作品投稿掲示板 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。


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Ground Cover

 妻咲邦香
 0   885.1   0   0 

自由だった空にビルが寝そべる オープンテラスではカフェオレを飲む天使 短針はオーバーオールの女の子 長針はネクタイ弛めたサラリーマン 風とはぐれた雲の親子 見えないものを繋げるために 天使は空に駈けて行った まだ痛む胸が何かを見せようと 私......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-02-01

失くしてきたこと(ポエトリーリーディング)

 高代 あさ
 1   1137.8   0   0 

あめでした窓から中庭見つめつつ 鳥が帰ってしまう雨降り さよならの正式名称がとうめいで あれば海辺の硝子さようなら ただここに言葉残され夢のまた ゆめは砂糖菓子、猫の足あと ありあまることも手放すこともない  まなかのうみのみずのさざ......


現代詩 動画 縦書き
作成日時 2021-01-31

真夜中の蜜柑

 井上橙子
 4   1425.7   1   0 

くたびれた月が中天に来るころ 台所で蜜柑を食べる あかりは豆電球で薄暗い 床に伸びる影はゆらゆら揺れて ポツ、と輪から外れた子供のようだ 母の車椅子にすわる ひと房口にする 匂いが立ち上り そして 全てのいない存在が さわさわとあつま......


ビーレビ杯不参加 縦書き
作成日時 2021-01-26

木片焼き

 ふかお
 4   1352.6   0   1 

蒼白いその明けの明星よりも もっと冷たいこころを海に向ける うちよせる白波を見ながら 水の糸で冬のセーターを編むことを考える 波間に小さな竜巻が立って霧がさっと晴れた 流れる潮の黒き波たちは言う (泡でできたきらめく真珠の波 おまえたちが生れると......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-26

null ~河野あさみ「脱あおいうに展」から~

 渡辺八畳
 12   2345.9   1   2 

溶けたのか。 焼けたのか。 答えは余白の中にある。 吐息を脳が補完した。 しかし床は傾いている。 危険なものほど蠱惑的なのはなぜだろう。 触れ合っているところを中心にして。 波紋。 しかしなにかが波打っているわけではない。 厚さを持た......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-11

日暮れに口をあけている

 ほば
 10   1608.1   1   2 

そこにいて、あそこにいて あちらにもこちらにもいる夕ぐれ 夕まぐれ、ぽつりと川の中洲に 陽が落ちている、ぽかんとしている 誰もが知っていて誰も知らない 歌を烏が知らないよ、と歌う なんだかぽかんとしてしまう みんながみんなぽかんとしてる ......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-15

打刻

 なかたつ
 19   3932.1   4   9 

砂浜を踏み込んだ その感触はいつまでも足裏にあるけれど 砂たちは この体の重たさを忘れていく 「花火は地上からあがるから、花の火なんだね」 「そして、あの色は、いろんな金属が光っているんだね」 (きみの目をよく見るのは  ぼくの目の中で何が燃......


現代詩 縦書き 受賞作 受賞作
作成日時 2020-12-26

蜜柑日和

 杜 琴乃
 2   1620.5   2   2 

箱の蜜柑をひとつ みずみずしい果肉に親指をうずめる 幌(とばり)は陽光を宿し 円やかな発光に 洗濯物を取り込む背中は茫として 影が胎児のように揺らめく 空いた腹を温める炬燵の 中で犬も丸くなっている 根を下ろす睡蓮を 深くへ 深くへと 沈め......


現代詩 縦書き
作成日時 2021-01-17
投稿作品数: 3357