「時間停止もので動いちゃいけないのに
思わず笑ってしまうような
そんな女の子が好きなんだ」
その言葉を脳に刻み込んだのは
軽蔑するためだけではない
本当に時間を止める力を持った時に
彼に聞いてみたいと思ったからだ
たぶん、誰も笑いはしない世界だよ
たとえ作られた舞台であったとしても
そこでは時間が停止している
見ているこちらも共犯にならなければ
何一つ止まっているものはない
時間、止められないものか
今まさにカラクリが作動するとわかれば
私はどんな顔をするだろうか
彼が望むような表情を
貼り付けたまま向こう側を見るだろうか
「何か怖いことを考えているね
君のことは全てわかるから
ちょっとつまらないときがある」
私は笑った
彼の心はどこかで止まったままだ
私だけが進んでしまったから
思わず笑ってしまったよ
作品データ
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作成日時 2021-02-05
コメント日時 2021-02-08
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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2024/11/21 22時49分02秒現在
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「時間停止もの」と題名にある通り時間が題材に使われていますが私が想像するに「私」も「彼」も特別な力を持とうとすればいつでも持てる人間じゃないかとおもいます。緊迫感があって怖い詩ですが私は嫌いでもあり好きでもあります。
1ありがとうございます。私と彼の力のことは、わからないままに書いていたところがあります。「嫌いでもあり好きでもあり」というのは、すごく心に来るコメントですね。
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