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墓滅入り
丁度五年前、 夜勤明けの其の足で 中原さんの墓を見に行つた。 吉敷川の 干上がつた川底に、 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 小石小石小石小石小石小石小石小石小石小石 を、掻き分けて、辿り着く、 住宅地の禿げた一画に 中原さんの墓は在り その石肌はなめくじのやうに てらてらと青白く光つていた 花筒はとうに涸れているし 其処で、 私が好きな花を巧く答えたとて きつと舌打ちするのでせう 旧小郡驛方面から 観光機関車の汽笛 幽かに、、、 中原さんの墓は在るだけで あのひとつのものは 解らなかつた 私が失職する前の 他愛の無い出来事である。
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墓滅入り ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 389.1
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-01-05
コメント日時 2025-01-06
項目 | 全期間(2025/01/07現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
三明十種さんの作品は、中国の現代詩(特に、ひと昔まえの香港の詩人)を彷彿させますね。読みごたえあります。
0中原中也のことを、中原さんと呼ぶあたりに、特別な敬意や親しみを感じます。あのひとつのもの? それは何だろうと想像を刺激されます。煙草はときに、悲しみを癒してくれます。三明十種さん、ゴールデンバットをどうぞ。
0「小石」の連続が視覚的で、良かったです。 終わり方も洒落ている。
0語彙から結びつくことができる配分でしょうか、構成が良く。そのなかで、小石のぶぶんが、だいぶぽいんとですね。物語℃を散らすことが出来る、詩として引き上げている。読ませるものへしっかりと落とし込んでいるなと、うまいのだなと、感じさせます。
0おまるたさん、あけましておめでとうございました!香港のチョイ前現代詩は意識したことないけど(多分読んだこともないかなー)ちょっとググっただけでは香港のチョイ前現代詩はあがってきません…まあ亜細亜くくりで僕のどこかに九龍要素があるのかもしれません。ないかな、やっぱ。
0ちなみに吉田松陰は「松陰先生」と呼びますよーゴールデンバットは両切りなので煙草の葉っぱが唇にくっつくので吸いづらいよねー20代の頃気取って吸ってたけどね…唾液の分泌多い人には向かないねバットや新生は…
1ケイ紅井チャマ!あけましておめでとうございました!小石部分は投稿直前に増やしてしまいましたよー川幅狭いのだけどバランスはこれぐらいないとねーこの後に無様な失職かますのでここの時点では洒落させていただきたかったのです!洒脱だわーって云われたかったのです。
0そーですねー小石小石小石小石小石小石小石~ここですね!ここがあるとないとじゃ全然ですよねーやり過ぎたら小賢しいしいやみだし、ちょうどいい数を探り探りでしたねー最後は推敲するのではなくただのレイアウト調節でしたねーまぁ読み物としてまがいなりにも成立しているのであればそれはとても嬉しいことです。書き手としてサービス過多かなと思うこともありますが、これが僕の作風なので、はい。
0個人的に恩師?に中原さんがいる のですが… (どうでもいいですね。) 詩の触覚が凄いと思いました。 詩の内容も個人的に好みでした。
0コメントありがとうございます。そしてあけましておめでとうございました。Xの方もありがとうございます。触覚ッスねーどーなんでしょーね。少しは違う方向に向けてる場合がありますかねー角度というか、それも感情の蓄積でしかないのですが…まずは文字打ち始めないとね!
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