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いつかの愛しい実
病気になる葉が揺れている 茎はあかくろい斑点模様 もう少しはやければ 冷蔵庫に入れてやったのに 栄養を取らなくてももう少し 長く色を保つことができた 炭疽菌はいつ葉裏をみせて 無防備な 体に至るか まだ見ぬ実をひとくち 上ったり下ったりする青電車 を受け入れる単線レールの 擦り切れ 繊維の苦さが 重く硬い 舌ざわりが 想う通り 食道の中を 登ったり降りたり拒絶したい 愛しい実は まだのこった弾性をつかって 風をおしかえし控えめに ポンポンと揺れる ポンポン なかなかこときれない 黒い実よ
いつかの愛しい実 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1282.0
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2022-06-22
コメント日時 2022-07-04
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
たこさんが言い表したいはわからないので映像的な作品として受け取ろうとはしましたがそれなりな像も結ばずに読み終えました。おおきなながれのなかにうちこもうとした楔のようなものなのかもしれないと思ったけど、ぼくはよくわかんなかったです。
0ポンポン!!?・・黒いんだ!?(衝撃) またこんないたずら好きの妖精みたいな詩を。このアリ地獄みたいにハマったら抜け出せない世界観、クセになりますね。 水飲み鳥っていうおもちゃを想像しました。でもやっぱ遠いなあ。 ただただ、固定観念に縛られた自分が嘆かわしい限り
0よんじゅうさん、コメントありがとうございます。像が簡単に結べるのなら、その言葉は描写への説明になってしまうので、映像的であることは避けています。ただ、わからない、で終わらないような、常に通路となる詩をかくにはどうしたらよいか、頭を悩ませています。楔とは、とてもすてきな表現です。 言い表したい、核になるようなことはないのです。
0自由美学さん、コメントありがとうございます。誰でも、無数の文脈に縛られた存在だと思います。わたしの文脈が、黒い実を指定してきたのです。 水飲み鳥というものを知らなかったので、調べたところ、哀れさと親近感をおぼえて、なんだか笑みがとまりません。
0ぼくならそんな実を口に入れることはないと思いました。
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