目の奥でじゅわじゅわと
泉がじゅわじゅわと湧いている
蓋をしようとする頬や眉に必死に抵抗して
私は瞼を押し上げた
涙が溢れないように
最大限面積を大きくした
視界は滲むがこぼれはしない
何故、涙が出るのか
ぼやけた世界に見るのはテレビの画面
なんでもない、いつも通りのNEWS
けれども、何故だろう
地球温暖化に差別
感染症の被害、事故、犯罪
ブラック企業に自殺…
今日はやけに胸が苦しい
首を絞められているように喉が絞まる
だから、息が苦しいのだ
世界は、こんなにも哀しい
世界は、こんなにも虚しい
この世界を変えていかなければ、
いつか、息が出来ずに死んでしまう
大切な人を失って、
涙がこぼれてしまうだろう
この世界を、変えていかなければ
いいえ
私は、こんなにも非力だ
私は、こんなにもちっぽけだ
私の涙はアスファルトにシミを作るだけで、
渇いた大地を潤せない
大切な人を守れない
あぁ
あぁでも、けれども
誰かの涙を一瞬でも止められたら、
誰かの口角を1ミリでも上げられたら、
どんなに嬉しいことだろう
どんなに、心地よいことだろう
私のために私は生きよう
もし私が誰かのためになったら、
それもまた私のためになるのだ
作品データ
コメント数 : 1
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作成日時 2021-02-07
コメント日時 2021-02-07
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
閲覧指数:857.9
2024/11/21 23時15分21秒現在
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涙は色んな人が色んな理由で流していると思います。個人的な意見ですが、嬉しい幸せな涙より悲しい悔しい涙のほうが多いような気がします。ですが、涙にはそれぞれ意味があると思います。ですから我慢しても涙は出るときは出るもんだと思って生きてます。詩としても現状がとてもよく分かってらしゃると思います。
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