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冷や奴と申します
わて かるくこわれかけどす 陸上生活むきまへんのどす みな底で暮らすほうがむいてますのに 四角いお座敷にいてるんのは 因果なもんどすなあ ほんまどすて どうらん ちがいますて ほんまに色白どす おかかの舞を おみせしまひょか いやや わあ うそなんてついてません 温かいものは温かいうちに 冷たいものは冷たいうちに なにより大切なのは水のこころどす あなたさまのなかに わては溶け込んで 縁側に座り 水のこころを見るのどす
冷や奴と申します ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1536.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-08-09
コメント日時 2018-09-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
軽いノリで読んでいたのですが、三連から四連目で不思議と真面目なトーンに。水のこころ、良いですね。 老子の上善は水のごとしという、言葉を思い出しました。いささかうろ覚えなので、老子の言葉を読み直してから、また読んでみたいと思います。
0帆場蔵人さま 軽いノリで書いてみました。三連目四面目で急激にトーンがかわってしまってますね。 するどいです。ほんとうは くずれかけた感じ(アンニュイ)な語り(だめな女でしょみたいな)があったんですよ。 でも なんだか しゃっきーんと おさめてしまいました。 上善は水のごとしといえば、わたしが 生まれて初めて呑んだお酒の名前は「上善如水」でした。うつくしい言葉を思い出せました。 時には、お酒を飲みながら言葉を味わうような気持ちで、またときには まじめな気持ちで 詩と関わらさせていただこうと おもいます。ありがとうございます。
0こんにちは。なんだかつれない感じがいいですね。「四角四面は豆腐屋の娘。色は白いが水くさい」という口上を思い出させます。
0「冷や奴」という料理名を芸妓(?)の芸名に見立てる遊び心と、後半のちょっと意味深なフレーズの取り合わせが粋ですね。 「うそなんてついてません」で一旦、京ことばが消えるのは狙いでしょうか。嘘じゃないとわざわざ断るということはおそらく嘘、でもそれを言うならそもそもその存在自体が(京ことばも白塗りも芸名も)虚構みたいなもの。そんなことが示唆されているようで面白いな、と思いました。深読みのしすぎかもしれませんが。
0いいなぁ。冷や奴の擬人化。「わて かるくこわれかけどす」。和む。それでいて最後に「大切なのは水のこころどす」と来て、我に帰る。これは人間にも言えるよぁと。水の流れのように逆らわず、かと言って流されるままでもない、そんな姿勢で生きていけたらと感じました。とりあえず冷や奴が食べたくなりました。夏の涼風と風鈴が似合いそうな詩ですね。
0〈あなたさまのなかに わては溶け込んで〉この一行、冷や奴の「単なる」擬人化からだけでは出てこない言葉だと思いました。 ある意味、怖さもある言葉。水底で暮らす方が、と前置きにあるけれども・・・人の心の中の水から浮上して来たなにものか、であるような気もしました。
0★藤 一紀様 「四角四面は豆腐屋の娘。色は白いが水くさい」という口上。 そ それは、寅さんでしょ。大好きです ふうてんの寅さん。 「四角四面は豆腐屋の娘、色が白いが水臭い。四谷赤坂麹町、ちゃらちゃら流れるお茶の水、粋な姐ちゃん立ちションベン、ってなどうだ。 」 勤め先が御茶ノ水だったことがあるのですが、はじめて御茶ノ水の駅に降り立ったときの わたしは 色白だったけど、寅さんほど四角い顔ではなかったでふ。きゃーあきゃあ
0★仲程様 みんなのうたみたいな印象ですか?光栄です。 ほわっと 頂戴しました。ありがとうございます。 「つられて むきむきの白山かたどうふの唄を書いてみましたが、ダメダメであきらめました。」←拝読したかったです。 まるで関係のない話なのですが、お盆に小旅行で 東山動植物園という場所に向かう電車の中でコメントを拝読したので 「白山どうぶつの唄」と わたしの脳が誤読してしまい興奮してしまいました。(以下は独り言。突然の物凄い雷だったから旅の思い出は無いです。豆腐の角に頭をぶつけたのかも。)
0★二条千河様 粋ですか?ありがとうございます。 日本いち、粋な言葉が「粋」だと思ってます。 「うそなんてついてません」で一旦、京ことばが消えるのは狙いかな?んー。 芸子さんたちは ほんまは みなさん様々な地方出身者なのです。この芸子さんは、あせって 素の喋り方がでちゃったのです。 嘘じゃないとわざわざ断るということはおそらく嘘、ですよね。 ええ そうです。そもそもその存在自体が(京ことばも白塗りも芸名も)虚しか書いてないのですが、色白なのは ほんとです。(え?)
0★stereotype2085様 毎日毎日まあいにち、食べているのが 冷や奴なんですよ。 水の流れのように逆らわず、かと言って流されるままでもない、そんな姿勢かあ。 すてきですね。で生きていけたらと感じました。残暑厳しいですが、涼しい気持ちを頂戴しました。ありがとうございます。
0★まりも様 〈あなたさまのなかに わては溶け込んで〉この一行、冷や奴の「単なる」擬人化からだけでは出てこない言葉だと思いました。←妖怪憑依。こわいですね。 わたしの心の中から浮上して来たなにものなんだと思います。人の中の水から浮上して来たなにものか…ということは、わたしは人でしたね。たまに もしかして私って人でなしだと思われているか不安になるのですが、なんくるないさーですね。 わたくし、 うりずん ナウです。とけとけとろとろに潤って蘇生しました。 ありがとうございます。
0粋な豆腐だ。これは絹ごしに違いない。 そんな贔屓の相手の正体は、豆腐の神様でした。 起承転結の手本のような名文です。背筋が伸びました。
0斉藤木馬 さま この娘は、まちがいなく絹ごしです。 やっぱり、木綿ではなく そして 絹の衣擦れの音なんてさせて歩くのです。おほほ
0投稿されてすぐに拝読していて、凄く素敵だなぁと思ったのにコメントしそびれていました。 お座敷に上がるようになって、一丁前にお客さんを相手にできるようになって(二連目からだいぶお座敷に慣れている様子が伺えます)、芸子として上手くやっているんだけど、最後の「縁側に 座り」の「縁側」という言葉から日向ぼっこを連想して、本当はただ日向にぼんやりと座って、ししおどしの音を聞いているだけの静かな時間を過ごしたい...と思っている、のではないかなぁ。青春をすべてその道にかけた日々を振り返るような切なさというか、憂愁を帯びた奥ゆかしさを感じます。 一連目、二連目は芸子さんが実際に自分を冷奴にたとえて冗談を言っている、お客さんからの口説きを軽くあしらっているようでもあり、最終連にこの方の聡明さが見えてとても魅力的でした。 舞妓さん、芸子さんは憧れの女性像でもあります。その柔らかな口調には芯を隠していて、美しく、かっこいいです。
0鈴木 海飛さま こ これは、なんでしょうか?大大、大の大傑作ではないですか? この目を見張るような返信をいただいた夜は、 ひとしきり爆笑し とても幸せな気持ちで 眠りました。 なんと この返信をいただいた翌日には、関西に赴く用があったのです。 昼食が食事会だったのですが、中居さんが 愛嬌のあるかた つんとしたかたと色々な方が お給仕をしてくださったのですが、湯豆腐が冷めた感じの中居さんとか クールなのに はんなりと湯豆腐ぽい中居さんとかと 談笑したんですよ。笑うしかない。 なんだか、鈴木 海飛さまの おみずのような清々しい こころが いちだんと沁みました。ありがとうございます。
0ふふ ふ。かさねがさねのレスも たのしゅうございました。ありがとうございます。 わては、このへんはあんまりそしゃくしないで、あなたさの愛嬌のある やわらかい言葉の角を ていねいに箸でつまんで いただきとうおす。 合掌いただきます。
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