作品投稿掲示板 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。


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ふらない日にも

 弓巠
 7   1791.5   0   0 

あめが降らない冬の日には いつでもかわりに 見えない 名前がふりそそぐ ちち、ははの名前、もうあわないすべての名前、 ぼくの、あの人の、うまれなかった子どもの、名前、 光せんをすべりおちて くうきをそらにかえていく かじかんだ手を、ひとつ......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-28

Dear, Future

 新染因循
 4   1221.5   1   2 

緑道の木々の幹は錆びていく。 舗装された道にはだれの足跡もない。 うち捨てられた吸い殻もきっと 燃えつきてしまいたい鼓動の一つだ。 ゆるやかな坂道もいつかは名前をかえて 空回りする環状線になる。 さみしげな電波塔の数列もいつか終わる。 そこが......


現代詩
作成日時 2021-02-08

天井にドア

 雨野小夜美
 10   1553.8   1   3 

袋開けたスナック 昨日の夕飯の残り 読みかけでもう読んでないマンガ なぜか聖書 使い方のわからないヘッドホン 汚れたマーガリン ずっと昔旅行で買ったオカリナ すべてが色あせてゆく 何もできずに年月ばかり過ぎて 夢はみんなただの夢になるんだ......


現代詩
作成日時 2021-01-26

〈妻に〉

 吉岡繁樹
 24   2613.8   2   9 

縄文人は火焔型土器を作った すごく暇だったからだ 遮光器土偶も作った 暇だったのだと思う やがて日本人の祖は大きな 古墳を作った すごく暇だったからだ 聖徳太子は隋に喧嘩を売った 暇だったのに違いない 大仏殿を作り またそれを焼き ......


現代詩 受賞作
作成日時 2021-01-09

 ま
 5   1101.5   0   0 

色んなことが 始まると同時に 終わるなと思って いたときのこと 私は雲の すき間から見える 何もない 空間について 考えて いた その日の朝は 夕立ちの予感 昨日から 降り続けている 天気予報のこと は みんな気にせずに 外に遊び......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-02-06

家と夢だけが

 yasu.na
 4   1232.1   0   0 

愛されている者にだけでなく、 凌辱されている者にだって、燈火の光と熱の揺らめく家と夢があったのだし、 今も、そしてこれからも、あるだろう。 だがしかし、家と夢とは別に、僕らが故郷と呼ぶ、 もっと広い舞台のようなもの、永久に土壌であるようなもの、 ......


現代詩
作成日時 2021-02-05

明日

 新染因循
 12   1971.2   1   0 

あの街路樹にも記憶がある。 誰にも見られずに花は枯れていく。 影は長く、明日の方角までのびている。 その根元にわたしという名前がある。 空回りするペダルの音がうるさい。 忘れてしまいたいことがあった。 靴底で足音という足音をふみならす。 青空......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-21

縁に立って

 白萩アキラ
 2   1281.3   0   0 

駅のホームの縁には立たない 水平線の縁にも立てない 地平線は見たことないが 私は地平に立っている 小学生のころのグラウンドの 白線を跨いでは死んでいて 縁に立っては覗き込む 私は恐れもなにもなく 地平線は見たことないが 私はその縁に立......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-13
投稿作品数: 8529