作品投稿掲示板 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。


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空の別名

 妻咲邦香
 10   864.7   0   3 

巡礼の途中で食べた蕎麦の味を覚えている その日の私は空色に囲まれた 頑なに後戻りしないニュースを 大人しく座って待ちわびる 古椅子の革の裂け目から黄色いものがはみ出して 熱々のお蕎麦には冷たいコロッケがよく似合う 一日に三百万人死ぬ記録 五百......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-05-06

賃貸の王様

 羊飼い
 10   569.3   0   0 

眠れなかった夜が明けた後のインスタントコーヒーみたいに、 安易でさほど美味しくもない、匂いとカフェインだけの愛でも 信号が変わる時みたいに、いつかは絶対に青になると信じている 書けなかった手紙が指先の震えに変わるほど心が願っている とっくに死ん......


現代詩
作成日時 2024-05-08

夜明け前

 入間しゅか
 14   1485.5   4   2 

もう言うことなどない けれど、なにか言い足りない 気がしてならない 少年期、よく一緒に遊んだ友達がいた。彼は彼の住むマンションの植え込みに金魚の死骸を埋めた話を何度も聞かせてくれたのだが、ぼくは一度も彼に不登校の理由を訊くことはなかった。金魚を埋めた......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-04-11

後悔

 羊飼い
 6   685.7   0   1 

好きな人に 死にたいと言われたので 死なせました 優しい死に方でした みんな笑っていました 以前にもまして幸せになりました それが約束でした それが望みでした それが希望でした とても手慣れたようすで 白い肌に傷一つ付けずに ......


現代詩 画像
作成日時 2024-04-30

時曜日

 紅茶猫
 4   475.3   0   1 

「車窓」 言葉呑み込んだ男の 腹がひかり出す 一列に並んだ 地下鉄の蛍 「くぢら曜日」 十時にはためいたくぢらに 後ずさりする かかと残す波の音 ひかる滑り台 ラクダの引き綱に まとまらぬ無声こ とり うっすらと見えて来る ......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-05-02

針園(はりぞの)

 熊倉ミハイ
 22   1221.4   1   4 

病院の待合室の床で、一本の針が落ちているのを見つけた 看護師に渡そうとすると、 それはお薬ですよと言われ、 受け取ってもらえなかった 医師は相変わらず尾を振って、 パソコンの画面をペロペロと舐める犬だったので、 私は窓の奥の公園の、 二人の子供の......


現代詩 縦書き
作成日時 2024-04-03

6階の窓から外を見た

 伊藤正騎
 4   678.9   0   1 

6階の窓から外を見た 白いおじさんと黒いおじさんが 横断歩道ですれちがう ふたりは昔幼かった ふたりは昔話していた ふたりはかつてすれちがっていた 言葉も交わさないまま 今日は日が差していた 春か夏かの境目で ビルの事務所ではグレーゾーンを......


現代詩 歌誌帆掲載応募 縦書き
作成日時 2024-05-05

私の翼

 黒髪
 6   553.1   1   0 

翼を広げ、プテラノドンは飛んだ 空から見つめる恐竜ランド 引き裂かれたことのないこの翼 私は、空を飛んだことがない 翼なきこの身体 でも飛行機に乗ったことはある 爆撃機は、爆弾を落とす 戦闘機はミサイルを撃つ 巡洋艦が海を航行する ......


現代詩
作成日時 2024-05-06
投稿作品数: 8192