作品投稿掲示板 - B-REVIEW

高代 あさ


投稿作品数: 28
総コメント数: 187
今月は0作品にコメントを付与しました。
プロフィール
記録
プロフィール:
旧名「朝」「あさ」。大阪市在住。主に詩と短歌のアカウント。少し難聴があります?。他にコンテンポラリー・ジャグリング、上演舞台などの活動もしています。 2021年 現代詩批評PF「B-REVIEW」月間大賞受賞。2021〜22年 詩誌「ココア共和国」傑作集入選多数。歌誌「帆」初号参加。

高代 あさの記録 ON_B-REVIEW・・・・

精力的初コメント送信者

作品への初コメント数バッジ(くわしく)
獲得バッジ数

優良レッサー(月毎)

月毎コメント数バッジ(くわしく)
獲得バッジ数
✖0 ✖3 ✖3

優良B-Reviewer

総合コメント数バッジ(くわしく)
獲得バッジ数

大ベテラン投稿者

投稿作品数バッジ(くわしく)
獲得バッジ数

大賞受賞者

大賞作品数バッジ
獲得バッジ数

Graffiti

2022-08-26

天体の詩

2022-07-16

狩夜

2022-07-11

ペトリコール

2022-04-27

ひとはしぬ

2022-04-03

涙目

2022-03-06

2022-02-24

星の町

2022-02-18

2021-12-23

天国

2021-09-30

2021-09-26

白い夏

2021-08-19

獣と月光

2021-08-01

海の砂漠

2021-07-29

消破船

2021-07-18

夢の鳥は、

2021-06-26

噛み殺しっ

2021-06-01

郵便受け

2021-05-21

花火

2021-05-08

月とペンギン

2021-04-17

産声

2020-12-04

若狐のための

2020-12-03

雨粒

2020-07-12

酩酊

2020-07-06

コメントありがとうございます。 恐らく御察しの通りで、なるべく考えず無意識層のようなところから、その時にしか出てこない言葉を持ってくる感覚で書いているのかなと思います。しかし当然書き手は個人なので、個人としての文体や言葉の選択の偏り(オリジナリティ)は残るはずで、その辺に書き手として面白みやこだわりを感じています。即興性や偶発性が好きなんです。 なので、作品から作為の跡があまり見えないという評はうれしかったですね。 (Graffiti)

2022-09-25

てんまさん、てんまさんの発言は時折この世界から離れてしまって、私たちには届かない(それは唯の、私の浅さなのかもしれないが)時もあるのですが、この断言は恐らくは留まっているものであり、いったいなにが見えたのだろう、と実に興味深いです。私は何を、誰の跡を書いたのだろう。 (狩夜)

2022-07-24

長文のご感想、分析をありがとうございます。 > 作者さまがこの作品をどのようにして作ったか、ぼくは知る由もないんですが 私は極端な一筆書きタイプでして、私も詩の意味や内容はよくわかりません。なので、正直 > つまり『だれがいてもいい』狩夜、誰もが経験する日常生活、過不足なく食糧があり愛する人の居る、ある意味理想的とも云える人間的な生活について、すべての言葉が責任を持ってくる、そういう構造になってると思います。 というような解釈については、へえ、なるほどなあと面白く読ませて頂いたりしました。解釈とは、(多かれ少なかれ)とある特定のオリジナルな誤読であり、そこに面白みが生じてくるみたいな感覚がある気がします。 最近はちょっと「救い」というか、文学的毒を中和する割合、みたいなものに少し惹かれている気もしていて、必ずそうするわけでは全くないですが、この作品のラストはその時の気分に合ったものが書けていた気がします。 構造的な視点で読むと、アルファベットスープや鶫なんかの単語は、なんだか正確さに欠けるように感じられそうなのは、なんとなくわかる気がします。あと、わりと突然夜がはじまってしまったのも、たしか「楽しんで書きすぎたから、終盤はある程度まとめようかな」みたいな気持ちが少しあったような気がしなくもないです(記憶力がわるくてすぐ忘れてしまうのですが)。失敗のようで、でもそれがきっかけであのラストが出てきたわけで、なかなか二兎は追えないですね。 たくさん考えて頂けてありがたかったです。長文返し失礼しました。 (狩夜)

2022-07-19

放り投げた魚、私もけっこう好きな部分です。他コメントでも書いたように実はほぼ一筆書きなので、一般的な意味では作り込まれていないのですが、詩を書き始めてからずっとそのスタイルなので、たまに特殊な意味で抜き身の文章が降りてきたりもするようです。大変過分なご評価をありがとうございます。 (天体の詩)

2022-07-19

点描画を彷彿とさせる、となると作者ながらなるほどと思ったりするのですが、「スーラの」とまで限定されるとより興味深い言及です。スーラ性のある散文詩。あるいは、たまゆら現象。文章から意味や視覚的イメージが浮かびにくいという特徴はよく指摘されますが、具体的な名称や人物を挙げて評されたのは珍しい気がします。既視感があるのはその具体性が関係しているのかもしれませんね。 この詩は、特に前半、わりと遊びのようにざっくりと楽しんで書いた記憶があります。なので、九九、アルファベットスープ、体言止め(からの体言止め)あたりに法則性を見出されるのは意外でした。言われてみるとある気がしますね。 読点縛りはよく用いる文体ですが、リズムの良さを大切にしているため、 > 息つぎのような読点は、心地よいベース音になって読み手を誘導する。光の通り道だろうか この、文体に関わる感想が特にありがたかったです。 (狩夜)

2022-07-19

こちら、いちおう返詩だけはしたんですが、どちらかと言えば感想や批評の可能性を求めているため、宜しければそういったものをコメントいただければと思います。 (コメント欄で連詩をするのはあまり気が進みません) (狩夜)

2022-07-17

あまりわからないものをわからないと楽しめる人は、どこか魅力的な気がしています。改行詩のほうがよかったのでは、という見解に関しては、私がかなり極端な散文詩書きなためほんとうにそちらの方が合っているのかなんとも言えなかったり、また、自分の手持ちの文体だと実現できないなと思いました。が、そこもまた、なにか残念なようでおもしろみのある点かもしれません。 句読点が多いのは、私の文体の未だ消えぬ癖であり、恐らく身体性の時点から発されている気がします。そして、この詩は少なからず不完全であり、それは理性や職人性によって書かれていないことが関わっているのだろうと思っています。ブラックボックスを簡単に開けてもらえないことは、それ自体がどこかうれしいことです。長文失礼。 (天体の詩)

2022-07-17

長文のご感想ありがとうございます。予想と違っていてなんとなく申し訳ないですが、本作、ごく僅かな推敲はしましたがほぼ一筆書きの作です。普段からほぼ一筆書きのスタイルで詩は書いています。また、 > 「デッサン」「画数」「水平線」「文字」など筆記に関する語彙が意図的に選択されているのが分かります。 こちらも特に意識していなかったため、なるほどと面白く読ませていただきました。無意識にトーンを揃えていたのかもしれません。 > 最後が「恋人」や「星」といったやや平凡な語彙でまとめられているのが気になりました。ここはもう一工夫あっても良かったのではないでしょうか。 最近はわりと、中学生でもわかるような開かれた語彙を、今まで培った文体やレトリックにより支える、ということに惹かれている気がしています。ちょっと難解な語彙に疲れたというか。なので、たしかに最後の部分は語彙だけをみると物足りない方もいらっしゃるような気がします。 短曲線は造語です。水平線って長いので、文字の画数の一つとするために短くしよう、みたいな気持ちがあったのかもしれないですね。いま思うと長くてもそれはそれで面白いですけど。書いている時はあまり深く考えていないので、そういえば造語は珍しいかもしれません。 長くなりましたが、 > 独特の韻律を生み出していて、心地よさがあります。 この感想は私的にとてもうれしかったです。文章はリズムや音楽性が大切な気がしています。 (天体の詩)

2022-07-17

以前、SNSでこの作品を見かけて一読していたんですが、なにか妙に読後に引っかかる感じがある作品だったように記憶しています。 シャバウォーキンという語感も不思議と名付けとして刻まれるし、物語もなにか爪痕を残してくれる印象がありました。そういう、凍った海に斧を振り下ろすような手触りのある詩は、貴重なのではないかと思ったりします。なんだか生々しく、他人事でない感じもあるので、ひとつには単に私の好みでもあるのだろうとも思うのですが。 情けなくも他人の言葉を借りてしまいますが、沙一さんの「爽やかな空虚感」という言葉は近いなと思いました。改めて好きな作品です。 (よく晴れた日のこと)

2022-07-16

死にあれど、夜はやさし (狩夜)

2022-07-14

少し久しぶりにビーレビに来て最初にみた作品が今作だったんですが、すごいですね。息を呑みました。敬意としてコメントを残して帰ろうと思います。 (消えてほしい)

2022-06-06

まずは高いご評価をありがとうございます。かなりわがままを通して書いたつもりだったので、正直急にコメントがわっと来て驚いております(匿名投稿が関係しているのだとしたら、それも一つの楽しみではありますが。匿名投稿×比較的謎めいた文体がそうさせたのかな?などと) 普段から即興性を重視していたり、あとはそもそも頭がそれほど良くないので論理的、理性的に書かない(書けない)のですが、今作は特にその傾向が強いです。それが結果として、運良く熱気や鮮度を作り出したのかも知れません。なので、皆さんの評を読んでいると、「おっ、響く人にちゃんと響いたな」みたいな気持ちが否めません。自分からどんな詩が出てくるのか?駄作なのか良作なのか?いつも振れ幅が広いつもりだけど、自分以外の読み手(私は書き手であり、一人の読み手です)はどう感じるか?そういうことは、とても大切で楽しみなことです。 と、いうわけで、花丸!をありがとうございました。嬉しいです。100点を目指しちゃうと無駄な力が入ってしまうので、またマイペースに書いていきたいですね。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-05-14

エイクピアさんは頻繁に評をくださるのでとてもありがたいのですが、積極的に意味を見出すことを楽しんでいる、あるいは自然にそうしているように見えて、私とは真逆のような性質を持っているように思えて面白いです。私は詩書きの中でも意味性が薄い、しかし恐らくは人生の、忘れたり削除したのに消え切らない履歴の残骸のような、幽霊のような詩情を写した文章を書くタイプだと思うので、そして短いながらも歴史のある一人間なので、このような文体の詩でもやはりある種の意味や人間性は滲み出てるのでしょう。そんなことを思いました。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-05-14

yatukaさん、コメントありがとうございます。詩って(私としての狭義では)要は言葉によって人の心をなにかしらの方向に動かす力を持つもののことをいうと思うんですが、二回ほどyatukaさんの詩に対してかなり押し付けがましく暑苦しいコメントをしてしまい、個人的に思うところがあり内省しておりました。しかしながら、つまりそれだけのことを書かせるほどの何かがあった、ということだと思いますし、そこに具体的行動を引き起こす強い詩や共鳴、新たな世界の創作があったのだと思います。 というわけでそういった過程がありつつ、作品を楽しみにしておりますとの言葉、大変恐縮です。最近のまったく異なる文体の私の詩にもコメント頂き、そちらもありがとうございました。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-05-14

かなり文体勝負な詩だったと思うし、いくつかの文体を持ちたいなと思いつつ、やはり飛躍的な文体が恐らくいちばん好きなので、過去作群と比較した上での評価はうれしいですね。ありがたいです。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-05-14

たしかにこの詩の後書きには、町の光が似合う気が私もしてきました。 詩は時に、人の多面性の一つ一つを映し出すことがあるのかなと思っています。ご感想ありがとうございました。 (ペトリコール)

2022-04-29

ご評価ありがとうございます。実を言いますと、今作はとある舞台のための脚本の一部でして、執筆した私以外の人から受けたインスピレーションや人柄がそれなりに混ざっています。 その点を加味した上で、やはりコメントはうれしかったです。誰かと共作に近いことをして、作り出したものを素敵と言われるのは大変ありがたいものです。また、修辞にも好感を持って触れていただけてこちらも恐縮でした。 (ペトリコール)

2022-04-29

丁寧な読解をありがとうございます。セリフの部分は私も気に入っている箇所でして、そこを起点に作品の魅力が膨らんだとしたら、とても幸いなことです。 今作は過去作なので季節のことはうかつにも意識していなかったのですが、偶然にもいま投稿するにふさわしかったようでうれしかったです。 (ペトリコール)

2022-04-29

私、正直な評が好きなもので、率直な評をありがとうございます。 書き手ながら言ってしまいますが、この詩はかなり人を選ぶと思うんですよね。リズム感とか特定の要素がハマる人にはハマると思うんですが。ゲンナリする人の方が多数派だと予想します(私もこれくらい過剰な文体で毎回書いてたらゲンナリすると思います)。 それで、タイトルがミスったかなあって思っていたので、触れていただけて嬉しいです。一切ではないけども意味性を排除する以上、思いつきですが「無題」とか「雑詩 」とか、「全体として明瞭な意味はあんまりないんですよ」って適切に誘導するタイトルの方がよかった気もします。他にも色々方向性はあると思いますが。 というわけで私としては、「ケツから読んでもいいっすよ」というお返事です。コメントありがとうございました。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-04-25

今作は少しわがままをさせていただこうと思いまして、意味的に読者にやさしくない、書きたいように書いた即興の抽象線画のような文体の詩として投稿したつもりでした。なので、全体的に書き手としては過分なほどの評価でした。 単語の選択や流れの方は即興的とはいえ、リズムのために句読点を整える推敲には最低限の時間をかけたので、詩を意味ではなくリズムで読んでいただける可能性を再確認できて嬉しかったです。ご評価、講評ありがとうございました。 (長編小説を破り捨てられるほど激しくなれなかった)

2022-04-25

私、二輪車に乗るだけでもものすごく苦労したので、一輪車をクルクル乗れる人ってカッコいいなって思うんですよね。わずかな修辞(かっけぇ、という男性的な言葉遣いと、たった一言というミニマルさの組み合わせ)と、読み手の共感だけでもコメントを書く気になる可能性はある得る、という発見が少し面白かったです。「ガチ」というタイトルも一般的な意味でのシュールさを感じてちょっと良かったです。 (ガチ)

2022-04-15

アイデア自体は長い詩史のなかで既に既存作があるのでしょうけども、選択された結果紡がれていくとあるラインに面白みがあり、好感を持ちました。 > ナイトショーから 逃げて 脱いで 寝る 野武士 このライン、なかなか出てこないような気がします。言葉の飛躍が好きなので、手法に関わらずこういう言葉の組み合わせの妙が強いラインを見かけると嬉しくなります。短歌(57577)のリズムを「神との契約」と評した人がいましたが、詩作の上でルールを設けるというのも思っていたより面白いことなのかも、と感じたかもしれません。「自由というものはドーナツの穴に過ぎない」という言葉も思い出しました。 (あいうえお詩)

2022-04-15

キーワード「蟻」がはじまりと終わりにあり、パンチラインと想像の余地を作っているという構成は一つの要素としてシンプルですが、全体の構成が好みというか、まとまりがあって好きでした。抒情を後半の基礎に据えつつ、ボロンという言葉の面白みを用いた前半の心地いいひと時。蟻を潰すように、というダークな比喩を用いる彼女が、最後にはそれと重ねられるというただの清々しい叙景だけではなく苦味や暗さを暗示させるアクセントを加えて、一味工夫をしている。 そつがないというか、ああ、詩が上手い人の詩だなあと率直に思いました。私は抒情が好きなのでその雰囲気がある部分が一番好きでしたが、味のバランスを整えるのがとても上手い料理人の作った料理みたい。そしてかつ、お題詩なので完全に自由に調理できる環境だった訳でもない。私は人を選ぶような、素材の組み合わせの妙で翻弄するのが得意なタイプだと思っているので、自分には書けない詩だなと感心しながら読ませていただきました。 (B)

2022-04-15

こんにちは。てんまさんの作品ってよく、同じ時代に生きている人が書いた詩だとあんまり思えない、異世界的(神秘的)な意味でルールのない文体であることが多くて、例えば違う国や部族の詩や聖典の、誤訳を含んだ翻訳の一部みたいに見えることが多いです。そういった文体を眺めていると私には絶対に書けないなーとよく思うんですが、理解はできないけど致命的な破綻はしていない(危うくも、それでも詩情を私的に感じる)点がとても興味深いです。極私的な詩と言えるかもしれない。添付の絵もてんこさんの世界であって、創作と自分だけの世界、そしてそれ孤高に耐え得るだけの価値と精神とは?みないなことを考えます。まとまらない評を失礼しました。基本的に賛辞を書いております。 (芝生に入るべからず Keep off the grass.)

2022-04-15

この作品、書くのに度胸がいる気がするし、怖いですね。私には書けない。想像の余地が多分にある。笑笑、というタイトルが、母が発したものであれば、母も現代的な感覚を身につけているからこその軽いジョークなのか。笑いの仮面に隠された現代の悲哀なのか。笑笑、子子というニコイチはいったいなんなのか? 想像の余地がある詩であるにも関わらず、どの想像を行ってもリアリティが一定ある、あり得る、というのがなかなか怖いですね。ただの皮肉や自虐ですよー、という可能性もあることを包括して、怖い。というかこの詩の情報量の極端な少なさが一番怖いのかもしれない。多くの有利な情報を持っている人間が生き残りがちな現代社会に私たちは生きていることを、暗に突きつけられているような気さえしました。少々考え過ぎかもしれませんが。 (笑笑)

2022-04-15

これ、読ませますね。好みでした。ゆったりマイペースに、溶けていくように在る言葉遊びって好きなのかも知れないなって思いました。 >血液めぐる >けつのなか 早めに読者に肉体的にパンチのあるラインを打っておいて、飽きさせる前に作品に引き込む手法。そしてその前の素朴な二行も、読み手にやさしいだけではなくドアから入ってきてすぐに刺激のあるお茶を差し出されたような感覚が効いているように思う。 もっと凝った言葉遊びや言葉の崩れを作ろうとすれば、そういった技巧が上手い人はいくらでもできるのでしょうけど、心地よく童心を感じさせる程度に抑えられているのがバランス論として好印象だった気がします。そうすると不思議に、タイトル含め三回も主張される「牛乳」へのこだわりもどこか愛らしく見えてくるような。 力の抜けた良作に思いました。 (おいしい牛乳)

2022-04-15

この作品、好きですね。というか興味深いです。跳躍する言葉、場所や情景が流れていく。夢遊歩行…たしかに夢のようであり、歩いている。 夢は「考えるな、感じろ」というか、「考えることはできない。だから感じろ。むしろ感じていることすら自覚できないから後で考えろ」という世界です。この詩もそのような読み方を自然と推奨されている感じを受ける。世界は陽だまりだ、と信じられる人が巡礼する先が俗欲にまみれたショッピングモールであっても、そこに詩情があればいい。 既に一部コメントに言及があるんですが、最終連がむずかしいですよね。私の場合最終連全体がむずかしいなと感じてしまって、夢から覚めて、ここだけ考えたら恐らく意味がわかる部分になってしまう。オチもついてしまう(浸ることを推奨された詩情が途切れてしまう)。私的には夢の詩情に心地よく浸ったまま漂っていく構成の終わり方の方が好みだった予感はあります。しかしこれはたまたま意味やオチを重視しない読み手であったため、大いに好みの問題を含んでいるでしょう。その意味でも本作は変わらず良作に思いました。 (夢遊歩行)

2022-04-07

こめんとありがとうございます わたしはしんだことがなくて しなせなかったか しなせたことしかありません でもたぶんたいせつなことなんだとおもいます おおくのひとにとって  (ひとはしぬ)

2022-04-06

そんなかんそうがあるとおもわなかったです せかいはどうかわからないけど ただここにあるべきことばがかかれたっていうきがしています すごくかんしんしてしまいました ざんこく こめんとありがとうございます (ひとはしぬ)

2022-04-05

いきてるとかしんでるとか ふかくかんがえなくてもひとはしぬみたいです でも ゆめとおもえばわからないけど すきでありがとうございました (ひとはしぬ)

2022-04-05

それがわたしのかんがえなのか わたしをかいたひとのかんがえなのか それともみんながかみさまとよくよぶひとにあたえられたのか じつはよくわかりません でもクヮンさんがおどろき あんしんしたならわたしはとてもうれしいです ありがとう (ひとはしぬ)

2022-04-03

いろいろかんがえたんですけど そうなんじゃないかなって でもただいわされてるだけかもしれない だれかに こめんとありがとうございました (ひとはしぬ)

2022-04-03

かくべきことをかいていくと どこがきおくか どこがゆめかわからなくなって じぶんのせかいがつくれるみたいです すきでとてもありがとうございます (ひとはしぬ)

2022-04-03

おかあさんが ひとをしなせるときはゆーもあもたいせつにしなさいって あなたのこころのばらんすをまもるためにもって いってました しんじゃったけど こめんとありがとうございました (ひとはしぬ)

2022-04-03

> 傷口に手を突っ込んでいいのは 恋人と詩人と医者だけ 導入、いいと思いました。現実と詩が混ざった入り口としてのレトリックが、現実世界から詩世界への案内をよりスムーズにしてくれるようです。 今作も文体が読みやすくて、いい意味で読み手に開かれている感じがします。全体的に抒情詩として好みでした。ただ、前回同様に微妙なラインがあり、後半に見られる「醜い」「絶望」「永遠」などの「強い言葉」がレトリックによって捌き切れていない印象を感じました。頑張って調理はされているんです。しかしカツオは捌けたが、マグロを捌くには包丁の研ぎ(レトリックの鋭さ)が少しばかり負けているかのような印象。そこが負けると「抒情」に至らず、「難敵に対する負け癖としてのエモ」のような、惜しい印象になるのかなと私は感じました。 ただ、負の方向に強い言葉が密集しているからうーん…と立ち止まってしまうという話で、 > 伸びた髪を切るように初めから 僕らは自分が醜いと知っている筈なのに 例えばこの部分などは捌きがいいなあと思いました。抒情を感じます。それでも醜い、という言葉は手強い素材ですが。三連目と、終連の最後の行が特に好きでした。 ただ、私は全体としてとても読みやすかったし、文体も好みだし、上に書いた部分も「惜しい」「素材が強い」と思っただけで、レトリックの鋭さを磨くか言葉のエグみの鑑定を適切にすればグッと抒情詩としてさらに良くなると思いました。しかしこれは「メソメソし過ぎていたり、絶望的なエモを抒情だと思いたくない」という私個人の勝手な価値観による評です。そこは実に独善的だと思います。ここまで書いておいて、その点は申し訳ないです。 すいません。前回同様、暑苦しい評になってしまいました。yatukaさんの詩に対しては何故か自然と情の強い評になってしまうようです。 長い評をしてしまいましたが、また詩を投稿していただけて嬉しかったです。繰り返しになりますが、全体として好印象の作品でした。 (花と傷)

2022-04-03

読み入りましたが、これは私には評が書けない詩だと諦めました。人の、深い業。魂のように肉体に絡み合う抒情。死者だけが歳を取らない世界。 (青とコーラ)

2022-04-03

文体が好みであり、かつ修辞も好ましさが発見できる良作に感じました。「エスキース」という言葉の意味はわからないまま読み終えましたが、本文において主題の線が心地いい濃淡で繋がっていたので、後から意味を調べる負荷が気にならなかったように思います(逆にそれがうまく機能していないのに一般的な知識の範囲を脱した言葉を使われると、勿体なくてうーんと感じてしまうことが多いです)。語感のよさもそれをフォローした気がします。 特に前半、骨子としてのストーリー性が比較的強い詩だと思うのですが、そのはじまり方が良かったです。スッと詩に入って読み進められた。言葉や情景の飛躍が散見されるにも関わらず、押し付けがましくなく吸収のいいこの文体はやはり好みだなと感じました。詩を読む、特に感想を書くに当たって大事なことは、当たり前ですがまずは読み手が最後まで読み終えられることだと思っています。つまり、解釈の価値はその後のステージの話だと思っています。 (4月のエスキース)

2022-04-03

明確に返事が必要なレスなどがない限り二回コメントを書くことは基本的にしないのですが、この作品とコメント欄、なんだかおもしろいなと思いました。 私は、どこまでいっても私的な誤答の一つでしかない(しかし一つの読者の意見では間違いなくある)評価として、「一回は読ませるけど二回は読めなかったし、芯がないと感じた」と書きました。でもそれくらいの評価だったらいつもはまずコメント自体を書かないんですよね。だから少し「変な気分だなあ」と感じていたと思います。 それで、さらにいすきさんやnamelさんのような優れた読み手が長文でしっかり読み込んだ評を書いているのを見て、読んで、「やっぱりこの詩には範囲魔法がかかっているのかな?」と改めて感じてきました(当たり前ですが、ちゃんとテキストとガッツリ組み合って読み込んだ方の評の方がパワーがありますね)。そしてその魔法の軌道は私の感性にも掠っていたような気がする。 この詩は私の心を正の方向に動かすタイプの詩ではなかったかもしれないけど、興味深い詩だという実感は間違いなく強まりました。そして自分以外に好意的な評を書かれた方々がいて嬉しく思いました。あまり社交的ではないので賛否両論があった方が自然で好ましく感じちゃうんですよね。 (赤ちゃんの詩)

2022-03-25

気どらない緩んだ素朴さがありつつ、いわゆる揶揄としての「ポエム」ではない詩情があるところは前作と同じ魅力ですが、今作の一番の魅力はリズム感と「声に出した時の心地よさ」だと思います。クヮン・アイ・ユウさんが既にコメントされているようにリズムがいい。 私には判断がつかないけれど、例えば短歌よりも長い分、もう少し崩してもいい可能性があるくらいいい。短歌だと57577絶対派!とか崩し派とかありますよね。でもかなり定型的なリズムキープをしたからこそ、ラストの短い二行が効いている気もする。考えさせられますね。 ということでもし詩の初心者だとしたら過去に短歌や作詞で学んだのかな?と思わされるような軽妙なリズムと素朴な文体、及び内容がマッチしていると感じました。ちなみに私は転校時に友だちとスマブラで最後の戦いをして、負けました。すごい悔しかったです。 >さいごのさいごは負けでもいいや 人柄が自然に沁みている良作だと思いました。 (さいごのたたかい)

2022-03-24

全体的にタイトルになっている主題(赤ちゃん)を中心とした薄く暗い暗示と飛躍に満ちた詩に読めた。私は意味から離れた詩には興味があるけれど、読解力がそれほどないため難解な詩は基本的に読めません。そしてどちらかと言えば本作は難解な気がする。それでもこうしてコメントを書いているように、ひとまず最後までは読ませる文体だったのが面白いと思いました。文体にさえ魅力があれば読める時は多いんです。「考えるな、感じろ」のマインドで全然いいんだって思わされるような。 納得は特にしていないし、この詩の意味の総体に深く感じ入ったわけでもないんですが、とりあえず最後まで読むことができた。つまりは恐らく文体やレトリックに一定の強度がある(相性の問題、という定型的回答もあり得ますが)。 既にコメントにある「こういう出発点があり、こういう書き方で書いた」というようなことは、私には本文の読解のみではもちろんわかりませんでしたが、それはあまり重要な問題ではないでしょう。 ちなみになにかを掴める予感がなかったせいか二回は読みませんでした。その、腰を入れて二回読む気にはなれない、でも一回は読み通せた、というところが個人的に今作の重要な点なのかも知れないとは思いました。つまり、恐らくはこの詩には一回性の遊びのような詩情や強度はあるが、手探りを繰り返して掴むべき芯はないように感じたということ。私見ですが。 (赤ちゃんの詩)

2022-03-24

これは良作だけどコメントが難しい。そう思ってしばらく書かずに間を開けました。ただ、それはうーん、ちゃうやん、と思ってやはり書くことにしました。 一回目の改行までの内容は、丁寧な文体ながらあまり共感と実感が湧かなかったせいか(もちろん、あくまで共感や実感は価値になり得る一つの要素でしかありませんが)とりあえず序文として読みました。読み直すと「さみしいんじゃないよ」のタイミングがとても良かったです。そして、それ以降がとても、読ませる。 文体が平易でこなれているだけではない。幼稚園の、犬と嘘の記憶。だれかの声の残響がまだ残っているような、あるいは自動的な否定の、歴史の長いおまじない(今は薄れた人間としての呪術的な名残り、というか)。短い物語やモチーフ群がうっすらと多重的な表してくる、浅煎りの呪いのような、苦い人生の妙のようなこの詩情は、言語化しにくい。手強い。というか、いい。読み手が負けている。ので、いや、つまりちゃうやん? ただ浸ればいいのかもしれない。ゆったりと焦らない丁寧な筆致なのに、なんだろうこの話の飛躍と整合は?(もちろん究極的には「人生」を描いている訳だけど)。ともかく切り替えが巧い。文体の質がいい。そう不思議に思いながら。なんかここまで書いて知っている人な気もしてきた(違ったらすいません) > ちゃうやん。ちゃうやん。ちゃうやん。否定から入るのは、習慣というよりおまじない。隣の工事現場では今日も誰かが怒られている。あたりは暗くなり始め、もう飛ぶ力ほとんどは残っていなかった。しかし、遥か遠くで明滅するものがある。だから、まだ少し歩ける気がしてくる。寄る辺ない驟雨に打たれながら、汚れた靴で、やがてくる明日へと向かって、一歩ずつ、一歩ずつ、一歩ずつ、一歩ずつ。 すごくいいです。語彙力がなくなってきました。オタクは限界化するけど、上手(うわて)の詩情の前には黙るしかない。この辺で筆を置きたいと思います。 (明日がはじまる)

2022-03-22

幼児は修羅であり、母は修羅である。あるいは長距離に及ぶうねりを持つ、不条理の相互交換である。そういったことを私はよく感じます。時間の流れが重要な主題のはずなので、それが描かれている点もいいと思う。タイトルもそれに沿っていて、模範的とも言える気がします。 読みやすいリズミカルで平易な文体、かつまだ読み飽きないタイミングで「それも一つの修羅なのか」と主題を投げかけていることに好感を持ちました。また、それぞれの連で押し付けがましくない重みのレトリックが散見されるのも心地よい。二連目が特に好きだったと思います。 強いて言えば、恐らくは主題や結論が普遍的なものであること(例えば、文芸や人間性に興味のある人なら最終的にはスッと納得すると思われること)が、良作ではあるれけど「この詩を読めてよかった」と思わせるだけの何かを作りにくくしている気はしました。これは読み手によって変わる、いわゆる変数ですが。 巧みなレトリックは散見されるのだけど、主題の歴史の重みの前には、少し軽くなってしまうというか。業を描き切るってむずかしいですね。えらそうなことを書いていますが、少なくとも私には書ける気がしません。ただそれでも今まで書いたように、安定した文体や読みやすく散らばったレトリック(一文字消えた〜が一番好きな部分でした)に好感を持ちました。 (剥き出すのを、やめた気がする)

2022-03-22

穏やかで安定した文体による詩的掌編(とても短い)小説、あるいは小説的掌編詩という感じで好印象でした。 今回は過去作を拝見してからコメントを書くという試みをさせて頂いたんですが、前作に比べて格段に印象がよかったです。今作にはさらりとした流れの確かな詩情が感じられます。この話、実際に体験したくなりますね。 一連目と終連が好みです。何気なくすっと物語が始まる感じ。そして、やはりさりげない風景描写に加え、なんか幻想的という意味でアクロバティックに怒られたけど、もう少しだけ、少しだけ旅をしようという静かな決定と余韻。もう少し、のリフレインもいい効果を出していると思う。 惜しいかなと思ったのはタイトルです。ここには詩を感じなかった。わかりやすい説明に感じ、詩情を感じませんでした。「お説教」がこの詩をおいて重要な主題であるという示唆はいいんです。ただ、「あたたかな」という印象の確定が、本文の押し付けがましくなさが魅力の文体と衝突してしまっているように思える。逆に言えばこれがなくても十分にじんわりとした温度感の詩情が伝わる本文だと思います。好感が持てる作品でした。雨、止んでたらいいですね。 (あたたかな、お説教)

2022-03-21

二連目までを読んで、私には悲観的すぎて見送ろうかと思った。しかし、三連目から印象がだんだん変わってくる。 うーん、と思ってしまった二連目までを越えて、最後まで読み通せました。そして感じたことは、文体の安定感。平易な言葉遣いによる、その点では自閉のない自己満足性のなさ。目新しいレトリックはないながらも、「そこにある」ことは確かに感じられる抒情。 そのようなことが発見できたのは、とてもよかったです。ただ、すごく強くは私の心に響かなかった。でも、確かに響きはした。他のレッサーの言葉を借りるのは少々ずるいかも知れませんが、うろたんさんの「高尚なメンヘラ」「惜しい」という評価が近しい。なんだろう、文体がここまで開かれたことは私的に素晴らしいと勝手ながら思う。なんだか、もう少しだけ先まで到達して、なんらかの意味合いでもっと救われてほしい。そんな独善を感じました。 メンヘラ的、つまりいささか感触的になりすぎて、主体的な救いから遠ざかるのは正しくはないような気がして、高尚なメンヘラをさらに突破して、より結晶的に心動かす抒情が見てみたい。既にバランスはいいと思うんです。でも、どこかが惜しい。屋上の柵の外に佇む生真面目な生徒を見てしまったかのようだ。教室ではなく屋上でいいから、柵の内側にいて欲しい。柵越しでもいい。そこでたまに俗だけどエモい話でもしようよ。そんな気持ちになりました。あと一線、という微妙なバランスの話をしているわけですね。もちろん途中で独善と書いたように、一読者の一意見に過ぎないのですが。 (砂金)

2022-03-21

ちょっと私は頭があまり良くないもので、百花の王という花がなにかわからないままとりあえず最後まで読みました。 (ちなみに読者に一般的以上の知識を求める、あるいはわざわざググる負荷を与える言葉の選択は、それだけの代償としてのエネルギー=説得力を持たねばいけない気がする、という点についてちょっと考えさせられました。皮肉ではなく、素朴なレベルの持論的なものですね) 前置きはありつつ、この詩を好ましく思ったのは素朴さ。文体の素朴さ。発想の素朴さ。生活感の素朴さです。私もズボラなのでポケットにダマが溜まっていたら弄りながら歩いちゃいそうです。タイトルもすごくいい。「なんか、うん、でしょうねぇ」みたいな平和な気持ちになった。曲がり角できれいな花を見て、ちょっと居心地悪くなるという青すぎる感性もなんか恥ずかしいけど、なんかいい。なんだこの気持ちは。現代詩というよくわかんない方向に力が入りがちな領域において、こういう文体や何気ない詩情は清涼的なのかもしれないですね。力が抜けていて好きでした。 (カシミヤではない)

2022-03-21

私は、この詩に対してなにも具体的なことを言えないと思った。自分の世界には存在しない豊かな粘膜のような文体、イメージの流体を、捉え切ること叶わず、あるいは私は、とうめいな他者の卵の中から、この詩を眺めていたのかもしれない。月のひかりが殻を越して、言葉は殻を通り抜けて、私はただ耳を澄ますことしかできず、はる ! の匂いは、そこに、 乾きよりも、豊かな湿り、苺の果汁が垂れてきて、口を塞がれもうなにも言えず、言葉ならぬ詩情だけが残る (はる ! )

2022-03-21

私の詩の定義というか「これは詩だな」と感じる範囲はかなり広いんですが、読んでこれは強烈に詩だなぁと思いました。言語表現によって人の心をなにかしらの方向に動かしうるエネルギーがあるものなら、それは詩だと感じてしまうんですね。比喩の場合であれば言語も超えますが。しかしネットで言葉に悩んで葛藤している風景に詩情を感じることはあんまり記憶にないです。あと自分がたまにそれやっちゃってる時もある。これはお話にならない。 真っ当な技巧を持つ詩書きからしたら悩めるクヨクヨネット詩は喃語なのか?優れた詩人であっても詩に触れる機会がない一般人からしたらそれは喃語なのか?んなぁ、喃語な気もする。だから、私は主題や気持ちではなく、文体の質の高さやリズムの良さを重視するようになりました。泣き喚く赤ちゃんの声よりは、歌うような赤ちゃんの声の方がひとまずいいよねって。 それでも、じゃあ歌詞でも書いてフリートラックに乗せて発信した方が合理的じゃない?ボカロとかどう?まず雑談友だち作ったら?とか言われたらどうするか?それはもう物書きなんて人類の特殊枠みたいな、呪いみたいなものを多かれ少なかれ背負ってますから、呪いが解けるのを待つか、呪いを無理に楽しむか、その辺りですよね。皮肉ではなく早く人になれるといいねって思うこと、多いです。私はとりあえずもうちょっときれいな喃語を話したいねぇってくらいのところでのんびりやってます。るー、るるー、実際、もっと理解されやすい発語創作にも延長的に興味はあるんですが。 作者さんもグッドラックです。とても読みやすく好感の持てる文体でした。 (私の話をしましょう)

2022-03-20

コメント欄に既に書かれているように手法として新しいわけではないが、「ゴリラ」という言葉が持つ暗黙に漂うユーモアと、この流れるような視覚詩は相性がいいように感じました。春のゴリラ流しですね。ゴリラは残念ながらゴリラに付随するイメージと共に生きている。そんな世界でぼくらは生きている。しかたない。 また、そのようなゴリラ流しの詩情と、無数のゴリラが視覚野で処理された果ての清涼感のあるバナナ抒情は、わるくない。なんかそれでいい気もしてくる。この世にはゴリ押しゴリラ詩にも宿る詩情があるんだ、と。 (お前さ〜!ひとりでウホウホしてたんだろw)

2022-03-20

私は主題よりも文体で好みが分かれるタイプなので、素朴であり、淡々としており、妙に軽いこの文体に興味を持ちました。故人という死を含むモチーフ、また、将来の夢や家族の絆のような湿りやすい題材を取り上げつつも、その文体の印象の一貫性は変わらない。 そして、最後の一連、だれも信じないし、大して興味も持たれぬ真実の預言者の呟きのようです。この印象がとても興味深いし、味わい深い。 実際に日本の天災というものは(これほど予測科学が発達した現代ですら)そもそもないことにしていた予言の的中のように現実化されるもののように思います。 それは日本人の「四季は移ろい 、地は揺れる」という諸行無常の精神性の影響が大きいでしょう。そのような、ある種古来から通じる静かな諦念のような詩情を感じました。 私という一人の読み手がこのように感じたことと、作者の意図、あるいは文体の意図の関係は分かりません。ですが、私は仮に偶然だとしても必然だとしても、作者さんの文体と、天災を中心としたモチーフ群の興味深いアンサンブルによる静かな詩情を評価したいと思いました。 (子供たちの夢)

2022-03-20

冒頭の文体を見て「おっ」と思い読ませていただきました。しかし、コメントが難しい。一回少し書いて消しました。言葉の跳躍、それも跳ね方が好きな部分がけっこうあるんです。なんですが、全体としての文体のバランスは乱れているとは少し思う(すいません)。 後半は言葉の跳ねが減って小説的に言葉の交わし合いを重視する文体を感じさせるのですが、それも好きとうーんが混ざり合って、とても読みやすいんだけどいわゆる抒情ではなくエモに流されすぎている気はしつつ、でも推したいなあと思う気持ちも残る。 たぶん作者さんも私もまだそこまで詩が上手くないんだと思うんですけど(私が詩が上手かったらもうちょっと踏み込んで言ってる気がする)、なんか凸凹はたくさんあるんだけど、共感したり読ませるものがある気がする。なんだろう。ラストの一行とか好きです。もし作者さんの文体やレトリックがより磨かれ、情緒の抑制がさらに巧みな詩を書かれることがあったらすごくテンションが上がると思う。私は一読み手にしか過ぎないわけですが、人の心をなにかしらの方向に動かす力が詩書きの力だとしたら、私は(あくまで個人としてかも知れないけど)今回かなりやられました。 (閃光)

2022-03-19

いささか観念的な文体だと最初は思ったのですが、読み込んでいくとアディクション(依存症)というモチーフに噛み合っていく感じがしてだんだん好ましく思えてきました。アディクションに負けてメソメソと退廃して行く詩ではなく、戦いの意思が文章に宿っている点がいい(書き手がなにかしらのアディクションなのかは分かりませんが)。 私も酒や薬にある程度依存していた時期があったり、今も多少は依存してたりするから当事者として読むわけですが、詩でありつつクリティカルなところを攻めており詩情が乗ってるなと思う部分が多いです。 →落とし物を一瞬ずつし、時間は線ではなく点になり、乾いており、自分の心が依存に満ちると、心や精神についての見方もおそらく変わらざるを得ない… 最終連が好きです。私に還れよって表現はわかる気がするし、全体的にアディクションがモチーフなのに湿ってないことに好感が持てるんですが、特に最終連は現実という絶対的に複雑で、めんどくて、感情的にならざるを得ない絶壁にまた向かっていきたいという悲壮な前進の意思表明のような詩を感じます。 強いて言えばアディクションの心模様ということをある程度は知ってるが故に、想像の膨らみの余地のある詩情が少し私の中では薄くなってしまい、読み手として最終的に受けた心の動きは小さくなった気もします。ですがこれは読み手の体験や知識の揺れ幅による理由が大きいかと思います。  なんにせよ、アディクションというモチーフから、巧く体験と詩の狭間にあるような言葉を抽出し、構成した良作に感じました。長文失礼しました。 (アディクションを泥の中へ)

2022-03-19

いいタイトルだと思いました。全体を流れる、ゆったりとした散歩のような速度の詩情。緩やかだが、決して軽くない重みをいつか必ず獲得するであろう時間の流れ。そしてただ短いというだけでなく、文体が私的に好みで読み進めやすい。 ひまわり、向日葵、と書くのではなく、サンフラワー。特別なんだなって感じがしますね。もうそれを見れないかも知れないんだから、異国の雰囲気があるくらいが言葉として馴染むのかも知れない。幻になるかも知れないから、行列の中で宿命的に浮いているのかも知れない。そんなことを思いました。好感の持てる良作に感じました。 (わが老犬果てる前)

2022-03-19

これは当然詩、少なくとも文章創作であってフィクションなわけですが、その前提の中で描かれている、仮想現実と仮想非現実の境目の世界が主題になっているように読めました。 そしてその境目が切り替わる、あるいは移り変わる、その息づかいの速度感の変化(たまにすごい呑気だったり)というか、レトリックによる切り替えが私には巧みに見えました。急に切り替わったりシームレスに変化するところが現実っぽいという意味では必ずしもなく、生々しい。 また、分かりやすく激しく狂気的な言葉が飛び交うシーンもあるけれど、水に浮かぶしずかな小舟のような、非現実の夢のような柔らかな詩的描写もまたここには存在する。フィクションの中で現実と非現実的な世界を往復しつつ、レトリックによって現実にある非現実的世界よりもなにかしらの強度が高い世界を表そうとする。そんな流れが見え隠れする気もしました。 狂気をわざわざ描く価値ってなんだろう?というのは私には簡単には分かりませんが、例えば先のような試みが実際に達成された時に、あえてフィクションの中でより深い異世界性を描く価値が表れてくるのかも知れない。読み手の世界に、異世界からの未知のフィードバックが襲ってくるのかも知れない。詩や文学を特に知らない素人意見ですがそんなことを考えました。 個人的には船やパン粉のところが好きでした。浅い夢のような曖昧で不条理な詩情を感じました。 (Performing Therapy!!)

2022-03-19

レトリックとしては詩的印象の強い技術を用いた、読み手の想像余地の大きい掌編小説(詩)という印象で読み進めやすかったです。 この作品はここが好きだ、というのはけっこうわかるんですけど、物足りなかった部分や要素はなんだったのか?ということはふんわりとした直観や手触りでしかわからない時があります。 が、たまたま先にコメントされていたnameさんとだいたい同じ理由で読み手としての満足感が失速した節があるようです(自分で言語化を試す前に他人のコメントを読んで納得した形になってしまいましたが)。 たぶん私の場合はオチのようなものがあるとしたら、答えのない好みの文体だなあ…とふわふわしているところに、一瞬で裏切って刺し殺して欲しいという欲求があったのだと思います。しかし今作の丁寧なオチでは「えーと、ちょっと読み返して…なるほど」となり、すんっという感じで心が十分に順応する余裕を残して納得してしまったのだと思います。 逆に言えば文体や前半、中盤の心地いい不穏感は私の好みでした。まず文体を気にいることができるかどうかは私にとってとても重要なことです。ラストに関しては好みの問題が大きかった予感があります。長文失礼しました。 (つみのない国)

2022-03-19

サワムラーはたしかに丸い。それに気づくのは天の才だが、それを知らない人に詩は無力。ぼくたちは漫画家かイラストレーターを目指すべきだったのかも知れない。神は意外とたくさんいるのかも知れないが、それはつまり無数の共時性の群れなのかもしれず、そんなことよりおうどん食べたい (自戒)

2022-03-19

最初にちらりと冒頭を読んだ時は、少しばかり安易な現代詩的雰囲気の言葉の跳躍というか、まあそんな調子で進んでいくのかな?と軽んじてしまいました。 が、徐々に、あるいはヒップホップを思わせる妙、あるいは言葉遊びのユーモアの妙を宿した興味深い跳躍になっていき、更に変化は進み抒情詩の装いを読み手に見せていく。 急ブレーキのような 「泣ける」 ラスト二行、とてもよかったです。この加速度的な凝縮詩の中で、「何気なさを加速度的に」求めていたのかと思うと、この自由さや言葉の飛躍の渇望は貴重と思わざるを得ないところがある気がしました。 (プリドーン-Predawn-)

2022-03-19

好感の持てる抒情詩でした。 孤独の匂いという言葉から始まりつつ、しかしあまりに深く抒情的になりすぎて心を閉ざしてしまうこともない(あるいは、きちんと閉ざしたり開いたりしているであろう、人の心模様を描いている)。人と人の距離という普遍的なモチーフを扱いつつ、レトリックや風景描写が巧みなので、読ませる。光る一文がたくさんありました。 文体も乱れていなくて心地よく感じました。ただ、ごめんなさい、これは感性の好みの問題な気もしますが、重くなりすぎず安定を感じる本文に対して、タイトルが少し重く、圧力が強い印象を受けました。結局はわからない訳ですが、世代の差の可能性もあるのかも知れません。 影響を受けてしまいそうなので推薦文はまだ読んでいませんが、推薦文を書かれるだけの実力ある詩だと感じました。技巧的に自分より上手の方だとも。改めてですが好感の持てる作品でした。読んで好きだと思った。巧いと思った、というのがコメントをした主な理由なので、浅い表現が並んで少しばかり申し訳ないですが。 (木の根明く音 風に聴け)

2022-03-19

自戒を込めて書くんですが、私はあまり作者や作者の投影を全面に出しすぎて自分語り、あるいはとある人称が主人公的になりすぎてしまった詩がそれほど好きではありません。 でもこの詩は単純に好みなんですね。言葉使い。静かで抒情的なレトリック…比喩も好きですね。ごめんなさい、タイトルだけは少しばかり、本文の文体に対して胃に重いかなと個人的には感じました。 ビーレビみたいな、抒情詩もあればスーパーイロモノネット詩も近年目立つ群体の中、ただ自分の好みの言葉がそこに並んでいたので、そこにコメントを書こうと選択できるのはありがたいことだと思いました。 文体や空気感の崩れがあまり見えないのがいいのかな。分析的なことを書くのは苦手なんですが、水が流れていくように読みやすかったです。 上のコメントで教会や寺院みたいな雰囲気があるというようなことが書かれてましたが、空港以外はどの歴史でも通じる普遍的な言葉で描かれていますよね。もし1000年前でもこの詩があったら好きになった人がいるんじゃないかな。などと思うとなぜ自分がこの詩を好ましく思ったかがより分かってくるような気もしました。 (聖域の支配について)

2022-03-19

私は英語が苦手なのでArtificial Intelligenceの意味が分からず、後でググってああ、たぶんAIのことかな?となりました。 でも意味以前に、この詩においてこの一行がなにか強いエッセンスを加えている感じは印象として受けました。 > こんな世界を私は案外と気に入っている 最後の二行がよかったです。「へぇ、でも気にいってるんだ」ってなんか思っちゃったんですね。Artificial Intelligenceって教養のない自分には読めなかった英語だけど、とにかくなんか分からないけどそんなん嘘だぜって言った後に、でも案外気に入ってるんだよねという動きのある軽やかさ。なに気ない詩情。それを感じさせるまでの詩の流れ。 つい読み手としても「へえ、ならよかったんだけど(タメ語失礼)」って思いました。力の抜けた詩や文体、気どらない意表が好きなのかもしれないです。 (気に入っている)

2022-03-19

今作では身体や思考についての人物描写がたしかに目立つ気がします。 そして、宙に浮いた激しい天国、焼け尽きた氷河期〜など自然や風景の壊れがあるように思います。 そう考えると本作が表す詩情は、ぼくときみという二人(二匹)による、移ろっては壊れゆく風景のサーフィンから生まれていくものなのかもしれません。作者兼一読者としての不完全な感想ですが。 コメントに触発されて内省に入ってしまいましたが、着眼点が優れているように感じるとのことでありがとうございました。うれしいです。 (涙目)

2022-03-09

過分な評価をありがとうございます。 実際には「単語一つ置きどころを間違えても成立しなくなるような繊細さ」を持ち得るのは、例えばプロの作品やアマチュア詩人の僅かな結晶のような作品だと思います。が、ともかくそのような印象を個人的に抱いていただけたならとてもうれしいです。 >> ああ、この人はこんなことが言いたいのか、 と理解する時気持ちが良いのと同じぐらい、 何を言っているのか分からないからもっと聞きたい 説明的な言葉だけでは足りないから詩も書いてしまう詩書きらしい感覚ですね。 私も自分の中に二面性や矛盾性をとても感じているせいか、何言ってるかぼんやりとしかわからないものに惹かれることは多い気がします。 (涙目)

2022-03-09

鋭い読みをありがとうございます。 まず一行目を悪い意味でナンセンスだと捉えられるか、それとも「お?」と立ち止まって貰える文だと取って貰えるかは正直自信のないところでした。最低限タイトルと絡みつつ、読み進めるための契機となったならよかったのですが。 最後の「涙。」は一番の問題点だと思っています。まず響き。私の直感的な音感では悪くないと思ったのですが、印象が悪かったようでなるほどと大変参考になりました。音感の好みの問題なのか、自分の耳やリズム感が未熟あるいは独特なのか考えてみたいです。 >>「涙目」というタイトルを、物語としての無理矢理な回収に最後に置いた感が印象として強い。惜しいと思う。 惜しいことをしました。今作はもともと無題の詩にその場でタイトルを付けて投稿しました。順は作品→タイトルなのですね。 作品に散らばるメインモチーフの一つである「目」と、締めの言葉である「涙」を組み合わせて「涙目」としました。すごい安直な発想と回収ですね。納得の反省点です。 ただ、流石に今回がぞんざいすぎただけで、技巧的なタイトルを付けたいという欲求が妙に低く、毎回とてもシンプルなタイトルにしてしまう一貫性があります。これは時に読み手の皆さんには申し訳ないことなのですが、未だ変わらない書き手のエゴですね。一方でなにかしらエゴなりオブセッションがないと現代詩なんて書けない気もしますが。 細部のポテンシャルについて評価いただきありがとうございます。詩も報われていることかと思います。長文失礼しました。 (涙目)

2022-03-09

詩には相性がありますが、好きになっていただいてありがとうございます。うれしいです。 客観的に上手く書けているかは別として、この詩は時にやさしく、時にかなしい。そして言葉がふるえてるということには、一読者としての私もうなずきながら共感します。 (星の町)

2022-03-04

ご評価ありがとうございます。 組み合わせの妙に関するコメントは嬉しいです。 今作のラストについて、作者としても「へえ」と感じられる二行が出てくれた気がします。少し荒さがある気もするのは力及ばずですが。そして一行減ると確かにかなり変わりそうですね。 例えばですが、好きな人(あるいは読者)を思いっきり殴ってから「大好きだよ」って強く抱きしめるような文章が好きです。順が逆だと救いがなさ過ぎて自分が嫌いになってしまうかもしれないですけど。 要は言葉の組み合わせによって読者を不意打ちしちゃう瞬間を作れると嬉しいのですね。ぶん殴って一緒に思い出を作る。そして自分も自分の文章に不意打ちされたい。奇襲でもいい。せっかく詩を書いているので。 長文失礼しました。気づきがありました。 (森)

2022-03-03

ライトな感想とおっしゃられていますが、そういう身体的な反応や感想がいちばん嬉しいところがあります。体はなかなか嘘をつけないものだと思っているからです。 音楽的と言われる時もたまにありますが、とても嬉しいものです。 お読みいただきどうもありがとうございました。 (星の町)

2022-03-01

ちょっとかわいいコメントをありがとうございます。 予想を寄せられていたので答えると、私は具体的なストーリーとか精密な描写を書くのが苦手なんです。銃を突きつけられたらさすがに頑張って書くと思うけど。 詩を書いて二年弱くらいですがほとんど記憶にありません。どうにもそういう性質の人らしいです。 というわけで狙って書いたわけではないとも言えます。ただ不器用なんですね。でも、朝や夜や雪のことはちゃんと好きです。 (星の町)

2022-03-01

ポップでなくてもいいように思うという意味か、ある種のポップさが既にあるという意味か少し迷うのですが、たぶん前者でしょうか。 ポップさの必要性の指摘もあり、その方向性もなるほどあり得ると思いましたが、私(書き手、兼一読者)としてはこのままの詩情が重目のバージョンもわりと好きです。 西暦2023年ですが、今作だと軽く言葉で遊んでる部分だと思います。言われてみると同感ですね。 重い詩情も好きですが、言葉遊びや跳躍のポップさも好きなのでつい木の裏から顔を出したようです。 (森)

2022-03-01

上記の筆者のコメントを一部受けてのコメントだと思いますが、ありがとうございます。 私は内面の問題を処理するので精一杯なことも多く、時代性のことを意識するのが苦手です。きっと自分が書けるものしか書けないのですが、今作はわりときれいだし、でも絶望や暗闇を書くことも多いです(多かったです)。 言論弾圧的な風潮に関しては全く感じなくはないですが、大切なのは自分がなにを書けるか、書きたいか、書くべきか、そもそも書きたくないか。そしてそれらが人生の中でどう自然に変化するかの流れだと思っています。より大切なもののために、書くことををやめることになることも含め(誰もがいつかは死ぬか、止める)。 そういう意味では私はきれいなものだけを書く人もきっと否定できません。 社会レベルの流れに対する使命を持ってしまうのは、それに見合うだけの強い運命に流された人だけな気もします。もちろん自分で個人的に使命だと自己決定して、周囲に提示する分には別ですが。 見たくないもの、聞きたくないものを織り交ぜて書くことは多いですが、最後に挙げられた、「誰もが意識できていないもの」を形にすることができたら、それは詩書き冥利に尽きる気がします。誰も意識できなかったが故に誰もがハッとなる言葉。あるいは「誰も」が無理ならせめて「今までの自分」が見たことのない言葉の姿。創作の源泉が枯れてしまうまでに、少しでも。 コメントを受けてそんなことを思いました。長文失礼しました。 (星の町)

2022-02-28

お返事をありがとうございます。 すみません。個人的に私が一般的な意見よりも個人としての感想に興味を持つタイプであることもあり、少々感情的に圧の強い長文を書いてしまいました。不快に思われたら申し訳ないです。 批評の場においていかに振る舞うかについても今回考えさせられました。 改めてコメントをありがとうございました。 (森)

2022-02-28

>> 読者は詩のなかにある語彙で詩の印象を決めてしまう傾向があります。例えば「美しい」と書けば、読者は美しい詩だと理解するように。単純なことです。 それはよくわかります。しかしそれを語ること自体がいささか不思議なことかと思います。おっしゃる通り簡単で、物書きとしてはなかなかに前提的なことだからです。 詩の歴史を振り返ればわかるように、詩人はただただ明るい言葉だけを綴るだけではなく、例えば様々な非言語的な感情や心の動きをあえて表す人種です。既にご存知でしたら申し訳ありませんが。 また、頻繁に用いる語彙の印象だけを利用して詩を綴ることはかなり簡単かもしれません。(私はあまり好きではありません)。 そして、頻繁に用いられている語彙の印象を頼りに詩の評価を決める方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、私は詩の評価は誤読の総体だと思っています。正解もなければ誤解もない(私も自作の読者の一人であるので、解釈が異なる可能性はありますが、否定することはありません)。 個人的には、詩の読解や解釈は読者に委ねていますが、単語レベルで評価をされていそうな方も、文章技法に注目される方も、込められた情念に注目される方も様々におられます。 その読者の読解の多様性を、私は基本的に信頼しています。 >> 読者は、ひどく暗い印象を持つことでしょう。 読者は、という一人称なので、つまり一般的なアドバイスということなのでしょうか。ありがとうございます。今後の参考にいたします。 (森)

2022-02-24

ちょっと先の返信では「現代詩的なポップさ」とその必要性がいまいち掴めていない感があったのですが、改めて本作を読み返してみると言わんとしていることがある程度体感できた気がしました。 報告までに。ありがとうございました。 (森)

2022-02-24

>>全体的に、静謐で丁寧な書きで読んで心地よい。 今作は比較的主題をバラけさせないように、いつもより読みやすいように書いた気がしていたので、ひとまず意図が通じた点はよかったです。 >>けれども、この作品に宿らなくてはならないのは、現代詩がもつポップさではなかろうか。「夜空はいつでも最高密度の青色だ」のようなやつ。飛躍さといってもいい。比べてしまいわるいけれども。 三浦さんの言う「ポップ」が汲み取れているか分かりませんが、確かにそうするとより今風な詩になった気がします。でも地味に「現代詩タグ」を消しているように、あまり現代詩を書きたい(書けている)わけでもない気がするんですよね。でもこれは解釈やニュアンスの話でもあるので、ただの余談です。「今風」な詩というか文体は書きたい気がする。 それはそれとして、この作品が「現代詩がもつポップさ」を求めていたかもしれない、と言う観点はふむ、と思いました。 重めの抒情を丁寧さで捌くという書き方をした気がするんですが、ポップを宿すというのもあり得たのかも。 (森)

2022-02-24

かつて自暴自棄に狂人となることを求め、孤立し人生を破壊しながら訳の分からない詩を書いていた自分としては、まずはとても面白い文章でした(自分の読解力が低いせいで、理解が外れている部分もある気がしますが)。今もお酒が少しだけ入っているので理性が一匙分薄く、なのでなぜか気が向いてこの作品にコメントを書かせていただいています。 いわゆる強い人に詩情は宿りにくい気がしています。強ければそのまま世界のスタンダードな価値観を真っ直ぐ進んでいけばいい。弱さやナイーブなところがある人にはどうにもならず宿命的に詩情が宿りやすい。手段が詩になるかは別として。 「孤立」が大きなキーワードの本作ですが、ある種の詩情を抱えながらも大変な孤立に耐えうる人も稀にいて、そんな人に憧れはします。そして本質的な、ファインアート的な詩情はそのような人にこそ宿るのかもしれない。自分も読み手としてはそういうものが見たい思いは当然ある。ちなみに三浦さんも実はナイーブだが、同時にユーモアとタフさ(図太さ)がオリジナルなブレンドで内在しているので謎の安定(同時に不安定でもある)を感じる不思議人として存在しているように思える。 ただ、孤立が付きまとう詩を通過して孤立を脱する、あるいは孤立と戦ってぶち殺す(今までよりは社会的になる)ことが世界に対する復讐になる人生もあるかと思います。自分は時期によるけど今のところ後者だと思います。死にてぇけどやっぱり成熟してぇみたいな。自我が強い人って二律背反に苦しんでこそみたいな気もするんですけど、みんなどうなんでしょうね? 「詩は人格形成の手段となり得るか」あるいは「徹底的に孤立して、ただただあるべき詩情を書くことができるか」ということをたまに考えます。 でも、なんかそのタフさを満たしていない人がネットの濁流なりの勢いで後者の道を突き進んで、自分が死んだり、他人が死んだり滅びたりするのってなんか正しくはない気もするんですよね。ある程度死にかけるとわかるけど人生にとても悪いし。 逆にそれでも修羅の道を長年突き進める人は、もうただただ眺めることしかできないと思う。詩以外の創作の知人でもそれに少し近い友人がいなくもないです。それを見ると少し愛おしい気持ちになるかもしれない。やっぱり二律背反的なんですね。 そんなことを思いました。 (くたばれビーレビュー その弐)

2022-02-24

星はけっこう好きなことをしているのにそれを見守っている感じがするという感想を受けて、ああそうかも、と思いました。わりと好きなことをしてますね。そして今作ではそれをなんでもないことかのように受け入れている感じがする。 極端な話、別に星に殺されても構わないんです。人権を持った生身の人でもなければ現実の話でもないので。逆に優しくてももちろんいいと思うのです。そこに人の心を動かす詩情の可能性があれば。 そんなことを思いました。気づきをありがとうございました。 (星の町)

2022-02-22

書簡とみてもと通ると思うとのコメントに、なるほど、と思いました。押し付けたくはないけど、密かに読み手や世界と繋がりたい。そんな意識がどこかに隠しがたくあるのかもしれません。 私は月が住んでいる家と書くと(あるいは読むと)「月が住んでいる家なんだな」という風に文章レベルで納得しがちなタイプなので、逆に想像力が羽ばたいていくと聞いてなんだかうれしかったです。 (星の町)

2022-02-21

ご評価いただきありがとうございます。詩には相性がありますし、解釈はいつも読み手にお任せしていますが、気に入られたならなによりです。うれしいです。 リズムのいい、音楽のような印象の詩に憧れているので、全体がスムーズに読み手に入ったとの感想がとてもありがたかったです。 あるいは、例えば人によって全体や構成が気に入らなかったとしても、光る一文が見え隠れする、と思ってもらえるとわりと救われたりします。 >> 星や心は盗み、盗まれるものなんです。「I steal your heart」 星や心は詩中でよく使う言葉ですが、なんだかわかる気がします。 コメントをありがとうございました。 (星の町)

2022-02-20

コメントを受けて、「そう改めて聞かれると、書きたいことってなんだろう?」と思いました。今の私にはあまり書きたい主題がない、もしくはないことにしているのかもしれません。少なくとも意識下では。というわけで「前のめり」は「ただ落書きのように、書きたいのでただ書くことをやりすぎた感が残った」ということかもしれません。引用ですが「気分がよくてなにが悪い?」みたいな書き方をしてたのかも。 でも、さすがに無意識下ではなにか書きたい主題や読んでほしいことがあるから詩を書いているのだと思うので、それがたまーに、うまく力が抜けている時に自然な文体で書けるのかもしれません。私は頭で書けるタイプではないし、とりわけ受動的に書いているタイプだと思うので、より書きたいものが書けるかは、神や流れのみぞ知ることだとは思いますが。 >>その、作者さんが書けたであろう作品が読んでみたい 色々と考えさせられたので長くなりました。失礼。ありがとうございます。 (星の町)

2022-02-20

伝わる詩は、あくまで文体を伝って宿る、というような予感を持っています。それが正しいのかは分かりませんが、文体を言及していただけてうれしい気がします。 (それが毎回ではなくても)純粋に滲み出るものがなければ詩を書く意味はない気もしています。説明できないものが少しでも宿っていたらうれしいです。ご評価ありがとうございました。 (白)

2021-12-25

ご評価いただきありがとうございます。 花は黒く傷んでいたのか?そういうことは私には分かりませんが、読み手によって色々変わるのかも知れません。 確かに終わり方が特徴的なのかもしれません。白眉とのことで、ありがとうございました。 (白)

2021-12-25

『声』  ピアノを弾く恋人の指を競売にかけて、生活を乱調に崩しては整える。悩んでは選べるモノトーンに目が眩み、その音律は窓の外の電線に止まる小鳥の位置に依存していた。     時に、雪虫だけが聞き取れる波長だけを弾きたい。枯葉が道に凍みる国では、太く短い指だけが生き残ると聞いて、南を目指す渡り鳥と知り合う機会をしばし眺めた。彼の声は、僕の鼓膜を破る強さを持つだろうか。    秋服をゆっくりと脱ぎ終わった枯れ木が並ぶ雪空の下で、言の葉は全滅を経験しては冬休みを楽しんでいた。風の匂いの、変化。春の指に流れる血がいつしか通うなら、言い訳のようにあなたの口に人差し指を挿しこみたい。そうして、暖かな指と冷たい舌の摩擦が、少しのあいだ忘れられたアイスクリームのような歌になっていく。    きっと、誰もがあなたを指差さない時ですら、舌先で語れる語源もあるだろう。南の国では、指だけで愛し合うこともあると噂に聞いたから。   「ありがとう。もしもそれが、みんな壊れてしまった夜の話であるならば」 (「びーれびしろねこ社賞」 応募スレッド)

2021-12-13

『雪』  一面の車窓に雪が張り付いたように、これまでのお話は未完に終わってしまったようだ。それでも、冷やかしのために現れた小鹿の息はみごとに真っ白だった。    呼吸が直線であるために磨かれた技術があると聞いて、雪降る国の図書館を燃やした。燃え残った詩集に書かれた文字列はあどけない横書きで、ためらいの跡に涙が流れた。わたしは生き物だと信じることができる筆者であって欲しいと祈りたくて、ぼくがまだ生きていることを祈った。    まっさらな行間に波打つ抒情を雪に例えて、読み終えては溶けていく水を流氷の上に流し続けた。動物を燃やすと食べられること。動物を冷やすと腐らないこと。書くべきでないことは書くべき時にしか書かなくていいこと。そんな言葉はぐるぐると旋回する遺伝子のいたずらだと疑わなかった。    ぼくはずっと、汚い自分の字が嫌いだったんだ。だいじょうぶだよ。白い国に降る雪には、あの結晶の形だけがなんの干渉もなく描かれてることを、わたしだけは知っているから。 (「びーれびしろねこ社賞」 応募スレッド)

2021-12-13

返詩をありがとうございます。うれしいです。 なんだか、「そうですね。そのとおりな気がします」と言いたくなるようなコメントでした。詩も喜んでいると思います。 (てんまさんの中の)私の詩によろしくです。 (花)

2021-10-02

自作の詩を読まれるということ自体がとても人生で珍しいことですし、色々な読み方をされることは基本的にとてもありがたいお話だと感じております。 読み手によって広がりが異なり得る詩を書けたらいいなと思っているので、感想いただけて嬉しかったです。 強要されるべきだとは全く思いませんが、それでも文章創作における「救い」「救いの示唆」みたいなことについても考えることは多いので、ラストシーンに温かみのようなものを感じていただけたことは、きっといいことだったのだと思います。ありがとうございました。 (花)

2021-10-02

私はマルクスのことは分かりませんが(たしか共産主義の考えを広めた人でしたか)、命ある存在としての総体的ななにかしらを語っているような気もします。なにか大切なものが繰り返されていることを語っている気もします。 いずれにせよ、詩の読解は読み手に委ねられているのだと思います。コメントをありがとうございました。 (花)

2021-10-01

私は書くことで詩を作るタイプだと思っているので、書かれたものがなにを意味するのか、明確にはぜんぜんわかりません。読み手各位にお任せする形となります。 ですが、私の書いた詩のフレーズや単語の選択になにか惹かれるものがあったとしたら、それはとても嬉しかったり、光栄なことです。コメントをありがとうございました。 (天国)

2021-10-01

ちょっと明確にピンとこない感じがあったので(すみません)湖湖さんの他作品へのコメントも読ませて頂きましたが、私とは詩に対するスタイルや態度のちがい(なにを重視するのか)がそれなりに大きいようで、参考になりました。 その上で、確かに読み手によってはディテールもしくはそれに代わる説得力を持つなにかが、余計に本作には足りないと感じられそうな気がして、納得だなあと思いました。 異なる姿勢は勉強になります。ありがとうございました。 (花)

2021-09-30

そう表現されるとうれしい言葉がならぶ感想でした。 私はいくつか書きたい詩の印象のパターンを持っていますが、その大きな一つを感じていただけたようで、ありがたかったです。きっと、そういう世界なんだと思います。 (花)

2021-09-30

私は散文詩をメインに書いている者なのですが、散文の中の一文一文に自分には出せない言葉の自在さ、自主性、深い広がりのようなものを感じて、とても好みでした。 ここまで言葉が自在であると世俗との折り合いが付くのだろうか、という気持ちになったりもしますが、そこに自分には至れない憧れのような感情を感じる気がします。少し失礼な表現と受け取られかねないかもしれませんが、強い驚嘆に似た感情だと思っていただけると幸いです。 (the daydreaming in a young town )

2021-09-26

失礼しました。 私の中だとけっこう昔に投稿した記憶があったので、もう作者名が公開されているかと勘違いして、その前提で返信してしまいました。お恥ずかしい。 改めてコメントありがとうございました。 (白い夏)

2021-09-05

沙一さん、コメントありがとうございます。 久しぶりにコメントも読みつつ本作を読み返しましたが、巧く書こうとしてくどくなっていたりあざとい部分が確かにちょこちょことあって、うーむ、と思いました。 ただ、あざといけど巧さ自体は含まれているとのことで、励ましうれしいです。演出の過剰性の指摘はすごく納得です。 以前沙一さんに、「一度ここで、この文体での詩集を作るといいかもしれない」と示唆をいただいてから、文体については進路?の迷いがあります。迷いすぎて詩を書かなくなるのも寂しいので、ほんのりと迷い続けている感じですが。 まだあざとく書きたいとか、巧そうに書きたいという自我の滑りが強いのかなあと思いつつ、まだまだ時間をかけて書き続けてみたいです。 (白い夏)

2021-09-05

本作ではいわゆるルミナスラインをうまく書けなかった(光る一文が少なかった)のが作者としては至らぬ点だったのですが、それでも作中ではその一文は比較的上手く書けた一文のつもりでした。ありがとうございます。 なぜ行分けではないのか?と考えた時、行わけが前提だった理由が言えない理由があるので内緒です、となり、共時性を感じました。読者としてはどちらが心地よかったのか気になりますね。こちらも参考になりました。 (獣と月光)

2021-08-03

ひかりのこどもとはなんなのか、感想を読むまでそういえば考えませんでした。ひかりのこどもってどんな姿なんでしょうね? みんなが連想することを、私だけは連想できないということが人生でとても多いです。月のうさぎは少し連想したかもしれません。 なににせよ、ご感想いただけてうれしいです。ありがとうございました。 (獣と月光)

2021-08-02

漢字からひらがなへ、大人から子どもへ、意味+リズムへ、という変換点として重要な一文のつもりでした。クリティカルに注目していただけてうれしいです。ありがとうございました。 (獣と月光)

2021-08-02

月の光が静かに全体を覆っている、わずかで断片的なイメージが浮かび上がっていく、という感想がうれしかったです。読点のせいかもしれませんし、夜の世界だからこそこの世界では月の力が強いのかもしれません。一作者(一読者)の解釈ではありますが。 (獣と月光)

2021-08-02

書き手としても興味深い一節がでてきたなあと感じた部分なので、想像していただけてうれしいです。ありがとうございました。 (海の砂漠)

2021-08-02

おっしゃる通り最終二行が少しイメージ?納得?しにくいかなと思わなくもなかったのですが、最低限の詩行の積み重ねは階段のように積んできた気もしたので、いったん読者を信じるような形になりました。 相応しく書かれたとのことでご評価うれしいです。人によっては「もっと説得力を持って書ける」という評価になると思うので、精進しますね。 ありがとうございました。 (海の砂漠)

2021-08-02

私は言葉を意味や形あるものとして扱うのが極端に苦手ですので、イメージの描写に拘っているということは一書き手兼一読み手として、そんな気がすると共感します。夏の海は物悲しさを語る時があるし、誰も死んでいないのかもしれません。 ご感想ありがとうございました。 (海の砂漠)

2021-08-02

たぶん「、」が妙に好きな自覚があるのでこの書き方を試したのだと思うのですが、水滴みたいで内容と合っているとのことでうれしいです。なるほど、と思いました。 力を抜いて流れのままに書いたパターンの詩でしたが、書いているうちに水や海がテーマになっていったのはその効果が大きかったのかもしれません。 (海の砂漠)

2021-07-30

まささん、ABさんのコメントに頷いたりもするのですが、とにかく笑っちゃったので悔しいですがあえてなにも考察は書かず「詩としてすごく面白かったです」とシンプルにコメントさせていただきます。降参という感じです。 (それでいいのだなのだ。)

2021-07-21

トビラさんの言葉の意図はわかりました。ご返信ありがとうございます。特に傷つくとかそう言った問題はないのでそこはだいじょうぶですよ。 他人の批評を鵜呑みにしすぎるのも良くない、ということについては同意でして、私もいろんな人からの批評をなるべく総合的に受け取ってみたり、自分の確信とはちがう部分は(こっそりと)参考にしたりしなかったりしています。 トビラさんの感想からもなるほど、と参考になるところがありましたので、今後の詩作の栄養にさせていただきます。 (消破船)

2021-07-18

>ちょっとツイッターを開いたのですが、僕が読めてないだけなので、僕の意見は気にしないでください。 すいません。今ひとつ意味がわからないのですが、私のツイッターを見てということでしょうか? 「自分にとっては新しい文体に挑戦したので、もしよければご批評お待ちしております」と書いた記憶がありますが、私は自己観察が苦手なので他者からの独立した批評を求めていますし、ビーレビ外の話ですし、一般的にもあまり気にするような話ではないと思いますが… ビーレビはコメントの削除ができませんから、批評を書いてから「気にしないでください」というのは事実上難しいかと思われます(既に情報として認識してしまっているからです)。なので、内容に気を悪くはぜんぜんしないのですが、不思議な気分にはなりました。 > 論理的ではないけど、筋が通っている。最後のテトラポッドは、少しとってつけた感がありますね。 ここが具体的で、かつ私も気になっていた箇所なので言及していただけてありがたいです。 特に「テトラポッド」は私が私的に好きなモチーフで、これは必ず使う言葉みたいな感じだったのですが、どうも収まりが悪く、取ってしまうかどうか投稿前まで悩みました。 気にしないでください、とのことなので具体的な批評をいただいたところまでの返信で終えさせていただこうかと思います。とりいそぎ、ありがとうございました。 (消破船)

2021-07-18

ちょっと言葉が足りなかったので追記しますね。 私にはむしろその、どれくらいポジティブに捉えていいのか?といった曖昧さ加減がすごくバランスがいい(というか、読んでいて私的に気持ちいい)点でした。うまく伝えられなくて申し訳ないです笑 意図が読めていた部分もあったようでよかったです。自作も楽しみにしておりますm(_ _)m (猫ちぐら)

2021-07-18

非常にすきです。これほど抒情的な神秘性の高い、つまり詩の未開の域を広げている(と感じさせる)詩、という意味での現代詩はなかなか見受けられないと思います。不勉強なので、実際にそうなのかは知識的にはわからないのですが。 自分を語るのではなく物語を語りつつ、物語に独自の世界を感じます。私は小笠原鳥類さんの詩が好きですが、彼の詩を少し想起しました。現代詩人の中でも特に独自の世界を持つ詩人だと認識していますが、彼の世界の強度の高さに似たものを感じました。 神秘性が高い詩(引いては創作全般)に深く惹かれます。「これって、人間が書いたのか?」と思うような詩。それは、私が感じる中では、一番強い種類の詩情を持つものかも知れません。 (アラバマ物語)

2021-07-18

これは好きです。 あなたは作者さんの何処から来たのか、詩に聞いてみたい感じがします。 なんとも言えない不気味さや異物感があり、それらが散文を明らかに詩にしている。 谷川俊太郎さんがこれまた異物的で不穏な、謎の部屋についての詩を書いておられましたが、それを思い出しました。 静かで得体の知れない預言者のような、迫力のある詩だと思いました。 (部屋)

2021-07-18

私は詩の歴史の勉強をあまりしていないのですが、視覚詩が数多く実験されてきたらしいということは知っていることと、実際いくつかは読んで(見て)きましたが、その上でこの作品は好みでした。 トクトク、のリズムが背骨のようで、それを中心に流れる言葉たちに、トリップ的な詩情を感じました。もちろん長い詩なので細部を見れば粗い部分もあるのでしょうが、トリップの光景に完璧な構図などない(必要ない?)でしょうし、気持ちよかったらそれでいい、そんな気持ちになりました。意欲作だとも思います。 仮に感性で書かれたとしたらそこに感服しますし、仮に理性や構築的に書かれたとしたら、それも私の苦手な範囲なので、すごいなあと思います(コメントを見る限り、色々試行錯誤されたみたいですね。詩作、お疲れさまでした)。 ( のうた)

2021-07-18

文章の柔らかさ、無駄のなさ、統一感、読みやすさ…そういった課題をクリアしつつ、安易なヒーリング詩というか、そういうものに流されない感じが好印象でした。 なんというか、ほんのわずかな危うさが時折挟まっている気がなんとなくするのが、私的にグッときます。ありの行列をまたぐのか、気づかずに踏み潰すのか、青信号をギリギリで渡る時以上の、危険な賭けをしたいような世界線もあるのか、深い眠りを生きるとは、どのように捉えていいのか、ポジティブに捉えていいのか? そういう部分が、作品全体が芯としてはやさしく、柔らかい印象だからこそ、さりげない影として僅かに見える感じが、奥深さを作っている気がします。 埃にまみれた 猫ちぐらみたいに 小さな惑星で 水のような自然な流れでするっと普遍性へ向かうまとめ方が、読み終わってやっぱりお上手だなと思ったのですが、ここも日常にあり得るレベルだけれども(埃にまみれた)、わずかな退廃と、静かで小さな終末感や収束感があるような気もして、私的に読後感がよかったです。 すでに言及がありますが、「猫ちぐら」というものを知らなかったので後でググりましたが、知らなくてもすーっと入って納得しちゃうような、とてもいい言葉の選択だと思いました。 感想を書いた後で他の方のコメントをきちんと読んだので、内容が被っている部分も多々ありますが(この順番って派閥がわかれそうですね)とにかくよかったです。一票入れさせていただきますね。 (猫ちぐら)

2021-07-18

コメントありがとうございます。 上のコメント群にもありましたが、私はロジカルだったり社会的な日本語(むしろ言語そのものかもしれません)が極端に不得意でして、それがずっと苦しくて詩を書いてみたタイプです。類型としては小さくない群れだと思います。 おそらくstereotype2085さんはロジカルな思考や受け取りが得意なタイプで、わりと私たちは両端的なのかもしれません。なので私の詩を読んだときに「忌避感」と称された感覚が生ずるのも変な話ではないと思います。 が、私が気になったのは、それが「好み」の話なのか?「質」も関わる話なのか? あるいは、 「この固有の作品に対し、固有の忌避感を覚えたのか」 「このような作品を読んでいる最中の、自分の感覚に忌避感を覚えたのか」 だいだいこのようなことでした。きっと、例えばの話ですが、私は「感性が違うタイプであり、好みではなかった、違和感があった」というパターンというものに対して、「そうですよね」ということで終わってしまうという理由で退屈を感じてしまい、理由を深掘りしたくなるのかもしれません。 私は批評(もしくはフィードバック)を受けるのが好きで、とてもありがたいことだと思っているので、私の詩が高評価なのか低評価なのかより、たぶん生の理由や「その人(ロジカルな人、以上の)」が見えると嬉しいのだと思います。書き終わってちょっと生意気な感じになってしまったかもしれませんが、純粋にそう感じました。すみません。とりいそぎ、お返事でした。 (夢の鳥は、)

2021-07-03

素顔さん、コメントありがとうございます。 イメージの連接、跳躍はずっと大事にしているのでご評価うれしいです。実際のところは私は、自分語りが多発したり、表面的に技巧的に見せてカッコつけようという傾向が強い自覚があります。 なので、それをすごく気をつけたことが、一人の読み手に対するよい結果になったならよかったです。気負ってないです!と見せるために気負っているわけですね。変な感じですが。 清冽、という言葉は初めて聞きましたが、好きな意味でうれしかったです。ありがとうございました。 (夢の鳥は、)

2021-07-03

cold fishさん、コメントをありがとうございます。 たしかに、なにが「だいじょうぶ」なんでしょうね?本質的な質問なのでつい興味深くなってしまいました。私は正解のある日本語が下手だから詩を書いている節があるタイプなので、自分から出てきた言葉に正解がないことに慣れているのですが、改めて言及されると不思議ですね。 (ちなみに私は、「解釈しないで味わう」も含め、解釈は読み手の数だけあっていいと思っています)。 簡単な言葉や漢字が多いのは多分、部分的に説明できます。詩歴がまだ短くてカッコつけたがりなので、無駄に難解だったり自閉的な言葉使いを避けた文体を、少なくとも今作では気をつけているからですね。まだまだ未熟な証だと思います。 ご感想ありがとうございました。 (夢の鳥は、)

2021-06-29

上のコメントで、話題が近しいという理由でお二人にまとめて返信したので、こちらのコメントはみうらさんへの通知のためとなります。よろしくお願いいたします。 (夢の鳥は、)

2021-06-27

沙一さん、みうらさん、コメントをありがとうございます。話題が近いのでまとめてお返事というか、私の感想などを書いてみます。少々長くなりましたが。 私は創作物の質にかなりムラがあるタイプで、再現性が技術論的に獲得できず、「感性だけでやってたらたまたま7が揃っていいものができたけど、もう再現できない」になりがちです。 今までは概ね「瞬間こそが永遠だから、瞬間を残せれば、いいんだ」というような意識で創作全般をやってきたのですが、先月の『花火』は特にその偶然性が強く、とても恵まれた機会を得たので、そろそろ創作に対する考え方を変えるべき時かなと思わなくもないです。 詩に限らず、私の創作物はつい自閉的になりがちですが、たまにちゃんと他者に評価してもらえるような、開けた成果物が出てくる時があります。なので、『花火』文体はなんとか再現性を獲得することを目指したくなりました。 結果、『夢の鳥は、』は花火に比べると多分7割程度の出来になる気がするのですが、私としては ・『花火』文体の再現性がある程度とれた ・詩としてのよさも最低限のハードルは越した と感じていて、個人的な目標は達成した気がしています。もちろん、これは勝手な書き手の事情や目標の話で、読み手は「自己模倣かつ前よりは劣る」と感じる人もいるかと思います。というか、そこは言ってみれば私と同意見です。 実は別の文体(行詩?)の挑戦は最近していて、今作とどちらを投稿するかかなり悩みました。でも一回、苦心した『花火』文体の再現力(自己模倣力)を試したかったので、こちらにしました。 沙一さんの、「自己模倣を防ぐためにも、一回詩集を作るくらいこの文体を書き切る」ということにも興味がありますし、みうらさんが言及したように、新しい文体に行くルートもあると思いますが、現状、「上手く自己模倣するかしないかを選べる人」ではなく「まだまだ上手く選べないし書けない人」だと認識しているので、その課題を含め、これからの方向はもう少し時間をかけて考えたい気がします。 沙一さん、また叙情性についてなど褒めていただき、ありがとうございました。うれしいです。 みうらさんも沙一さんのコメントに呼応するような正直な洞察をありがとうございました。とりいそぎ返信でした。 (夢の鳥は、)

2021-06-27

survofさん、丁寧な批評をありがとうございます。 今作は自分語りが過ぎたな、という感じの印象だったのですが、たしかに久々に読み返してみると、前半は以前より好ましく読めました。前半部分に関しては、「そのような感想がいただけるような詩になっていたら本当にうれしい」というような感想で、大変ありがたく受け取っています。私は一般的な日本語が上手くないので詩を書いている節があるタイプなので、とてもうれしい内容でした。 問題は後半なのですが、前半はわりと「詩」として書けているのに、後半は「自分語り」と「前半の詩の説明(書き手の解釈)」が多分に混ざっているのが心地よくない気がしました。「わかってほしい」という気持ちが先行して、意味の通じやすい言葉が多くなったり、必死に身の上を説明しているというか…うるさいという印象はかなりあると思います。 好ましい部分、好ましくない部分を両方きちんと説明して頂ける機会は少ないと思うので、大変貴重なフィードバックが頂けてうれしいです。今後の滋養にします。ありがとうございました。 (噛み殺しっ)

2021-06-26

ネンさん、コメントありがとうございます。 今作は個人的に自分語りが走りすぎたな〜って思ったりするんですけど、もちろん私も書き手でありつつ、読み手の一人でしかないので、誰かが代わりに評価してくれるのはとてもうれしいことですね。 まだ詩作歴が短いので、いろんな文体に変わっていく(変わってしまう)と思いますが、また気に入っていただける作品が書けたらうれしいなと思います。ご投票もありがとうございました。 (噛み殺しっ)

2021-06-12

コメントをありがとうございます。 私は詩の解釈は読み手に任せる(書き手とちがってもかわまないし、書き手も一人の読み手である)というスタンスですので、会話の解釈(分析)については、なるほどこういう解釈もあるんだと興味深く読ませていただきました。 技術的な面についても賛否含め、個々の箇所を挙げてのフィードバックをありがとうございます。自分の中で技術の言語化が進んでいないせいで、詩の当たり外れが大きい節がある気がしています。なので他者からの詳細なフィードバックというものは大変参考になります。 ご評価ありがとうございました。 (花火)

2021-06-12

みうらさん、コメントありがとうございます。 今作は勢いで、4月くらいに書いたものを衝動的に投稿してしまったことがまず大反省でした。自分の詩を客観的に見るのは時間だけじゃなく訓練がいるなあと改めて思います。 勉強に『雨ニモマケズ』を読んできたんですけど、比べて私の詩の、少なくともある種のパターンの書き方は「わかって欲しい」「私を主人公にした物語詩を読んで欲しい」という自我が前のめりになっていて、これは読者を居心地悪くさせるだろうなあ…という感じがしました。ご指摘のとおりかと思います。走り書きが詩になったり、自我の臭みを消し切れるくらいの技術を持っている人なら、それをモチーフに書けばいいんですけどね。 最近の救いは、自分の詩は他人にちゃんと読んでもらうための訓練や意識づけをまだまだ経ていないので、基本的には「ぼくぼくわたしわたし」が前のめりになりがちなことをようやく自己反省しはじめたことでしょうか。そういう意味では、途中の四行詩はよかったのかもしれません。 少しずつ解脱の道を目指していきたいものです。ご批評ありがとうございました。 (噛み殺しっ)

2021-06-10

コメントありがとうございます。 たしかに、こちらから柔らかく語りかけているのにも関わらず、基本的な言葉が固いものだったら、読み手としては「いや、合ってないな」と感じて当然なのかもしれません。 中和のような効果を期待してそのように書いたような気もするのですが、逆効果になったのかもしれません。フィードバックをありがとうございました。今後の参考にさせていただきます。 (噛み殺しっ)

2021-06-10

運営の貴音さんへ 今作は実はかなり軽いノリで書いて軽いノリで投稿したのですが(結果的にはその軽い文体がよかったようです)、私よりもずっとすごい方々に長く褒められているので、ビギナーズラッキー詩だったらどうしよう…と汗が止まりません。 ともかく、令和に詩を始めたので令和詩人としてゆっくり詩を書いていきたいです。 お褒めいただきありがとうございました。 (花火)

2021-06-03

まさに私が本作を書き終わって気にしていた部分なので、言及していただけてうれしいです。 実際に田中さんも考えていただけたとのことで、そちらもとてもありがたいことなのですが、結びの言葉としてもっと適切な表現がありそう、という意味なのか、結びがこの一文なら、本文の中でこの一文をもっと活かす流れが作れそう、という意味のどちらなのかが気になります。 たぶん後者の意味なのだと思うのですが。たしかになぜ「ゆっくりと滅んでいくきみ」になるのかという、読者を導くための暗示が足りないような気もします。バランスを少し欠いているような… ともかく、気にしているポイントでしたので、コメントいただけてうれしいです。とりいそぎ。 (郵便受け)

2021-06-01

ロイヨさん、お返しコメントありがとうございます。 全体的に過分な評価をいただいていて恐縮ですが、とてもうれしい感想です。憧れられるって人生でなかなかないです。 > 詩を書こう、というより書かざるを得ない言葉を書いたら詩になっていたみたいな作品ですね。 →私は詩を、いつの間にか必要に駆られて書くようになったタイプだと認識しているのですが、それが詩を通じて印象として伝わったとしたらすごくうれしいです。なんでこういう詩が出てくるのでしょうね。私もまだ少しずつしかわかっておりません。不思議ですね。 テクニックは本当にまだまだ拙いところがあるはずなのですが、イメージを繋げるのはすきだし、少しずつそのような文体の模索が進んでいる気がします。 まだ詩作歴も短いですし、色んな詩を読みながら深めていきたいです(でも、詩を深められる人生の期間ってけっこう狭いらしい、ともよく聞きますね)。ともかく、ご評価ありがとうございました。うれしいです。 (郵便受け)

2021-05-29

小林さん、コメントありがとうございます。 私は昔から人との話し方自体が上手くわからなかったり、きれいな日本語が話せなかったり書けなかったりしたから詩を書き始めた面があるので、その逆を褒められるのはとてもうれしいことです。言葉がわからないから言葉を逸脱しているのですが、それでも読者に通じる点やバランスを求めているところがあります。 それがたまたま上手くいって、詩情が良く拡散されているように小林さんが感じられたならなによりです。ありがとうございました。 (花火)

2021-05-28

類さん、コメントありがとうございます。 私は意味よりリズムや飛躍などでよさを感じていただけるとうれしいタイプなので、「まず感触が文脈を作り、意味は爆走(速度感の速い連鎖?)しているのに静謐さが宿っている」というちょっとアクロバティックな表現をいただけてとてもうれしいです。ちょっと背伸びして書いた文体だと思うので、うまく書けたかはわからないのですが。 >さらけ出している部分と隠している部分が重なり合いながら、かろうじて文脈が生き残っているような →本作は「ねえ」という(読者に対する?)語りかけが多いように、きっと意味的断絶は望んではいませんが、しかしあくまで伝えたいこと(書き残したいこと?)を直接説明するのが詩だとは思っていないので、そのような印象になったのかもしれません。文脈の残り具合がよかったらいいのですが。 > その息の核心は、肌の色であると思い、水のように透明な配達員が何かしらの世界中を巡回する使者であるようなキーワードを握った存在ではないかと思いました。 私はその詩における本質的なこと(伝えたいメインテーマ?)を刻んで作中に散らすのは不得意ではない気がしますが、ピンポイントで特定するのは下手な気がしていて、類さんのこの解釈、感想を読んでなるほど〜、と思いました。 それは引いては、包括的で適切なタイトルをつけるのが妙に下手な理由かもしれませんし、解釈をわりと読者に任せたい気持ちが強いからかもしれません。 示唆に富んだコメントでしたので返信が長くなってしまいましたが、とても参考になりました。ありがとうございました。 (郵便受け)

2021-05-27

楽子さん、コメントありがとうございます。今作はわりと読者の読解に負担を与えるタイプの詩だと考えていたので、コメントまで頂けるのはとってもうれしいです。 自分が作者なんだけど、たしかにそんな気がする…というような感想でした。今後の詩作の栄養にしたいです。 (消化できない/言語化できないものをあらゆる角度からうつしとろうとしている感じがする。 多面的なものを何度も正面から見返して、 何かを伝えてくれそうな、でも伝わらないんだけど、 作者にとっての美しさや、耽溺具合が解るというか。) →テクニカルな問題で課題があるのと、あと耽溺具合がちょっと強すぎたかな…?とかはあるのですが、ともかくまだまだ未熟で読みやすくはない詩を、読み手として噛み砕いて読んでいただけた感じがして、とてもうれしいです。 あと、うまくいったかはわからないのですが、余韻は自分なりにこだわったつもりなのでそこもお褒めいただけて幸いでした。ありがとうございました。 (郵便受け)

2021-05-26

お読みいただきありがとうございます。 今作は流れやまとまりがいい、と評価されることが多いのですが、たしかに花火と水、上と下、という真逆だったり別方向のイメージの接続がたまたまうまくいったのかもしれません。 流麗な文体と言われると恐縮してしまいますが、今作は自分の能力以上のよさのある文体がなぜか出てきてくれたなあと思っております。ありがたいことです。ご評価ありがとうございました。うれしいです。 (花火)

2021-05-26

私はきちんと冒頭から読者を惹きつけるタイトルを付けるのが苦手で、最近それを克服しないとな〜と思っていたところなので、タイトルだけで先回り的にすべてを語り、回収する技術、思い切りにちょっと感動しました。 もちろん筆者さんの芸風として手慣れているのは当たり前なのかも知れませんが、自分にはできないことだなあと改めて。 (俺は人生において悩みが一個もねえんだ)

2021-05-21

みうらさんへ コメントをありがとうございます。さっそく幅広く批評していただけてとっても嬉しいです。 > 主張としての側面で裏目に出ちゃったようにも思え、冗長さを感じました。 同意します。今月投稿した「花火」はまとまりがあったし、「エリー」はモチーフ?主張?の一貫性があった気がしますが、今作は比べて冗長だと思います。 (私の投稿前の感覚は、「なんか散漫で、読者に負担をかけ過ぎてる気がする…けど実際に投稿して、運良くフィードバックがないとわかんないな…」という感じでした) なぜ冗長なのか?という一つの見受けとして、「指示語が多い」というのは具体的ではっとしました。私は文法理解?が苦手で、よく「てにをはとかが変」など言われるので、推敲も黙読したりにらめっこしたり、感覚で「こっちがいい気がする」と感じるままにしかまだできません。 なので、「感覚でわかること以外は、なにがわかってないのかをあまりわかってない」のだと思います。だから具体的なアドバイスはほんとうにありがたいです。 一筆書きだと指示語が増える、指示語が少ないと自意識が少なくなる(あくまで傾向の話なのだと思いますが)、というような文章指南的なことって初めて人に教えられたかもしれません。 お察しのとおりほぼ一筆書きで、細かい部分の推敲や整えのみとなっています。そういうものも見えるようになるんですねえ。 「あっ、わりと文体は変わってたんだ」と言われて自覚するような立派なポンコツなのですが、意欲などほめていただけてそちらもうれしいです。今後の詩作に活かしたいと思います。  ご批評ありがとうございました。   (郵便受け)

2021-05-21

自分がプロットを組んで文章を書くことをとても不得意にしているので、こういったきちんと構成を考えた詩を読むと、自分には書けない書き方をされていてすごいなあと思います。 詩のテーマも決して軽くないのでその意味でも意欲的というか、重いテーマを相手にするのは基本的に非常に筆者に圧がかかると感じているので、二重に簡単ではない書き方と取り組み方をされているな、と感じました。 (時の地雷)

2021-05-20

非常に抒情的だと思います。すきです。タイトルに惹かれたものがあったことをきっかけに読ませていただきました。 私は分析的な感想がへたなのでどうしても感覚的なことしか言えないのですが、一行、あるいは二行ごとに、他の抒情詩の中で感じるルミナスラインのような力を感じるというか…もしくはあるべき言葉がそこにある感じがします。 全体的にうまく説明できないですが…たぶん「すごくいい詩なんだけど、書き手の方がすごく上手いせいで魔法が解読できない」みたいな感じがして、いつもにも増してうまく言えないけど、すごくいいです。 読み終わった後にタイトルをまた読んでも、「上手いなあ」と感じました。私はてのひらの上にいて、軽く握られているのかもしれません。 (傘の中で飼育する)

2021-05-20

沙一さんのコメントと被ってしまうのですが、童謡的かつ怖くて、とてもすきです。 私は人の詩から悪や狂気みたいなものを比較的(勝手にかもですが)見出しやすいタイプなのだと思うのですが、「たんたんたんぽぽ」という可愛らしいリフレイン、リズムキープをしつつ、 「しろめのとけためだまやき」→「めだまがみてる」など、実際に想像するとそうとうに「キツい」描写がひらがなで無邪気に入ってくるのは、楽しいなと思いました(白目の部分が溶けた目玉って、目というものの本質的な部分だけが残った感じがして、かなり怖いですよね) 一番最後、たんたんたんぽぽ、という童謡的骨格をリフレインした後に、「おいしいな」の5文字で想像あるいは残響の余地をじゅうぶん残しながら終わったのが、特に心地よかったです。 (たんぽぽ)

2021-05-20

世界を見る目がもう曖昧になっちゃってるけど、でも微笑ましいおばあさんになりたい女の子の詩かな?みたいな程度の覚悟で読んだら、いきなりぐいんと足元の機械が加速したみたいで楽しかったです。 かわいい、天才的にかわいい、という言葉が自分自身を破壊的に洗脳するための言葉でありながら、自己を守っている言葉でもあるような…祈りは繰り返されないと意味がないように、この子の中ではそれが歪んだお守りになっている(しまっている?)というか…うまく言えないけど、エネルギーを感じました。 悪を自覚して突っ切って悪をやっているんだけど、なにもかもぶっちぎるくらいかわいいんだけど、やっぱり悪を抱えるにはなにかしらの支えが必要なのかもしれません。個人的な感想に過ぎないのですが。だから世界の認識が曖昧になっちゃっているおばあさんにジャンプしてしまわないと、これは抱えきれない、みたいな切実な予感も持っているのかな…書いている途中で出てきた勝手な想像ですが。 楽しく読ませていただきました。 (でもわたし、かわいい)

2021-05-20

すきでした。一行一行の言葉の選択と繋がりが心地いいです。 モチーフや言葉が醸し出す詩情、あるいは詩全体が発する世界観のバランスがとれているように感じました(単に好みとして、私がすきなモチーフがたくさん使われていることもあるのだとは思いますが)。 なんというか、どの時代に書かれてもおかしくない普遍性のある言葉で書かれた部分と(個々で言えば、私はこちらの部分の方がすきです)、詩情はあるが少しチャッチー?だったり今風なネタで書かれた部分が織り合っている感じがして、その効果が、読んでいて不思議でおもしろかったです。 (首筋には弾丸)

2021-05-20

お読みいただきありがとうございます。 > 人と人との会話の本質は、この言葉にこの返答という、順番じゃないと、あらためて思います。 うれしい感想です。私は日常社会における日常会話が、口下手という意味でも、定型的なキャッチボールがあまりうまくできないという意味でもとても下手です。加えて勉強もあまりできない方なので、答えがあるものが怖い感覚も人より強いと思います。 なので詩を書いている節は否めないし、その感覚が詩に滲み出ているのかもしれません。本質に触れていただけた感触があり、うれしいです。 > 会話で示された言葉の表現力とでもいうべき詩の力なんだと思う。詩全体で伝わるものがありました。 この『花火』は「ずいぶん(ある種の)まとまりのある詩が出てきてくれたなあ」と書き手としても感じた作なので、詩の力、詩全体で伝わる、と言われてうれしいです。過分な評価がほんとうに多いのでずっと恐縮していますが、詩も喜んでいるかと思います。  ありがとうございました。 (花火)

2021-05-14

>自分と向き合うことが怖いということを >詩を書こうとすればそんな痛みを伴います >そして、痛みを怖がることは >自分の感性だとも気づきました 自分のことで恐縮ですが、私は詩作をはじめてまだ一年未満なのですが、最近ようやく詩を書くことが多少は怖くなくなりましたが、最初のころはもっとずっと怖かったように思います。 詩の内容としても(入門者にありがちなのかもですが…)すごく内省的だったし、今でもそうだったり、その内省的な痛みを感じるのは自分の感性がそうさせているんだろう、ということもなんとなくわかる気がします。 > 探し物を詩の中にみつけて これも、私にとっては詩は例えば論文のように「わかったことを書く」よりは「書くことでなにかがわかる(出てくる)」もので、だからこそ書き始めた記憶があります。 というわけで、私は批評がまだ不慣れでして、「わかるなあ」という一点でコメントさせて頂くことがあるのですが、色々と率直に、素直に共感させられた詩だと感じました。 (私たち)

2021-05-13

美しいです。私は批評や分析が不得意なので、コメントはどうしても主観や好みによって書かれることが多くなってしまいます。しかし(モチーフや世界観がとても好みに合っていることを考慮しても)、この静謐な詩は心震えました。 ルミナスラインがたくさんあります。 > 名前のない獣が吐く白い息。 >清潔になりたいと願った 「清潔になりたいと願った」で詩に襟を掴まれました。 >存在しないはずの過去に想いを馳せる。 >コントラバスが轟々と呻る。冗談すら息をしていない。 存在しない過去、記憶、同一性?を求める切なさ、求められている詩の世界を作るための巧みな比喩が展開しているように感じます。 >祈りでは誰も救えない。 >君の祈りはどこにも届かない。 妙な話ですが、私は私的に祈りは救われるためのものではなく、ただするしかない時にする(あるいは、ただただすることになっている時にする)ものだと思っているので、なんというか解釈が一致しつつ、祈りという言葉が似合う詩世界だなと思いました。 > あいしていたよ。 >みえたものぜんぶ、みえなかったものぜんぶ 静謐で、祈りや願いはあるんですけど、全体に諦観みたいなものが漂っている気がして、願っているけどただ願っているだけで、ほんとうに大切なのは静かな諦観なんだ、みたいな印象が(勝手ながら)あるんですよね。あるいはコメントされている沙一さんが書いておられるような、「穢れない、純粋さへの希求」かもしれません。 なので、この最後の二行も「過去を含めた?世界の受容」のようなものを感じて、とてもいいと思いました。これくらい自分の性癖、好みに合った詩は稀なので長くなりましたが、とても素敵な詩を読ませていただきました。 (フリーズ)

2021-05-13

「私は貝になりたい」なんて映画が昔ありましたが、実際に観てはないのですけど、私の中ではずっと貝に対して、「確かに、深い海の底で貝になりたい(時がある)な…」というような想いがありました。貝と沈黙というモチーフが好きなのです。 なので、貝とわたしの関係性(そして沈黙の影)が大部分のこの詩はちょっと私的におもしろいなあと思ったのでコメントをお書きします。 前半で貝はわたしに色々してくれるのですけど、後半になるとひとりで(恐らく勝手に)石になってしまって、「わたし」はそれを砕いてまで尋ねます。でも砕いてもだれもいない(ずっと)。 なんだか、貝ってどうしても、どちらかと言えば閉じた生き物の印象があるわけですけど、それがもはや石になっちゃって、割って、誰ですらなくて、というのはなんとも、詩のミニマルさや、シンプルな形も相まって、現実のイメージに詩情を重ねたような、詩的寂寥感がある感じがしました。 ただ、貝というモチーフと詩のミニマルさの相乗がおもしろいと思ったのですが、前半の三行(貝がちゃんと関わって来てくれるパート)は、「吐息で」「美を伝え」などの言葉がちょっと「強い」かなあと思いました。ただ、技巧面での批評、感想はまだまだ不慣れなもので、参考程度になさってくださいませ。面白かったです。 (貝)

2021-05-13

こんばんは。ちょっと重い(そして単調な)読みになってたら申し訳ないのですが、冒頭から、幼い子に「どうしてぼくはここにいるの(存在するの)?」と根源的な質問をされてしまった大人みたいな気持ちになり、引き込まれました。 「終わり」(あるいは喪失)というテーマは、みんなにあるのでみんなが(濃淡ありつつ)そうなのかも知れませんけど、私の創作のメインモチーフの一つなので、気になったこともありました。 後半、向日葵が倒れないように支柱を添えるという物理的、情景的な行為から、「終わりを支えに〜」という生き物の中でおそらく唯一人間だけが、自分に終わりがあることを知っているから、その重みのもとに生が成り立っている、という人として根本的なことが、詩として書かれているように感じました。 それでいて、言葉使いが前半は子どもらしく、後半は、世界や季節の自然な肯定の言葉に繋がっていて、その、テーマと文体の比重というか、対比がなんだか爽やかというか、自然体?てらいがない?そんな感じがしました。 たぶん私は実世界との繋がりが薄いから詩を書いているタイプなので(錨を自作している感じ?)、世界との繋がりや、世界と自己との連続性を強く感じる詩に対して、興味深く対岸を見るような感じでついつい眺めてしまうのかもしれません。 でも最初に書いたとおり、突然子どもに根源的なことを聞かれたような衝撃が、詩に襟を掴まれた感じで、それが私的にすごくいい体験でした。 (はじまりの世界へ)

2021-05-13

「私もこの通りにしそうだし(気分によっては朝焼けまで待つかもですが)、詩の主人公の気持ちがわかる気がする」という理由で、つまりすごく主観的評価なのですが、グッとくる詩でした。 ただ、詩のバランスとしても内容や出来事の記述に過不足があまりない気がするというか、心地よい気がします。そして、うん、わかるなあというところに、 > 明かりをつけるなんて勿体ない。夜のまま、夜でいて、夜がいい。朝になるまであと少し明るくなる前に寝ようと思う。 そうだね、その前に寝てしまいましょう、と同意したくなるようなラストシーンが来てくれる。そんな詩でした。詩の評価のあり方はいろいろあるべきだと思うのですが、これは直球で「実感的にわかるなあ」という感じの詩で、私には心地よかったです。 > 今日の昨日のカレーの匂いもする。 ここが私的に、なんとなくこじんまりとしたユーモアがある一文に感じて、ふわっと良かったです。生活感や嗅覚のポエジーの妙なのかもしれません。 (春の真夜中)

2021-05-13

ミニマルで、穏やかで、瑞々しい詩ですね。 私はつい長々と書いてしまうタイプなので、用いられているモチーフは好みのものが多いのに、こう潔く短く提示はできないなあと思って、上手いなあと思いました。 「利き手側の心のひきだしに入っているもの」は、よく使う手(人に触れることも、そちらの方が多いだろう)の側の、心にあるなにかしらの思い出を想起させます。 そのタイトルから、本文の10代的な、遊びのようなきっかけから繋がる、恋した時にも似た、ちょっと盲目的な感じの連想が瑞々しいです。瞳を見て、鏡を想い、硝子なんかに映る君すら余計に君に思えて、という感じでしょうか。 >凪いだ水面も、きっとそうだ。 この短い詩の最後の行としては腹おさまりのようなものがよく、気持ちよかったです。凪いだ水面、いいですよね。 きっと、という言葉が入っていることが私としてはグッとくる感じがしました。 詩に散らばる、「ふいに」「意図しない」「きっと」と言った言葉から感じる、偶発性や感受性の高い年代が持ちがちな、まだ時の経過によって失われていない詩情が伝わってくるのが心地よかった、ということなのかもしれません。 (利き手側の心のひきだしに入っているもの)

2021-05-13

タイトルに惹かれました。音もいいし、視覚的にもカッコいいです。苦労して考えれたのでは?と予想いたします。(タイトルと本文の詩の組み合わせがよいポエジーを発しているかは、それぞれの読み手によるのかもしれませんが、私は好きです)。 私はタイトルに惹かれることが多いので、読み通す強いきっかけになりました(自分が、適切なタイトルを付けるのが下手というか、「少なくとも減点ではない」みたいな付け方をしがちなので…)。 本文ですが、花、肌、獣などのメインモチーフを中心に構成された、詩としての伝えたいイメージの伝達のバランスのようなものがよく取れた詩のように感じました。 >花に似た皮膚に降る >感情の情報量 >焦げた肌に優しく触れるの、 >(食べちゃうぞ) >私のロックスターは全員美しい獣 など、個人的にはここがルミナスラインかな、と思う箇所も見つけられました。「感情の情報量」いいですね。 (ニゲラとパンオショコラ)

2021-05-13

私の力量ですと具体的なコメントがむずかしいのですが、引き込まれるものがありました。 第二連までの描写がさっそく生々しく、特に二連の双子の描写が、そんな人物群は(現実には)おそらくなんとも、見たくないけど、同時に詩情がある(例えば、そこだけは、そっくり、な、という一文)のでつい先まで読んでしまいました。 そこから、魚眼レンズ〜以降の、緩急、たぶん突然の跳躍というよりはイメージを引きずりつつ、輪郭が曖昧になりつつ、この詩作品で書きたいなにかしらの根幹を残しながら、緩急がついていった感触がします。 そして、より流動性?を増した「ものがたり」に引き込まれていった感じがします。後半の方が、読み手である「私」も肉体的に体験している感じがして、感受性が強い人が読むともしかしたら「うっ」となるような、つまり生の強度のある詩なのではと感じました。 ちょっと自分には書けないタイプの詩かなあと感じたので、刺激的でした。 (物語)

2021-05-11

カッコいいです。 冒頭からグイと襟を引っ張ってくるリリック。「この世の概要」みたいな強い言葉を使っても負けない文章や韻の強度。視覚詩を含んだ構成まで一つの詩に含む意欲などを感じました。 >ビンは落とさねぇようにジャグリング、鍵を閉めねぇまま自慰行為を楽しむような暮らし たまたまですが私はジャグリングを趣味としているので、ビンを投げるという、危険と退廃と無意味のような印象が(勝手に)実感的に伝わってきてすごくよかったです。その後に置かれた、鍵を〜も勝手ながら「わかる」気がします。 >水を買う不思議な行為 > 鑑定士に暴かれた全ての価値、本棚が倒れて喉元に出かかった題字だけ知ってる「お前の知識」/ この作風の詩(リリック?)に対して「ルミナスライン」という言い方はちょっとキラキラしすぎているかもですが、私もこういう一文が出てくるような詩人になりたいです。 刺激的な作品でした。 (Book Smmaries)

2021-05-11

タイトルに惹かれたものがあったので、それをきっかけに読ませていただきました。 率直な感想を書くと、「ちょっと一回この詩の主人公になってみたいなあ」という感じでした。 この詩を文章だけではなく、肉体で体験できたら、それは心静まる(ラストシーンでも、海は静かですよね)詩情があって、えもいえない体験になるだろうなって思いました。私は「静かさ」というものに日頃からとても惹かれていて、詩にもよく出てきます。 私が文章から風景、光景を写実的に想像するのが下手なので(だから小説の情景描写を読み取るのも下手です)、詩の中に入って実体験したくなるような詩だなあと思ったのかもしれません。 技巧的な面については上手くコメントできなくてすみませんが、「電子レンジ」という、一瞬(残響を含めれば、数秒)の音を出し、かつ人の存在を示すモチーフの使い方と、タイトルの秀逸さを感じます。色々と私の性癖というか京楽に合う詩で、心地よかったです。 (電子レンジの音が鳴らない世界で、遠くには海が見えている。)

2021-05-11

文体が軽妙で、リズミカルでコミカルで楽しかったです。気負わずにさらさらっと読めて心地いい文体。 私はわりと抒情詩ばかり書く人なのですが、リズムや音楽性を意識してなるべく読み心地のいい詩にしたいなと思っているタイプなので、下ネタモチーフな内容なのに流れがいいから、ふふっとなってしまう部分が多かったりして楽しかったです。 > とんでもない事現金するりと俺の > 現金川流れ俺ちゃん襤褸アパルトマンに於いて 読んで特に心地よかった行です。言語的な音楽感覚がいいということなんでしょうか?お上手でした。 (墜落無宿)

2021-05-11

お読みいただきありがとうございます。 共感はいい時にはとてもいいし、わるく作動してしまった時には絶望的にわるい気がしています。 例えばいじめというものも時代が変わるごとに性質がずいぶん変わるものらしくて、とても難しいものなのですが、ともかく人間関係への葛藤とか疑問の歴史って、しばしば詩にも出てくるのかもしれませんね。 地球はたしかに月に比べるとずっと現実に近くて、思い通りにならないのですけど、でも月が割れて落ちてくるのはただ単にきれいな気がして、だから言葉として出てきた気もします。 私は詩を書いている時も書いた後も、あまり解釈や想起をしない(できない)のですけど、代わりにそういった感想を頂けるのはうれしいです。 ありがとうございました。 (花火)

2021-05-11

「花火」に引き続きこちらも読んでくださってありがとうございます。 >エリーに対する語り掛けがそのまま詩になって居るような、そんな感じがしました。 →エリーが人なのか猫なのか、なにをしているのか私には(確かには)わかりませんが、たくさんのエリーに対する語りかけがあって、それが集約されて詩になった感じは、私もします。ああでも「憎しみ」なんだ、と書いた時に自分でも思った気がしますが。 オマージュとしての詩なので反応は少ないかな?と予想していたので、ご感想いただけて嬉しいです。ありがとうございました。 (エリー(オマージュver))

2021-05-09

お久しぶりです。 私のほうこそ、名前(表記?)が変わられていたのでなかなか気づけませんでした。 半年ほど前ですかね。すごく重要な感想(批評)をいただいて嬉しかった記憶があります(詩を書くのが今よりもっと怖かった時期でした)。 「花火」に続いてこちらも読んでいただけて嬉しいです。オリジナルではなくオマージュの形だとしても書きたくなった作品なので。 こっちの詩も喜んでいると思います。ありがとうございます。 (エリー(オマージュver))

2021-05-09

ものすごく過分な評価を受けている気がして、ついシュッと引き締まってしまいますが、ともかくありがとうございます。詩も喜んでいるかと思います。 サリンジャーの著作は読んだことがないのですが、「ライ麦畑でつかまえて」はそのうち読みたいなと思っていました。とはいえ評価と作風のイメージは知っているので「サリンジャー読んだ感じ」と人生で言われることがあることに(もちろんサリンジャーっぽい、というくらいの意味かもですが)ビックリしました。ビックリしたので早めに読もうと思います。 私は詩の世界だとその時まで年齢、性別不詳でいたかったり、文体もけっこう時々で変わるタイプな気がするのですが、今作が特になにか響くものがあったならすごく嬉しいです。(以前、詩人のコードのお話をしていただいたことを思い出しますね)。 ありがとうございました。 (花火)

2021-05-09

お読みいただきありがとうございます。 詩を送られるような感想をいただき恐縮です。短い文なのですが示唆がたくさんあって、 ・はて、ぼくは止めたかったのかな? ・月や天体ってたしかに実は日々動いていて、瞬間の連続だな。 ・電話は(たぶん)ぼくときみの繋がりだけど、天体の一部のような存在かと言われると、そんな気もするな。 みたいに色々考えちゃいました。解釈をいただけるというのは嬉しいことですね。 ありがとうございました。 (花火)

2021-05-09

お読みいただきありがとうございます。 >論理的に筋道だってないけれど、感情的に筋が通っている感じがしました。 一見ひねった文章に見えるかもしれませんが、とても素直なものなんじゃないかと思います。 →詩の解釈は書き手を含めてもちろん多様でいいと強く思っているのですが、「わかるなあ」と思いました。すごく素直な気持ちで書いた気がします。もともと論理的な思考が苦手なので、論理を外れると私はわりと素直になれるのかもしれません。 ただ、トビラさんは詩を視覚的に解釈(再構成?想像?)をするのが(するのも)得意な気がしました。私は自分の詩でも、文章から視覚的なイメージを想像するのが苦手で、言葉のふわふわとした輪郭を捕まえて組み立てないというか、うまく言えないけどそんな感じがします。その時の文体にもよりますが。 逆に言えば、自分とスタイルの違いがありそうな解釈を受けると、やはり、おおっなるほど、という発見があって刺激になります。 >全体にグラデーションのような流れを感じて、夏の花火大会の(ような)雰囲気がよく出ていると感じました。 湿り気をたくさんふくんだ爽やかさ、夜明かりのミストシャワーが心地いいような感じと言ったらいいのでしょうか。 なにより、花火大会の、日常と地続きな、非日常の特別さも出ていると感じました。 →ここのまとめの感想が、詩を書いたら詩で返していただいた感じがして嬉しかったです。 ご感想をありがとうございました。 (花火)

2021-05-09

沙一さん、「月とペンギン」に引き続き、感想をありがとうございます。 「水の気持ちを想像するのは、猫になるより少しだけむずかしくて、」は、私も書き手としてとても好きな部分です。その他にもルミナスラインがいくつもあるとのことで、詩も喜んでいるかと思います。私からもありがとうございます。 ご指摘の通り、「幼い」感じが強いと思います。この詩は幼い気持ち(モード?)で書いた、もしくはそういう気持ちの時に書いたもので、たぶん、ついつい詩や文体や心が固くなりがちな自分に対して、理屈ではなく新しく詩を吐いて訴えかけてみた側面がある気がします。 「おわりに「だから、今日も世界中のみんなが「またね」ときれいな声を出すのだろう。」と、普遍性に結びつける手つきが鮮やか。」 →ここですが、投稿直前の推敲でふと、「きれいな」という形容詞を入れた場所なので、おお、と思いました。「きれいな」という形容詞を追記した効果の是非は私にはわかりませんが、とにかく「普遍性に結びつける手つきが鮮やか」という過分な評価をいただき、なんだか恐縮です。 「エモい」は私は抒情詩ばっかり書く人だと思いますし、自分でも「エモイな」とは思いました笑 お読みいただきありがとうございました。 (花火)

2021-05-09

お読みいただきありがとうございます。 とても嬉しい感想です。私は音楽が大好きですし、短歌も少し詠んだり(57577のリズムが好きです)、もしも音楽的な詩だと少しでも感じる方がいたなら、なによりだと思います。 「理屈抜きに純粋」というのも、私は理屈で説明するのがとてもヘタなので詩を書いているタイプだと感じているので、それも嬉しい感想です(逆に理屈、構築?的に詩が書けたり、批評ができる人に憧れる面もありますが)。 こちらこそありがとうございました。 (花火)

2021-05-08

お読みいただきありがとうございます。 たしかにいくつかの意味では繋がっていないのかもしれませんが、感情とか、抒情の線のような、温かみのあるなにかは二人には繋がっているのかなあと、書いた私も感じます。 心地よく読んでいただけたとのことで嬉しいです。ありがとうございました。 (花火)

2021-05-08

すみません…こちらで誤操作をしてしまったのか、自作への無言コメントが二つ送信されてしまったようです。 運営の皆さま、申し訳ありませんでした。大変失礼しました。 (花火)

2021-05-08

(花火)

2021-05-08

(花火)

2021-05-08

投稿者より 今作はとあるアマチュア詩人が書いた詩(それもオマージュなのですが)のオマージュです。 ・全体の骨格(散文詩→行詩→散文詩→行詩) ・特定の人名への呼びかけの繰り返し が主なオマージュ要素です。完全なオリジナル詩ではないため、コメント欄をお借りして明記させていただきます。 (エリー(オマージュver))

2021-05-08

表面、境界、分散(散ってしまうこと)といったモチーフが好みなこともあり、楽しく読ませていただきました。 眠り、意識が途切れ、目覚めた時、人はすぐには再編成されず、しばらく散ったままということは現実でも(感覚的に)あることかと思います。私もあります。 が、本作は詩なので、その分散の気づき→再編成→それでも散ってゆく〜という過程や進行において、身体感覚に関する詩が書かれていきます。 それは最初の段階だと個人的だったり、個的だったり、肉体的な話だと思うのですけど、その後もっと広い、地球感覚?とか、生物全般の感覚?を、「私」から始まった、「境界、変換、変化」といったテーマの詩に発展している感じがします。この流れの中での、(流れをナンセンスにしない)詩としての言葉遣いに、私的な好みをたくさん感じた気がします。 ちょっとここまで当たり前かつ大雑把なことばかりを書いてしまっている気がして申し訳ないのですが(詩の批評って難しいですね)、視覚的に見た時の詩の形がきれいなことも相まって、その、展開の仕方(個からの発展→再び個への収束?)という流れのよさが、詩の初心者である私にはとても上手に思えて、すごく読後感がよかったです。 (つながる表面・表層的に)

2021-05-08

不変蟹藻さん こんにちは。 お読みいただきありがとうございます。お褒めの言葉と、具体的なご批評をいただきうれしいです。 私は詩人としては新人的な歴なのですが、世界のありようとか、社会の言葉のありようを、間接的に変身的に、(それが断片の集まりだとしても)自分というフィルターを通して、少しでも私や私の無意識が感じているものに変えたい、というような欲が強いタイプだと思います。 もちろんその時の詩の書き方にもよるのですが。 なので形容詞とか比喩とか、日常的ではない単語(これはただの、難しい言葉使いたがりなのかも…)が多くなる傾向があるような気がします。 まだまだリーダビリティとのバランスの兼ね合いがすごく苦手です。なので読みやすさはかなり後に置いてしまった気がします。 今後の課題として取り組んでみようと思います。改めてありがとうございました。 (月とペンギン)

2021-04-21

沙一さんへ コメントをありがとうございます。私はどうしても感覚的に詩を書くタイプなので、鋭い洞察にたじろぎました。とても嬉しいことです。 (示唆に富んでいたので、お返事が長くなってしまいました)。 (氷像って暖かな季節になったらとけてしまうじゃないですか。失われて、もう戻らないものについてのデッサンは、思い出と比喩的に重なります。雪や氷のイメージから、故郷は雪国でもあるのかなと思いました。) →冬と雪って地域によっては、まさに世界を致死的に覆い尽くすものなのですが、そのまま溶けて、みんな全部なくなっていて欲しいのかもしれませんね。私の人生のテーマの大きな一つは(受動的かもしれませんが)「喪失」だと思っていて、思い出すらも大切なものや特別なものを除いて、例外ではありません。その辺りの個人性は、詩に頻繁に出てくるように思います。 御察しの通り、北海道生まれでもあります。故郷にはもう戻りたくないのに、詩には極めて雪国的なイメージが頻出することを、いつも不思議に思います。幼少期から長く過ごしたせいかもしれませんし、雪そのものは、死の暗示のように綺麗だと思っているからかもしれません。 (十二月には極月や果ての月といった異名があり、年の終わりを思わされますが、その一つ前の十一月には、世界の終わりの一つ前に生まれたかのような印象をいだきました。) 私は冬というものを畏怖している人なので(世界の終わりの季節です)、まさに冬が迫り来る十一月という時期に対して、特別な切迫感や危機感があるのかもしれません。でも、次の月は来るし、今のところはずっと季節は廻り続けています。 (ペンギンは、海を泳げるけど空は飛べない鳥。「月とすっぽん」ということわざもありますけど、理想と現実が遠く隔たっているような、その鬱屈が、ペンギン=現実のコンプレックスを焼くという行為に主体を駆り立てたのではないかと読めました。) 解釈がおもしろいです。鬱屈やコンプレックスはすごくあると思います。 ペンギンはなんとなく好きです。ペンギンって生き物の中だと親近感があるというか、人じゃないけど人っぽい感じがあって、でも飛べないことに代表される鈍臭い感じが自分らしくもあるような…で、その、人っぽくて、でも人じゃない(私の自己評価でもあります)、かつ自分を真っ直ぐに見つめて離さない存在(しかも好き)を焼いて食べるというのが、まさに人肉(自肉?)に近いものを焼いて食べて、皮下脂肪で冬を生き延びるという、冬に対する戦争みたいなことを詩の一部でしている気がします。 詩を書くことは、負けることが多いし、泣き言も多いのですが、世界や運命に対する闘争や異議申し立てとして書いている節があって、「ただただ泣き寝入りをしない」という意味ではポジティブな側面もあると自分では思っています。 なので例えば、「言葉を扱える」ということが私とペンギンの差異なのかもしれません。もちろんまだまだ上手く扱えないのですが。 (月とペンギン)

2021-04-21

ネンさん お読みいただきありがとうございます。安定感がある、というような感想は初めていただきましたので、少し意外でした。 私は意味や構造?の跳躍がある詩が比較的好きなのだと思いますが、投稿に際して、ある程度まとまりや安定があるように推敲し直したので、そのせいかもしれません。ご評価ありがとうございます。うれしいです。 (月とペンギン)

2021-04-18

私は個人的に年の若い子どもが書くような詩や文章に対し、生身の世界の観察のようなものが感じられたり、余分な(文章的?)プライドのない純朴さに心揺らされることが多くて好ましく感じることが多いのですが、(子どもの感性は素晴らしい、というよりも、私自身が大人として大いに捻くれているという、意味でもあるかも知れません)、そのような好ましい感じを本作でも受けました。 詩として上手く書けているのか?非常に読みやすくありながらも、技術的に評価されるべきものがあるのか?という観点は、失礼ながら他の技巧的知識のある方にお任せしたいと思いますが、私は詩の、あるべき童心的な原点(詩の重要な一側面)を久しぶりに、例えばビーレビのような場所で再確認した気がして、いい影響を受けさせていただいた気がします。ありがとうございました。 (春のおとずれ)

2021-04-17

個人的に雪、透明、喪失といったイメージ、モチーフにこだわりがあるせいかとても心地よく(詩であることにも関わらず)自分事みたいに読ませていただきました。 雪の、色があるようでない不思議さ、みんな覆ってしまうようで、時にすぐなくなってしまう儚さ、過去にさえ思い出にさえ降って(関わって)しまいそうな感じ 言葉にしがたい静かで厳しい詩情があるからこそ、おそらくぼくにもきみにも、名前にもなまえ以前のなにかにも、詩にもなり得てしまうような…そんな抒情性を全体や細部の言葉使いから感じました。 (ふらない日にも)

2021-01-31

言葉、ことば、というもの自体に対しての疑問を普段からよく考えます。 言葉というものは無力にも思えるし、詩を書く人にとっては、例えばことばの組み合わせや解釈としてはとても可能性のあるものでもあります。 でも根底に、ことばってことばでしかないけど、ことばをやるんだよなーって考えて詩を書いたりしています。 そのせいか、読ませていただいて同質的というか本質的にというか、惹かれたところがありました。 (ことば)

2021-01-01

狐たちがなにを話すのか、そういえば想像しませんでした。なにを話すのでしょうか? お読みいただきありがとうございました。 (若狐のための)

2020-12-13

お読みいただきありがとうございます。 (産声)

2020-12-11

他の自作までみんな読んでいただいてとても嬉しいです。ありがとうございます。 「そのコードを詩人と呼んでもいいようなものです」 コードの例え、興味深く読ませていただきました。私は詩作の歴がまだまだ短いので、そのまだ全然わからないコードや、コードを刺激するなにかを探している気がします。 言葉にできないなにかが人生にとても多くて、他に写真など言葉以外の創作もしているのですが、言葉なら網になり得るのは詩なのかなあと思って書いている気がします。 「若狐のための」は個人的にはあんまり捻くれずに素で書いた感じがしているので、もしかしたらなにかがいたのかもしれません。 オリジナルなコードや、コードに対する感受性を探せたらいいなあと思いました。読んでいただきありがとうございました。 (若狐のための)

2020-12-09

たしかに物語詩みたいな感じになったと思います。 雪国出身なので、雪の中で過ごした記憶が関係している気がします。 雪みたいな真面目な顔、というのも自分自身「おっ」となった言葉でした。 読んでいただいてありがとうございました。 (若狐のための)

2020-12-08

ルビの使い方、距離感が巧みに感じて、とても気持ちよかったです。 共産党員(真人間) 胸(言語能力) セックス(ポエム) 手を握って離さない(折り目正しい) どれも、なにか惹きつけられるルビ(比喩)で、詩の、諦観とともに漂う微力な、ある歴史の女性性のようなものと淡く絡まって、寂しいながらもどこか心地よかったように感じました。 (覚えられなかったこと)

2020-12-04

沙一さんへ コメントをありがとうございます。 確かな詩情に胸を撃たれる(撃たれる!)思い、詩以外のなにものでもない、など、もったいない言葉たちをもらい、とてもうれしいです。 実はどこかに投稿するような散文詩としてはこの詩が処女作だったので、これは詩だと言われて、わたしも胸を撃たれました。 この詩は、前半が特に詩の世界(≒酩酊の世界)だとわたしも思うし、わたし自身も三連目までが特に好きです。詩人には全然なりきれないけど、少しだけなれた、うれしい、という気持ちです。 (酩酊)

2020-07-22

よびなさん、コメントをありがとうございます。 ああ、なるほどです、という印象の指摘です。 わたしはこの詩の前半にきっと、少しの怒りとか、現実逃避の気持ちを込めていて、それは部分的には文字にするのが難しい「後ろ向きな感じの強いエネルギー」だったのかもしれません。まだ言葉がうまく扱えない、ということだとも思います。 でも、怒りはあるけどそれはつらく、捨てたいものですし、すべてが終わるのは救いや解放と感じている節があるので、最後にはわずかな微笑みさえあったかもしれません。 とても勉強になりました。改めてコメントをありがとうございました。 (酩酊)

2020-07-13

沙一さん。お読みいただいてありがとうございます。 すごくすごく嬉しい感想です。わたしも、その一首が特に気に入っていました。 おっしゃる通り、言葉を尽くしても…ということや、あるいは尽くす機会すらないことは日常にたくさんあります。 でも、それでも、あるいは、という一首なのだと思います。 改めて、お褒めのコメントをありがとうございました。 (雨粒)

2020-07-13

題名からまず強い興味をそそられました。 詩の展開が、けしてナンセンスではないが、心地いい、わずかな類似というか、繋がりを持ちながら、クールに孤高につながっている気がして、とてもかっこいい詩だと思います。 最後の二行がほんとうにかっこよくて、そうか分子は光速で踊っていて、そしてそこから繋がる、踊りという行為に対して与える、異様に説得力のある定義に痺れて、これは、詩だ!と強く思わされました。 (名前だけくるくる踊っておおいかぶさる)

2020-07-12

声に出してしまってはいけなくて、詩として目で読むタイプの詩だ思いました。 その上で、タイトルを「歌」という音声的なモチーフにして詠みあげるのはすごくおもしろかったです。 私が詩の初心者という前置きはあるのですが、文章の区切り方がとてもきれいで、好きでした。ありがとうございました。 (歌)

2020-07-12

速さについて

2020-05-09

名残の雪

2020-04-05

墜落無宿

2021-05-10

Book Smmaries

2021-05-09

物語

2021-05-07

春の真夜中

2021-05-12

フリーズ

2021-05-07