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イエス
主よ、 私をあなたの平和の道具としてください (聖フランチェスコ『平和の祈り』) イエスは検索エンジンだ わたしは人であるがゆえの十字架を日々拾わされている 聖書その大いなるアルゴリズムのもとに わたしを平和の道具たらしめているのは 悲しいかなわたしのなかを流れるナショナリズムに他ならず あなたがたは地の塩であり世の光であると 救世主という名の殺人兵器であると 狂人のスピーチはいつだってスタジアムを湧かせたんだ そのみこころのままに我々は神のパシリとなりましょう レットイットビー、レットイットビー すべてはみこころのままに どうぞ廃人イエスへとわたくしめをお導きください へっくしょんとくしゃみをすれば 今や通りすがりのUberからもれなくブレスユー!がもらえる時代 そもそもゴッドブレスなんて体感したこともないけれど みこころのままにレットイットビー 死生観を吸いあげたパンきれを口いっぱいに頬ばりながら ジーザスフィッシュは塩漬けが良いと母は言う 神はいのちの霊を人間に与え 死と共にその霊は神の御手に帰る (創2:7、伝12:7) パンは構造でありぶどう酒は機能である すべての原理には血が通っていたが兄弟の心臓は海であった いまやドローンがやっている仕事もかつては先祖がやりました ネイションのネイションによるネイションのための隣人殺し それでいてアーメン、父は祈る 主よ、わたしのいのちの神よ、このアル中に真理とパンを
イエス ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1745.6
お気に入り数: 1
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2022-05-17
コメント日時 2022-06-18
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 2 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 1 | 1 |
技巧 | 1 | 1 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
世界に遍在するネットの世界観と、神が遍在する世界観が重なってるというのがとても好きです。 後半はまだ消化しきれていません。
0どことなく曲がった現代人の神観が面白いですが、それが滑らかに展開され、最後で、 やっぱり神的なものへの信念と、その勝利といったところへ話が落ち着いている 感じを受けました。それが、爽快な感じです。
0なんども御作を読み返しました。 ネット詩の界隈において、宗教的な要素が混じる作品は高邁で曖昧な印象がもたれがちで、とっつきにくく思われがちですがこの詩は違います。 スナック感覚で宗教と世界の矛盾と悲哀を表現しています。 混淆とした世界観、カオスな様相をギリギリのラインで攻めてます。 言論の自由、かつ匿名性も(ある程度)担保されているネットだからこそ表現できるものでもあります。 海外でこの詩をそらんじようものなら、フツーに殺されちゃうことは想像にかたくありません。 もっともっと評価されて欲しい作品です。
0コメントを頂いたお三方、ありがとうございます。とても勉強になります。 ・ささらさん そんな気の利いた読み方をして頂けるなんて。いや本当にありがたい事です。 なるほど。課題は「消化」にありますかな。 焼き肉食べ放題みたいなポエム書いてる年でもないしな・・と反省しつつ。 ・黒髪さん 正直言いまして、黒髪さんのコメントの方が詩的で面白いんじゃないかなと思ったのですね。 作品よりコメントの方が秀逸、これも業界あるあるでしょう。ふむ。 ・森石 州未州さん 詩人、森石州未州を考える。森石は作家よりではなく記者タイプの詩人か。抜きん出た審美眼は言うまでもなく、バランス感覚においても持ち前のセンスが発揮されている印象。 ところで、「州未州」の読みは「すみす」か。スミスさんだとすれば、日本で言うところの山田さんぐらいのポジションか。ならば、島崎藤村みたいなダブル苗字ってことになるが、なぜに州を2回採用したのか。うーん・・ ディスってないです。愛です
2先月の作品ですが、やはりひと際目立つ良作だったのでコメを。この作品、宗教を情報の一つとして扱い、限りなく無神論的なアプローチで描き切っていると僕は感じましたが、涜神的な要素は限りなく抑えられていて、理性ある一人の現代人として、殺伐さとユーモアを交えながら宗教を解体している。しかしそこに僕は潜在意識下の信仰心のようなものも感じて、読後感が極端に悪いなどの印象を持ちませんでした。一節一節、一つ一つのアイデアが洗練されていて、それでいて鋭利。ただ締めのアル中に真理とパンを、はもう少し書き方があったかなと思いました。この非凡な作品で唯一凡庸と感じたアプローチでした。ですが良作であるのは間違いないと思います。
1父は祈る 父を祈るでは?
0stereotype2085さん、コメントありがとうございます。 ラストの凡庸さ、このご指摘は非常に嬉しいです。勉強させられました。意識していない箇所だっただけに。 自作品との距離感って大事だけど、これがなかなか難しくて。家族や信仰と同じく。 潜在意識下の信仰心。それが愛という代物なんだとしたら、個人的にはいろいろ腑に落ちる。
0田中宏輔さん、コメントありがとうございます。 いえ、「父は祈る」です。ええ。神に誓って
0嫌われている、という気を聞くのも大事だと思います。聞いた上とは、青褪めていることや、細心に動く感謝の気持ちだと、憎んで書かせてもらいます。と、教えさせて下さい。嫌われていることが大事なのか、愛することが大事なのか考えていても分かりません。妄想のうちですいません、夢があるため、時間が「有る」ため、話せないのです。
0隣人を愛せよ⇔聖戦 たしかに、は?ですね。 「パシリ」になれる隣人ならという寛容のラインは欺瞞に思うときがあります。でも、もう「神」は文脈として血液を流れてしまっている。その苦しみを、コミカルに書かれている気がしました。
0イエスは検索エンジンだと言うのは大胆な断定だと思いました。何となくジョンレノンのビートルズ時代のキリスト宣言なども思い出され、新知見などもちりばめられていると思いました。 「パンは構造でありぶどう酒は機能である すべての原理には血が通っていたが兄弟の心臓は海であった」 などの最終連に注目して見ました。
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