森 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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森には言霊の群れが住んでいる。私の声はしずかにこだまして、木々の住処に恐怖を与えてしまう。怖くなんてないよ、人ですら、雨ですら、過ぎ去っては蒸発して輝かしい土の栄養になっていくんだ。一人で冒険するように場末をさまよっていると、一人という状態のやさしさに心から恐ろしくなる。きみだって、本当は一人であることを証明できずに古びた町を歩いているんじゃないか。そう呟いては足跡が二つあることが寂しくなって、双子を殺すみたいに踏み潰しては産み直している。枝から枝へ旅立つ白い鳥のように生きて死ねれば、一人であることの憧れを断ち切れるのかな。ほんとうは孤独が恐ろしくて、みんなお先に手を振っては死んでいくんです。だからきみですら、やがて救われないよ。そんな意地悪な言葉で濡れていく人もどきの影すら見えなくて、白痴の朝のひかりが手を振った西暦2023年。土の匂いがきれいで、いつかの恋人が森の片隅に生き返る。


森 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 1453.5
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2022-02-24
コメント日時 2022-03-03
項目全期間(2025/04/06現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント00
 平均値  中央値 
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閲覧指数:1453.5
2025/04/06 15時14分42秒現在
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    作品に書かれた推薦文

森 コメントセクション

コメント数(10)
三浦果実
作品へ
(2022-02-24)

全体的に、静謐で丁寧な書きで読んで心地よい。けれども、この作品に宿らなくてはならないのは、現代詩がもつポップさではなかろうか。 「夜空はいつでも最高密度の青色だ」 のようなやつ。飛躍さといってもいい。 比べてしまいわるいけれども。

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高代 あさ
三浦果実さんへ
(2022-02-24)

>>全体的に、静謐で丁寧な書きで読んで心地よい。 今作は比較的主題をバラけさせないように、いつもより読みやすいように書いた気がしていたので、ひとまず意図が通じた点はよかったです。 >>けれども、この作品に宿らなくてはならないのは、現代詩がもつポップさではなかろうか。「夜空はいつでも最高密度の青色だ」のようなやつ。飛躍さといってもいい。比べてしまいわるいけれども。 三浦さんの言う「ポップ」が汲み取れているか分かりませんが、確かにそうするとより今風な詩になった気がします。でも地味に「現代詩タグ」を消しているように、あまり現代詩を書きたい(書けている)わけでもない気がするんですよね。でもこれは解釈やニュアンスの話でもあるので、ただの余談です。「今風」な詩というか文体は書きたい気がする。 それはそれとして、この作品が「現代詩がもつポップさ」を求めていたかもしれない、と言う観点はふむ、と思いました。 重めの抒情を丁寧さで捌くという書き方をした気がするんですが、ポップを宿すというのもあり得たのかも。

0
高代 あさ
三浦果実さんへ
(2022-02-24)

ちょっと先の返信では「現代詩的なポップさ」とその必要性がいまいち掴めていない感があったのですが、改めて本作を読み返してみると言わんとしていることがある程度体感できた気がしました。 報告までに。ありがとうございました。

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ふかお
作品へ
(2022-02-24)

読者は詩のなかにある語彙で詩の印象を決めてしまう傾向があります。例えば「美しい」と書けば、読者は美しい詩だと理解するように。単純なことです。 この詩の文中で目立つ語彙は、恐怖、怖く、恐ろし、寂しく、殺す、死ねれば、孤独、死んでなど。 読者は、ひどく暗い印象を持つことでしょう。

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高代 あさ
ふかおさんへ
(2022-02-24)

>> 読者は詩のなかにある語彙で詩の印象を決めてしまう傾向があります。例えば「美しい」と書けば、読者は美しい詩だと理解するように。単純なことです。 それはよくわかります。しかしそれを語ること自体がいささか不思議なことかと思います。おっしゃる通り簡単で、物書きとしてはなかなかに前提的なことだからです。 詩の歴史を振り返ればわかるように、詩人はただただ明るい言葉だけを綴るだけではなく、例えば様々な非言語的な感情や心の動きをあえて表す人種です。既にご存知でしたら申し訳ありませんが。 また、頻繁に用いる語彙の印象だけを利用して詩を綴ることはかなり簡単かもしれません。(私はあまり好きではありません)。 そして、頻繁に用いられている語彙の印象を頼りに詩の評価を決める方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、私は詩の評価は誤読の総体だと思っています。正解もなければ誤解もない(私も自作の読者の一人であるので、解釈が異なる可能性はありますが、否定することはありません)。 個人的には、詩の読解や解釈は読者に委ねていますが、単語レベルで評価をされていそうな方も、文章技法に注目される方も、込められた情念に注目される方も様々におられます。 その読者の読解の多様性を、私は基本的に信頼しています。 >> 読者は、ひどく暗い印象を持つことでしょう。 読者は、という一人称なので、つまり一般的なアドバイスということなのでしょうか。ありがとうございます。今後の参考にいたします。

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ふかお
高代 あささんへ
(2022-02-25)

どなたか知りませんが、よけいなことを書いたようです。今後、つつしみます。

0
高代 あさ
ふかおさんへ
(2022-02-28)

お返事をありがとうございます。 すみません。個人的に私が一般的な意見よりも個人としての感想に興味を持つタイプであることもあり、少々感情的に圧の強い長文を書いてしまいました。不快に思われたら申し訳ないです。 批評の場においていかに振る舞うかについても今回考えさせられました。 改めてコメントをありがとうございました。

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勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。
作品へ
(2022-03-01)

コメント欄でポップの必要性が出ていましたが、この詩はこれで良いと思われました。 >西暦2023年 わたしにはこの箇所もポップに読めました。

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高代 あさ
勉強します。ありがとうございました。いろいろと迷惑をかけました。さんへ
(2022-03-01)

ポップでなくてもいいように思うという意味か、ある種のポップさが既にあるという意味か少し迷うのですが、たぶん前者でしょうか。 ポップさの必要性の指摘もあり、その方向性もなるほどあり得ると思いましたが、私(書き手、兼一読者)としてはこのままの詩情が重目のバージョンもわりと好きです。 西暦2023年ですが、今作だと軽く言葉で遊んでる部分だと思います。言われてみると同感ですね。 重い詩情も好きですが、言葉遊びや跳躍のポップさも好きなのでつい木の裏から顔を出したようです。

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高代 あさ
さんへ
(2022-03-03)

ご評価ありがとうございます。 組み合わせの妙に関するコメントは嬉しいです。 今作のラストについて、作者としても「へえ」と感じられる二行が出てくれた気がします。少し荒さがある気もするのは力及ばずですが。そして一行減ると確かにかなり変わりそうですね。 例えばですが、好きな人(あるいは読者)を思いっきり殴ってから「大好きだよ」って強く抱きしめるような文章が好きです。順が逆だと救いがなさ過ぎて自分が嫌いになってしまうかもしれないですけど。 要は言葉の組み合わせによって読者を不意打ちしちゃう瞬間を作れると嬉しいのですね。ぶん殴って一緒に思い出を作る。そして自分も自分の文章に不意打ちされたい。奇襲でもいい。せっかく詩を書いているので。 長文失礼しました。気づきがありました。

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