外灯 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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外灯    

あさの四時に ごみ捨てにいって そのかえりに ひろばに立って 芝生をみていた 芝生は夜の青色とか もってうまれた緑色とか それと外灯のあかりと混じって ふしぎにひかって 立っていると こどもになっているというか 生まれると おもって 生まれたとおもったんだな その芝生みたいな そういうものから それで母さんがいることを おもいだした みんなくるくるまわってそこから 出てきたんじゃないかとおもった すごくきれいだったんだだから そうだったらいいっていうか そのほうがすごく いいんじゃないかとおもって (現代詩手帖時代の作品です)


外灯 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 9
P V 数 : 1073.7
お気に入り数: 0
投票数   : 0
ポイント数 : 1

作成日時 2017-05-14
コメント日時 2017-05-29
項目全期間(2025/04/10現在)投稿後10日間
叙情性10
前衛性00
可読性00
エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合ポイント10
 平均値  中央値 
叙情性11
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合11
閲覧指数:1073.7
2025/04/10 23時44分49秒現在
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    作品に書かれた推薦文

外灯 コメントセクション

コメント数(9)
鳩村
(2017-05-14)

すき。ですが、あと一歩、がありそう。

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まりも
(2017-05-14)

「もってうまれた緑色とか」この一行があって、「生まれると おもって/生まれたとおもったんだな」そんな、自分自身が生まれた時の(既に忘れているはず、だけれど、きっと持っているに違いない)記憶が呼び覚まされる。「すごくきれいだったんだだから」その瞬間(世界と初めて出会った瞬間)を、一度、明確に断言する、そこがとても力強くていいなあ、と思いました。

0
朝顔
(2017-05-14)

この詩は、結論を言いきらない部分が魅力的なのだと思います。 敢えて、あとひとつを言わない。何故ならば、人生に正解はないからです。 わたしはこういう作品のつくり方が苦手で、結語を言い切ってしまうところがあるんで、 余白を持たせた終わりというのは見習いたいなと。

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ひいらぎ
(2017-05-14)

もう言われてるけど、あえてきっちり結ばないのがすごく良いなぁと。あと第3連、ほぼ(この全部じゃなくて「ほぼ」なのも良い)ひらがななのが、少しだけ子供に還っている感じがして上手い。たぶんこの詩の後、スッと元に戻ってしまうんだろうな、と。

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右肩ヒサシ
(2017-05-15)

塚本さん、こんにちは。 皆さんと違うけれど、僕は第一連がとても好きで、ここでこの詩は終わっていると思うのです。意味も物語もないところに、その核だけがころんと転がる景色というものを、誰もが見ているはずです。ここにはその景色があって、それをとてもきれいだと僕は感じています。

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塚本一期
(2017-05-16)

鳩村さん 気に入ってくださって、ありがとうございます。 語りつくせばおそらく、あと一歩程度ではなくなるんではないかとおもうんですが、これはですね、止めどころが難しいですね。 まりもさん コメントありがとうございます。 選評で、蜂飼耳さんがおっしゃられていたことが、確かとても近かったようにおもいます。 芝生から生まれるまで書いた詩は、谷川俊太郎さんのがあるらしいんですが、それよりも力強い、と褒めていただけて、すごく嬉しかったのをおぼえています。 朝顔さん コメントありがとうございます。 どうしてもこれはですね、私の力不足か、言い切れなかったんですね。 かといって、おもった。で終わらせてしまうと、ただそれだけというか、そういう感じがしてですね、かといってさらに何か書き足すと変なことになりそうで、どうにもできなかったわけです。これが精一杯でした。 ひいらぎさん コメントありがとうございます。 確かに、童心の感覚はありました。 書いているうちにそうなってしまった。というのが正解で、演出とは言えないのですが、私は言葉を演出としては扱わない(印象付けるためには使うことができない)ため、言葉がどちらに伸びていってしまうか、自分でも見当がつきません。 右肩さん コメントありがとうございます。 この言葉の連なりは、第1連の印象から始まりました。 確かに私は朝の四時にゴミ捨てに行って、戻るときに芝生が外灯に照らされてるのをぼーっと立って見ていて、すっかりその、その情景にですね、魅せられてしまったんですね。第1連の景色は、この文字列においては、宝石のようなものだと、私もおもっています。

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三浦果実
(2017-05-16)

塚本さんの前作とは創作された時代が違うのでしょうが、今回が静、前作が動、そんな風に読むと、また違った味が出て、いいんじゃないかとおもって 塚本さん、毎度投稿有難う御座います。

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塚本一期
(2017-05-19)

三浦くん これを書いた頃は、世界が止まっていました。 詩作には才能がないとしかおもえないんで、評価にも現れてる通りですが、ここでしばらく投稿は控えようかとおもいます。

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塚本一期
(2017-05-29)

仲程さん この時期、今もですが、漢字とひらがなのバランスにはいつも気になるものがあって、文章を書くときにはいつも気にしてしまっているようにおもいます。印象と合致してくれていたなら良かったです。 感想だけでも大変うれしいです! ありがとうございます!

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投稿作品数: 1