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Fudge Fuzz
「ローファーの靴音。 「淀みなくはじいた晴れ空。 「アルバムのページを埋めては、 「あたしたちの熱を奪って、 「高架を矩形波で塗りつぶす。 「ねぇ、不自由じゃない、 「なんで、 「例えばその胸に開けたピアスとか、 「羽根に触れたいよ、それより。 「だぁめ。だから、 「さよなら世界、を言う前に。 「吹き上げられたシーツを、 「あたしたち自身を包んで さしだすために 取り返しに行こう、
Fudge Fuzz ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 940.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-14
コメント日時 2017-05-14
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
さわやか系、漫画? 映像が、足りない。と、思いました。
0鳩村さんコメントありがとうございます。わりといつもマンガ感は意識してます。
0カギカッコ(半かっこ?)効果なのか・・・ 全体に「群読」の印象がありました。ざわざわッとした中から、一人一人立ち上がって、よくとおる声でセリフを言うような感じ。 最後の二行だけ、急に静かに独りで語る、感じに「聞こえ」ました。 「高架を矩形波で kの音の連鎖の硬質感とか・・・胸に開けたピアス、ここは、普通の読み方をすれば乳首ピアスになるのか?と思いながら、胸にぽっかり空いた穴、を連想しました。私だけかもしれませんが・・・。 「あたしたち自身を包んで さしだすために 取り返しに行こう、 この二重構造というのか、ある種の通過儀礼のような、供儀(のようなもの?)に供するために、自分たち自身を取り返しに行く感覚が面白かったです。 学校、に閉じ込められていた「あたしたち」を取り返しにいく、ような。
0ネット詩のある頂点を極めている気がします。 最初の鍵括弧だけなんですよね。終わりは括っていない、何故ならばそもそもバーチャル空間の発言ってそういうものじゃないですか。 たった一人で、全く見えない不特定多数に言葉を差し出す、その感覚。 そして、君に触れて、僕とリアルで繋がることをこの詩はある意味否定している訳です。 ・・・確かに、言葉だけでリンクしている世界はとても不自由で、 でも、じゃあ君とリアルで愛し合ったら、何か救いがあるのか?っていうとそれはわからない。 わからないんですよ、本当に。 あるいは、君はノルウェイの森の直子のように世界からさよならしてしまうのかも知れない。 それよりも、より大きなもの(ここでは、吹き上げられたシーツと言う比喩になっていますが・・・)を取り返しに行こう、というメッセージのように私は読みました。(たぶん、読み切れていないと思いますが。) いい詩だなと。
0まりもさんコメントありがとうございます。群読、なるほど言われてみれば。卒業式で在校生とやる「呼びかけ」ってあったなぁなどと思い出しました。 朝顔さんコメントありがとうございます。この終わり括弧外しの形、今やほぼ私の常套手段と化しているきらいがあるのですが、最初はやはり朝顔さんが仰ったようなことを考えながら使い始めたのだったかなぁ、と。
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