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アディクションを泥の中へ
莫大な落とし物を一瞬ずつしてる 一つ以外全てを失いながら 膨大な亡霊を諦める たぶん生き霊じゃない 芯の腐ったオルゴールに過ぎない 未来も過去も存在しなくて つながっているものもなくて 縦にも横にも線は伸びず 瞬間が点移動し続けてる 乾いていて刹那的 線ではない 全く確かめようがないけど絶対ある 他人にも心なるものが どうでもいいけど絶対ある 他人にも心なるものが 私に還れよ 混沌としてて大量で 欲動で満ちていて 怒りに揺れる生活 還ってくれよ
アディクションを泥の中へ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 756.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-03-19
コメント日時 2022-03-20
項目 | 全期間(2024/11/23現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
いささか観念的な文体だと最初は思ったのですが、読み込んでいくとアディクション(依存症)というモチーフに噛み合っていく感じがしてだんだん好ましく思えてきました。アディクションに負けてメソメソと退廃して行く詩ではなく、戦いの意思が文章に宿っている点がいい(書き手がなにかしらのアディクションなのかは分かりませんが)。 私も酒や薬にある程度依存していた時期があったり、今も多少は依存してたりするから当事者として読むわけですが、詩でありつつクリティカルなところを攻めており詩情が乗ってるなと思う部分が多いです。 →落とし物を一瞬ずつし、時間は線ではなく点になり、乾いており、自分の心が依存に満ちると、心や精神についての見方もおそらく変わらざるを得ない… 最終連が好きです。私に還れよって表現はわかる気がするし、全体的にアディクションがモチーフなのに湿ってないことに好感が持てるんですが、特に最終連は現実という絶対的に複雑で、めんどくて、感情的にならざるを得ない絶壁にまた向かっていきたいという悲壮な前進の意思表明のような詩を感じます。 強いて言えばアディクションの心模様ということをある程度は知ってるが故に、想像の膨らみの余地のある詩情が少し私の中では薄くなってしまい、読み手として最終的に受けた心の動きは小さくなった気もします。ですがこれは読み手の体験や知識の揺れ幅による理由が大きいかと思います。 なんにせよ、アディクションというモチーフから、巧く体験と詩の狭間にあるような言葉を抽出し、構成した良作に感じました。長文失礼しました。
1>いささか観念的な文体だと最初は思ったのですが、 まさにそうで、今回は久々に全て叙情のみの抒情詩にしてみようと意識しました。一切の叙景を含まず観念だけの純然な抒情詩も詠んでみようと。 >読み込んでいくとアディクション(依存症)というモチーフに噛み合っていく感じがしてだんだん好ましく思えてきました。 こういう内的なもののみの詩なので、タイトルないしテーマをアディクション(今回の場合、依存症というより嗜癖と訳されるもの)という、内的なものにしました。珍しく、作り終わってからタイトルを着けました。 >(書き手がなにかしらのアディクションなのかは分かりませんが)。 カフェインやアルコールやタバコといった物質に対する依存症はありませんが、特定の無為な行為や考えを向いとわかっていながら続けてしまうという嗜癖的なものの存在にうんざりして、今回はそれとの訣別を綴ってみました。 >詩でありつつクリティカルなところを攻めており詩情が乗ってるなと思う部分が多いです。 詩性とクリティカルシンキングが止揚できてたらなって思います >全体的にアディクションがモチーフなのに湿ってないことに好感が持てるんですが、 >アディクションに負けてメソメソと退廃して行く詩ではなく、戦いの意思が文章に宿っている点がいい まさにそれこそが私の好むところなんです笑 内的でありながら湿ってないのとか、悲壮感を湛えつつもメソメソひてないのが大好きで。 >巧く体験と詩の狭間にあるような言葉を抽出し、構成した良作に感じました。長文失礼しました。 そういうのが私の理想とするところです。前作「プリドーン」に続きありがとうございます
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