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大人を知る
漂う 綿毛を つまむ指 しらけた 恥辱の 目を向けて 己の 体の 成り立ちを問う 電子の光を浴び続け 荒んでしまった虚ろな目 私が愛した小説は ああ赤裸々であるが故 私に全てを語ってしまった ここにいるのは天使の子 光に近い白の浮遊 その口元にはあどけない微笑が 湧き出た陰りは手をつたい まもなくその子をベランダから落とした 地には何の手応えもなく 吹くのは優しい春の風 真っ直ぐ泳げずグルグル回る 小さなメダカの一生は 生々しく銀色なその腹と目 流れに逆らうこともできず 水面近くでグルグル回る 無垢に見えた男子たちは きっと影で溺れている 暗い海に潜んでいる 見えない魚の恐ろしさ 明ければたいしたことはない、 雲に隠されてた空は 水色じゃなくて そのまま隠していて欲しかった でも、 大人を知って見えたこと それは妹の愛らしさ 何も知らない君だから ただ純粋に抱きしめる
大人を知る ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1166.0
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 2
作成日時 2021-08-04
コメント日時 2021-08-11
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 1 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合ポイント | 2 | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 1 | 1 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 1 | 1 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
総合 | 2 | 2 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
子どもと大人の中間に見られるあの独特な空気感が切り取られているようです。メダカが思春期の象徴でもあるように思いました。あの頃はどんな大人になろうかとか、どんな生き方をしようかとかグルグル迷っていたように思います。
1コメントありがとうございます! メダカの意味を理解してくれて嬉しいです。大人のことはもう知ってしまったけどまだ心は子供でありたい、どこにもいけずにグルグルしてます
0個人的にファンです。 上手いとか下手とかを超えてます。 < でも、 大人を知って見えたこと それは妹の愛らしさ 何も知らない君だから ただ純粋に抱きしめる> こことか、もう真っ直ぐすぎて眩しいです。このスタイルでいってほしいです。
1えええなんかありがとうございます、!基本、自分が本当に持っている感情しか書かないので、真っ直ぐに伝わっているなら嬉しいです。
0ありがとうございます!
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