どうしても見られない夢を見ているとなんだか心が虚しくなってくる
わたしにそれができないということがハッキリと判るようでどうにもぶらんこを漕いでいたい気持ちになる
どうしてもゆるされないのか?あげてみよう
ソフトクリームをなめるように女の子のペニスをなめてみたい
花びらを摘むように男の子のヴァギナを散らしたい
崖にふみこむようにぐにゃりと襞をつぶしてみたい
たとえばだれかれかまわずといわず、お母さんの乳房をつぶすような
絶壁に花開いたわたしとあなたの違いにメスをいれてみたい
あなたがわたしと違うと言い張る理由のすべてを焼き払って更地にしてしまおう
危ないことだとはわかっているのだ
だけれどどうにもはっきりしないのでぶらんこをいつまでも漕いでいたい気持ちになる
できないことはないのだとうそぶく総てのひとの耳をメスでちょんと切って
「あなたはわたしと同じですよ」と吹き込む仕事だったらやってもいいかもしれない
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 660.9
お気に入り数: 1
投票数 : 2
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-06
コメント日時 2024-08-21
#現代詩
#歌誌帆掲載応募
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) | 投稿後10日間 |
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閲覧指数:660.9
2024/12/04 02時32分48秒現在
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ブランコを立ちこぎで勢いよく揺らしていて体が最も高い位置になったときに、空と地面の境目が分からなくなるような作品だと思いました。公園のブランコでは一回転するのは物理的に不可能なようですが、この作品を読んでいるとそんなこともないんじゃないかなって、やらないけれど、そんな気になりました。
0詩の中で使い分けされる「ハッキリ」と「はっきり」。意図的かは分かりませんが、気になりました。 なぜぶらんこなのか。想像して、これは赤子の揺りかごの延長じゃないかなと思いました。我々は、成長していくにつれ自分に何が「できないか」が分かってくる。しかし、夢の中の出来事は絶えず不可能を見せつけてくる。大人としての揺りかご=ぶらんこ(まあ、子どもも乗りますが)に立ち返って、自分にできないことを想像する第二連に向かっている。 最初の「ハッキリ」は、自分のできないことを理解しているということ。最後の「はっきり」は、そのできないことをなぜ想像してしまうのか、その二つの意味の使い分けがあるのかなと。 最後、面白い昇華のしかたですね。そんな仕事ない(できないことな)のに、仕事の内容は現実的で。
0此の度は、歌誌「帆」自由詩掲載欄へとご投稿を賜りまして、允に有り難うございます。 未だ、ご応募受付開始よりは間がございます。 暫し、(一からニヶ月程度、凡そ十月辺りを指標と致しまして)お待ち下さりますと嬉しく存じ上げます。 御作を、拝読させて頂きました。 黒と白、影と光、男と女。 それらを分節致しました意思とは何なのか、と聡くも考えさせられます一篇である、と感受を致しました。 アンドロギュヌス的精神の、在り様がひらかれたひらがなの書体に拠ってつづられており、 「同じ」である事を確認するための装置が「メス」つまり手術刀である事など、中々捻りが奇麗に作用しており、上手の文体であると。 幾重にも矛盾を包括なされた詩文、 つまり一方向的ではない叙述の記法とは――現実界が一方向的無矛盾性に帰属している、という世界観を懐かない限りに於いて―― とても現実的であり、純粋現象的把握に近付かれた態度であると、存じます次第でございます。 此の様な容に於きまして、世界秩序への脅威となり得る詩文こそを、言語藝術とも呼びたく。 次回も期待を致しております。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。
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