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詩以前
ぼくはいまやけくそなきぶんです せかいがぼくのことを 見捨ててしまったように いつもそうしているように 人間の中で 僕も人間だと思い込んで 等身大に暮らしてみたのに なんにもなかった一日でした 詩を書いたのに それでもまだ詩を書こうとする人は 詩を本当に大切には思っていなくて 今日生きたのに生きたような気がしない 僕が人生を大切にしていないことの明らかさをみれば それがわかります そうそう 僕は詩を書こうとしていたのでした こんなのではない 詩を書こうとしていて でも あまりにもこころがやけくそなので たとえば誤字を許してもらおうとおもったのでした たとえば推敲しないことを許してもらおうと たとえばほとんど詩になっていないことを まったく作品を完成できないぼくのことを 許してもらおうと でも、だれに? ぼくはだれのために 詩を書こうとしたのでしょうか ぼくはだれに 許してもらえばいいでしょう
詩以前 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1008.3
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 2
作成日時 2017-04-11
コメント日時 2017-05-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 2 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 2 | 2 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
僕が赦す 詩を書こうとした君が好き 詩を完成させる君が嫌い 完璧な詩など嘘だよね 新しい詩なんてヴァカみたい 現代詩? 誤字で書き殴れば現代詩人が賞賛する 推敲できない人生がいいよね 返詩で失礼しました。 投稿ありがとうございます。
0霜田さんこんにちは。 もう許されていることに気付くべきです。決して許されないことにも気付くべきです。 目の前にある物を何でもいいから見て、言葉にしてみることをお勧めします。 そうすれば詩以前に留まってはいられないはずです。
0ええと、誤解されないように言いますと貶しているのではなく、次があると言いたいのです。詩以前というのは霜田さん自身の認識でもあります。これは詩ですが、作者が詩以前としている時点で、ここに留まるか否かという問題を自分に突きつけることになっているのですね。高いところから見下ろすような言い方になったことに気がついて恥ずかしいのですが、僕自身にも切実にある問題です。これは詩ではない、と何度も指摘されて、ならそれでいいや、と思う反面、詩を書くにはどうしたらいいんだろう、と考えさせられたりもしています。「いました」、じゃなくて!
0コメントありがとうございます この詩は即興です もし推敲したならば はじめに全行削り取ることからはじまるでしょう そして白紙に向かって 別の観念の流入を待ち焦がれるのがいい 僕が書きたかったのはそのことです
0でもこれは僕の詩の地平でしか通用しない問題意識なのかもしれないと少し感じました 詩を子供のように愛さない限り詩人にはなれないんじゃないか あるいは恋人のようにあいするのでなければ 人は詩と友達にはなれないんじゃないか
0B-REVIEWに参加するようになって、世の中には真剣に詩と向き合っている人たちがたくさんいるんだなーと、改めて実感しております。それはともかく、タイトルは「詩以前」ですが私から見ればこれは詩としてきちんと成立しております。詩とは何か、詩人とは何か、その解釈は人それぞれな訳で、私に言わせれば「そもそも許すとか許さないとか、そういうことではない」と思うのです。霜田さんを許すことができるのは、たぶん霜田さん自身しかいないと思います。 まあ私は作品でもコメントでもB-REVIEWの底辺を自認しているので(そもそも最初に参加したのも、書き込みが少ないから「ほらほら、こんな感じでもOKだから気楽にいこうよ」という、お節介な気持ちからだったので)、こういう詩が書けるうちはまだまだ私の座は譲れないですね。また、書いてくださいね。
0すごくストレートで、好感が持てました。 詩論として詰めていく、という方向性に向かっていく、という方法もありそうですし、(詩とはなんぞや、的な)(詩を書く、とはなんぞや、というものもありそうですし・・・)詩を書く行為そのものを、たとえば自分の実感する体感に即して、なにかに喩えるならば、どうだろう、と考えてみる、というのも、面白いと思います。 坑道(夢やイメージが、鉱物として埋まっている)を掘り進んでいくようなイメージ、なのか。プレゼントを手渡したり、受け取ったりする、そういう箱物のやり取りをする(その中身が、詩想というか、ポエジーですね)のイメージ、なのか。はてしない海、のような場所から、コップや入れ物に何かを汲み取る、汲み上げる、イメージなのか。小鳥のさえずりのように、言葉にならない思いが、自分の中に充満している、のか。 「せかいがぼくのことを/見捨ててしまった」孤独感や、置き去りにされた感、の中で、「僕も人間だと思い込んで/等身大に暮らしてみた」こんな素敵な着想があるのに、それを生かさなかったら勿体ない。 まず、第一にもったいない!のは、題名です。最初から、これは詩ではありません、詩以前の代物です、と宣言してしまっている。「こんなの、詩ではないよ」と言われるのが怖くて、このような題にしてしまったのなら・・・そういう心配はしなくていいから。ここは、そういう場所だから。と、言いたいです。 自分の書きたい「詩」が書けない、という葛藤やもどかしさ、それ自体が「詩」になる、のに・・・それを誤字脱字とか、推敲しない(できない)という具体的な、あまりにも身近な例、に留めてしまうのも、もったいない。 学校で、先生に「詩」を書きなさい、と言われて、しぶしぶ書いてみたけれど、という弁解、みたいな感じに聞こえてしまう、のだけれど・・・だとしたら、そういう対話とか、そのしぶしぶ感、を、むしろ作品化してしまう、なんて方法もあり、かもしれないな、とか・・・色々、やってみてください。
0どうもありがとうございます。 弱気で書いているというよりは強気でかいているつもりです 相当すごい人たちの渾身の作品とぼくの幼稚な書き下しが同列である地平がこれから如実にて表れるとおもいます。
0コメント失礼します。 これを読んで「自分と同じだ」と感じた人も少なくないかもしれない、とおもいました。 なぜならそれは、私自身がそうであるからで、許してもらおうなんておもってないと言いながら誰か許してくれと言ったりする自分が、文字を書いた責任を自分でいつも負うつもりでいるのにもかかわらず、どうしても自分が許せない。 もっとやれるはずだ。もっと上手く、上手くと言うんでしょうか?もっと、なんとか、出来るはずだと叫んでいる自分が、中にいるからで、何を言いたいのかわからなくなってしまいました。 とにかく感じるところのあった作品です。
0「ぼくはいまやけくそなきぶんです」の素敵な書き出しから始まる本作が好きです。 ぼくはいまやけくそなきぶんです せかいがぼくのことを 見捨ててしまったように いつもそうしているように 人間の中で 僕も人間だと思い込んで 等身大に暮らしてみたのに なんにもなかった一日でした だなんて!とっても美味しかったです。 テーマとしては「詩と私の在り方について」書かれているのでパーソナルな独白調であっても、すっと共感もできる。 詩を書いたのに それでもまだ詩を書こうとする人は 詩を本当に大切には思っていなくて そんなこと思ったこともなかったので、これまで書いてきた自分の詩に指を指された様でドキッとしました。 今度は「詩以後」が読んでみたいです。
0ストレートな作品だと感じ、とても共感しました。強い感情が宿っていると。 満たされない日々の中で私もやけくそになりますし、推敲しないものをよく書きます。 詩に対するやりきれない気持ちを敢えて書いていただくと、ハッとさせられます。 書いて書いて、その先に何が待っているのだろう、と。
0あなたの詩の感覚が好きです。やけくそじゃなく、意味のある、楽しめる言葉です。僕の賛意など、必要ないほどに、 自立した言葉です。なんか気の利いた格言など言いたかったのですが、思い浮かばない……、 「タケノコを飛び越す訓練を続ければ、どこまでもジャンプ力は従って伸びるので、忍者になれる」 いや、違うな……。
0こういう詩を見ると思わず反論したくなる。という事をいつも思うんですが、でも今回は割とすっと許してしまう感じがして、ちょっと面白い。「こういう詩って何?」 とかいうと、これは僕の定義ですが、僕にとって分かった事だらけの詩っていうのはけっこう無価値だったりします。表現の中に発見がない作品っていうのは僕にとって面白くないんですね。 本作に描かれている「気持ち」(…と言ってしまえば)なんですが、なんとなくわかる感じがする。僕はけっこう内生的な叙述に対してはあんまり好ましく思っていない人間ですが(大抵の場合詰まらないからです)本作の場合はその、表出の仕方が面白いと思っているのかなと思います。なんで面白いと思うのかについてはわかりません。なんせ初めての体験ですからね。 なんだろう、一票入れたくなるような感じがします。
0これ突き刺さりました。 「詩を書いたのに/それでもまだ詩を書こうとする人は/本当には詩を大事には思っていなくて」 なんだか自分のことみたい。 よく、詩人は処女作が全てだと言いますよね。確かに、最初に書いた詩が多分最高級で、その後は成長という名前の堕落の繰り返しになってゆく部分は確かにあるんです。 それでも、書き続けている理由って何なんだろうと。後付け的に考えてみましたが、死にたくないからだと思うのです。それってみみっちいことなのかも知れません。わかりません。
0どうもありがとうございます。 僕だけの問題意識じゃなかったんだなあ、 とちょっと嬉しくなっています。
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