ビニールを切る眼 - B-REVIEW
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ことば

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ビニールを切る眼    

闇の雨が降る場所では みえなかったあなたがいる 光の雨はそう何度も 降るわけではないけど 閉じた傘の中からあなたの唇が 緩く動くのがみえた 私はきっと未だ未だなにも 分かっていない 闇の雨が降る場所では 繋げない手がたくさん有った 闇の雨の翳りの中で なくした 指がたくさん有った そうはいって 光の雨は何度も降るわけじゃないけどこの痛みを濡らす そうだねあなたがね 消えてしまうより 酷いことって無いとおもうから 私はさこの雨の つめたさに触れるたび 生きてる 気がするわ 翳る火を睨んでいる あなたがそのドアをあけるまで全て 信じきっていた私が あなたの切ったチーズケーキを 氷らせて泣いている そうだね辛いよね 苦しくないわけない生きているなら 手のひらに髪の毛に あてた冷たい雨を いま私はちゃんと感じている その乱暴をいま感じている


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ビニールを切る眼 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 15
P V 数 : 859.9
お気に入り数: 0
投票数   : 3
ポイント数 : 0

作成日時 2025-03-02
コメント日時 2025-04-04
#現代詩
項目全期間(2025/04/14現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:859.9
2025/04/14 05時42分07秒現在
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    作品に書かれた推薦文

ビニールを切る眼 コメントセクション

コメント数(15)
らりるれろ
らりるれろ
作品へ
(2025-03-02)

酷く寒い雨の中、灯火のような「あなた」を見失わないようにする、そんな詩なのかなと感じました。

1
ぼんじゅーる
らりるれろさんへ
(2025-03-04)

ありがとうございます。 そうですね、ガラス片のような詩にしたかった気もします。

0
レモン
レモン
作品へ
(2025-03-04)

こんにちは。 >その乱暴をいま感じている 良くも悪くも、ちょっと意味がわからないのですが、 とても印象的なフレーズです。 そして、タイトルの「ビニールを切る眼」。 傘をさしてない状況と、 覆いを切る(中身を剥き出しにする)という意味合いを感じ、 二重に「ビニールを切る」→真実を顕にする「眼」だと思いました。 ありがとうございます。

1
ぼんじゅーる
レモンさんへ
(2025-03-04)

ありがとうございます。 そのフレーズは意識してつけたので伝わって嬉しく思います。 その暴力をいま感じているでもいいかなと悩みましたがそれよりやや繊細なイメージになるかと考え乱暴を選びました。

1
黒髪
作品へ
(2025-03-05)

闇の雨、光の雨という語句が、印象的で、効果的だと思います。雨の冷たさについて、 考えていますが、乱暴に耐え、苦しいと言っている。耐えねばならないこともありますが、 一応の結論をつけ、さらに生きようとされていると思います。

1
メルモsアラガイs
メルモsアラガイs
作品へ
(2025-03-06)

怪しい雰囲気が辺りを漂う。「ビニールを切る眼」とは思い切ったタイトルですね。おもしろい。 闇の雨/と光の雨/読んでいけば、その光に写るあなたの影と闇に照らされるあなたの面影が対照としてイメージされている。そのどちらにも現実としてのあなたはいない。ただこの降りしきる雨の痛さにわたしの胸は嘆き震えている。棘の雨だ。ということてしょうね。わたしには怨めしい雨だ。とも受け取れますが、幻想的にも読めてタイトルのおもしろさを付け加えれば素晴らしくシュールな感覚でも受け止めれるのですが、この「ビニールを切る眼」という非現実感が内容と合わされているのか、と考えてしまえば疑問は残ります。この詩では、わたしの眼を通して雨の中に写るあなたの動きとわたしの動揺が表現されています。そしてここでもっとも重要なのは二人を引き裂くような雨で、場を隔てる闇と光ではないのだろうと思われるからです。 この詩ではそこの主張が曖昧でイメージ的な混乱をきたしている。現象として現実的に考えてみれば闇の雨とは暗闇に降る雨で、それは夜の雨で、光の雨とは昼間の太陽光を浴びている雨になる。この詩ではそのような空気感は描かれていなので、雨という現象ほど重要ではない。ただ光と影という対照としての扱いだろうと考えることができるからです。 なので冒頭から気を引く 闇の雨が降る場所では~それに、九行目の~ 闇の雨が降る場所では~この二カ所だけは、 闇に雨が降る場所では~とされた方が自然に光と影の関係も保たれ、そして透けたビニールを透して雨を穿つような鋭い眼も引き立つのでは、とか考えてみますが、このタイトルならば内容に少し手を加えればとてつもなく優秀な詩に化ける気もしてきます。あたまを使い考えらされもした、なかなか手応えのある作りの詩でした。

2
ぼんじゅーる
黒髪さんへ
(2025-03-06)

黒髪さんありがとうございます。 闇の雨と光の雨がフレーズとして一番初めに出てきたので 印象に残ってくれて良かったです。

1
ぼんじゅーる
メルモsアラガイsさんへ
(2025-03-06)

怪しい雰囲気感じ取って貰えたようで嬉しく思います。 タイトルも後から付け足したので印象に残ってくれて良かった。 「曖昧でイメージ的な混乱をきたしている」←そうなんです、私はこう言った書き方をしてしまうきらいがありますね。ここはどうにか表現方法をもっと蓄えたいところです。

1
えんがわ
えんがわ
作品へ
(2025-03-14)

闇の雨の救いは、晴れや太陽じゃなくて、光の雨なのね。 いいねぇ。 なんかヨーロピアンというか、西洋の街灯というか、そんな雰囲気ありました。 全体的にモノトーンの色調を感じつつ、くちびる、チーズケーキとアクセントの色を入れていて、映像的にも好きだな。 お洒落ですね。 でもそのお洒落さがむしろわたしの持つ切迫感というか悲しみをうすらわせているような気もします。 よくわかんないけど。

2
勒枢薇朧
勒枢薇朧
作品へ
(2025-03-14)

『あなた』との関係性が曖昧に描かれているからこそ、読者は登場人物たちの感情の機微を想像し、共感することができます。 特に、『あなたがそのドアをあけるまで全て信じきっていた私があなたの切ったチーズケーキを氷らせて泣いている』という一節は、胸が締め付けられるようでした。 雨の冷たさを感じながらも、生きていることを実感する。 その矛盾した感情が、詩的な言葉で美しく表現されています。 喪失と再生を描いた、心に深く残る作品です。 作者様の作品は、読者の心に深く響く素晴らしい作品だと感じました。 これからも、創作活動を続けていかれることを応援しております。

2
ぼんじゅーる
作品へ
(2025-03-15)

そういえば このタイトルに決めた瞬間 激しくビニール傘を切りたい気持ちだったのをふと思い出しました

1
ぼんじゅーる
えんがわさんへ
(2025-03-15)

ハローこんにちは。 ありがとうございます。 光の雨、確かに自分では光と闇は何時もワンセットなイメージだったので 指摘されるまで気付きませんでした。 お洒落とはほど遠い人間ですが そう言われるとこの詩も喜びます

1
ぼんじゅーる
勒枢薇朧さんへ
(2025-03-15)

曖昧さは良し悪しで、自分の欠点なのかと悩む時もありますが もっとスルッと良い方に表現出来れば武器になる日もくるかもしれません。 チーズケーキの部分は確か最後らへんに修正で付け足した気がします。 私自身好きなフレーズです。 創作活動を続けてとのお言葉 大変心に沁みました。 ありがとうございます。

2
三明十種
作品へ
(2025-04-04)

こないだ失くした指がたっくさん落ちていた雨の中に(を)見たばっかりですねー指、失くしてないんだけどねー20本ない気もしてくるんですよねーそう何度も降らないよねー光の雨は…でも光の雨の中をよく歩いてることがちょくちょくあるよねーないか、やっぱあるね!

1
ぼんじゅーる
三明十種さんへ
(2025-04-04)

こんばんはー、 20本ない気がしてくるの、なんとなく理解出来ます 。 その落とした指が土やアスファルトに融けて繋がってあらたな出会いを生むやもしれませんね。 それが光の雨なのかも。 コメントありがとうございます。

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