ずんちゃかずん
ずんちゃかずん
いま何時 クロノスさん
ずんちゃかずん
ずんちゃかずん
一周まわって歌が出る
るーるらーらるー
おお
ちょうちょだ
こんな時期に
まちがえたの?
(敢えてだよう)
なんで?
(兄弟がうるっさいの)
なんで?
(ちょうちょはうるさいもんだよ)
なんで?
(ぽえ)
そっかあ
またねえ
ずんちゃかずん
ずんちゃかずん
ごりごりの りんごりら
ずんちゃかずん
ずんちゃかずん
バンジージャンプが武勇伝
おお
おおお
おおおお
おおおおおおおおおおおおお
(あのね)
お
(足が生だよ)
それは素晴らしい
(本当に?)
うん
(本当の本当に?)
うそじゃないよ
晴れっ晴れに素晴らしいよ
(証明してみせてよ)
じゃあ
これあげる
(これは?)
右のかかと
(嬉しい)
本当?
(ええ)
証明してみせて
(ぽえ)
そっかあ
ずん
ちゃか
ずん
ちゃか
みんないろいろあるよねえ
がんばらなくていいよねえ
がんばりたかったらがんばればいいよねえ
じゅばあ!
青くて深いプールに飛び込んだ
ごぽごぽ
つっめた
くっるし
沈む沈む
深い深い
不快不快
嗚呼
一周まわって歌が出そう
るーるらーら
嗚呼
水底だ
もうそこまで沈んだのね
記念に触っとこ
さわさわ
うーん
タイルの繋ぎ目がなんか気に入らんけど
まあいいか
息はぜんぶ
しゃぼん玉みたいに昇ってった
太陽の存在がベールがかって
帰り難い家のようで
しゃぼん玉たちはふらふらと
帰ろうとしている
追いかけようかな
身をかがめ
浮わついた足を地につけて
蹴る
ぐぐぐぐーん
一瞬、あまりの勢いに芯がブレるれるれる、れ、る
まもなく落ち着き
なめらかに
白いイルカのように
すすすすーん
昇る昇る
おお
帰れそうだわ
迫る迫る迫る迫る迫る迫る迫る迫る
かぷかぷと浮いとります
葉っぱになりきってます
うそです
葉っぱになんてなりとうございません
青い水を背にして
ただただ浮いとります
ベールをめくったらめくったで
直視できない太陽よ
それはそれで良いのです
ちょうちょが様子を見にきてくれました
鱗粉の羽
きらっきら
舞いながら
ぽえ
と声をかけてくれたので
うれしく思い
ぽえ
と返事をしたのでした
作品データ
コメント数 : 2
P V 数 : 2064.4
お気に入り数: 0
投票数 : 2
ポイント数 : 4
作成日時 2021-01-04
コメント日時 2021-01-13
#現代詩
#縦書き
#受賞作
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合ポイント | 4 | 4 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 1 | 1 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 1 | 1 |
総合 | 4 | 4 |
閲覧指数:2064.4
2024/11/21 23時39分29秒現在
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「詩のことばは自由であることを思いださせてくれる」 ずんちゃかずんちゃか、こんなのでいいのかとも思っていました。読み手にとって何かしら良い面があると分かって嬉しいです。 浮かんだ言葉を連ねるだけで楽しかった、それも本当です。 読んでくれてありがとうございます。
0作品全体を通して、一見ばらばらな思い出の集まりのように見えて、「ぽえ」という言葉(と言っていいのか)で束ねられているように思い、面白いと感じました。 上手く言えませんが、自由であるのにまとまりがある感じが良いなと。
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