利き手側の心のひきだしに入っているもの - B-REVIEW
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利き手側の心のひきだしに入っているもの    

ふいに、絡んだイヤホンから君を覗いた。 意図しない窓に切り取られた君。 瞳。 鏡。 硝子なんかに映る君だった。 凪いだ水面も、きっとそうだ。


利き手側の心のひきだしに入っているもの ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 1282.8
お気に入り数: 1
投票数   : 1
ポイント数 : 17

作成日時 2021-05-12
コメント日時 2021-05-13
#現代詩
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性102
前衛性00
可読性71
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント173
 平均値  中央値 
叙情性55
前衛性00
可読性3.53.5
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合8.58.5
閲覧指数:1282.8
2025/04/09 23時23分29秒現在
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    作品に書かれた推薦文

利き手側の心のひきだしに入っているもの コメントセクション

コメント数(4)
POGE
作品へ
(2021-05-12)

短いながらもピリッとした作品ですね。 >ふいに、絡んだイヤホンから君を覗いた。 その風景が見えるようです。 >凪いだ水面も、きっとそうだ。 ここをどう解釈したらいいのかわからなかったのですが、たぶん、心象風景なのかなと思いました。 全体的に淡白ながら静謐で美しい作品だと思います。

0
夏村木
夏村木
POGEさんへ
(2021-05-12)

POGEさんコメントありがとうございます。 そうですね、凪いだ水面というのは「君」を映すためだけのものだと、この詩の主人公は考えています。

0
高代 あさ
作品へ
(2021-05-13)

ミニマルで、穏やかで、瑞々しい詩ですね。 私はつい長々と書いてしまうタイプなので、用いられているモチーフは好みのものが多いのに、こう潔く短く提示はできないなあと思って、上手いなあと思いました。 「利き手側の心のひきだしに入っているもの」は、よく使う手(人に触れることも、そちらの方が多いだろう)の側の、心にあるなにかしらの思い出を想起させます。 そのタイトルから、本文の10代的な、遊びのようなきっかけから繋がる、恋した時にも似た、ちょっと盲目的な感じの連想が瑞々しいです。瞳を見て、鏡を想い、硝子なんかに映る君すら余計に君に思えて、という感じでしょうか。 >凪いだ水面も、きっとそうだ。 この短い詩の最後の行としては腹おさまりのようなものがよく、気持ちよかったです。凪いだ水面、いいですよね。 きっと、という言葉が入っていることが私としてはグッとくる感じがしました。 詩に散らばる、「ふいに」「意図しない」「きっと」と言った言葉から感じる、偶発性や感受性の高い年代が持ちがちな、まだ時の経過によって失われていない詩情が伝わってくるのが心地よかった、ということなのかもしれません。

0
夏村木
夏村木
高代 あささんへ
(2021-05-13)

あささんコメントありがとうございます。 この詩は十代の男の子目線で書いたので、瑞々しさを感じていただいたこと、嬉しいです。

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投稿作品数: 1