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言いなり
ねえ頭に思い浮かべた魚とほんとうに存在する魚とどっちがなまなましいのふたりでこんなことになって ねえまた飛び跳ねてるの、なにが飛び散るはずなの、生まれるまえはえら呼吸だったし魚みたいな形してたでしょう あ、あ、何をすればいいの あ、あ、何て言えばいいの 望まれたことならなんでもしてあげたいけど思うようにからだが動かない言いなり言いなり言いなり、そんなとこまでとどかないよ あなたどんどん賢しくなって わたしだんだん気化していく それはどうしても言えないことばだけがあるのにあなたそれを言わせようとする、代わりに魚になってあげるから許して言いなり言いなり、 掴んでるのか握ってるのか解いてるのか戻したいのか安っぽいのか似せていたいのか突っ切りたいのかそのまま任せっぱなし 終わったらほうりなげてください 何度もありがとうございます あなたのよろこぶ声が 聞きたくていつもこんななのです
言いなり ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 1758.4
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 39
作成日時 2020-01-01
コメント日時 2020-01-08
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
---|---|---|
叙情性 | 11 | 11 |
前衛性 | 4 | 4 |
可読性 | 2 | 2 |
エンタメ | 8 | 8 |
技巧 | 5 | 5 |
音韻 | 7 | 7 |
構成 | 2 | 2 |
総合ポイント | 39 | 39 |
平均値 | 中央値 | |
---|---|---|
叙情性 | 1.6 | 1 |
前衛性 | 0.6 | 0 |
可読性 | 0.3 | 0 |
エンタメ | 1.1 | 0 |
技巧 | 0.7 | 0 |
音韻 | 1 | 1 |
構成 | 0.3 | 0 |
総合 | 5.6 | 5 |
※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ぴちぴちのこの詩に感想くらい直ぐ付きそうなものが、だんだん下がってくるのも見てられなくて。代わりに魚になってくれるほど愛される魚がほんとうに存在するのならば、それはそれで羨ましい限りですが。 いや、ほうり投げてはいけないでしょう。つい、そう言いたくなってしまうのです。
0いまりさん、こんにちは。 官能的な作品ですね。いや、そういう筋道で読んでしまうとそれっきりなのかな。 「あなた」という二人称の関係性が、この作品の場合、世界を狭くしてしまっているのかも知れない。 >ねえ頭に思い浮かべた魚とほんとうに存在する魚とどっちがなまなましいのふたりでこんなことになって 最初の一行の破壊力が強力です。実際にこの言葉がささやかれるのと、詩句として抽象的に思い浮かべられるのとどっちがなまなましいか、しばらく考えさせられてしまいました。 この言葉が強すぎたのですね。生命の始原に遡っていくはずの詩想が、僕の中では狭い関係性の中に逼塞してしまっています。もっと自由に開かれていく可能性を持った詩だな、と思えるのですが。
0萩原さま コメントありがとうございます。 みなさん引いたかな、て思った。こういう感じの書くのはじめてだし。削除されたらどうしよう、みたいな。もう、放り投げてほしいですね。はい。ありがとうございます。
0右肩ヒサシさま そういう見方もあるのですね。恐れ入ります。もうこれは、ほんとに狭い狭い世界しか描いてないので、まあそこから生命の始原だとかに持っていくにはまだまだわたしの力量が足りない、足りない。 自由に開かれていくかあ。まだそこまで行ってないのかもしれないですね。ありがとうございます。
0クワンアイユウさま コメントありがとうございます。 あでやかって嬉しいですね。品があっていいです。 ひと息で書いたので、ひと息で読んでくださればと思います。ありがとうございます。
0ざっと読み形式で一行目に惹かれて読みました。文体と意味内容が上手く噛み合っておりとても良い作品だと思います。ポエトリーリーディングと歌詞のキメラ感があり、非常に口語的な感じがします。シュールさと、文体が異常であることによって顕現する無垢な雰囲気があり、不安と安心が交互にくるようでとても好きです。心臓をぎゅっと掴まれたような感覚で、ドキドキしながら読み進めました
0「もどかしさ」この詩を拝見させていただいた時、私は一番最初にこの言葉が思い出されました。尽くしたいのに尽くせない、結局自分でも何をしたいのか或いはすればいいのか分からないままでいる。放り投げる場所とは海の中なのでしょうか、だとしたらその海の中でまた、もどかしい思いを抱えながらもがきながら泳いでいくような、そしてそれは、半永久的なシステムのような、どことなくそんな感じのする素敵な詩でした^^*
0星空そとばさま コメントありがとうございます。 ポエトリーリーディング、、、 朗読のことかな?こんな詩は、とても朗読できません。笑 心臓をぎゅっと掴まれたような感覚、うれしいです。 星空さまの「九月の終わりを生きる」、とても惹かれました。また別の詩でコメントさせてください。ありがとうございます。
0えるあーるさま もどかしさ、うーん。あるのかな。 うん、言われて気づいたけどありますね。放り投げてください、は、勢いで書きました。なんかそんな感じ。放り投げてくれー、みたいな。 なんかねー、あんまりこう、文章としてはこの詩については書けない。だからコメントも返しづらい。文章にすると、わたしのこう、そういうときのが具体化するから。笑 ありがとうございます。
0AB様 なんか照れますね。 歌詞なあ。それも照れますね。照れる。 ありがとうございます。
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