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まなざし
わたしが与えることのできない悲しみを おまえが悲しんでいる とおいむかしわたしも歩いた 霧の道 そのすべてはいつか燦々と光につつまれる 、と 一瞬という火に灼かれるしかない身で 永遠を嘆くわたしらに なにも知らない なにもしてやれない そらは あるいは母たちは 朝の道 傾いだ肩に 大きすぎるランドセルを背負った子を 見送った その姿がとおく、角を曲がるまで
まなざし ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1431.9
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2018-10-17
コメント日時 2018-11-12
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
※b-review杯不参加作品です。
0最近、須賀敦子さんの詩集を読んだのですがそれに似た眼差しを感じました。見守っている、直ぐに手を差し伸べるのではない優しさが静かに詩句の間を流れているように思います。
0fiorinaさん、杯不参加のときは題名に※を入れ、コメントなどに「※B-REVIEW杯不参加」と書いてもらえると助かります。 ってのはアーカイブ編集の際に題名に印がないと見落とす可能性が高いのでして。 今後投降時点で不参加を選べる機能は実装したいと思っておりますが、例のごとくプログラマー不足でして。 ※の件は次回以降ご協力お願いします。
0渡辺さん、了解です!うっかり忘れて送信して気がつきました。差し替え可能でしたらお願いしたいですが、不可能でしたら次回からそうします。
0今回は気づけたのでこのままで大丈夫です
0帆場蔵人さん、 須賀敦子さんは、エッセイと映像で足跡をたどったことがありました。 イタリアに滞在したときの、シンプルで究極にうつくしい部屋が目に焼き付いています。 私が知ったのは亡くなった後でした。 たたずまいの優しい強さが印象に。 ゴミ出しに言った朝の道で、 お母さんたちが長い間立ちつくして子どもを見送っているのをよく見かけます。 コメントありがとうございました。
0最初の連が、感動します。 歳を重ねるにつれ、見守るようになる反面、どこかで妬んでいる自分にも気付かされます。
0子どもが登校するのを見守る母親、という画を、田舎に引っ越してきてから見かけるようになりました。 なぜわざわざ外に出て見送るのか理解できずにいましたが(自分は見送ったことも見送られたこともないもので)、貴作を読んで、ああ、こういう光景が見えるのか……となんとなくわかった気になりました。 まなざしという平仮名のタイトルが、読み終えてから染みてきます。
0これほどひとの心をつかむ文章を構成できる文章力と筆者様の膨大な言葉の引き出しから拾い上げられた命そのもののような輝くことばたちに触れられたこの時間に感謝します!私など3、4行で人の心を少しでけつかむような、とんでもなく短い詩しか生み出せない文章力ですので、15行にも及ぶ長めの詩を書きあげられる実力を尊敬します!
0かるべさん、 悲しみだけでなく、すべての感情、経験を、私だけがお前に与えた、と言う時期があるのですよね。妬む、と言う気持ちがよくわかりました。愛情もお金も?、得た分だけ失う運命にありますね。ありがとうございました。
0二条千河さん、 子どもの頃、見送るだけでは足りず、学校まで来て教室の後ろでずっと立ってみているお母さんがいました。多分、殆どのお母さんがそうしたいのでは? 自分の手の届かないところがどんどん増えて、それを黙って受け入れていくのが育てると言うことなのかと、私にはできないわ、と思います。
0オオサカダニケさん、 ものすごいハンドルですねw 「15行にも及ぶ長めの詩」って、短いです! 過分なお言葉ありがとうございます。
0うーん。何とも言えず良いですね。自作品の感想への返信を書いてひと休憩していたところなのですが、その疲れも吹き飛び、身も心も浄化される感覚がこの詩にはあります。ある種のパワーですね。素晴らしいです。
0fiorinaさんの詩はやはり、白地に黒文字で読みたいなあ、と思いました。 なんだろう。選び抜かれた言葉が光っている気がする。(すごく感覚的ですみません) 最近知ったんですが、詩にも流行の語彙だとか、書き方があるみたいですね。 でも、fiorinaさんの言葉は、選び抜かれたいいものが、とても綺麗に配置されている感じがして、 なにかに左右されなくて、みているとすーっと落ち着きます。 「とおいむかしわたしも歩いた 霧の道 そのすべてはいつか燦々と光につつまれる 、と 」 なんとなく、私もこの霧の道を歩いたことがある気がする。
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