雨(猛暑) - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

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雨(猛暑)    

よき人よ 貴方の背中に らんらんと雨が降り 重みを持つた 外套 コートと一緒に しとしと頬も濡らしてゐる  光を帯びた露たちが  あじさいの葉に弾かれて  にわか雨は 確かに私へ  何かを残してゐつたのだ   何もかもが沈んで 溶け出した 或る夏の日のこと ずゐぶんと遠くから 誰かの声が聞こえたやうです



雨(猛暑) ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 3
P V 数 : 1360.5
お気に入り数: 2
投票数   : 0
ポイント数 : 10

作成日時 2020-08-30
コメント日時 2020-09-11
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性55
前衛性00
可読性33
エンタメ11
技巧00
音韻00
構成11
総合ポイント1010
 平均値  中央値 
叙情性55
前衛性00
可読性33
 エンタメ11
技巧00
音韻00
構成11
総合1010
閲覧指数:1360.5
2025/04/10 02時28分34秒現在
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    作品に書かれた推薦文

雨(猛暑) コメントセクション

コメント数(3)
杜 琴乃
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(2020-08-31)

>らんらんと雨が降り 素敵な表現ですね。局所的な雨であり、すぐ向こうの空は晴れて日が射している……無駄のないとてもスマートな表現で美しいと思いました。 >光を帯びた露たちが >あじさいの葉に弾かれて >にわか雨は 確かに私へ >何かを残してゐつたのだ あじさいの葉には弾かれて、私には何かを残していった、雨をうけて生き生きとするあじさいに対して「私」のほうはそうではないのだろうと感じました。なんていうか、雨を浴びることが必要不可欠である植物と、濡れることが一般的には(おそらく)面倒なことでしかない私を比較しても、植物と人間では立場が違いすぎて本当は無意味なんだけど、それでも比べずにはいられないどうしようもない気持ちになるときってあって、それを直接的に表現しないこの四行すごい。です。うまくまとめられなくて恥ずかしいです。 単純に好みの作品です!

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ほば
作品へ
(2020-09-03)

よき人、ぬれるから『霧の中を行けば覚えざるに衣しめる。よき人に近づけば、覚えざるによき人となるなり。』という言葉を思い出しました。近づけそうで近づけないよき人になりたいと暗中模索するように、美しいあじさいにふと近づいて濡れてしまう。やがて雨はやんで遠ざかるその情景と佇む、わたし、の姿がとても印象的でした。

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五木 國重
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(2020-09-11)

叙情たっぷりで、言葉遣いにとてもセンスを感じました。一文一文に、それらが表している以上の感情が込められているように感じられました。 奥深くよい詩だと思います。

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