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光れども。
惹かれども光れども指の一寸先 掴み胸に当てても同じ夜 汽笛の音がして吹き返す息 鉄の箱が遂に水面へと浮き上がる 満面のあなたを浴びてゆく 世界の思惑に顔色変えず 腐りゆく物語の端で指を切り 露となった血を舐めてしかめる朝 春の陽に照らされ綻ぶ どうでもいい点と点と線と 哀しみのふりした有象無象を喰らう 船頭が奏でる永遠のメロディと 湖畔に漂うメランコリー 言葉になれない鳥の聡明さとか 啄まれ死から生へと繋がる肉とか 紅く紅く燃え広がる訃報と ジュッという音でまた張った糸 惹かれども光れども指の一寸先 だからまだ同じ夜だからまた同じ夜
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光れども。 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 848.3
お気に入り数: 1
投票数 : 5
ポイント数 : 0
作成日時 2024-10-12
コメント日時 2024-10-27
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 0 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 0 | 0 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
通奏低音の伴奏に載って、言葉が編まれていきますね。 「湖畔に漂うメランコリー」この箇所が、最高でした。
1ひかれどもひかれどものようにひらがなにひらかれている方がよかったかもしれないです。だってみなさんそういうでしょう?この作品のとうたつ地点には誰もたどり着けない気がします。ぼくだってそうです。だから書かれた作品のような気がしました。
1アートの素質を感じます。多摩美っぽい。
1コメントありがとうございます。 音が聴こえ、動きが手に取るように見えるような詩が理想なので、そう言って頂けて嬉しい限りです。
1コメントありがとうございます。 確かに平仮名にするのもありだと改めて読んで感じました。あまりに硬いような雰囲気で、僕自身も行き先を見失っていたのかもしれません。けれど、これはこれでここが最終地点だと思いたいですね
0コメントありがとうございます。 鋭いですね…実は多摩美志望なんです。お見通しですか…笑 そう言っていただけて嬉しい限りです。
0此の度は、歌誌「帆」自由詩掲載欄へとご投稿を賜りまして、允に有り難うございます。 未だ、ご応募受付開始よりは間がございます。 暫し、(凡そ、冬季‐年始かそれより稍、早く、に始動との計らいでございますから、その時分迄。) お待ち下さりますと嬉しく存じ上げます。 御作を、拝読させて頂きました。 言葉択びが巧緻であり、現代的自我意識の置き所の無さも上手く表現なされていらっしゃると。 新しいもの――例えば現代抽象画――等を好まれる方々には、好評なのではないでしょうか。 >言葉になれない鳥の聡明さとか >紅く紅く燃え広がる訃報と 等の詩行に、夙に光るものを感受を致しました次第でございます。 之は、余計事、と申しますか評者の感受性の傾向なのでございますが、 世界の空間性‐時間性、つまりは風土や、履歴と申します様なものを、踏まえました上での抽象表現ならば、好む処なのでございますが、 現代人の或る種の平面‐平均性に於いて立脚を為されたフラットな抽象性、之が中々、趣深く感受せられない精神構造でございますから、 十全に良くは読めてはいないかもしれませんことをご海容くださいませ。 これからの御作も、愉しみに致して居ります。 それでは、復のご挑戦をお待ち申し上げております。 此の度は、ご応募ご投稿を賜り、允に有り難うございました。
1らりるれろさん? ひょっとしてるるりらさん、ではないのかしらね。だとしたらこれら選語といい、ずいぶんと言葉に切れ味が生じて読めてきています。が、他の方なら申し訳ないのだが、感想は変わりません。選語に切れ味がある。
1コメントありがとうございます。 精進させて頂きます。
0コメントありがとうございます。 どなたか分かりませんが、別の詩の投稿サイトでも、自作品を投稿させて頂いております。もしかすると、以前メルモsアラガイsさんの目に触れる機会があったのかもしれません… 身に余るお言葉、ありがとうございます。
0生活のリズムが隠されている。表現、想い、が巧く強くて、かつ連分けされることで見落とすところでした。 朝起きて、寝起きの一杯の水を飲み、朝食を摂る、窓から見える湖畔を眺めながら。外に出て、鳥を見て、鳥の背に視線をあずけて、世を俯瞰する。また自分の生活へ戻る。そんな生活の軸が通っていると思います。そこに強くおぞましいほどの想いが絡められていて、生活の雰囲気が見えなくされている。 唯一「同じ夜」という表現でギュッと、締まる感じがします。「光れども。」というタイトル…朝視界に光が差しても虚しさに浸かっている生活。夜、目を閉じる時間だけ現実感を掴めるのでしょう。 良い詩です。
1コメントありがとうございます。 熊倉さんからそのようなお言葉頂けて感無量です… 精進していきます。
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