そのころ、ぼくは幸せだったのだろうか
誇りと力に漲りあふれていた少年は
今は、それも失われてしまったが
かつて、きみとぼくは学校の屋上にいた
ぼくは旅にいこうとしていた
けれども、きみは空を見つめたまま答えようとはしなかった
空に写るきみの瞳が見える
その眼は染まりそうな紺碧よりも蒼く
瞳のなかの空からきみがぼくを見ていた
みずみずしい青春、それは幸せなとき
輝かしい日々、もう一度もどれるならば
きみともどるだろうか
でも、ぼくは苦しい年月をかさねた
だから帰るまい
きみが白いつばさを広げて飛ぶ姿が見える
空に映えるきみの瞳
それは時をへて、ますます蒼さをましていく
きみの姿は、ぼくにかぎりない喜びをあたえてくれる
ぼくは旅に出ることは、もはやない
作品データ
コメント数 : 3
P V 数 : 522.0
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2024-08-01
コメント日時 2024-08-25
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
閲覧指数:522.0
2024/11/21 19時41分12秒現在
※ポイントを入れるにはログインが必要です
※自作品にはポイントを入れられません。
敗北のしょーねん的な詩ですよね。それがもっと気高く描かれてるというか。ギービルーという人の画集「夢の旅人」でラスト老いた少年に「僕はいつの間にか幸せを望むようになったのかもしれない」と語らせてるページあって、それに近いかな。ただ!こういう情景、心証をあんまり美化しちゃいかんよ!とは思う。まだまだ人生は終わってないぜ。「我々は戦闘には負けたが戦争には負けてない」byドゴール。
0stereotype2085さんの仰るように、人生を振り返るのは、あまり気持ちのいいものではありませんね。旅路は到着に勝るという言葉にあるように、人生という旅をずっと続けたいもの、死ぬまで立ち止まる必要などありませんよね。
0なんだろう。私もむかしのことを思い出しました!少年老いやすく学成り難し、と、言ったとき、母は泣くんじゃないかと思ったので、あわてて、でもどこそこで働いてるし経済的に自立してる、ちなみにいうとこの靴はXX円する良いやつだった。つまり、ほどほどに現金な性格だと疲れが取れるんですよねえ。でも、それは半分ほんとで半分うその姿かもしれず、少なくとも、青春がむかしあったことを言葉にするのを恐れている。未来も過去も、別に恐ろしいものじゃないのに、それを口にすることがむずかしい瞬間はある。そして、それにさからって素直にそれを言うとき、空気が抜けて新しい空気が入るみたいな。
0