作品投稿掲示板

作成日時 2022-05-18

ミックスジュース

伊予柑

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皆さんこんにちは。桃です。桃華とか桃香とかじゃなくて、桃です。バラ科モモ属の落葉小高木の桃です。はい。チャーミングで天下無敵なんです。そう思ってたんですよ、農園にいるときはね。自分が傷者だってわかって、凹んでた時も「美味しくいただ......

天球の移ろい

ささら

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　深夜に一人起きていると、世界が自分ひとりのものに感じられる。みんな寝静まり、市道を通る車の走行音も無い、自分だけの歩行者天国。赤信号を渡ってみてささやかな背徳感（はいとくかん）を感じる。逃げも隠れもできない明るい街道を歩きながら、いま渡った横断歩道を振り返る......

作成日時 2022-05-04

五月雨に帰る

白萩アキラ

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臨時ダイヤなので、景色はゆっくり流れていた上り電車の帰り道、行き道だったのかもしれない、家路についている、はずだけど休みが明ければずっと雨ひと月ずれて、五月雨は戻ってくる若者も、五月病にはリアリティがあっただろう気候変動も一巡する、......

作成日時 2022-05-09

何かを待ってるの？

サトシ.タケモト

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I’ve always been waiting for something. waiting for something to happen. Something that may have already passed me by. Somet......

白つつじ

ミヤ

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白つつじ凛として池の面に写り咲き五月の空の青きに映えて......

作成日時 2022-05-05

埋葬

わたがし

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潜在的ニッチな貴女にお届けします。お届けします。無秩序なこの世界を自由に羽ばたける翼を。地上に置いてきたものは遠ざかるほど輝きを増して。私は怒っているのか。泣いているのか。埋もれゆく。埋もれてゆく。マニキュアの剥......

ウニ

エイクピア

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自分の体重が重くなって行くウニの食べ過ぎかと思い日本軍の渡洋爆撃を止めさせなくてはそこまでして輸入する必要はない軍の保護が必要なほど落ちぶれていないし軍の保護が必要な輸入は中止するべきだと、蜂に語って見せたし止めさせるにはド......

ねこ　ねこ　きみは

楽子

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　ねこ　ねこ　きみは　流れ星のように土手を駆け下りていった　ぼくは横たわる　きみの身体を草むらに転がすことしかできず　呼吸のないきみの　ぬいぐるみのような毛並みを撫でるしかできず　かなしむこともできなかったんだ　ねこ　ねこ　きみ......

作成日時 2022-05-04

日向の悲観者

長谷川哲士

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どうか俺の心臓を視て欲しいようやく動いているのかどうなのかこんな風にして胸室の扉を開けている午後に観ていた落葉の見事陽を浴みてうらおもてひらひらと沈み落ちてゆく地へ溜まったほら時少しく経ったのかどうなのか夕陽は三百メ......

作成日時 2022-05-09

愛の病

田中恭平　new

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ひりひりと　麻痺したこころにナイフ──温かい、をいれて血の、匂いは、青空だったのにけさも　くもり僕は何も語っておらず　シーソーする　きみとシーソーする　きみと又、戻ってしまった語れば段々、下手になっていた怖気けづいて　け......

現代詩ビーレビ杯不参加

作成日時 2022-05-15

再練習No.1 豚の詩

野良 ○弧

2　 1022.1　 1　 1　

豚に幸せそうな微笑みを繰れている、鼠の非礼に高潔な精髄を添えて、紳士足る豚は餌を喰らって叫び、豚の品格を返礼するので有る。鼠は良きものを観ていると豚は思って、想像を求める欲の満ち溢れている、気配を伺い知りながら......

作成日時 2022-05-19

フィラデルフィアの夜に　XXX

羽田恭

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フィラデルフィアの夜に雨が降ります。「天国を見たい」　辛うじて光を放つ電球の下、一人の老婆が呟く。「もうすぐだ。もうすぐ見れる」その側にはさらに年老いた男がそう彼女の手を握り、言う。「天国を見たいの」老婆はそればかり。「もうす......

作成日時 2022-04-28

マカトニア

妻咲邦香

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レリビーレリビー歌う彼とエスタデエスタデ歌う彼にヘイジューヘイジュー歌う彼もみんなまとめてマカトニるみんな知ってるポルマカと　原始時代で既に間違えた　戻りようにも手遅れで　僕たちは四人で始めた　発電所さえあったなら　大き......