真夜中、夜の川
川面に突き出た瀬岩を
躱かわしかわしながら
ぼくの死体が流れていく
足裏をくすぐる魚たち
手に、肩に、脇に、背に、尻に
触れては離れ、触れては離れていく
この川に流れるものたち
朽ち木につつかれて、枯れ葉を追い
つぎからつぎに石橋の下を潜り抜けていく
冷たくなったぼくの死体よ
木の切れ端に、枯れ草、枯れ葉が
水屑みくずに、芥あくたに、縺もつれほつれしながら、流れていく
冷たくなったぼくの死体が、流れていく
ぼくの死体よ
絶え間なく流れる水
岸辺に、瀬に、囀さえずる水の流れ
迀うねり紆くねりしながら
月の光を翻ひるがえし、星の光をひるがえし
流れに流れていく、水の流れ
水面に繫がれたさまざまな光の点綴てんてつが
ぼくの目を弄ろうしながら流れていく
水面に靡なびく、窓明かり、軒灯り、街灯の
滲み煌く輝き、ほくる眺め
揺蕩たゆたう、映し身
ぼくの死体よ
冷たくなったぼくの死体よ
おまえを追って
いまひとり
ぼくはまた葵橋の上から身を投げた
作品データ
コメント数 : 4
P V 数 : 120.8
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ポイント数 : 0
作成日時 2024-12-01
コメント日時 2024-12-01
#現代詩
#縦書き
項目 | 全期間(2024/12/04現在) |
叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
| 平均値 | 中央値 |
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可読性 | 0 | 0 |
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音韻 | 0 | 0 |
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2024/12/04 17時39分02秒現在
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川の水の冷たさが伝わってきます。僕は、イマジネーション主義者なので、こういう詩は、 楽しんでしまいます。人間って、苦しいこと、辛いことが多いけれど、イマジネーションに 昇華させれば、詩人として生きるのに、無駄な経験なんてないんでしょう。死んだらいけないですけどね。
0死んだらいけません。 自殺未遂を3度しました。
1生きたい生きたい、と詩面が叫んでるじゃねーか!
0お読みくださり、ありがとうございました。 ご感想のお言葉もいただけて、うれしいです。
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