作品投稿掲示板 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。


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影と梁

 熊倉ミハイ
 9   1123.6   1   2 

縁に米粒が求愛する椀から、白昼夢の靄。 歳晩を、ひだ模様に彩る襖の横で、 部屋の隅の、主のいない蜘蛛の巣に咀嚼をあずけては、 灰づく草木の露に酔う。 蜥蜴。塀を降りて、暇つぶしに良い穴蔵を見つける。 朝顔の残り香に誘われたのだろう、 尾の影が奥から......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-08-25

私の心臓としての怒りよ

 灰塚木目
 5   784.7   1   1 

怒りよ 怒りよ そこで しずかに 燃えているのでしょう 怒りよ 怒りよ どうして 泣いているのか 怒りよ 今 踏みつけられた 私の影が 痛い 痛い! 跳ねのける手を 叫びを上げる喉を 害を為すと言って 抑え込むのは 正しいの......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-08-25

由比寺の刀

 atsuchan69
 7   1377.2   1   2 

 群雄割拠の時代が終わろうとしていた。久慈の豪族、佐川義久は隣国の領主たちを自分の城へ招いた。月丸扇の紋章が描かれた屏風絵を背に、広間の上段に義久が座り、宴の席は中段に設けてあった。下段には着飾った遊女たちが出番を待ち、やがて招かれた領主たちの杯へ親しく酒を注......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-08-09

名もなき夏の島にて

 atsuchan69
 21   1721.8   3   0 

真下に拡がる海原は 厳しく削られた岩の入江を包み、 とうに半世紀を過ぎた 今しも汽笛の鳴る港へと 煌めく漣を寄せて 夏の賑わいが恋人達とともに 古い桟橋を大きく揺らして訪れる そろって日に焼けた肌や 水着姿の往きかう坂道だの あの日、......


現代詩 ビーレビ杯不参加 縦書き
作成日時 2024-07-09

リボルバー

 佐々木春
 57   4931.7   3   13 

いつの間にか 迷い込んでいた森は 思ったよりもずっと深い わたしは見渡す限り一面の 四角い湿った木々の間を歩いて ひしめく壁をひとすじ走る路から 粉薬をたくさん溶かした曇り空へと 曖昧につながっていく透明定規の 目盛りの消えた平らな点に座り ......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-07-04

海月アタック

 トビラ
 8   906.3   1   2 

泣きながら紫色に染まる バラバラ、バラバラな陸橋 うまく海から上がれなかった みんな先に進化していった 波に打たれて一人 未分化な手をながめていた 足はまだしめっていて 魚の匂いがした 先生、僕はまだ、 両生類なのかもしれません 足音がペト......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-07-28

にゃんちゃん

 湖湖
 65   2995.5   1   3 

にゃんちゃん 愛しているよ おまえは私を傷つけないから おまえだけを愛し続けたい 人は私を傷つける 父は私を長い間深く苛み傷つけた 母はずっと可哀想だった だがその姿は娘の私に女の非業を烙印した 愛を告げるべき男を探しあぐねて屑を迷い掴......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-08-04

made inぼく

 よんじゅう
 6   1103.4   0   0 

枕を涎で濡らしている、目を開けたまま横になっていると二人の顔は耳たぶが触れあわんばかりに寄り添っていた、押し黙っていたことを書き終えていた、ということなのかもしれない、指先を茶色にして、あの人たちはもう死んでいるのよ、心の中はかさかさでぞっとするほど冷た......


現代詩 ビーレビ杯不参加 縦書き
作成日時 2024-07-04
投稿作品数: 3355