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葛の葉
葛の葉は、湿つている この夏を塗り替える今朝方の雨で 脆弱となつた蔓は、しなを作り 陽の射す陰部を絡めとろうと 籾殻のばら撒かれた川面や 比人介護士の白い歯や 国鉄色の作業服や 野球場の静寂や 思ひ出や 風や 葛の葉は、揺れている 葛の葉は、揺らいでいる 葛の葉は、揺らされている いつしかその湿り気は 陽に吸われていた
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葛の葉 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1073.4
お気に入り数: 1
投票数 : 6
ポイント数 : 0
作成日時 2024-11-23
コメント日時 2024-12-11
項目 | 全期間(2024/12/27現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
噛めば噛むほどに、何とも言い得ぬ渋味が口の中に広がります。主題に対する焦点が微妙に揺れながらも、確実に主題を絡み取るように捉えているその正確性が、短詩の持つ、言葉数が少ないがゆえの磨かれた鋭さと相俟って、ある一つの世界観を打ち立てる詩情をエッジなものにしていると思います。昭和の光景なのでしょうか。当方、平成生まれのこともあり、国鉄色という聞き馴染みのない言葉からある種のノスタルジーを「個人的」に感じることには敵いませんが、客観的には、昭和の匂いのようなものを想像することができます。それにしても、葛の葉。目の付け所が良いと思いました。先述したように、葛の葉に焦点を合わせたこの書き方に、何とも言え得ぬ渋味、渋い詩情を感じたのです。それと、比人はフィリピン人のことですか。初めて目にする言葉でしたので、調べさせて頂きました。フィリピンを漢字に当てると比律賓と言うようですね。勉強になりました。 二連目は、少し単純な構成ではないでしょうか。勿論、そのような構成でも何ら問題はなく、余計な情報が省かれている分、ダイレクトに情景の匂いが伝わってきます。敢えてそのような書き方にしたことも、決して技術不足から来る怠惰な羅列ではないことを一連目と三連目の巧みな描写から理解しながら、やはり単純な構成であるように思えます。筆者の筆力であれば、二連目も写真のような情景の列挙ではなく、フレキシブルな描写をしてほしいと思うのです。もっと、葛の葉の匂いがする情景の息遣いを感じたいからです。とは言え、作品の完成度は高く、全体的に静謐な空気が流れていて好みでした。
0「葛の葉」とは、安倍晴明の母とされる狐のことだそうですね。 この詩とはぜんぜん関係ないかもですが……。 三角形の視覚的効果を狙った部分が、個人的にはツボでした。 (いつもながらコメント欄とのギャップもたまりません)
0どーもどーも只今墓参りから帰ってきましたよー焼き餅供えて、すぐその場で食べました。すんごい丁寧に読んでくれてありがとねー(僕の書くものは殆ど短詩ですね)あれですよ、(詩に対する)体力がないとゆーか集中力がないとゆーか、物書きには致命的なんですよーかといって短歌俳句のほうもてんでお話にならんのですわ!それが余韻だといえば聞こえはええのですが、ものによっちゃあ中途半端なものもあるよーなないよーな…でもねでもねいい加減なものを此処に出してるつもりはないよん!瞬発力重視の短詩スタイルでよろしくやってます!(3分弱のPUNK好きなのでね)かなり意識して昭和感は取り入れてます、はい白状します。(昭和臭プンプンなコメント調じゃから薄々分かっておられるかと)世代は団塊jr.ッス!これは武器にもなるし時には反感買いますw二連目の羅列、怠惰じゃないことを分かってくれてよかったよかった。短詩はごまかしが効かんからねー国鉄色っていいでしょーこれ自分の中では踊るヒット賞なんですよー色でいえば濃紺かなー比人はフィリピンのひとですよーまじ分析や提案までしていただいて嬉しいです。僕のプロセスとしては、写生→削れるとこは削る→足りんってなって足す→のループになるなー場合によるけどねー次に投稿するハードル上がっちゃうやん!投稿するのやめよかなw類さん、ほんとにありがとねーありがとうございました。またね
0安倍晴明のママンのことだとは全く知らんかったですよー三明十種←陰陽師っぽくね?ぽくないね、はい。三角形はよくやっちゃいます!やっちゃうんですねーやっちゃうんですよー出来るならばコメント欄を作品の感じに合わせたいのですが、それは無理ですねー喋り言葉はこんな感じッス!もう引き返せません!引き返そうとも思いません!いや引き返せるなら戻りたいですが、出来んみたいです。こんなもどかしさを詩にしたいのかもしれません。ケイ紅井さんもとい紅井ケイさん、コメントありがとうございました。
0二連を読んで感じる不安定さはこの国の世相なども後に反映されてくるわけですが、葛葉。この植物の根は葛粉葛餅と日本人にはお馴染みの活用で古くから重宝されてきましたが、いまでは本粉を口にするのも稀ですよね。葛の葉は揺れている~揺らいでいる。~揺らされている。というのは能動的な活用から次第に受動的に移り変わる日本人への哀惜からか。便利になり、与えられたモノだけを頼りにするという現代社会への警鐘か。この揺れを音として還元すれば和あるど的にはなんでしょう。篳篥がくり出す不安定な「ゆらぎ」或いは三味線の掻きむしる濁音「さわり」または能管の耳を劈く悲鳴「ひしぎ」とでも申しましょうか。揺れる葛の葉が陽を浴びて織り成す音としての陰影とでも申しましょうか。
0>投稿するのやめよかなw えーそれは困ります! これからも積極的に作品を投稿して欲しい書き手さんの一人です。先のコメントで二連目についてケチをつけましたけど、それでもこの詩は抜群に優れていて、私の心にクリーンヒットしました。一連目と三連目が「動」とすれば、二連目が「静」であり、動と静の対比する力が作品全体に絡みついています。ただこの二連目の書き方に既視感を覚えてしまって、もっと他に書き方はなかったのかと筆者に難易度の高い要求をしてしまったのは事実ですが、あくまでもそれは一見解であって、他の読み手さんにとっては二連目も魅力的に映っている可能性があります。私も含めて皆さんそれぞれの読みがあり、それぞれ角度が違いますからねー、そんなことは言わなくても分かってると思います。 >次に投稿するハードル上がっちゃうやん! そんなことないですよー、私も書き手でもあるのですから、お気持ちは大変よく分かりますよ。しかしながら、創作は運の要素も強烈に絡みついていると考えていて、百発百中なんて夢のまた夢ですからねー。技術とセンスである程度の水準を満たした作品を量産することができるけれども、そこに運の力も働けば強烈な作品が産まれることもあるんですよね。今回の詩は、言い方が悪いけれども、決して悪い意味ではなくて、運の要素もあって産まれた作品ではないかなーと思うのですのよね。勿論、運だって実力の内ですから! 大切なことはその運を見逃さずに、形にする抜け目のなさですよ。私自身、思いつきで詩を書いていますが、ま、駄作も山程あるわけで、人気作品も出てきましたが、その実打ち明けると大体、運が良かっただけだったりしますからね。次の作品も楽しみにしてますけど、別に次の作品が失敗しても期待外れとはなりません。次の次も、次の次の次もありますからねー、何だったら半年に一度でも、一年に一度でも、良い作品と出会えたら幸せなことだと思うんですよね。今回ね、半年に一度、もしくは一年に一度の出会いが叶いましたよ。もちろん、この「葛の葉」ですね。お気に入りに登録しました。
0後の世相という表現について、ちょっと大雑把なコメントをしてしまいましたね。二連の感想を補足しておきますれば、 廃れてくる田畑 人手の足りない介護職 民営化によるサービスの低下 温暖化によってどこまで人気が続くのかわからない野外競技場 を回顧する。を不安感から色に見立てている。ということでしょう。
0葛は、私にとって馴染みのある植物です。 季節によっては 見渡すかぎり葛の葉で覆われているところもあります。 1連目と3連目に はさまれた2連目の人の営みが、葛に覆われそうになりながら 際立って感じました。 クズて言葉は、人を侮辱するときに つかられるので、「陽の射す陰部」が おもわせぶりだとも思いました。 あと、葛は 滋養のある植物でもあるので 最終行が、腑のあたりが 温かくも感じられました。
0ケチをつけられたなんてこれっぽっちも思ってませんよーそーゆー見方もあるのねーと早々と手癖がバレちゃいましたw詩作における運の要素、僕もあると思いますねーいや思うんじゃなくてアルんですね!乱暴な言い方すれば僕にとって詩作は博打みたいなもんです!ばっちし当たればドーパミンドバドバですからね!合法な博打ですね!精神衛生には悪いけどね!師走に入ったら次を投稿しようと考えていますよー それとひとつ教えていただきたいことがあるのですが、ここのコメント欄で引用符>の付け方が分からないのです。>○○○←グレー文字で斜体になるやつ…これがやりたくて何度試みてもうまくいかなくてね…htmlタグ丸出しでコメンしちゃったりしてね…ビーレビコメント欄での引用符の付け方をご教授いただけたら幸いでございます。またこれをご覧になられたどなたでも構いませんのでご教授していただけたらと…たいしたことではないけど、なんかモヤモヤしてるので…あつかましくお願いしちゃいます!ありがとうございました。
0おおおアラガイさん!ありがとうございます。アレですよ、アレ!葛って生命力すげえんですよねーはびこるはびこるからまるからまるw元国鉄の線路脇にも介護施設の壁や塀にも野球場のフェンスにも僕の思い出にも…はびこるはびこるからまるからまる(ここの文字数は調節しましたけど三角にするために)相当深く探っていただいてありがとうございます。ここはいいですよね。スゲーこと返してくださる!なかなかなかったことですよ、僕にとっては!作業の午前中の休憩時間、目の前にいた葛を見て(観て)なんかいけそうだな、と感じて携帯にメモしましたねー比較的安産だったよーな、ZONEに入っていたのでしょうかね…まじ詩なんてやらなければもっと楽に生きられたのになーと思いますよー(net詩出戻り組の戯言です)ありがとうございました。昭和の子供より
0どーもどーも、葛根湯よく服用するのですよー効かないけどね、風邪ひいたかなーと服用しても効かない効かない効いたためしない!でも身体はポカポカしてくるのはきますよねー葛根湯の味もくせになります。葛の葉の形って魅惑的とゆーか淫靡とゆーかなんとゆーか、生命力漲っておってんですよねードブ川の傍らでも漲っておられるのよねー敬服ッス!「葛」と「クズ」のダブルミーニング、まったくないわけではありませんが「クズ」に寄せすぎると主観的に(自分語りに)なっちゃいそーなんでほどほどに、隠しきれませんがねー丁寧にコメントしていただいてありがとうございました。
1……(僕の作品に付けられた三明さんのコメントとここのコメントの返信を見て、もう一度本文に戻りながら) えっと、同一人物? いや、なんか湿度のこもった本文とコメントとで人格入れ替わってたりとかしない? 詩の方は湿度がほんのりとこもった感じがあっていいけど……。 ……????(コメントするときの三明さんの口調を見ながら)
0>ここのコメント欄で引用符>の付け方が分からないのです。>○○○←グレー文字で斜体になるやつ 記号の「>」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。 号の「>」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。 の「>」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。 「>」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。 >」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。 」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します。
0おおおテイムラさんじゃないですか!同一人物でやってますですよ!まあ変に思われるのは分かります分かります。そうゆー診断も受けてないですし症名もいただいてないッスねーワンマン運行でやってますです、はい。こんな口調(筆調)になってしまう理由としては、ここのみなさんと比べてコメントスキルが壊滅的に無いので勢いでやっていくしかないのですねー論理的にものをみれないし、空気も読めない、でも何かしらコメントは残したいっていうのもあっての苦肉の策なのかもねーまあ湿気のある生温かい目で見守っていてくだせえ!コメントありがとうございました。これからもよろしく哀愁!
0>」をそのまま文頭に置くだけで自動的に機能します これでええかな?いけるかいけるのか?
1ああ人格のほーの入れ替わりかー詩作のときとコメントのときとでは入れ替わるって意識はないけれど、別回路なのかもしれんねー多分これからもこんな調子でやっていくことでしょう!
0>類さん!出来ました!出来ましたよおぉぉぉぉぉぉ ありがとうございました。ぶちうれしーです!
1『葛の葉』の世界に対する理解を深めるために、質問してもいいでしょうか? いや、厚かましくも質問させていただきます。 >この夏を塗り替える今朝方の雨で とあるのですが、晩夏のイメージもあり、初秋の匂いも感じられ、晩夏と初秋の狭間なのかもしれないと思っているのですが、その認識でよろしかったでしょうか? 詩の読みは自由と知りつつも、個人的な理由もあり、お尋ねしたくなりました。
0葛の花の季語は調べたところ初秋となっていますねー葛の葉で蕪村も詠んでいるのも分かりましたよーそーですねー「葛の葉」を書いたのは今年七月初めだったので僕の中ではそのあたりの季節感かなー「朝に降った雨が、また更に新しい夏をもたらした。更新した。」とゆー感じだったかなー質問していただいて驚愕すると共にありがたいことだなーと。戯作人冥利につきますです。
0ご回答ありがとうございます。 晩夏でも初秋でもなかったのですね。七月初めという事で、再び『葛の葉』を読み返すと、私の中で、梅雨が明けて盛夏へと移り変わろうとしているイメージになりました。もうこれで決定にします。なぜなら、このイメージが美しく響いてしまったからです。こちらこそ、良い詩に邂逅することができて読者冥利に尽きるというものです。 改めて、ありがとうございました。
0導線がしっかり設計されていると思います。 そうそう見ないですよね葛って。漠然の思い浮かぶのは、自然のなかにある山草としてのイメージ。野に隠れている。だから、「陰部」。ちなみに葛粉(カタクリとどう違うのか、当方よくわかってない...)は「精液」も連想する。 性的価値は若い頃がピークで、異性経験を積むと、じょじょに目線があがっていって、歳とともに自分の価値も上がるように錯覚していく。客観的評価と自己評価がバグるのが20歳後半あたりでしょうかね。30代半ばあたりになると、自分の性的価値なんてものは消失する。そこまでに「湿り気」を吸ってくれる陽に、出あえればいいですよね。 まあ、出会えなくても、いずれ吸われてしまうのかな。
0おまるたさん!おまるさん!おまさん!待ってましたよー待ちくたびれてましたよー隠喩のによいを嗅ぎとられてしまいましたねー(丸分かりですがね) >導線がしっかり設計されていると思います。 導線をしっかり確保認識しとかないと工場ではやっていけないです(工場はクビになったけどねw)そう言われると「真面目じゃーん!」って言われてるよーで照れくさいッスねー 葛もちは冷やしたほーが旨いよねー僕はどーなんだろう?吸われるのを待ってたのにね!ふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ…この点に関しましてはこれからの作品の中でチョイチョイと…感想コメントありがとうございました。
0読みやすく、特に二段落目では段々短くなっており、遊び心や表現力という物が非常に感じられた作品です。次回作に期待しています。
0ハイハイハーイ!コメントありがとうございました。二連は三角旗に見えるでしょー遊び心とゆーか何か要らんことしちゃう悲しい性質(SaGa)なんですねー期待されちゃいましたねー期待されると必ず転ける人生でございましたけどもっ!
0何か象徴的に感じられる、葛の葉の揺れ。湿っている葛の葉。これは何を意味して居るのかと思いました。
0そーですねー象徴しているとすればアレですよ、アレ!葛の葉をよーーーーーく観てみてくださーい!頭に浮かんだソレですよ、ソレ!ソレなんですよねーあるようでないのがメタファーで、またその逆も然りですねーコメントありがとうございました。
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