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Clock reactions
牡丹雪の髄から発せられる、静。 (静けさは生じるものではない わかってる、引き算くらい知ってる。 スーツの人は静、として、いきる。 昼はいつだってインジカンで満ちているの、でもスーツの人がさんそをみんな食べてしまうから。 牡丹雪がスーツに積もる、スーツの人は汽車の人、煙を吐きながら。 (酸素の嘆き、新しいだけの駅舎に煤のあと きっと暗雲越えれば天、赤いね、赤いよ。 牡丹が迎えにきたの、はらはらこぼれる花びらを。 (ともに連れ去ってはくれないか、ハビコル、ハビコル 牡丹は手のつなぎ方を知らない、暗雲はかたい、だれも救われないまま、アスファルトに溶けこむの。 そうして芽吹きをまつ。 ねえ、その肩もいつか、咲かせるよ。 ——プルル……、もしもし、うん、いま降りたところ にわか、静、かすか、あしあとはうすい さんそ、はしれ、まわれ (インジカンは酸素に触れるとすみやかに酸化する、人々はその様を宵となづけた 明るくない町、でも、のちに環を因として、アイ。
Clock reactions ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1014.7
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 7
作成日時 2021-01-24
コメント日時 2021-01-24
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 3 | 3 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 7 | 7 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0.7 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0.3 | 0 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 2.3 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
難しい漢字が多くて分かりづらいところがあったのですが男性と女性の掛け合いがよかったです
0福まるさま、コメントありがとうございます。 密度が高めの漢字を多く使ってしまうのは悪癖かもしれませんね、全体も重く見えてしまいがちですし。 ご指摘の掛け合いとは地の文と半かっこではじまる部分とのやりとりのことでしょうか。好意的な評価、大変嬉しく思います。 参考になる感想をありがとうございました。
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