墓滅入り - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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墓滅入り    

丁度五年前、 夜勤明けの其の足で 中原さんの墓を見に行つた。 吉敷川よしきがわの 干上がつた川底に、 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 を、掻き分けて、辿り着く、 住宅地の禿げた一画に 中原さんの墓は在り その石肌はなめくじのやうに てらてらと青白く光つていた 花筒はとうに涸れているし 其処で、 私が好きな花を巧く答えたとて きつと舌打ちするのでせう 旧小郡驛方面から 観光機関車の汽笛 幽かに、、、 中原さんの墓は在るだけで あのひとつのものは 解らなかつた 私が失職する前の 他愛の無い出来事である。


墓滅入り ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 14
P V 数 : 864.9
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2025-01-05
コメント日時 2025-01-08
#現代詩
項目全期間(2025/04/15現在)投稿後10日間
叙情性00
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
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叙情性00
前衛性00
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 エンタメ00
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閲覧指数:864.9
2025/04/15 01時56分14秒現在
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    作品に書かれた推薦文

墓滅入り コメントセクション

コメント数(14)
おまるたろう
おまるたろう
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(2025-01-05)

三明十種さんの作品は、中国の現代詩(特に、ひと昔まえの香港の詩人)を彷彿させますね。読みごたえあります。

0
作品へ
(2025-01-05)

中原中也のことを、中原さんと呼ぶあたりに、特別な敬意や親しみを感じます。あのひとつのもの? それは何だろうと想像を刺激されます。煙草はときに、悲しみを癒してくれます。三明十種さん、ゴールデンバットをどうぞ。

0
紅井ケイ
紅井ケイ
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(2025-01-05)

「小石」の連続が視覚的で、良かったです。 終わり方も洒落ている。

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A・O・I
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(2025-01-05)

語彙から結びつくことができる配分でしょうか、構成が良く。そのなかで、小石のぶぶんが、だいぶぽいんとですね。物語℃を散らすことが出来る、詩として引き上げている。読ませるものへしっかりと落とし込んでいるなと、うまいのだなと、感じさせます。

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三明十種
おまるたろうさんへ
(2025-01-05)

おまるたさん、あけましておめでとうございました!香港のチョイ前現代詩は意識したことないけど(多分読んだこともないかなー)ちょっとググっただけでは香港のチョイ前現代詩はあがってきません…まあ亜細亜くくりで僕のどこかに九龍要素があるのかもしれません。ないかな、やっぱ。

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三明十種
類さんへ
(2025-01-05)

ちなみに吉田松陰は「松陰先生」と呼びますよーゴールデンバットは両切りなので煙草の葉っぱが唇にくっつくので吸いづらいよねー20代の頃気取って吸ってたけどね…唾液の分泌多い人には向かないねバットや新生は…

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三明十種
紅井ケイさんへ
(2025-01-05)

ケイ紅井チャマ!あけましておめでとうございました!小石部分は投稿直前に増やしてしまいましたよー川幅狭いのだけどバランスはこれぐらいないとねーこの後に無様な失職かますのでここの時点では洒落させていただきたかったのです!洒脱だわーって云われたかったのです。

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三明十種
A・O・Iさんへ
(2025-01-05)

そーですねー小石小石小石小石小石小石小石~ここですね!ここがあるとないとじゃ全然ですよねーやり過ぎたら小賢しいしいやみだし、ちょうどいい数を探り探りでしたねー最後は推敲するのではなくただのレイアウト調節でしたねーまぁ読み物としてまがいなりにも成立しているのであればそれはとても嬉しいことです。書き手としてサービス過多かなと思うこともありますが、これが僕の作風なので、はい。

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ローゼ・ノイマン
ローゼ・ノイマン
作品へ
(2025-01-06)

個人的に恩師?に中原さんがいる のですが… (どうでもいいですね。) 詩の触覚が凄いと思いました。 詩の内容も個人的に好みでした。

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三明十種
ローゼ・ノイマンさんへ
(2025-01-06)

コメントありがとうございます。そしてあけましておめでとうございました。Xの方もありがとうございます。触覚ッスねーどーなんでしょーね。少しは違う方向に向けてる場合がありますかねー角度というか、それも感情の蓄積でしかないのですが…まずは文字打ち始めないとね!

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きょこち(久遠恭子)
作品へ
(2025-01-08)

純文学を読んでいるような三明さんの文章の手触りがとても好きです。 中原さんは、中原中也の事なのですね。

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三明十種
きょこち(久遠恭子)さんへ
(2025-01-08)

ちーきょこさんっ!ちーと来たらちーきょこさんよねーそうでしょそうでしょまぁ僕は昭和の子供だからねー染みついているんだろうねー(そして種田山頭火の庵を見に行ったこともあるよん)コメントありがとうございました。

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佐々木春
佐々木春
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(2025-01-08)

中原中也はわたしも好きです。 でもこれは完全に三明十種さんの詩ですね、そこがすごいです。 書き方はオマージュでしょうか。 小石は一つでもよかったと思うのですが、それを続けるところにすごさがあるのかもしれないと思いました。

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三明十種
佐々木春さんへ
(2025-01-08)

おおお春の佐々木さんやん!コメントありがとうございました!そーですねー書き方はこーゆー(オマージュっぽい)癖なのですかねー手癖ドイヒーですねー小石はひとつだったら川底敷き詰められ感でねぇなーちゅうことでね、やりすぎましたが後に退けませんでしたねーでもあまり中原さんとは友達にはなりたくないかなー会話はしてはみたいけど友達にはなれませんねー僕も酒癖悪かったのでね…

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