冬の手紙 - B-REVIEW
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冬の手紙    

君は夜に音楽を聴く。 多分一曲か二曲。今の気持ちを表してる曲だ。 心を閉ざすと決めて、 自分から離れた相手を、 きっと思い起こして聴いているんだろう。 僕はその曲を聴くことは出来ない。 その曲に潜ませた君のメッセージを、 掬いあげることが出来ない。 なぜって、 余りにも遠く隔てられてしまったからね。 僕は元気じゃないが、そう決して元気じゃない。 だけどここにいる。 どんなに日常が変わって、 どれほど世界に非常識ないさかいや争い、 それが溢れたとしても、 僕はここにいる。 詩を書き、ツイキャスを開き、時に馬鹿げた冗談を言いながら麻雀を打ったりして。 赤い月は沈んでしまった。 流す血さえ枯れてしまったのだろう。 涙は零れるのではなく、 壊れて、粉々になった。 僕は即身仏のように、 この場所にいる。 迎える門戸は広く、 僕は客を歓迎し、 心地よく話をすることだろう。 失調症のゴッホ、 うつのセザンヌであっても、 それは変わらない。 雪が降りそそぎ、太陽が乾いて、 瓦礫に積みあげるのが、 墓碑だけになったとしても、 忘れないでいて。 僕が最後まで待っているのは、 君だということを。



冬の手紙 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 2
P V 数 : 2071.5
お気に入り数: 2
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2022-01-08
コメント日時 2022-01-09
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/04現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
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エンタメ00
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前衛性00
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 エンタメ00
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構成00
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閲覧指数:2071.5
2025/04/04 19時21分33秒現在
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    作品に書かれた推薦文

冬の手紙 コメントセクション

コメント数(2)
yatuka
yatuka
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(2022-01-08)

>僕が最後まで待っているのは、 君だということを。 これは詩人だけが持っていられる優しさのような気がします。 どんな詩人にも会ったことはありませんが、きっと。

1
stereotype2085
yatukaさんへ
(2022-01-09)

yatukaさん、初めまして。コメントありがとうございます。詩人だけが持っていられる優しさ、という解釈こそがまさに詩人的で胸熱になりました。胸熱というと俗っぽいですが、痺れて胸熱、これが相応しい。僕も、いつの間にか詩人になったのでしょうね。

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投稿作品数: 2