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15 minutes
北校舎2階地学室で バスを待つ15分を消化する午後4時半 誰も使わない埃っぽいここで 上から聴こえてくるオケ部の音と 外から聴こえてくる陸部の声に 時折息苦しさを感じながら 過去の事実と未来への絶望に心は荒む 明日がまた刻々と近づいてくる いつからだろう 妥協で生きるようになったのは また見つからないビジョンと共に この地学室とバイバイする
15 minutes ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1270.2
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 10
作成日時 2020-07-05
コメント日時 2020-07-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 6 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 3 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 1 | 0 |
総合ポイント | 10 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 3 | 3 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1.5 | 1.5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0.5 | 0.5 |
総合 | 5 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
即興で短歌で返詩を。 地学室 時間止まりし 化石たち ここに置こうか 荒れぬ心を
0妥協する自分を好きになれない季節に、苦しみ、痛み、切なさを胸いっぱいに吸い込みながら、詩人には生きてほしい。 そう感じました。
0>北校舎2階地学室で >バスを待つ15分を消化する午後4時半 なんてことのない描写なんだけど、この2行がとても美しく感じられました。 「北校舎」「埃っぽい」「地学室」で、もうジメジメ、埃の匂いがしてきます。 部活動にはげみ青春を謳歌している音、それらの持つ未来への明るいイメージと、自身との対比が絶妙ですね。「オケ部」と略称を使用しているところもリズムも良く、リアルな感じがあって良いと思いました。 最終行の「バイバイする」という表現のあどけなさと、それまでの「未来への絶望」とか「荒む」といった大人ぶった思考とのギャップが、主人公の未成熟さがにじみ出ていて庇護欲をくすぐられました。 オケ部も、陸上部も、地学室の主人公もひっくるめて青春です。美しい15分間をありがとうございます。
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