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未明
夜と朝がすれちがう路地 色を喪った鴉が一羽 病院の一室 生後四ヶ月の乳児がひとり 花にむかい 笑いかけている
未明 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 873.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-01-01
コメント日時 2018-01-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
夜と朝の対比と鴉と乳児の掛け合いが上手く際立っていて良かったです。
05or6さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 乳児の声が聞こえるようなものになっておりましたら、プロローグとしては成功かなと思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 仲程さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 乳児は、成人に見えないものが見えそうですね。 優しいしせんに成れておりましたら嬉しく思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
0しっかり視覚に訴えてくるものがあり、いいと思いました。 こういう短い詩は、深読みをしたくなりますね。
0鴉と乳児、夜と朝がすれ違う路地、凄い。皆さんの仰るとおり、視覚的にも美しくて深読みしたくなる素敵な作品ですね!
0奇偶さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 言葉で視覚を刺激できておりましたら、嬉しく思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 杜 琴乃さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 美しいと言っていただき、恐縮いたします。 琴乃さまは、音楽が聞こえてくるような素敵なお名前ですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
0うつむいた心の中から、這ってきた乳児が懸命に顔を上げ笑っているようです。 病室の孤独が迫ってきました。
0暁と言うのか、クロスオーバーと言うのか、アルビノと言うのか、乳児と言うのか、やはり、乳児と花。病院の一室は、出産の後、問題が見付かって、退院が遅れたのだと推測しました。
0fiorinaさま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 ひとつの物語りがはじまる予感めいたものを感じていただけましたら幸いです。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 エイクピアさま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 推察していただき恐縮いたします。 乳児は対象を笑顔にさせる為に自ら笑うのだと聞きました。 いきのこる術ですね。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
0一枚の綺麗な絵画を描写しているように感じました。 私がそう感じたというだけで、この作品がそういう風に作られたのではないだろうと思います。 カメラが行ごとに少しずつ動いていって、最後は赤ん坊と花を映す。そういう感じが綺麗に感じました。 好きです、こういう作品。
0眠莉さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 この詩は、自分で決めたテーマによって浮かんだ情景を綴るという荒びによって書いたものなので、まさに眠莉さまの仰るようにカメラ目線でありました。 気に入っていただき、嬉しく思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。 蛾兆ボルカさま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 ふとした様子が詩的にうつる様は、清らかですね。 蛾兆ボルカさまのように、それを捉えることができる方もまた清らかであると感じます。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
0素敵な詩ですね。夜が朝に変わろうとしているとき、たぶん、誰も見ていない光景なんだけれど、ありありと目に浮かびます。鴉と赤ん坊の対比も効いていて、綺麗だとおもいます。花の匂いがするようです。
0白井草介さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 色を喪った鴉、として思い浮かぶのは読んでいただいた方それぞれ違うのでしょうが、わたしは鴉の影のみのような気がしました。 花の匂いがするようと仰っていただき嬉しく思います。 本年もどうぞよろしくお願いいたします。
0美しい。皆さまのコメントで、言いたいことは出尽くしてしまっております。 ただ、この詩の語り手は元気なのかなと、なぜか不安になりました。
0たった6行でも、何かしらが読み手に伝わるということ。 この6行を分けるならば、最初の2行と次の4行に分けられるでしょう。何故なら、舞台が違うからです。2行は路地、4行は病院の一室となっています。 2行にあるのは、「夜と朝がすれちがう路地」であり、それは夜でも朝でもない、言わば名付けようのない瞬間を表しています。その瞬間をまるで写真を撮るように、鴉を切り取ると、色を喪うのでしょう。それに、一般的に路地には、街灯や建物なども周りにあるはずですが、一羽の鴉に目を向けているのです。周りにある情報はなくともよいのでしょう。 そのようにして、病院の一室においても「生後四ヶ月の乳児がひとり」いるのです。おそらく病院にしても、ベッドや棚などがあるはずですが、目に入るのはあくまでも乳児なのです。 ここで不思議なのが、どうして「生後四ヶ月」ということを判断できるのかということです。語り手が知っているからだとしか言えないのですが、語り手は、その母親なのか、それとも病院に勤める看護師なのか、それは定かではありません。確かにわかるのは、生後四ヶ月の乳児がそこにいること、それを眺めている存在がいること、そして、その乳児が「花にむかい/笑いかけている」ことです。 では、この病院の一室における時間は一体いつなのか。これもまた定かではありません。それでも、この「笑いかけている」この瞬間は、確かに笑ったのではなく、笑う一歩手前の瞬間です。これもまた、まるで写真を撮るようにして切り取られた風景です。 鴉が色を喪ったように、乳児が笑いかけているという風景はおそらくどんな色で描かれようとも、笑いかけているという事実だけがそこに残るのでしょう。鴉の色は黒として当たり前すぎることですが、その色を喪ったとしても鴉は鴉であるように、乳児の色が喪われたとしても、笑いかけていることは間違いないのでしょう。
0緑川七十七さま お読みいただき、コメントをありがとうございます。 美しい、と言っていただきとても嬉しく思います。 ときに、美しさと不気味さは紙一重でもありますね。 今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。 なかたつさま いつもお世話になっております。 この詩は当初、テーマ「未明」で、タイトル「哄笑」でありました。 夜の終わりの路地から一転、カメラを病院の一室にふると、何故か生後四ヶ月の乳児がひとり病室にいる。母親も看護師もいません。そして、花にむかい笑いかけています。ここで使っている「かける」は、動作の始まりではなく、自分から◯◯するという意味の方です。 乳児がひとり、まだ暗い病室でひとり花をみて笑う声が響く。 そのような様子を描いてみました。 拙作にコメントいただき、とても嬉しく思います。 12月度の作品につきましても、「なかたつメモ」拝読させていただきまして、わたくしの「光景」に感想いただき、ありがとうございました。この場を借りて、お礼申しあげます。 今後とも、よろしくお願いいたします。
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