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光の干渉、或いは
アヤメ色の窓に雨が降っていて 寝息でくもり 掃除を怠けたことが浮き彫りになる けれどもわたしの指はささくれて ルチルの髪がちくりと痛い きみはといえば 涎を垂らして眠っている 閉じたまぶたは青白く 薄らと腫れて濡れている 雨上がりの瞳には 触れないIridescence 拭っても拭っても 消えない傷を包み込み 結晶化したひよめきに 頬を寄せれば日向の匂い チクチクコトバはダメなんだよって 何気ない受け売りが照らされて ささくれた指に染みていく けれどもきみは やすやすと握り返して 反射的に微笑むのだ きっと 雨のあとも涙のあとも 涎のあととそう変わらない わたしの間抜けな説教も 添い寝のうちに流されて 夜明けとともに消えていく
光の干渉、或いは ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 986.7
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-26
コメント日時 2018-11-02
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
女性ならではの嗅覚や触覚の鋭さがあり、一種の温かさを持って描かれた作品ですね。
0オオサカダニケさん せめてこうして書くときだけは優しくありたいと思っています。現実にはなかなか難しいですが...。お読み頂き有難うございます。
0チクチクことばって、全国共通でしょうか?私にとっては小学校で小学生相手にしか聞いたことのない言葉でした。だから、自然と寝ているのは子で語っているのは母だと考えました。ささくれた指とチクチクことばのイメージが繋がり、それを雨の静かな、湿気を帯びた空気が包み、質感を持って詩を読めました。
0ヤエさん チクチクことば、全国共通なのでしょうか?分かりません。こういう子どもの言葉にドキッとさせられることがあります。 瑞々しい子どもの感性に触れるたび大事なことを思い出すようで、子どもから学ぶことは多いなと思います。 質感を持って読めた、とのお言葉とても嬉しいです。お読みいただき有難うございます。
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