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秋思
聞きなれた歌が 懐かしい歌に変わるころ こころに塵立つ 苦々しさが気になって 明確に きみと変わっていきたいと想った 足をとるマンネリズム 動機すらなく走り出してみたい 咽喉は渇くが かわいそうな小さなものたちの声が聞こえるところまで 否 それは隠されている のか 隠れているのか エアーコントロールの効いた部屋で 暴露本だけがしんじつを語っているような うそいつわりを受け入れるのか (いや、それは心血注いで書かれたものだぜ、) インターネットで 実際の傷口と血を見るのか 遅い 遅い 遅い・・・・・・ 更新に対して 俺のダッシュは遅すぎる 息を切らす ようだ 庭に茸が生えていて、毒キノコでないことを図書館から借りた茸図鑑で確認しながら採集すれば、気づいたのは本は借りるものであって、買うものではないということで、すこし残念な気もすれば、昼食がカツサンドにホットコーヒーで悪くない秋の一日に、いつもの散歩コースを本日はサクサク少しせいたスピードで歩いていくと、あたらしい自動販売機ができていて、お菓子も100円で買えてグレープ・グミを噛みながら樫の木のしたチル、していたら枯葉が散る、にゃあぐるがあぐるにゃあ、にゃあぐるがあぐるにゃあ、と猫の律動をどう自由律俳句に反映させるのか思案しつつ、あなたに怪文書のようなメールを送る。一笑。
秋思 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1124.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-12
コメント日時 2018-10-16
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
「聞きなれた歌が/懐かしい歌に変わるころ」に言いようもなく、変わりたい、変化したいとの「書き手と君」の焦燥、急く気持ちが描かれている。だがしかし「更新に対して/俺のダッシュは遅すぎる」がためか、最終連では、変わりたい気持ちや焦燥から脱線するような描写がなされている。これは変化しようにも上手くいかない世を嘆いたためか、その点を絶妙に描いたのか。捉え方の分かれる詩だと思います。全体としては結局、最終連のある種の「崩壊」が僕は好きでした。
0「にゃあぐるがあぐるにゃあ」に私の思考は全部持ってかれてしまいました。 秋のカラリとした爽やかな空気と猫は良く合いますね。猫の喉だけが潤っているように感じました。それとも絡んでいるのか。うがいをしているのか。 烈しい夏が終わり、ちょっと気の抜けた秋の脱力感に猫が効いているなぁと思いました。
0ネコの鳴き声が印象的でしたね。自由律は行くと言えば、尾崎放哉や種田山頭火が浮かびますが、秋思や秋声など秋の季語を思い浮かべました。「エアコントロール」なので、秋暑しではないと思うのですが、セントラルコンディショナーみたいなものだろうかと思いました。
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