こうも酷く腫れぼったいのに
幸せなのは何故だろうか
ゆっくりと焼け爛れているのに
それが常のように 太陽のように
磔にされた笑顔の写真が
今 風で揺れて救われ始める
会いたいと思う 手を合わせ擦る
地面すれすれのまま安定する
顔も忘れた糞の後ろ指を
半分空のカモメに咥えさせる
飛んでゆけ どんとゆけ
ぶつかり潰れて果てるまで
夕日で山脈のように 壮大な
寝癖はもうしんでた
心臓は床下に潜っている
から こそ 愛されている
充血した言葉を母に浴びせて
艶のあった卵が固まる
感染る文字など ここには無くて
それが訳もなく悲しい
湯たんぽの嘘みたいな暖かさ 午後
身体がぺちゃんこになる頃
私は遺跡になりたい
恥ずかしい入れ物、
ゴム手袋としての肌
「これがいいのだと言って!」
「まさにそれを欲していたと言って!」
布団破って羽毛が舞って
幸せを見紛い発狂する
だからどんとゆけ
喧しい人混みを胸に飼いながら
遥か高く僕らを均す
スプーンの煌めきは奇跡のよう
子を咥え走る親猫に
神よ注いでやれ 祈りがなくとも
屋根裏の物音を漣にして
ウトウトしている
笑う縁側の日差しに
祖母の戦を耳に引っ掛けながら
こうも酷く腫れぼったいのに
歪なほど暖かいのは 何故
作品データ
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作成日時 4 時間前
コメント日時 4 時間前
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2025/01/15現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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2025/01/15 23時31分12秒現在
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