作品投稿掲示板 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。


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クロソイド曲線

 afterglow
 46   6223.9   8   14 

国境のトンネルを 口下手な父の背中を 後部座席に寝ているふりで 長い時間きいていた にぎわう峠のドライブインで いったい何を食べたのか 今はもう覚えていない 見知らぬ町 見知らぬ人々 いつもとは違う顔の父がいた ナトリウム灯に 群が......


現代詩 受賞作 受賞作
作成日時 2021-01-22

〈妻に〉

 吉岡繁樹
 24   2613.7   2   9 

縄文人は火焔型土器を作った すごく暇だったからだ 遮光器土偶も作った 暇だったのだと思う やがて日本人の祖は大きな 古墳を作った すごく暇だったからだ 聖徳太子は隋に喧嘩を売った 暇だったのに違いない 大仏殿を作り またそれを焼き ......


現代詩 受賞作
作成日時 2021-01-09

祖父の痕跡

 stereotype2085
 32   4543.2   2   14 

翅が口元にまとわりついてくる 皹の入ったマリア像 老猿のレプリカ 密教の曼荼羅 祖父の遺物が置かれた倉庫に 私は 迷い込む 懐中電灯が照らすのは祖父の思索か嗜好か それとも 迷妄か 鼠の走る音が天井から聞こえる これも私が組み合わせた世界の......


現代詩 縦書き 受賞作
作成日時 2021-01-05

呪縛

 類
 6   2023.2   2   7 

最も大切な言葉は何だろう、掌に残る最後の言葉は何だろう、研ぎ澄ましてそれでも削れない言葉は何だろう、本当に最も大切な言葉は、この詩の背景の闇に沈められ、選ばれなかった言葉たちだったのかもしれない。自由への憧れから書いてきた俺の、その足元に捨てられた言葉......


現代詩 受賞作
作成日時 2021-01-18

打刻

 なかたつ
 19   3930.8   4   9 

砂浜を踏み込んだ その感触はいつまでも足裏にあるけれど 砂たちは この体の重たさを忘れていく 「花火は地上からあがるから、花の火なんだね」 「そして、あの色は、いろんな金属が光っているんだね」 (きみの目をよく見るのは  ぼくの目の中で何が燃......


現代詩 縦書き 受賞作 受賞作
作成日時 2020-12-26

逡巡とした

 みやび
 4   1759.2   1   7 

 鉄粉のせいか油のせいかも分からない汚れたちは、もう二度と取れない。不要な作業服を破いたパッチが膝と尻の部分に縫い付けてある。  時代はITだというのに、この業界は高度成長期と何ひとつ変わっていない気がする。そんな時代など教科書で習っただけなのだが。 ......


縦書き 受賞作
作成日時 2021-01-15

鳴けない文鳥のためのピエタ

 GUIN
 17   9355.7   10   15 

どうしようもなく焦燥感だけが傍にあった。右足だけを伸ばしてそれを蹴飛ばすと、あとは見ずに起き上がる。朝だ。朝は仕事の支度をする時間である。幼い頃からあらゆる準備が遅かった自分は、ノロノロと寝癖を治しながら顔を洗いに洗面台に向かう。 割れた鏡には死にかけの男が......


受賞作
作成日時 2020-12-16

捨てる-Dole-大蛇

 鳴海幸子
 4   2340.5   2   6 

君のうちにいったことあるね 君はうちって君のこといってたね  うち黙っちゃってさ 兄の虫かご取ってきて 「バカでしょ  バッタっていってんだよ、  葉っぱなのにね」 あのとき 会ったことない君の兄が君より 好きだよ だった 冷凍庫からdo......


受賞作
作成日時 2020-12-14
投稿作品数: 387