野原叙情 - B-REVIEW
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野原叙情    

水彩の叙情が発露する野原の中を、 思慕が澄み渡る私は寄り添っていると、 生活の匂いの色に映る所作の醜さをも、 誰が咎めるだろうと溶けて消える、 詩世界の幻が眼前に浮かび、 無垢な児戯に類する感性が、 暗がりで燻っている、 詰めの甘さが残る私を涙で掬い上げる、 この幻は一体何物なのだろうかと、 何度もこの野原の径を辿れば、 知る事が出来るのかと予感する、 幾年月を経ても同じ事を繰り返して、 私のまるで進歩がない様を、 もどかしさに喘いでいる、 淋しさもいつかは、 生活が満ちるに連れて、 失われて行くだろうその像すらも、 他人の情を思ってみれば私は、 今日の哀しみにも感謝をしている、 群青の空の下に広がる、深緑の中を独りで。



野原叙情 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 2091.7
お気に入り数: 1
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2020-09-02
コメント日時 2020-10-05
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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閲覧指数:2091.7
2025/04/06 22時20分15秒現在
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    作品に書かれた推薦文

野原叙情 コメントセクション

コメント数(10)
野良 ○弧
さんへ
(2020-09-23)

沙一さん、コメントありがとうございます。言葉を簡単に遣い過ぎているきらいがあるというご指摘は、その通りかもしれません。 当人、抽象的表現で読者の想像を膨らませて、主観的感情にも誘い掛けようという思惑が有ったのですが、昨今の私の謹厳な詩文を作ろうというテーマの前に、 表面的な字面にとらわれて、情緒を深掘りする事を忘れていた様にも思います。 そう考えると、乱暴な作文にも見えて来ます。少し丁寧さには欠けているようです。 ご指摘、参考になります。改めて、ありがとうございます。

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stereotype2085
作品へ
(2020-09-23)

なかなか前に進めない自分、現状を変えられない自分の心情を詩的な言葉でよく彩色しているなと感じました。しかしその詩的な言葉で彩色することに拘り?執心?する余り中身の掘り下げや詩の展開がやや乏しかったようにも。「生活が満ちるに連れて」からラストまでが分かりやすく鮮明になり、胸にスッと入ってきます。ちなみに私は筆者様の野良犬青年という名前がとても好きです。それでこのタイトル「野原叙情」。読みたくなるよなと。

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野良 ○弧
stereotype2085さんへ
(2020-09-23)

stereotype2085さん、コメントありがとうございます。名前&タイトルの件は、そう言って頂けると、素直に嬉しいです。何だか照れますね。(照) 生活が満ちる~の最後の方は、自然に出た言葉を用いたのですが、前半部分の硬い表現を考えると、効を奏している様で良かったです。 詩中での、言葉水準の一貫性の無さが、露呈してはおりますが。(恥) ご指摘頂いている、中身の掘り下げや、詩の展開の乏しさについては、理由は概ね仰る通りと、成る程、 当人、灯台下暗しと、実感しております。再度、ありがとうございます。

0
鱗子(揶白)
作品へ
(2020-09-25)

自分が詩だと泣いている。声が綺麗。詩を書こうとしてるのに自分で取り戻せなくて可哀想な詩だ。いや違う、詩みたい。近しいものに怒りが込み上がってくる。このすべてを、 力にするんじゃ無しに描こう。貴方も揶白(や(よ)はく)。漢字違いますが。

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野良 ○弧
鱗子(揶白)さんへ
(2020-09-26)

てんま鱗子さん、コメントありがとうございます。当人、なかなか返す言葉も見つからず、概ねその通りかと思います。椰白、正に。独りよがりな思いの感は拭えません。 これを、詩と呼ぶべきか。思い返す迄も無い事ですが、これは衝動的な日記の様な思いを、背景(源)にしております。 工夫足りず。考え所です。 参考になります。ありがとうございます。

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九条風露
作品へ
(2020-09-26)

はじめまして。拝読させていただきました。 >今日も哀しみに感謝している この言葉が心に残りました。哀しみに少し余裕があるときは、詩が書けるなぁと、思いました。又、嬉しい時も、その気分の裏に有る、嬉しくない時のことを、想像してしまい、少し哀しくなります。悲しみでななく、哀しみなところが、とても、趣きがあって良いと思いました。そして逆に、悲しみに感謝するときの心境とは、どのようなものだろうと、考えさせられています。

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野良 ○弧
九条風露さんへ
(2020-09-28)

九条風露さん、コメントありがとうございます。歳を取るにつれて、何だか客観的に物事を捉える癖がついて来て、素直に悲しい時に悲しめなかったりしますよね。悲しみではない理由は、作為的な物ではありません。 日記的な要素を多分に含んでいるので、素直に自分の感情を表現すると、哀しみでした。 悲しみに感謝する時の心境とはとの件、難しいです。感情を丁寧に紐解いていれば、この詩も、もう少し良い物になったかもしれません。

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野良 ○弧
さんへ
(2020-09-28)

もなかさん、コメントありがとうございます。叙情、思慕の言葉の件、実はその部分、投稿後当人も、引っ掛かっておりました。 出だしは、出来る限り言葉を凝縮して、抽象的な表現と謹厳さを演出しようと心掛けてみたのですが、何やら雑で乱暴になっている印象が拭えない感が自分の中にも有ります。 もどかしさ~の件は、読み返すと、成る程、くどさが残る感も。 参考になります。手厳しい意見でも、当人、結構喜んでいます。お気になさらず。 改めて、ありがとうございます。

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藤 一紀
作品へ
(2020-10-05)

伊良子清白を思い出しました。どうしてだろうと思うとリズムかもしれません。明治の詩人です。そういう匂いがしたということです。そしてぼくは伊良子清白が嫌いではありません。今後に期待します。

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野良 ○弧
藤 一紀さんへ
(2020-10-06)

藤一紀さん、コメントありがとうございます。伊良子清白。正直、ググりました。勉強になります。 実は私、日本の作家の詩は、あまり読んだ事がありません。作風やリズム感に関しては、日本の作家とは、別物の影響と思いますが、対訳文の古い本も稀に読んでいるので、その影響かもしれません。 最近は、フランシス・ジャムの詩を読んで感銘を受けて、エッセンスを自分の詩にふりかけてみたりして、楽しんでいます。 何だか現代詩から、どんどん遠退いている様な気もしますが(笑)、前向きに、こつこつ頑張ってみようと思います。

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投稿作品数: 2