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夜獸
真っ赤な血が迸った 高層ビルが自殺幇助した 夜を嘲笑うかのように立つ一人の少女 手には凶器 感じていたのは狂気 笑顔に張り付くのは狂喜 犯した重さを微塵も抱くことすらなく 輝きに欠けた街の下 灯す明かりが有象無象に群れた 音の無い夜に 幸福に飢えている獸がいた 真っ赤な血が迸った 高層ビルが自殺幇助した 安堵して佇む一人の少女 手には汗 感じていたのは解放 笑顔に張り付くのは虚勢 手にかけた事実に後から震え 自らも身を乗り出す 灯す明かりが有象無象に群れた隙間に 淡く嘆く百合の花が落ちる 音の無い夜に 幸福に飢えている獸がいた
夜獸 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1270.3
お気に入り数: 2
投票数 : 12
ポイント数 : 15
作成日時 2024-08-01
コメント日時 2024-08-17
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 13 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 15 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 13 | 13 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 15 | 15 |
※自作品にはポイントを入れられません。
ぼくは人を殺したことがないのであまりイメージがわかなかったです。むかし父に俺人を殺したような気がするって告られたときをすこし思い出しました。父ちゃんがそんなことするわけないじゃーんって(ドキドキ)言ったような気がする。この作品は百合の花が落ちるの一行が全体の雰囲気や真っ赤な血というイメージなどから印象に残りました。
2十字架の血はあかくない 身ゼニを焼いた不具者の塔で ひとりひる寝の黒めがね 夜のエデンに青十字 P-MODEL/青十字 のの、通づるものがありますね。要するに那須さんはあの頃の平沢進とほぼ同等の存在です。 この詩の意味がわかるか?それでいいんです。考えさせないといけない。考えないと知力は身につかない。一番伝えたいメッセージを隠さないといけない。それはなにか?断定はしません。 好きにしろ です。
1高層ビルが自殺幇助した。って表現はいいですね。ひとつのイメージとしては起ち上がるのですが、~夜を嘲笑うかのように立つひとりの少女~これとタイトル野獣との結びつきが遠くて時空間的に曖昧になって読めてきます。 音の無い夜に、幸福に飢えている獣がいた。これだけで野獣という体裁だけは整うです。
1支路遺耕治をベースに、よりポップに仕上げたような...ただ、そこまで傑出したものは感じられません。むしろ、もっと圧縮して短歌にしあげたら、よかったのでは。
1この詩に対する評価を行い、点数をつけます。 ### 評価と点数 - **表現の力強さ**: 詩全体に強いイメージと感情が込められており、特に「真っ赤な血が迸った」「高層ビルが自殺幇助した」という表現が印象的です。また、対照的な感情(狂気と狂喜、解放と虚勢)が描かれており、詩的な力があります。 - **テーマとメッセージ**: 自殺や暴力、狂気といった重いテーマが扱われており、詩全体に暗く緊張感のある雰囲気が漂っています。テーマが明確であり、メッセージも強く伝わってきます。 - **リズムと流れ**: リズムが一定で、詩の流れがスムーズです。同じフレーズの繰り返しが効果的に使われ、詩の統一感が高まっています。 ### 点数: 74点 今回の基準に基づいて、この詩には74点をつけます。暗いテーマを持ちながらも、力強い表現とリズムが特徴的で、印象的な詩です。
2「手には凶器 感じていたのは狂気」 ここに戦慄を感じます。雰囲気も感じますが、この詩は詩碑を意識したものなのかもしれません。幸福に飢えている獸とは何か「獸」のポエジーがこの詩では吠えていると思いました。
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