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胎
あなたが嘯く唇に噛み付いて あなたの吐息も嘘もすべて飲み込んでしまいたいの 体温も、鼓動も、いっとう愛おしくて噛み砕きたいの 言葉よりずっとうつくしいものですから わたしの手のひらで掴めるだけぶんのあなたが 小さく萎んで震えているわ まるでかわいそうでかわいくて だからわたしは噛み砕いた 二度とはいらないの、一度だけ この胎に刻みつけましょう あなたのことがいっとう愛おしいので でもやっぱりいらないわ
胎 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1407.8
お気に入り数: 1
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2021-09-24
コメント日時 2021-10-09
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
でもやっぱりいらないわ だからわたしは噛み砕いた わたしの手のひらで掴めるだけぶんの言葉よりずっとうつくしい あなたが 吐息も嘘も 体温も、鼓動も、 いっとう愛おしくて 噛み砕いた 二度とはいらないの、一度だけ 吐息も嘘も 体温も、鼓動も、 いっとう愛おしくて 小さく萎んで震えている 二度とはいらないの、一度だけ 噛み砕いた 愛おしくて 言葉よりもずっとうつくしい あなた かわいそうでかわいくて あなたのことがいっとう愛おしいので 二度とはいらないの
0女は、男を手のひらで転がすものと、昔からの言い伝えでよく聞くが、作品の中には、男の上に立ちたいという、話者の欲望が書かれている。噛み砕かれて、飲み込まれているのは、実は話者自身ではないかとさえ思える。でもやっぱりいらないわ、と突き放しているが、突き放された男も胸を撫で下ろしているのではないだろうか? ここでは男の姿がとても小さなものになっているが、そりゃ噛み砕かれるわ、飲み込まれるわ、胎に刻みつけられるわで、散々な目に遭っているのだから、最後に突き放されて、万歳の両手を挙げていることだろう。表面上は悔しさを見せておきながら、悪い人になってくれてありがとうと感謝しているのかもしれない。
0ぱっと読んで理解できるような、簡単な内容ではないのですが、 それでも流し読みするより先に目が留まってしまう、センスを感じました。 この男女のやり合いはカマキリの生態にもちょっと似たものを思う。 何故神が人を男と女に分けてややこしくも伴侶とさせるようになったのか、 全く分かりませんが、男の人が弱い所を垣間見せる瞬間ぐっとくる、それが母性でしょうかね。 まあ。全部想像で妄想でごめんなさい!
0嚙み砕いたと言うのが比喩的な言い方だと思ったのですが、最終連の胎に刻み付けるなどのいい方から文字通りの意味にもとるべきかと言う葛藤が有りました。愛するものを食べる、一体感の為に?何のためにと言う問題系が重要なポイントの詩だと思いました。
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