いつの間にか
迷い込んでいた森は
思ったよりもずっと深い
わたしは見渡す限り一面の
四角い湿った木々の間を歩いて
ひしめく壁をひとすじ走る路から
粉薬をたくさん溶かした曇り空へと
曖昧につながっていく透明定規の
目盛りの消えた平らな点に座り
弛んだ二の腕を汗で濡らして
赤く、まるいプラムを齧る
口から感じて沁みる酸味と
窓の外の記憶にない記憶。
(かつて
やつらが
はがねの
はぐるまを
まわして
あめを
あつめて
はじいた
とき
こがねの
めがねの
てまえに
あせが
ぽつり
うかび
ひかり
そらが
くもが
こころが
まとめて
はじけた)
堅い木の椅子から立ち上がれないとしても
心は、いつも、どんなに幻でもいいから
せめて見覚えのない港の白い灯台の
見渡す範囲を広がっていたいから
わたしはいつもコピー用紙で
空をあおく、あおく、磨く。
やがて、その奥の層から
生成りの沁みが、ひとっ、ひとっ、浮かび、
いつしかすっかり撓んだ薄墨に広がって、
音に先駆け、一斉に夕立が落ちてくる。
皮膚に沈んだいくつもの汚れを、
強く、激しく叩き、解かして、
血が滲み、
膿が溢れ、
腿を伝い、
渠に潜り、
川を流れ、
膿が流れ、
海に流れ、
膿が広がり、
海を広がり、
海が、
広がり、
空が、
広がり、
森に、
空は、
青く、
広がり、
いよいよ、
やつらがやって来る。
さあ、いっしょに海へいこうよ!
空に向けて突き上げたまっ白な左脚
右脚を軸に急速に巻き戻された上半身
二次曲線を描いて撓ったわたしの右腕から
お日さまめがけて放られた革新素材の心臓を
せえので駆けて、全力ダッシュで追いかけて!
作品データ
コメント数 : 57
P V 数 : 4778.3
お気に入り数: 2
投票数 : 13
ポイント数 : 10
作成日時 2024-07-04
コメント日時 2024-08-24
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 10 | 10 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 5 | 5 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 5 | 5 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 10 | 10 |
閲覧指数:4778.3
2024/11/21 21時39分03秒現在
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こちらの作品に寄せられたコメントが読めない、表示されないのって私だけですか?それともとりあえず票だけ入れられた感じでしょうか?
2票だけ入れました。コチャコチャいう必要がないと思ったので
3滲みながら澱みながら流れて、精一杯両手を広げ「さあ、海へ行こうよ!」とあえて明るく誘う。 その両極端な暗さと明るさとのギャップがとても印象つけられていて良いと思いました。
2対比の演出があるのだけど、 そこを丹念にきっちり説明したり、描写したりしようとはせずにあえて理知的に書こうとしないところが「よい」のか、わたしとしては、いったん判断を留保したいです。 「窓の外の記憶にない記憶」、 この窓の外から届けられるイメージが 森ー暗さ 海ー光、 と続いて、 空ー夕立 海ー膿 といった具合に、つねに言葉が対比運動しながら展開していって、 午後、目の前の風景を見つめながら、 「強く、激しく叩き、解かして、血が滲み、」 と身体的な苦痛が襲ってきた一瞬に、 これも窓の外から?だろうが、 「海が、 広がり、 空が、 広がり、 森に、 空は、 青く、 広がり、」 「やつらがやって来る」 そこから爆発的な自分の生をみとめる者がいて、 構成意識があるのはわかるのですが、 粗いですね。 いちおう、カタルシスが書かれていますが、 「きちんと」書かれているとは思いません。 暮らしの匂いがしなさすぎ、グっと胸にせまるような泣かせる?場面がなさすぎ。最後は、ラノベの世界という感じで、このちょっと”粗い”感じもふくめ、覚えあるなーと思います。あえて名をあげると、佐藤友哉に似てるかな。 すみません、いまの読んですぐの感想でした。佐々木さんは凄い。
4息を呑む世界観。アクロバティックなラストに撃ち抜かれました。 自分のポエムがいかにどん百姓臭いかを思い知らされる作品です。佐々木さんのスタイリッシュなポエムと並べるとそのコントラストに愕然とする
3↑ペエタくん。~如何にどん百姓臭いかを思い知らされる~言語学の教授でもないのだからいちいち細かいことは言いたくもないけど、こういう表現は相手を称えるときに使うべきではないよ。真摯だとは云えない。自分に対してのコメントへの返信ならばかまわないが、自分を卑下する表現で相手を称えるというやり方は不信感を与えて返って失礼だと私は思う。垢抜けてない、とか普通に書き込めばいいのだ。よ。と。
1失礼しました。真摯に取り組んでおられる方々には無遠慮な言動が鼻につくかと思います自分の存在に関しては。 ただ、私は悪意があってこういった物言いになってるわけではないのです。自分が幼稚で、調子にのりやすく自己コントロールが不得意な人間であるという自覚はあります。あらためて反省いたします。ご助言ありがとうございます
1詩を読んでいて、ああ、いいなあ詩っていいなあ と感じられる瞬間てのはその書き手が 詩によって自由自在になっているなと感じられるとき。 こちらまでその自由がもらえる。ともに自由になれる。 最近の投稿にもそういうのいろいろあるけど 中からひとつ挙げるとすれば 「ストレスドデザーツ(菓子めいたタイめしか) 」のような作品。 巧い下手は関係ない。 そういう詩になってくれればいいと思う。
1ハツさん、もし感想などあれば遠慮なくよろしければお願いします。(わたしも最初コメントが見れなくなったのかと思いました…)
0ありがとうございます。
0ありがとうございます。
1この詩何度か繰り返して読んでるのだけれど、う~ん、よくわからない。お題はリボルバー。途中( かってやつらがはがねのはぐるまをまわして~)これがあるのでリボルバー(回転式銃)なんでしょうが、急に緊張感ある綴りで展開される。リボルバー。これはどうしてなのか、いまいち掴めない。~いよいよやつらがやってくる。このやつらが終わりのほうにも出てくる。やつらとは一体何者なのか。これも鍵になりそうで……あたまを捻ります。 どうやらですね。想像するにミューズ(詩神)女神のようなものではないかしらん。とかとんちんかんに思ったりしてみたり、 、しかし格好いいすよね。リボルバー(回転式銃)この耳触り。わたしら前後から上の世代まで、リボルバーと聞き及べば銃よりも先に、ビートルズのレコードタイトルを思い浮かべるはずです。あの頃のビートルズはゴキゲンなリフに引っ張られて、シンプルで格好いいタイトル曲が多くありますね。デイ.トリッパー。ペーパーパックライターetc. まさか、まさかオヤジ心をくすぐるつもりで……このタイトルを無理強いにして…でもないか。う~ん、また再度読んでみます。
1書き忘れちゃいましたが、刺激的な文体にはやられましたね。ロシアンルーレット。
1乖離(同一性拡散)や分裂(統合不全)の強く匂う寓喩、自害や失血を思わせる選語。いかにも病的で不穏な印象を受けました。(この印象が作者にとって不本意な誤読であるなら、その不本意を回避できるよう改訂することをおすすめします) 病的で不穏な表現への言及は、品性を問われるので憚られます。特に乖離や分裂は過当競争の話材なので、要求水準も跳ね上がります。評価を得るには不利な作風ですが、論評に充分に値するよい作品だと思いました。寓喩が独善的でなく、スタイルが洗練されていて、可読性と芸術性が両立しています。特に「わたしはいつもコピー用紙で/空をあおく、あおく、磨く。」のくだりは圧巻の描写です。
3乖離や分裂症。さすが澤さんだな。病理学的な観点から内面の精神性で捉えている。 そうして読むと~やつらがやってくる。とは女神の姿をした何か病的な悪魔(悪夢)のことかも知れない。 これね、冒頭はセザンヌの立体的な空間から抽象絵画へ向かうモンドリアンの構図もイメージとして浮かんできて、それが突然( )告白に変化してしまうという不可解さに泳がされてしまう。 そうだな。内面的な描写を強く意識すればこの詩は夢と現実を乖離分裂させてみているのかも知れない。悪夢から逃れたという願望で。ロシアンルーレットの弾を外したい。タイトル「リボルバー」とは、つまり運、運命を指す意味なんだ。
2>内面的な描写を強く意識すればこの詩は夢と現実を乖離分裂させてみているのかも知れない。悪夢から逃れたという願望で。ロシアンルーレットの弾を外したい。タイトル「リボルバー」とは、つまり運、運命を指す意味なんだ。 わたしは詩に絶望ばかり求めてしまうたちなので、そんな発想ぜんぜんなかった。人様の読解最高。 ※註※ アラガイさんのおかげで重要なコンプラを思い出したので註記しますが、上で述べた乖離とか分裂とかいうのは、病理ではなくポスモの概念です。
2!そうだ。どちらかといえばアポフェニー精神病理学の分野ですね。ポスモ?ポストモダン。現代思想ですか。ローティだな。
2コメントありがとうございます。書いていく中で気がつけばこういう感じになってました。もうすぐ夏です。
2この作品は読むのではなく、まず自分の手を、指を見なくてはならない。 (手と手を広げてウォームアップ。まずは自分の固くなった指の関節をならしながら)。 小指から始まり、まずは親指まで。 そして親指から始めて、小指で終わる。 D.C. そしてB to C. ACDCのごとき稲妻を予期するのは気が早い(木々の湿り気を感じているだけだ)。 ここまでは「空」ではないのだから「ひとすじ走る路」にそって、指を動かし、なぞっていこう。 そして辿々しい(むしろ初々しい)指の運びと、 言葉に追ってそれぞれの音を確認していこう。 話が見えない? それはそうだ。指を見ているのだから。 手と手を動かすのが疲れたのなら、そっと下ろし、目に映るものに焦点を写そう。 「いつの間にか」ドの短弦に小指を落とし、 「見渡す限りの」「四角い湿った木々」を通り、 長弦を親指に落ち着かせるのはピアノの弦の階層。 つまり、ここまでは音階:Scale.(古語écale)の確認。 それは「鱗、外殻、種皮」を意味しているという。 として、題名「リボルバー」の展開/転回にまで迫っていこう。 (次回はもう少し滑らかに指と言葉を運びたい) 今日はここまで。
2ひらがなだらけの部分がリズミックでいいと思っていたら、似たような箇所が、今度は漢字交じりで再現されていました。とは言っても内容的には著しく変化していますが。4,3。3,4のリズムですかね。5,7.7,5よりはリズム性が感じられないのかもしれませんがそれに準じるぐらいのリズム性は感じられました。
1佐々木春さん、夏といえばばなぜか人は開放的になりますね。 奔放で悦楽的で堕落していて、どこか遠くかすかに死の香りもする、そんな底知れぬ魅了を秘めているのが夏だと思います。
1メルモsアラガイと澤のポスモ?漫談最高だね。 めざしをおかずに貧しい夕餉をとっていたから 鼻から吹き出してしまった。もっとやってほしいね。 いいコンビだと思う。
0えーと、コスモポリタンから帰ってきました。澤さん、冷蔵庫からフルスパ爽やかに美味しかったです。 えーと、また玄関口のベンチで何をしているのか。腰の曲がったお婆さんがじっと何かにすがって立ち尽くしていました。まだ暗い夜明け前です。中で配達を終えて出て来たわたしをチラリと見てゆっくり動き出しました。腰を曲げた糸人形のように。わたしのヘルメットに装着したライトに反応したのでしょうね。たまに姿を見せます。 掃除をしているときもある。今朝は何もしていない様子でした。 院内のベッドには人工呼吸器を装着したお年寄りがいて、眠ったまま機械の音だけが反応している患者さんもいて、藻掻きながら身体をくねらせて奇声を発する人もいるのでしょう。 夜明け前のお年寄りを見れば胸に熱いものがこみ上げてきます。 その度わたしは安楽死の薬を手に入れておきたい。そう思うのです。 精神病理学なんてコメントしたら作者様に於かれましては何やらぬ怪訝な思いをされるかも知れない。はやく書いて置けばよかった。澤さんもおっしゃっておられるように、これは作品から得られるテクストを基に介した読み手の情報というだけの話しなので、どうぞ作品と作者ご本人とを切り離してお読みくだされば本望でございます。 なんて丁寧な言い方になりましたが、そういうことなので宜しくです。
2>精神病理学なんてコメントしたら作者様に於かれましては何やらぬ怪訝な思いをされるかも知れない。はやく書いて置けばよかった。澤さんもおっしゃっておられるように、これは作品から得られるテクストを基に介した読み手の情報というだけの話しなので、どうぞ作品と作者ご本人とを切り離してお読みくだされば本望でございます。 書き忘れてたコンプラをアラガイさんが完璧に書いてくれてた。お手数おかけしました。これ以上の返信は作品と関係ない話になりますので、雑談スレに書き込みますね。
1澤あづささん、アラガイさん たくさんコメントいただいて返信しきれていませんが、わたしもそのようなことと考えていますのでだいじょうぶです。むしろいろんな観点からコメントいただけてありがたいです。お気遣いありがとうございます。
1おまるたろうさん、コメントありがとうございます。 「暮らしの匂いがしなさすぎ、グっと胸にせまるような泣かせる?場面がなさすぎ。最後は、ラノベの世界という感じで、このちょっと”粗い”感じ」 ということろ、暮らしの匂いのところは自分としてもよくわからない(なぜそうなるのかわからない)のですが、他のところについては、完全に「グッと胸に迫るものにようなもの」にはしなくない、どこかよくわらないものとして読む方の余白みたいに置いておきたいという気持ちがあらからかもしれません。良し悪しは別として。 ただ、それもご指摘いただいてはじめて気がつくところですので、丁寧に読んでいただきありがとうございます。
0ぺえ太さん、コメントありがとうございます。ほめていただきありがとうございます。よい印象を与えることができたのならよかったと思います。
0映像が頭に思い浮かばなかった。表現や描写に起因しているのかもしれませんが、映像が見えるという説得力に押し負けているような気がしました。
0コメントありがとうございます。「詩によって自由自在になっているなと感じられるとき。」あるいは、詩によってかたちにできないものをかたちにできると感じられるとき、書いてよかったなと思います。さらにそれが他の方にも伝えることができたら素敵なことだろうと思います。
0メルモsアラガイsさん、ありがとうございます。前作へのコメントも踏まえて気持ちを入れて書いてみました。 と言いながら相変わらず自分でも何を書いているかはっきりとはしていないのですが、みなさんのコメントを読んでいる中で、あと何となくではありますが、アラガイさんのおっしゃる「想像するにミューズ(詩神)女神のようなもの」、もっとおしゃれじゃない言い方をすると「書くこと」に関するものなんだと思っています。 交流スペースでのお互いの表現に関するやりとりも読みながらぼんやりと「書くこと」って何だろうってもやもや考えたりしたのでそれも関係しているのかもしれません。 文体についてもありがとうございます。この蒸し暑さを吹き飛ばすにはこれくらいの文体が必要じゃないかと思って書いてみました。 リボルバーは旋回(歯車、水の流転、投球動作)と転回(場面の展開、局面の打開)、あとはそれに必要な物理的なエネルギーみたいなイメージです。そういう意味では葉月さんが転回/展開と書かれていてドキッとしました。それが結果としてどっちに出るかわからないみたいな意味ではロシアンルーレットも頭に浮かびました。ビートルズのタイトルの無理強いではありません笑
0田代ひなのさん、ありがとうございます。
1澤あづささん、コメントありがとうございます。恥ずかしながら心理学やポストモダンについてわたしは全くの素人なので、コメントをきちんと理解できている自信はないのですが、全体としてあたたかい言葉をいただきうれしいです。
0素晴らしい詩ですね。イメージが、縦横して、的確な言葉がシュアーにイメージを伝えていく。 一つのエクスペリエンスを与えてくれる詩だと思いました。時間と空間との交わりが、 この詩のイメージを入れる容器だと思うのですが、何度読んでも美しく飽きが来ません。
0いつもコメントありがとうございます。いつも視覚よりのものを書いているので、今回は違うものを入れていこうと思って書きました。その結果として映像から離れたのかもしれません。コメントいただいて、そういう意味では「説得力」はないかもなと思いました。
1日曜から夜更かし。 そろそろ寝なくてはいけないから、 自分なりに糸を張っておく。 >港の白い灯台の >膿が流れ、 >海に流れ、 >膿が広がり、 >革新素材 この辺、考えて書いたんだろうなーと。 (最後のは自分の知らない素材があるのかもだけど)
2黒髪さん、ありがとうございます。 「何度読んでも美しく飽きが来ません。」なんて言われたことないので、とてもうれしいです。
1投稿初期の作風は、発想力や疾走感、などを上手くひとつにまとめられているので、そこには説得力(視野)を感じる見せ方があると個人的には思うのですが、今回の作風というのは初期の頃とは作品の見せ方が異なるように、また違った説得力(視野)が必要になってくるのではないかと思いました。人体の構造を知ってから人物を描けば、知る前の絵とは違いが生じるように、そこにはきっと、表現や描写力というものが必要になってくるのではと感じました。そういったことを作品により継ぎ足されると、(作品の)輪郭が際立って見えてくるのではないかと思いました。 ひとつ作品のリンクを貼らせて頂きます。 『Sept Papillons』 まりにゃんさん https://www.breview.org/keijiban/?id=764
2この詩は(これの前の詩も)佐々木さんの内面をあらわしていると感じた 意味としてはそう読み取れる。けど意味ではなく感覚として一篇の詩として仕上げてあると思った。いやマジでビビったので票だけ入れた。こういった感覚で書かれているものは、次も!と思っても同じ方向では書けないものだから。ここから詩の難しさに直面するとおもう、頑張ってね。まあでもコレ佐々木さんの今までの作風からは大分離れてしまったので、よく見るような、といってしまえばそうだよね。なので色々見て触れて試していって自分の作風っていうのかな、掴んでほしいものです
1なるほど、確かにそうですね。ありがとうございます。だいだい新しい月の一作目を書くとそれなりにエネルギーを使うので、また回復してきたら読ませていただきたいと思います。
1ありがとうございます。これまでと違うものを書いたいとは思っていましたが、こういうかたちになるとは思っていませんでした。そしておっしゃる通り、同じようなものを書くのは難しそうです。これまでのものに戻っていくのは難しくないと思うのですが、それだと広がりもないので、これからもいろいろ試して行ってみたいと思います。
1葉月二兎さん、素敵に読んでいただいてありがとうございます。嬉しかったです。ご指摘のところ、おっしゃる通り、何回か推敲する中で出てきました。港の白い灯台のって、とても平易な言葉だけど響きもイメージもよくて、日本語の醍醐味だなと思いました。 革新素材は、あまりビジュアルにならないものがいいかなと思って書きました。わたしも何のことだかわかりません笑
0エイクピアさん、ありがとうございます。この内容でずらずら並べると何のことだかわからないと思ったので、読みやすさも考えてみました。
0「リボルバー」、動画を調べてみると、一発一発撃ち込んだ後に「カチリ、カチリ」とシリンダーが回っていきます。その短くて小気味よい音が、詩の中で二回出てくる3、4文字の言葉たちとマッチする。 一行にどれだけ言葉を担わせるか、という問いを持っている身として、それらを一発一発の弾のように扱うといったイメージは、この詩にしか現れない唯一無二な表現だと思いました。 加えて、書かれていることを見ていくと、 「音に先駆け、一斉に夕立が落ちてくる。」 雨の弾丸に撃たれる後半。結末にいくにつれて、その数多の銃弾により「わたし」の四肢がバラバラに弾けて、今度はこっちが「心臓」という一発しかない弾丸を空に向けて放つ。なんだか佐々木さんらしくないかもですが、好きな終わり方ですね。調子を外していくところなんかも。 では、前半の銃弾は何なのか。対比的(記憶と身体の関係)に読むとすれば、「記憶にない記憶」、括弧でくくられるところから、記憶が蜂の巣にされているのでしょうか? 今振り返ると、前半でも「あめを/あつめて/はじいた」とありますね。記憶、も精神などもまとめてここでは「こころ」が弾ける感覚を思い出している。 ちょっと他にも要素が多すぎて拾いきれないですねw 他に解釈が面白そうなのは、たとえば「透明定規の目盛りの点に座ること(濁った空と関わる)」だったり、「汗(前半から、後半の「皮膚に沈んだいくつもの汚れ」につながっていきそう)」、「膿と海」だったり。 自然との一体化が、空からの攻撃を被弾することで果たされること。地上の方が透き通っているようで、空には「やつら」といった怪しい存在が蠢いていること。安直ですがそのようなテーマ、世界観だと受け取りました。 そんな風に世界を捉える感覚が、ユニークで良いですね。佐々木さんの詩はこれまで生活感のあるものを読んできていたので、新鮮ですし、先日自身でおっしゃっていた「詩の見方」というのがどんなものか、伝わってくる気がしました。 面白かったです
1熊倉ミハイさん、丁寧に読んでいただいてありがとうございます。 今回はこれまでと違うかたち(いわゆる日常的な風景を視覚を中心に書いたもの)とはものにしたいと思っていました。逆に言えばそれ以外は何も決めていなかったのですが、ぽつぽつ浮かんでくるものを書き留めて、整えていったらこのようなかたちになりました。自分でも気負わず楽しく書くことができたと思っています。 「リボルバー」という題名については最後につけましたが、この時期の気候もあってあまりスルスルと読めるものだと説得力に欠けると思ったので、一行の情報量を限定して、音を意識するとどうなるかなと思ってカッコ内の部分を書きました。 最後の部分はあんまりシリアスにすると小説っぽくなってしまうので、ご指摘のように「調子を外」したのだと思います。明確に意識したわけではないのですが、曖昧な言葉の勢いで持っていきたい、逆に言えばはっきりとした映像になり過ぎないように丁寧に注意して書いたつもりなので、そこに言及していただいてうれしいです。 「海と膿」「やつら」「革新素材」といったあたりは、書いている中で自然と出てきて馴染んだので使いましたが、自分でも何のことなのかよくわかっていません。こういう書き方でよいのかどうかもよくわかっていません笑 毎回丁寧に読んでいただきありがとうございます。みなさんのように詩を構造的に、意味をさぐりながらしっかり読むことができず、自分の作品であっても気が付かないところに思いがいたるので、とてもありがたいです。「面白かった」と言っていただきうれしいです。
1スタンド・バイ・ミーを連想したな 視覚的には文章の列が線路、鉄橋に見えてその上を歩いていく感じ 題名は不穏な感じもするけど、冒険に不穏な物や事はつきものだしね しかしコメントの数が凄えな
1語りと視覚的効果が一致して効果をあげている作品。題名の「リボルバー」というのが、どこに接続されているのかが不明だが、回転式拳銃の、弾づまりのない安全さと、拳銃というものの、速射性が最期の「追いかけて!」を強く印象づける。
0吸収さん、ありがとうございます。スタンド・バイ・ミー、確かに線路や鉄橋の上を歩いているようにも見えてきます。 今作、たくさんの方にコメントいただきありがたいです。ほんとにいろんな読み方があるんだなと勉強になります。本人は恥ずかしながらそんなに深く考えているわけでもないのですが…だからこそいろんな読み方ができるのかもしれないと思ったりもしました。
0中田満帆さん、コメントありがとうございます。
0文体が稚拙。文章も下手。 作者の得て勝手な思い込みを読む気になるだけの文章を まずは書いてほしい。
02回目のコメントいただきましたが、すみません、こちら私の作品に対する具体的なコメントということでしょうか?
0一つの曲を聴いているようでした。 うねりの様なAメロ〜Bメロ、 短く切った一節一節の流れは、混声の輪唱をするかのようで、 最後の大サビに向かって荒波のように盛り上がっていく。そんな印象でした。好きです。
1コメントありがとうございます。リズムを意識したわけではないですが、書いたときの自分のリズムがこういう感じだったんだと思います。いま読み返すと自分の書いたもののように思われないから不思議です。好きと言っていただきありがとうございます!
0鍵括弧の平仮名だらけの部分。簡潔な日本語。こころが、まとめて、はじけた、までに早さよりも、簡潔さからくる詩語の無駄のなさを思いました。膿と海の相同性はよくわからないのですが、その膿が海に流れる。海と空はもともと広大なのでそれらが「広がり」と、敢えて言う時の作者の狙いがこの詩の骨法なのかもしれません。
1エイクピアさん、コメントありがとうございます。ひらがなのところは何となくひらがながいいかなと思って書きました。
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