日向の悲観者 - B-REVIEW
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ことば

ことばという幻想

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花骸

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すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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日向の悲観者    

どうか俺の心臓を視て欲しい ようやく動いているのかどうなのか こんな風にして 胸室の扉を開けている 午後に観ていた落葉の見事 陽を浴みてうらおもてひらひらと 沈み落ちてゆく地へ溜まったほら 時少しく経ったのかどうなのか 夕陽は三百メートル先の白い家を射る 魂の欠片が家という箱の中で からんからんと鳴っているのが聴こえ ようやく俺の心臓の事 わかって来た様だな連中は その動きぶりかさこそほらね ふふふ鼓動は 俺の肉体の内奥から 外の世界をノックしているとんとん オーラなんてものが見えるのですか グッとくるね中々やるねとは思うけど 現実の赤の勢力が 血液がががが外の世界 沁み入る様だ恐れ入ります さあ行こうか 時を啜って心臓擦り減り 匍匐してゆく肉体と魂追い縋り 遅れたビートでこの心臓ドドンパする



日向の悲観者 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 5
P V 数 : 1337.3
お気に入り数: 1
投票数   : 3
ポイント数 : 2

作成日時 2022-05-09
コメント日時 2022-05-20
#現代詩 #縦書き
項目全期間(2025/04/09現在)投稿後10日間
叙情性11
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合ポイント22
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧11
音韻00
構成00
総合22
閲覧指数:1337.3
2025/04/09 21時22分17秒現在
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    作品に書かれた推薦文

日向の悲観者 コメントセクション

コメント数(5)
鷹枕可
作品へ
(2022-05-09)

第四聯迄は、抒情的風合いにて記述をなされておりつつ。 第五聯より転調し、やや滑稽味を附帯した、俯瞰的内観の感性で画かれていらっしゃると、お見受け致しました。 世情と良く寄り添いに成られた、平衡感覚を感受致しました次第でございます。 敢て外す、という技巧が光る逸品であるとも。受け取らせて頂きました。

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長谷川哲士
鷹枕可さんへ
(2022-05-09)

恐れ入ります。必死なる絞り出し。命懸けの千摺りでした。お読み頂き本当にありがとうございます。

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エイクピア
作品へ
(2022-05-19)

心臓、鼓動、ビート。オーラと血。アウラは詩が醸し出していると思いました。

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長谷川哲士
さんへ
(2022-05-20)

お読み頂き感謝しております。人としての肉体の衰えを精神活動でなんとか追い縋ろうとする虚しさを動機にしております。シンプルなモチーフですが、とにかくリズム、ビート、を大切にと、意味的には無茶な部分が多いのですが、書き切ってみました。ありがとうございました。

0
長谷川哲士
エイクピアさんへ
(2022-05-20)

ご感想頂きありがとうございます。私の現在の創作信条は、とにかく、リズム、リズム、リズムの一念でビート叩き出すスタイルでやっております。詩作の深い森へ更に分入った行きたいものです。

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