すごくワクワクする作品です。勝手に深読みして楽しんでいます。有難うございます! (どうぶつ図鑑)

2018-09-02

本当にかっこいいです。分からないけど、すごくかっこいい。私のなかでは作画・マークライデンでした。数式、とあり、考えることを前提とされているようなのに、読みはじめてすぐに考えることを放棄しました。でも最後まで読むのを止められなかったです。すごい。 (ヨミテニ・タクス4)

2018-09-02

面白かったです。外出先でうっかり読んで、ふきだすのを堪えるのに必死でした。 「鰯て」などのまたがっている語句は新鮮でした。 私ももっと読みたいと思いました! (どうぶつ図鑑)

2018-09-01

まりもさん 世渡りって難しいです。私は結構流されやすいタイプでもありますし、郷に入っては郷に従え、だったり、長い物には巻かれろ、というタイプなのだと思います。でも、そうあればラクだろうと思うからで決して心の底からそう思っているわけでもないんですよね。それを口に出せないのは、私なりの考えが曖昧だったり自信の無さ故にだと思います。アザミの種子だって、風に吹かれるままに飛んでいるけど、子孫を残す、という確かな理由がある。ただ流されているだけでは無いのですよね。 人生相談みたいなレスで申し訳ないです。これから先の人生で、何か一つでもそういう譲れない思い、のような物を見つけたいな、と思います。 有難うございます! (ROUTE)

2018-09-01

私はこの短さが好きです。 簡潔であるために、ここから先は読む人に広がりを持たせる作品だと思います。 よその人のカレーライスに顔を突っ込んだらどうなる?その人はカレーライスが食べられなくなって悲しむかな?怒るかな?笑うかな?また、自分はどうなる?火傷するし、カレーライスが顔面についたら拭き取るのも大変!と想像するのが楽しいです。読んだ人が他のパターンを考えたり、その後を想像したりして楽しめる作品というのは、私は大好きです。また、短いので目に止まった、それだけでも全文を読むことができる。それも短い詩の良いところだと思います。この分量で終わらせることができる、のは本当に羨ましいです。とても楽しませていただきました!有難うございます! (よけいなことに)

2018-09-01

悠々と遠ざかるゴンドラに乗って、ああ...いってしまったんだなぁ...としみじみと思いました。その行く先にはめくるめくユーモアに溢れた世界があって、私はただ見送るしかない、何とも言い難い寂しさが押し寄せてきます。こらえられない、その感じがとても伝わってきます。ほとんどちびまる子ちゃんしか知らないので、エッセイなども読んでみたくなりました。いや、読みます。 (ぱらいそ)

2018-08-29

クヮン・アイ・ユウさん これを書いた時、実在する風景を淡々と書き出した詩ってどうなの?と強く悩んでいた記憶があります。 日本のホラー映画の冒頭で映し出される日常の風景だけのシーンのように、一見すると何でもない映像なのにどこか不穏な雰囲気を感じるようなものを目指しました。 また、静と動について感じて頂けたことがあるようで嬉しく思います。落ちそうなトマトも落ちない、時間が止まったような風景のなかにいると、実際に見えているものと想像したものとの区別が付かなくなるような感覚にのまれます。わたし以外の存在の声、わたしを呼ぶ声が正にこの感覚から引き戻してくれました。先の三浦さんへのレス(宛名が抜けていました。すみません。)にも書きましたが、子どもは私にとって純真無垢な象徴であると同時に現実からの逃避を許さない存在でもあるので...。 過分なるお言葉をいただき大変恐縮です。有難うございます! (自転車を押す坂道にて)

2018-08-27

>サヨナラダケが生えてる人生の がすごく好きです。可愛いです。ジメジメした場所、そこに傘をひらくサヨナラダケ。とっても可愛い。 純粋でどこか残酷なおとぎ話のような雰囲気を感じて、とても好きです。あの子、どんな子かな。それを見ている書き手、もどんな人かうまく掴めないのですが、そのふわふわした感覚がまた魅力的に思いました。 (あの子のアンブレラ)

2018-08-26

まりもさん 私もこのトマトを見たとき、爆弾に見えました。雑草ばかりの畑にひとつだけなっていたトマトは、大きく今にもずるっと落ちそうな姿で。また、この夏の心臓のようでもありました。 お読みいただき有難うございます。 (自転車を押す坂道にて)

2018-08-26

子どもは私にとって純真無垢な象徴であると同時に現実からの逃避を許さない存在でもあります。立ち止まる私を良くも悪くも動かそうとするものでもあります。最近、子どもから教えられることが本当に多いと感じています。教えられてばかりです。私から教えられることなんて、本当に僅かです。ただ、好きなことを続けるための強さを身につけてほしいので、何とか力になれるよう頑張りたいと思います。 (自転車を押す坂道にて)

2018-08-15

家事や書類の返送など、面倒で後回しにしてしまいがちな今日の私をやさしく諭してくれているようでとても沁みました。大きな眼差しを感じます。手を差し伸べるでもなく、ただ見つめるだけの大きな存在を感じます。だから何度も読みたくなります。何もかも投げ捨てたくなったときに頼りたくなる作品です。 (灯台)

2018-08-11

なんのために働くのか?この身を削ってまで得た賃金の価値は、ただ米や肉を買うためか?生きるための糧ではなく、私らしく生きるための糧を!という気持ちが、不穏な音を立てながら走る電車のスピードに乗って押し寄せてくるので、とてもドキドキ、ハラハラします。と、同時にワクワク、ぞくぞくする。四連目まで、もっと早く!とどこかで期待している自分がいる。 五連目から呼吸が少しづつ整ってくる印象を受けました。それは絶頂のあとの放心状態、停車駅に近づいて電車が緩やかにスピードを落としていくような...。でも次の駅の名前を思い出せない。主人公は果たしてどこに辿り着いたのだろう、という余韻が残って、とても惹き付けられました。すごく好きです。リーディングもぜひまた聴きたいです。 (革命的レム睡眠)

2018-08-11

書き忘れてしまった!タイトルもめっっちゃ好きです! (セダムとイヴ)

2018-08-11

繰り返される「プックリした先端」が癖になります。多肉植物、やらしいですね。字面もやらしいです。 本返し縫いのような文章だなぁと思いました。「どっちのことを言っているのか?」と度々混乱しながら、多肉植物の先端と多肉植物のような先端を触っている情景が浮かんできて、なぜか笑ってしまう。「暇を持て余した」というシチュエーションがまたなんとも気だるくて良いです! (セダムとイヴ)

2018-08-11

さいごの一行がただただ可愛くて、ずきゅん。ひらがなって、幼い感じがして、甘えてるおんなの人のようでもあって、なんだか凄く色っぽいですね。 (愛されたい症候群)

2018-08-10

いいですね。好きです。素直で、やさしくて。 >真っ直ぐに僕のもとに届いてこない 何か それらに覆われていれば 自分を隠せるから この少し弱気なところと、最終連に感じる僅かな成長が心地よかったです。君が連れ出してくれた、で終わらずに「やっぱり きみがいる」と変わらず「きみがとなりにいること」に希望を感じてとても心があたたかくなりました。 (あめは きらいじゃない)

2018-08-09

stereotype2085さん 今年の夏は、なぜかいつもと違う気がして。そしたらいつもと違うトマトがあったのです。でも自転車を漕いだらいつもと同じでした。今日は台風が近づいたので、あのトマト、もう落ちているかもしれません。 お読みいただき有難うございます。 仲程さん すみません、なんて、とんでもないです。 好きです、と言っていただいて嬉しいです。 お読みいただき有難うございます。 帆場蔵人さん 私はいまだに頭の中でずっとトマトが落ちる様を繰り返し妄想してます。どんなふうに、落ちるのでしょうね。 お読みいただき有難うございます。 (自転車を押す坂道にて)

2018-08-08

お声がけ有難うございます! ぜひ拝見したいです。心配なのは、私の持っているPCがかなりのポンコツなので、ついていけるか分かりませんが、用意をしておきたいと思います!(普段ほぼスマホなので...) (【弓庭夜話】第一回のおさそい)

2018-08-08

いつか子育てから離れたら、こんな素敵な「大人の旅」をしてみたいと思いました。出来ればひとりで、こんなふうに地元の方からその土地のことを何となく聞くことができるようなゆったりとした旅を。 泡盛はあまり飲んだことがないのですが、染みる感じはなぜだかとても感じることができました。 うりずん、素敵な響きですね。 (うりずん)

2018-08-08

まりもさん、有難うございます。コメントが遅くなり大変失礼いたしました。 くどくど書いてみる、を試してみたかったのとあのような文体のものが他人からどう見られるか、ということについても興味があり、投稿に至りました。思いついてから発表まで随分悩みました。 ひとりよがりな文章であれば「誰にも分かってたまるか」という思いで書ききれば良かったなぁ、と思います。どこかで、伝わってほしいと望んでしまうから、説明的な部分が出てきてしまうのだと思います。もっと思い切る勇気が必要だったと思います。有難うございます! (6月分選評)

2018-08-08

上記の幼ヰるびさんの言葉「きみは詩と詩人という言葉にはおおきな隔たりがあって、その淡いで悩むことが何よりも詩人として、大切だということも知っている。」と仰っているように、御作の葛藤、すごく伝わってきました。三浦さんはとても熱い方ですね。詩より詩を書く人により興味を持ち、詩より詩を書く人を見ようと、感じようとしているのかな、と思いました。 読めば読むほど、いらない、いらない、という部分が「好きだ」と言っているように読めてきました。 そういう意味で、あのタイミングで御作を投稿したことや、このタイトルも含めて、成功していると感じました。何人かの人はこの作品によって、よりビーレビのキャスに興味を持ったのではないかと予想します。こういうことが出来る人は、私はどこかで羨ましいと思っているのかもしれません。 (くたばれビーレビュー)

2018-08-08

私はまだまだ、日常での皮が、この自由な場においても剥ききれないところがあるのかもしれませんね。 顔が見えない、個々の背景を知らない、故に自由に発言できる、インターネットの世界では、時に相手を傷つけてしまう怖さもありますが、受け手もまた、その相手のことをそれほど深く知らないのであれば、そこまで臆病になることも、必要以上に傷ついた!などと思うこともないのかもしれない、と思うようになってきました。それは、ツイキャスを聴いて、あの場にいた誰もが、誰にも敵意を持っていないと(私は)感じたからでしょう。これは私の気質のためであって、ひとりひとりのキャパシティは違うので、一概にはいえませんが。少なくとも私は、このネットという世界ではもっと剥き出しでも良いのかもしれないと思うことができました。 その方々が去った経緯を知らないので、なんともいえませんが、キャスでも言われていた「ネットに投稿するからには」ということ、今まで以上に心しておきます。 正直、はじめて投稿した際、一番恐れたのは「コメントがつかない」ことでした。たとえ「つまらない」の一言でも、わざわざ書いてくれる人がいるのって凄いですね。 キャスの感想をこのスレッドにこんなに書いて良いのか少々不安ですが、色々な方が発言しているあの場はとても素敵でした。 三浦さんの「くたばれビーレビュー!」についても「何でそんなこと言うの?」と投稿直後にコメントしても良かったのかもしれない。けれど、キャスを聴いたあと、見方が変わりました。これについては、作品のコメント欄に投稿できるようにしたいと思います。 熱い返信にとても嬉しく思います。有難うございます。私の方こそ、長々と取り留めもない話を失礼しました。 (●重要なお知らせです●)

2018-08-06

長い詩は、正直読みはじめるのに気合いが必要なので躊躇しがちなのですが、いざ読みはじめると興味深いエピソードと、無意識に彼らに共通点を探そうとしている私がいて、最後まで楽しく拝読させて頂きました。探偵か記者にでもなった気分です。そこに最後のユアガールフレンド。歴史に名を残した彼らに次いで、わたしの恋人、がいる。ロマンティックで、私は好きです。 (死去ノート)

2018-08-06

まずは、皆様今まで本当にお疲れまでした。 花緒さんと三浦さんのビーレビにかけた思いを聴いて胸が熱くなりました。本当に有難うございます。やっぱり無くなってはいけないんじゃないかなぁ。 ツイキャスを聴いて、奇しくも、もっと何かを書きたいという念に駆られました。 ディスカッション、コメントがあると盛り上がるというのは、分かる、気がする。「そうじゃない」とか「そうは思わない」という考えが浮かぶと、物を書くことに繋がるときがある。(私はTwitterから来た者なのですが、Twitterで経験出来なかった辛辣な意見を覚悟(期待)して参加しました。) 運営に関しては応援したい気持ちは山々ですが、スタッフに加わることは技術的、人脈的な面で実際なんのあてもなく難しいです。個人としては一参加者として、投稿とコメントで参加し続けたいというのが、今の思いです。 また、fiorinaさんやまりもさん、祝儀敷さんが挙げた案(ディスカッションの方法や、動画等)が実現したら、とても興味があります。 三浦さんが、ビーレビのツイキャス部門をする、というのもいいな、と思いました。 ご挨拶もせずに、潜って聴いていましたが、とても面白いキャスでした。 (●重要なお知らせです●)

2018-08-06

名付け、について、私も良く考えます。いつか形に、と思っていましたが、御作にはそれを見事に書いて頂いた、と思いました。 名前の意味を聞かれるのは、避けて通れない道ではありますね。それでも私は、まだまだどうなるか分からないひとりの人生を決めつけ、押し付けたりなどしたくない、と常々思います。 > 所詮それはあなたのためのものではなく 世界があなたを識別するために強要する 記号に過ぎない 寧ろその程度(単なる記号だ)と思ってほしいとさえ思います。名前に込めた思いはそれなりにありますが、あまり言いたくないなというのが本心です。 とても私の感覚にフィットして、それでいて刺青との表現が格好よくて、好きです。 ひとつだけ...これは私も詩を作るうえでとても悩む部分であるのですが、最後の「出生届」をあえて書くか、書かないか。無くても「今、世界へ突きつける」で終わってもかっこいいし、じゅうぶん伝わるのではと思いました。 (命名)

2018-07-29

夏生さん >自分の知っている夏の風景が蒸発してしまったような、さみしさを感じました。 あの時、私はさみしかったのか…と夏生さんのコメントで気づきました。 ありがとうございます。 二条千河(NIJO Cenka) さん > 暑さも詩になるというのが意外な盲点でした。 >子どもたちが外に出るのを禁じられるような暑さ 夏は賑やかで明るく活発なイメージが強いので私も今まではそういう風景を切り取って書いていたと思います。 私は生まれも育ちもそして今も関東なのですが、今年も「光化学スモッグ注意報」の市内放送を聞きました。もちろん光化学スモッグも注意を払わなければなりませんが幼少から馴染みがあるので脅威とまでは思っていませんでした。ニュースで言われていた「経験したことのない暑さ」の実害を受けて、今年は夏を手放しでは楽しめないなと感じました。 二条さんの記憶に触れることができて(あまり心地の良い記憶ではないかもしれませんが)、書き手としては嬉しくなりました。 ありがとうございます。 stereotype2085さん > 夏の一点、一瞬、止まった時間といったものを描き出すのに成功している、と思いました。 お気に入り、ありがとうございます。 止まった時間を感じていただけて嬉しいです。また、「夏の言葉なき永遠」と素敵に表現していただき大変恐縮です。 ありがとうございます。 (エラーメール)

2018-07-29

かるべまさひろさん いまはLINEが主流ですから、メールは親世代のものというイメージがあるかも知れませんね。機種変更のたびにアドレスを変えたり、打ち込んだアドレスが間違っていたときに返ってくるメールなど、懐かしいものです。 コメントありがとうございます。 (エラーメール)

2018-07-27

>どんどんどんどん、地の底抜けて >どんどんどんどん、天蓋割れて の「どんどん」が、和太鼓の音と「次から次へと」という表現との重なりが面白いなぁと思いました。 どこにも花火と書いてないのに、私の頭の中ではずっと花火が上がっています。そう読ませるところに、この作品の面白さを感じました。 (天体観測)

2018-07-26

KURA_HITOさん 夏休みなのですが、真昼は驚くほど人影もなく静かでした。この夏の暑さは異常ですね。 拒絶のイメージにメールが新鮮だったとあり、嬉しくなりました。 ありがとうございます。 (エラーメール)

2018-07-26

まりもさん 返事が遅くなり申し訳ございません。 可愛いものは下の世話もひっくるめて愛するべきだ。と思ったのです。我が子が散歩していた犬の、さっきしたばかりの糞を踏んだ…のは事実です。私も犬を飼っています。糞は持ち帰らなけばいけません。 また、私の弟は良く吐く子供でした。それを処理する母を見ては「私は親にはなれない」と思っていました。でも、実際親になってみれば私にも出来ました。 仰るとおり、これは書くことについての思いも込めました。憧れの作家さんや好きな物の図鑑を見て知識を増やしても、なかなか思い通りに書けるようにはなりません。得たものを、どう処理するのか、これからも臆せずに向き合って行きたいと思います。 丁寧にお読みいただき、ありがとうございます! (シゼンのメカニズム)

2018-07-25

渚鳥さん あげて下さった部分は、私の切実な疑問でもあるのでとても嬉しいです。 以前は見えた幻想をそのまま書くことが多かったのですが、最近はすっかり幻想を見ている私を書くことが多くなってきたように感じます。 お読み頂き有難うございます! stereotype2085さん 面白く興味を引く...とはとても嬉しいです!また、同意できない、とのご感想にも感謝致します。 性を全面に出していることや散文形式であることが要因のひとつかな…とは感じております。 これまでの詩は頭に浮かんだ景色の描写が多かったのに対し、今作は「私の考え」を書き起こしたもので、もしかしたらこれは詩を書くようになってはじめてのことかもしれません。 いつか、全く別のアプローチで書いてみたいです。 お読み頂き有難うございます! (シゼンのメカニズム)

2018-06-09

まりもさん 仰る通り、今作はソネット形式で作りました。行の最後の音の母音を揃えて、チャレンジしてみました。法則にあえて縛られ「詩を作る」こと、嫌いじゃないです。 詩とはなんだろうか、と考えるなかで様々な形に挑戦し自分なりの答えが出るといいなぁと思っています。 確かに、全体の量に対してモチーフが多すぎますね。書いているうちにイメージはどんどん広がってしまうので、最終的にひとつの作品とするときにはもっともっと絞る必要がありますね。 今回もとても参考になりました!有難うございます。 仲程さん そうでしたか!気になさらないで下さいね。全ての作品のコメントまで全て読むことはできないので貴重なお話が聞けて良かったです(^^) 私も前のコメントでお名前の表記を間違えていました…。大変失礼致しました。 (おやすみ、カタツムリ)

2018-06-09

「天気予報ほど罪は重くない」 がいいですね!天気予報を信じて洗濯物を外に干して行った日に、雨が降ると天気予報を恨みます。自分の「なんとなくの予感」であれば、外れても「そんなものだ」と思えます。 シュークリームという甘いワードからはじまるので、構えずに読み始めたのですが、最後の「目を覚まそうと思います」が眠りに対してなのか、「正気に戻る」という意味なのかを考えると、どこか狂気的なものを感じて一層引き込まれました。 一読したあとに何度も読みたくなる作品でした。 (双子座)

2018-06-07

(私がバラを植えた時はいつだっただろう。あの時かな、それとも...。)と考えずにはいられません。読み手に自分の気持ちを入れ込む余地があって、ふとした瞬間にこの詩を思い出しそうです。「このバラはいつ植えたバラだろうか」と。 バラは美しいですね。豪華な見た目なのに煩く感じない佇まい。視界に入れば思わず見入ってしまうその魅力は「秘密」とよく似ています。素敵な詩を有難うございます! (バラの花が咲く)

2018-05-31

おはようございます。お読みいただき有難うございます! 藤一紀さん 仰るとおりです。音楽も、詩を読むのも、SNSも基本的にはとても好きで、そのために何とか時間を作っていたりするのですが、時々全く受け付けなくなる時があります。「好き」という感情は確かに変わらないのにそれを楽しめない時が不規則な周期で訪れます。流れてくる情報に気持ちが追いつかなくて焦り、無理に合わせようとして酷く疲れる。そんな時は目を瞑って、全てをシャットアウトして、自らのリズムを整えることがきっと大切なのかな…と。 カタツムリは片方瞑った目で常に自分のペースを保っているのかもしれませんね…(´∀`*) 有難うございます! 陽向さん 殻でさえ最近は見なくなりました!見ようとしていないだけなのかもしれませんね…これからの時期は紫陽花だけでなく、カタツムリも探してみようと思います(*´ ˘ `*) とても好きな詩と仰っていただいて、大変恐縮です!有難うございます!! 中程さん 途中送信気づきませんでした(_;)すみません。 「紙聖代」は存じ上げませんでした。とても壮大な内容のようですね…!Amazonの説明欄に「内宇宙へ指向する者の「聖書(バイブル)」的な役割を果たしている 」とありとても興味がわきました。こうしたコメントを頂くと私も新しい世界を知るきっかけになりとても興奮します。有難うございます! (おやすみ、カタツムリ)

2018-05-31

三浦果実さん お読み頂き有難うございます。 カタツムリ、小学生くらいまでは梅雨となればあちこちで目にしたのに、最近は本当に見かけなくなりました。彼らはどこへ行ってしまったのでしょうか。 遮断機の点滅と音のズレ、私はあれがいつも不思議でした。遮断機の光と音はセットだと思っていたのにそれぞれ違うリズムで動いている。結局は別々の存在なのですね。 雨とセットだと思っていたカタツムリも、きっとどこかで彼らのペースで生きているのでしょう。もしかしたら、子どもたちの目線では見えているのかも知れませんね。私も私のペースを早く掴みたいものです。 コメント有難うございました! (おやすみ、カタツムリ)

2018-05-11

歌詞のような詩ですね。Aメロ→Bメロ→サビ、Aメロ→Bメロ→サビ、Cメロ、サビという構成に見えました。 「一度夢を終わりにしよう/今は足元を見つめ直して」 「二度と空は見上げないよ/昨日の自分と向かい合って」 漠然と夢を見ることを止め、地に足を付けて歩きだそうとする。夢を見るのは希望を持っているようで、嫌なことから逃げがちな状態ともとれます。そこから 「痛みも抱きしめて/弱さも抱きしめて」と、現実を受け止めようとする決心が見えます。 初々しい若葉たちが陽光を浴び、雨風に耐え、濃く肉厚な逞しい葉になれますように願います。 曲が付けば素敵な青春ソングになりそうです。 (コンパス)

2018-05-09

子供を作らない人をみて について、私もきっとどこかでそう思っていた、と思いましたし、 産んだ途端に/お母さん!/と呼ばれて も、また。 「母」と呼ばれる人に、こう思っている人は少なくないと思います。けれど、それは言ってはいけないような気がしてしまう(私の場合ですが)。それをストレートに言ってしまっているので、どこか胸の内を抉られたような気もしましたし、代弁して頂いたようでスッキリした気持ちもあります。 母と呼ばれることに時々嫌気がさして、それでも母であることに歓びを感じるときも多くある。 おっぱいをあげたその時に からの噛み締めるような最後の言葉がとても胸に響きました。 (『にぃぬぅふぁぶし(北極星)』)

2018-02-02

まとめての返信失礼します。 緑川七十七さん 私のイメージは時にテレビアニメのような場面転換をする(道路を歩いているシーンから教室の中へぱっと変わる…ような)ので、今回はノーカット撮影のような感覚で書くことを意識しました。映像を浮かべる効果を出せていたら幸いです。 品が良いと仰って頂き嬉しいです。ありがとうございます! なかたつさん 丁寧にお読みいただきありがとうございます。 ひらひらと飛んでいる蝶を見ると、やはり美しいなと思います。ヒトには無い羽や空を飛ぶことができること、またその羽がもつ色彩。蝶が花に止まり蜜を吸う姿も良いと思います。蝶は長い時間雨に当たりながら飛び続けることはできないそうです。 永い雨、地に磔にされるほどの雨、その中で羽を広げれば恰好の餌食となるでしょう。美しい羽を主張し自由を求めれば、その瞬間に無数の雨に刺されるでしょう。けれどその雨を避ける為に閉じこもり、ほとんど誰にも気づかれないまま美しい羽を守り続けているだけの生き方は、蝶にとっては生きていると言えるのか。 細くしていながら命ある蝶と自由な姿のまま死んでいる蝶、果たしてどちらが蝶にとっての幸せなのか?最後に蝶は飛び立ったのか?それとも…。 と、少しでもお読みいただいた方に想像していだける作品となっていれば幸いです。 まりもさん 同じ言葉を重ねる文章はその加減が難しいですね^^; >リアルな映像が立ち上がる、体感できる。 今回は視線をなるべく固定して、実際に蝶を観察している感覚で書きましたのでリアリティがあると感じていただけてとても嬉しいです。今回もありがとうございます。 KURA_HITOさん お読みいただきありがとうございます。象徴的だったものが具体性を帯びたように感じた・・・とのことで少しでも面白みを感じていただけたなら嬉しいです。 (Butterfly)

2018-01-22

荘厳なファンタジーの序章のようで、私ももっと読みたいです。 月光と 深いふかい傷と だれにも知られない 孤独の森 ここの描写がとても好きです。美しい絵画を見ている気分になります。 別の作品でもう一度…と仰っているので、またどこかで読めたら嬉しいです。 (私に※)

2018-01-10

ひらがなの使い方が素敵ですね。流れてゆく景色のなかのmoment。優しくて、とても好きです。 (moment)

2018-01-09

アラメルモさん >~だろうか。この問いかけは、我々が社会の中で孤立する閉塞感を意識的に感じさせてくれる。 ありがとうございます。だろうか、と考えを広げているようで、繰り返す自問によって逆に内へ内へと閉じていっているのではないか、という考えもあってこの形となったのだと思います。 もなかさん ありがとうございます。タイトルと「永遠」の反復は最後まで迷っていた箇所です。 二回目の「永遠」は私の未熟さゆえかな、と思います。 逆に一方が無くても伝わるものになっていたと仰って頂いたと受け取り、大変嬉しく思いました。 イチゴミルクさん はじめまして。感動した、というコメントを頂戴いたしまして、大変恐縮です。 私の中のイメージが言葉を通じてイチゴミルクさんのなかで再び映像となれたようでとても嬉しいです。 ありがとうございます。 survofさん >思索にふけっていてふと気づいたら一瞬物音が聞こえてきてはっと我に返る、そんな瞬間に似ている そうなのです。詩が書けるときって何かにとり憑かれたような感じがするのですが、何かのきっかけで我に返るとそこはいつもの自宅で。さっきまで美しい景色の中にいたと思っていたのに実際は片付けの出来ていない部屋で。そんな感じなのです。 最後の二行を好きと仰っていただきとても嬉しいです。ありがとうございます。 (Butterfly)

2018-01-08

鴉と乳児、夜と朝がすれ違う路地、凄い。皆さんの仰るとおり、視覚的にも美しくて深読みしたくなる素敵な作品ですね! (未明)

2018-01-04

渚鳥 sさん お読み頂きありがとうございます。 私はこのシャボン玉という行為で、いかに楽しむか、いかに理想の景色を作れるか、と日々考えています。冒頭の部分を引いて下さってありがとうございます! うたもちさん お読み頂きありがとうございます。 綺麗で素敵とのコメント、とても嬉しいです!ありがとうございます。 (シャボン玉のゆくえ)

2017-12-30

新宿という無数の人が蠢く街と、SNSに私が時々感じる虚しさはよく似ているなぁと思いました。そこをずばりと言い当てられたようで、爽快感さえ覚えました。 青一号に浸された空 腐敗した林檎飴が浮ぶ白昼に 空という自然に、ヒトは不自然な空想を着色料で作り、林檎飴(夏祭りの夜店=夜の夢=甘くてカワイイ幻想)は白昼に腐敗して浮かんでいる。 冒頭からとても好みです。かっこいいです。どこまでも幻想の世界に浸っていたい欲求と現実の承認欲求の間でズタズタにされていくような感覚がたまらないです。 (虚ろが新宿のユメを彷徨う)

2017-12-28

引用ができないほど、最初から最後までどの言葉も素敵です。 >──目を離した間に >窓縁の一辺 >冬の手形がついていた >あぁここに >夢の根付く場所なんかない このあたりが私はとても好きです。でもやっぱり最初から最後まで好きです。この、冬、という季節をこんなにも巧みに捉えて、そこに感じる寂しさや虚しさを、こんなに優しく表現できるなんて…。うまく言葉がまとまりません。好きです。ありがとうございます。 (再開)

2017-12-24

ずっと雪の景色が続き、最後、燃える、という赤色が差し色になっていて、寒さの中から何かが始まりそうな予感のするラストです。 反復のリズムが心地よくて、繰り返し読みました。白、金、赤、の景色が美しくてとても好きです。 (雪ふる町)

2017-12-24

まりもさん 語りすぎるととても説明的に感じてしまうのでなんとか回避しようと試みるのですが、難しいですね…。 それをうまくやってこそ、詩が成立するのだと思うのでこれはもう私が努力するしかないです。 今後の課題です! この、子供、お姉さん、猫の部分はある意味、全ての文章やワードに意味と伏線を持たせなければならないのか? 実は意味のない、作品全体を演出するための小道具的な表現は必要ないのだろうか?とかなり悩んだ部分でもあります。 ご指摘のとおり、これは私の回想を脚色して書いたものです。そこから抜け出す先がもっと必要だったかもしれません。 今回も丁寧に読んでいただきありがとうございます!! 百均さん 童謡より好きとおっしゃっていただき、大変恐縮です!! ありがとうございます^^! (シャボン玉のゆくえ)

2017-12-24

丁寧にひと針ひと針刺してゆく、手縫いの描写が素敵です。 その昔、娘のスタイを改造して、綿レースとひらがなアップリケを縫いつけ、子育てセンターへ連れて行く際の名札を作ったことを思い出しました。ミシンが無かったので手縫いで作ったのですが、子供が寝ている間に黙々と進めたものです。それはとても静かで穏やかなひと時でした。長い糸は何度も絡まり途中で挫折しそうでしたが、完成したものを眺めたときの達成感は心地よかったです。 ものづくり、とはこの詩に書かれているとおりだと思いました。工業用ミシンの生産性には劣るけれど、手縫いのひと針には確かな思いがこめられている。 その丁寧な仕事ぶりが「小さな結びを/こしらえて/一息ついた」ここに集約されている気がしてとても好きです。 (黙々と)

2017-12-07

読点で紡がれた長い文なのに、リズムが良くてストレスを感じずに読めるのが凄いです。最終連はいくつかの句点によって断定されている…まるでとめどなく思案することを諦めたように。ああ、詩を書いている時は本当にこんな感じだなぁとしみじみ思いました。 そこに詩がいるような気がして、開けたドアの先はぼんやりと明るい部屋。良く見えなくて一度閉めたけど、やっぱり何か見えたような気がしてまた開けて…バタン、バタンと開閉する音だけが響いている。この現象の名前が分からなくて上手く言い表せない、いまもまたバタン、バタンとだけ聞こえます。つまり私は、「ああ、そうなの、そうなの」としか言えなくて、何だかダラダラとすみません。何度も読み返したくなる詩です!有難うございます。 (明るい部屋)

2017-12-06

三浦さん有難うございます。感想を纏めるのにもだいぶ時間がかかってしまうので、細々とですが参加させて頂ければと思います。皆さんのレスを読んで気づくことも多いです。どうぞ宜しくお願いします。 家族の均衡ってこんなふうに保たれていたのかなぁと、ふと思いました。 (シャボン玉のゆくえ)

2017-12-06

面白かったです。 (僕は何を言いたかったのだろうか) 私もよくあるので…。何となく書きはじめて、書き連ねた文章のなかに、私のなかの何がそうさせたのか考えて、ここからまた詩をつくる…のかなぁ、などと思いました。 (詩のつくりかた)

2017-12-01

再読した際、象と像を空見してあらたなイメージが浮かびました。逆さの象は逆さの像かもしれない、と。人生なにがあるか分からない。頑張れる人が何かのきっかけで頑張れない人になるかもしれない。 「人間が鳥のように空を飛んだり、魚のように水の中を泳いだりできないのと同じで、」その反面、「障害と健常の間は、非連続なときもあれば連続的なときもあって、」とあり、そうかもしれないし、そうでないかもしれないという考え。「障害と健常の間」という難しいテーマについて考えはじめると果てしなく、私という小さな存在のもどかしさ、のようなものを感じました。 序盤でアフリカゾウを逆から読んだり、「空を映した浅い水溜まりに象が立っていて、」という優しい雰囲気で引き付け、難しいテーマに持っていくところがすごいです。 (逆さの象)

2017-11-19

仲程様 コメントありがとうございます。「共感できるのが心地よくしみる」とはとても嬉しいです!タイトルはいつも悩みます。恐らく私がひねくれているために、内容を隠したくなってしまうのです。もっと引きつけるタイトルを考えられるように、センスを磨かなければなぁと日々思っております^^; 白島真様 こんにちは(^^)コメントありがとうございます。いや、変換して頂いても私は構いませんよ(笑)などと思いつつ… 具体的なアドバイスをありがとうございます!書き終わったあと、どのように詩の構成について推敲すれば良いのか悩んでいたので、非常に勉強になりました! また、うつくしい抒情詩、と仰っていただきまさに嬉しい限りです。これからも丁寧に作り続けてゆきたいです。 (とうとう)

2017-11-19

m.tasaki様 初めまして。コメントありがとうございます!勉強になるだなんて…恐縮です!私も皆様の作品からたくさん学ばせていただいてます(^^) (とうとう)

2017-11-15

はじめまして。ツメツメ、がとても可愛いです。のどなるゴロなる/どうなるのどかく、のリズムがすごく好きで思わず声に出して読んでみました。 おててもフリフリ、のあと、止められなかったらなんと言っていたのか。手を振る、とそのあとの詩書と猫田氏の関係をどうしても関連付けてしまいます。 前半は朗読すると楽しいですが、後半のやり取りの再現は難しくて断念しました^^; とても楽しく読ませていただきました! (猫田議員の猫詩データー、完全版。)

2017-11-15

はじめまして。静かなショートムービーのようで素敵だなぁと思いながら読ませていただきました。あなた、への思いが随所に滲み出ていて愛おしいという感情がひしひしと湧いてきました。 バスで手を繋ぎ眠り続ける子どもたち。この子供は幼い頃の自分たちなのか、または生まれたかもしれないわが子の姿なのか…そう思うと胸が締め付けられて涙がこみ上げてきます。私はこのバスのシーンが幻想的でとても好きです。 最後まで読み終えて、もう一度読み返したとき、この最初の一行にはっとしました。これは、誰の言った(見た)言葉なのだろうと。 切なくてどこか爽快な読後感にしばらく浸っています。 (広くて静かで誰もいない)

2017-11-15

はじめまして。私もバナナを真っ黒にして実をほとんど液化状態にさせたことがあります。というか最後の一本は食べ頃をいつも逃してしまっているような…。案外、皮は頑丈で形を保っているのですよね。その皮に包まれた実はまさに幻想のおいしそう。実際に食べるのはおろか、剥くのも恐ろしい。 バナナというとどこか幼くまた庶民的なモチーフのイメージを持っているのですが、そこにものすごい幻想の広がりを感じました。おいしそうと想像している間はとても幸せな気分になれる、でも実際のそれはすでに腐っている。はたまた美味しくなるまで待っていたつもりが結果腐らせてしまったのか。とても面白かったです!(纏まりが悪い感想ですみません。) (空想のバナナ)

2017-11-15

糸井翼様 コメントありがとうございます! 段落ごとの場面転換が上手く伝わるか不安でしたが、そのように感じていただけて嬉しいです。シンクに溜まった水は使い道があまりありませんが、少しずつ溜まった水を人との出会いだったり、詩のアイデア、イメージを書き留めたメモだったり…そう結びつけると捨てるのが忍びない、どうにか活用出来ないだろうか、と大切にしたい気持ちが湧いてくるのかもしれませんね。 私は、自分の書いたもので読む人が自由に想像してくださること、そのことを大変嬉しく思います。糸井様が感想を寄せて下さったことに心から感謝致します! (とうとう)

2017-11-15

まりも様 コメントありがとうございます! タイトルは仰る通りその両方の意味を込めました。 だーっと水を流しながら洗い物をする時は、だーっと泣くことができますね! それこそもう少し若い時は全て片付けば気持ちもスッキリして、はい おしまい、と切り替えも出来ていたように思えるのですが、歳を重ねると終わってもまだ、ぽたぽたと未練が漏れてくるような感覚を覚えます。 詩を通してたくさんの素敵な出会いがありまして、もとはそんなことからこの詩を書きました。 シンクに溜まった水は「もったいない」けど、飲むこともできませんし、それだけで洗い物を完結させることも出来ない。 ファンタジーの存在意義に度々悩まされるのですが、その実生活には役立たない(お金にもならない、腹も満たせないという意味で)けれど、虹の輝きのような何か、は確かに私にとって必要不可欠な心の拠り所でもあるような気がします。 虚しいだけの存在でもあり、心を潤すものでもあり…。 そんな気持ちが行ったり来たりして言葉を紡ぐので、場面転換が突飛かな?と思ったり。書いているときは連続した映像なのですが読み返すと伝わるのか不安になります。今回嬉しいお言葉をいただき心からほっとしています。ありがとうございます。 (とうとう)

2017-11-15

はじめまして。感想を書かせて頂きます。 大きな駅舎/たくさんの人/一人、少しずつ視点を絞っていくことで、ひとりの人が抱えている生きている虚しさのようなものを感じました。忙しく生きれば感情を失い、上辺だけの笑いにもまた感情が無いようで、それを遠巻きに眺めている自分も、またたくさんのうちのひとりとして、どんな生き方をしているだろうか、と考えさせられました。 シンプルな短い詩は何度も反芻して読めて、読み手の想像力や思考を掻き立てます。素敵な詩をありがとうございます。 (都会)

2017-11-14

花緒様 ご対応いただきありがとうございます。お手数をお掛けして申し訳ございませんでした。 また、そのように仰って頂いたことに大変驚き、嬉しく思っています。詩を真剣に書くようになってからはまだ一年も経っていません。これからまだ書いていきたいと思い、果たしていま自分が書いているものが現代詩を読む方々にどのように映るのかお聞きしてみたくて投稿致しました。 お読みいただきありがとうございます! (とうとう)

2017-11-12

操作ミスで重複して投稿されてしまいました。 大変申し訳ございません。 (とうとう)

2017-11-12

ここのこと

2020-07-02

「Proximity」

2020-07-04

隅中の実存

2020-07-05

15 minutes

2020-07-05

卓上の海

2020-07-06

酩酊

2020-07-06

#LIVES

2020-07-07

海老と七夕

2020-07-07

雨の中の一羽

2020-07-08

雨粒

2020-07-12

カラカラ、

2020-07-26

夢の中の風船

2020-08-11

あぜ道

2020-08-11

旅立ち

2020-08-04

せなか

2020-08-16

パパの日曜日

2020-08-18

モノ・クラゲ

2020-08-23

杞憂

2020-08-31

変わらぬ夏

2020-08-31

野原叙情

2020-09-02

腰のある雨

2020-09-07

Re:crystallizer

2020-09-11

不在

2020-09-12

いちにく

2020-09-13

「鶴橋」

2020-09-13

針の鳴き声

2020-09-16

milk honey beast

2020-09-17

ベランダ

2020-09-19

鈍色の空

2020-09-19

ことばの刻み

2020-10-02

2020-10-04

朦朧と檸檬

2020-10-07

そして・・

2020-10-10

awaking

2020-10-10

月を喰らう

2020-10-11

Glass onion

2020-10-11

敵を倒す

2020-10-14

内部

2020-10-16

わたし

2020-10-16

詩について

2020-10-19

擦過傷

2020-10-19

回り込む

2020-10-25

無声の痛み

2020-10-28

明るい朝の歌

2020-10-28

きゅうみん

2020-11-13

2020-12-01

ソリスト

2020-12-02

ピアニシモ

2020-12-02

風呂場で天使

2020-12-11

B♭→D

2020-12-20

相合傘

2020-12-10

雪のバラード

2020-12-14

ツラサの象徴

2020-12-23

籠の私

2021-01-07

外挿

2021-01-08

銃声

2021-01-09

結紮

2021-01-05

、。水

2021-01-21

Clock reactions

2021-01-24

現実の重み

2021-01-24

発掘

2021-01-24

呪い

2021-02-01

ぬくもり

2021-02-01

四番

2021-02-17

死と儀礼

2021-03-11

熱帯魚

2021-03-23

出る

2021-03-24

くらげつつ

2021-03-18

平べったい器

2021-04-05

怒り

2021-04-05

子牛 和牛

2021-04-12

散歩

2021-04-13

色香

2021-04-25

猫ちぐら

2021-07-09

きみらしい

2021-07-09