賃貸の王様 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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賃貸の王様    

眠れなかった夜が明けた後のインスタントコーヒーみたいに、 安易でさほど美味しくもない、匂いとカフェインだけの愛でも 信号が変わる時みたいに、いつかは絶対に青になると信じている 書けなかった手紙が指先の震えに変わるほど心が願っている とっくに死んでしまった神様を、絶滅した花の絵で弔いながら あなたの言葉が世界という名の一部の誰かを救うことを知っている 背負わされた運命を肩代わりすることができる力と強さが欲しい 優しさという見返りを求めたいだけで、傲慢だと否定されてもいい うどん屋で、古着屋で、サミットで、三叉路で、眠った後に見る夢の中で、 どんな姿で、どんな喋り方をして、どんな服を着て、どんな言葉を選ぶか教えて 何を知っているかなんて過去の問題じゃない 何をするべきかという未来をスパゲッティを茹でながら語り明かしたい もうすぐ始業のベルが鳴って、社会の歯車として生かされる いつか欠けてしまう前に交換されるための、精査した部品のひとつになる 愛したいことは、支えたいことは、行き場のない悲しみを救う希望だ 賃貸の要塞に差してくる、朝の光に照らされながら考えてみたりする 愛されたいと思ったことがないぐらいに愛されて生きた為に、 結婚という恩返しを、死ぬ前に一度はしなければならない気がして


賃貸の王様 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 10
P V 数 : 563.0
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 0

作成日時 2024-05-08
コメント日時 2024-05-09
#現代詩
項目全期間(2025/04/04現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:563.0
2025/04/04 22時00分50秒現在
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    作品に書かれた推薦文

賃貸の王様 コメントセクション

コメント数(10)
黒髪
作品へ
(2024-05-08)

自らを強く持ちつつも、捧げる愛が美しいと思います。 恋によって、人は道を示され、いろんなことに失敗します。 その試練に耐えてこそ、結婚というゴールへ一緒に行けるようになるのでしょう、 そう思いました。神は死んでも、愛は残っている。バビロンシティの欲望生活よりも、 本当の目的を果たさねばなりませんよね。唯一、誰もが、自分がしたいことをしていると、 実感できること、いつも、いつまでも。

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羊飼い
羊飼い
黒髪さんへ
(2024-05-08)

結婚そのものが人間の持てる最も強い欲望なんじゃないかなぁ、と思います。 小路に咲いた雑草の名前を、ほとんどの人が知らず見ることもないように、 恋という強い衝動に、全く気が付かない程鈍感だったら楽なのになぁ、とも思います。 私も幸福になる夢を見ているわけではないのです。責任を果たしたいだけです。 きっと、多くの先人がそうであったように。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-05-08)

愛の関係性を説明するのには、やや、ありきたりすぎやしませんかね、って思いました。 サブカルなどでも、人間の営みを記号化するような表現はありがちですが、 なかにはすごく成功している例もあるだろうが。 「賃貸」や「部品」は、ドンピシャではないんだろうなって。 >愛されたいと思ったことがないぐらいに愛されて生きた為に、 >結婚という恩返しを、死ぬ前に一度はしなければならない気がして まずこの最終連ですよね。 思想が強く、いろいろな意見が来そうです。 「賃貸」。歳をとると賃貸をかりるのは難しい。それは結婚にもいえることだ。 >何を知っているかなんて過去の問題じゃない >何をするべきかという未来をスパゲッティを茹でながら語り明かしたい >もうすぐ始業のベルが鳴って、社会の歯車として生かされる >いつか欠けてしまう前に交換されるための、精査した部品のひとつになる ここで「そうか」っておもわず心のなかでうなったのですが、 続く、 >愛したいことは、支えたいことは、行き場のない悲しみを救う希望だ >賃貸の要塞に差してくる、朝の光に照らされながら考えてみたりする そうかもしれない。 自然界も、「賃貸」や「部品」という言葉で説明できることは多い。 でもわたしたちは人間ですからね。 もっと、メタレベルの高いところで「本当のこと」が言えるような気がしてなりません。

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羊飼い
羊飼い
おまるたろうさんへ
(2024-05-08)

結婚をしたことがないからには何も言えない、 というのが正直な感想です。(笑) 朝方、時間があるので自分の考えていることを形にしておこう、 と思い立ったのがきっかけの投稿で。 本当のことなんて知る由もありません。 「賃貸」や「部品」から読み手に感じ取られるであろうイメージは、 私の社会に対して斜に構えた幼稚さなのでしょう。 なにものも引き換えとせずに得られる幸福なんてこの世にはない。 いわゆる無償の愛というやつです。そんなものありえない。 残念なことですが、自分自身を物のように値踏みされ、 ペットのように愛されることに慣れているのです。 図書館で借りてきた本に書いてあったちっぽけな幸せと、 部品のようにぞんざいに捨てられる恋心。 生きていることにそんなたいそうな意味はない。少なくとも、「私が生きていること」は社会にとって全然無意味である。 周囲の方は、必死になってそんな私に愛を教えようとしますが、この有り様です。 この投稿も、期待に応えられない自分を慰めるための、無様なダンスなのかもしれません。 愛が何か、本当は生まれる前から知っていることを隠して。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2024-05-08)

羊飼いさんのご自分が否定的になっている思考のなかに、ホントのことが含まれているので、面白いな...って(いけないことかもしれないけれど)読んでました。傍から見ると、じつは本当の事に気づいている?という気になりますね。どこまでが演技で、どこまでが素なのか。 わたしも何もしらない人間ですけども、 >なにものも引き換えとせずに得られる幸福なんてこの世にはない。 >いわゆる無償の愛というやつです。そんなものありえない。 仮に、この二行の「逆」を徹底的に考えるだけで、何冊も本が書けると思いますけどね。人は、難しいことは、否定することで考えることをあきらめて、易きに流れるのだけど。そこをこらえてみて。 ぱっと思ったことは、ビッグ5っていう有名な概念があって、もともと幸福な気質というのもあるらしいのですよね。どうやら。幸福の決定因子みたいな。人の評価とか、人の信念とかよりも、(それらがその状況でたまたま大きな影響を与えていたとしても)そんなものよりもはるかに大きいのかもしれない。

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羊飼い
羊飼い
おまるたろうさんへ
(2024-05-08)

ええ、若い頃は「分かった、存在しないのなら俺がなってやろう」と、 逸ったこともありました。 若干真理に触れるのはその時代の狂った経験があるからでしょうが、 花が咲いて実が生った後は皆いつか枯れるのです。 私はその時を待って、待って、待ちくたびれています。もう夢を見る力もないのです。 こうして自分に代わって、どなたかが作文について言及してくださるのが嬉しいのもその所為でしょう。 有難うございます。本人が幸福を得られるかどうか、がもともとの気質によるところが大きいのは悲劇ですね。

1
1.5A
作品へ
(2024-05-08)

連わけのされた作品は、二点ほど見るようにしていることがあって、単連を読んでも気が付ける(楽しめる)ことがあること、複連を編み込むようにして浮かび上がってくる一つの像があること。この作品は、一つ一つの連の感触、読み心地みたいなものが良くて、特に中心に置かれた「うどん屋で、古着屋で、サミットで、三叉路で、眠った後に見る夢の中で、 どんな姿で、どんな喋り方をして、どんな服を着て、どんな言葉を選ぶか教えて」という文章に息づくユーモラスさがとても好きでした。全体をみていくと、「未来をスパゲッティを茹でながら語り明かしたい」は恋人に宛てられているようで、「結婚という恩返し」は肉親に宛てられているように、愛というものをテーマにされている(その中では恋人も肉親も主体に近いのかもしれません)と思いますが、(この作品が)上記のようにその対象を絞って明記されているわけではないと感じられるので、小骨が喉に刺さったみたいに、それが(書き手と読み手の)解釈の齟齬として残り、(作品の中で)伝えたい対象・伝えたいことの明確性に靄を掛けているように感じました。そのあたりを少し整理されていくと、さらに心掴まれる作品になったのではないかと思いました。

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田代ひなの
田代ひなの
作品へ
(2024-05-08)

はじめまして★ 作品を読んでみて、私達が生きているリアルな世界をはっきりと映し出しているように感じました。 "愛されたいと思ったことがないぐらいに愛されて生きた為に、 結婚という恩返しを、死ぬ前に一度はしなければならない気がして" こちらのフレーズから、親に孫の顔を見せるべきなのかと悩む主人公の心情が思い浮かびました。 結婚は誰しも一は意識するんじゃないかなぁと感じました。

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羊飼い
羊飼い
1.5Aさんへ
(2024-05-09)

主語がよく分からない、話す対象を絞るのが難しい、というのは、 詩を書き出してからずっと残っているしこりのようなもので、 Xを知らないような作者に「詩を書いて」と言っても、 作者が「自分はこう思っている」ことを実際に書けないのに似ています。 誰しもそれを目指しながら、ホームランは打てないことをどこかで確信しています。 それでも書くのです。 ゆっくり、詩と自分に向き合っていきたいと思います。有難うございます。

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羊飼い
羊飼い
田代ひなのさんへ
(2024-05-09)

初めまして。 私の方は兄弟が子だくさんで孫だらけなので、 私自身が結婚するかどうかは、本当に個人的な問題なのです。 してもいいし、しなくてもいいし、したいか分からない。 考えていった時に、結婚するであろう可能性が残った理由が「自分の願望」ではなく、 「他者への責任感」からだった、というオチは、 それはそれでリアルな日常のひとこまかもしれないですね。 後の人のことを考えなさい、と言われて育ちました。読んで下さり有難うございます。

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