別枠表示
あたたかな、お説教
小雨降る昼下がり 傘をさす代わりに 小さな美術館へ入った アナタ、オマチナサイ 誰もいない展示室で 聖母に呼び止められて 物音ひとつしない部屋の中で 僕の放浪生活にお灸をすえられた ひとりだけの空間で なぜか心地よい時間の中で 閉館時間を過ぎて 出口へ行くと 学芸員らしき婦人が コーヒーとケーキをだしてくれた コレハ、メガミサマノオゴリデスヨ 外は夕焼けの空 もう少しだけ旅をしよう もう少しだけ
あたたかな、お説教 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1222.5
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 1
作成日時 2022-03-20
コメント日時 2022-03-21
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 1 | 1 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 1 | 1 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
穏やかで安定した文体による詩的掌編(とても短い)小説、あるいは小説的掌編詩という感じで好印象でした。 今回は過去作を拝見してからコメントを書くという試みをさせて頂いたんですが、前作に比べて格段に印象がよかったです。今作にはさらりとした流れの確かな詩情が感じられます。この話、実際に体験したくなりますね。 一連目と終連が好みです。何気なくすっと物語が始まる感じ。そして、やはりさりげない風景描写に加え、なんか幻想的という意味でアクロバティックに怒られたけど、もう少しだけ、少しだけ旅をしようという静かな決定と余韻。もう少し、のリフレインもいい効果を出していると思う。 惜しいかなと思ったのはタイトルです。ここには詩を感じなかった。わかりやすい説明に感じ、詩情を感じませんでした。「お説教」がこの詩をおいて重要な主題であるという示唆はいいんです。ただ、「あたたかな」という印象の確定が、本文の押し付けがましくなさが魅力の文体と衝突してしまっているように思える。逆に言えばこれがなくても十分にじんわりとした温度感の詩情が伝わる本文だと思います。好感が持てる作品でした。雨、止んでたらいいですね。
0「学芸員らしき婦人」が「僕」にとっての「聖母」だと思ったのですが、この「小さな美術館」は時を操る事が出来たりしてと思いました。
1コメント失礼いたします。 「傘をさす代わりに」という表現がとても素敵だと思いました。 また全体を通して、とてもおしゃれな雰囲気を感じました。
0