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おごっつぉ
おやまにおやまに火が灯る 大宮さまの鳥居火だ おうまがおうまがかけている 白馬岳が冴えている お腹にお腹に命が宿る やあ おまつりだ 赤飯だ 裏にすんでる じいさまが えっちらおっちら歩いてく 裏のじいさま亡くなった お腹の大きなよめさまが えっちらおっちら おごっつぉこさえる うんせうんせとうまれたよ 大きな大きな男の子 見たじいさま方口々言った 裏のじいさまによく似てる おんなじ名前つけられて 五年十年七十年 じじさじじさじいさまと 呼ばれてちびらを可愛がる じじさにゃまごができたとさ じじさになった男の子 えっちらおっちら歩いてく おなかの大きなよめさんが おごっつぉ準備しているよ
おごっつぉ ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 883.2
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-05-13
コメント日時 2017-05-30
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
あきらさんの御作は、いつも人間の業。輪廻と言うものを象徴的に書かれていらっしゃるのだなと、 漸くにして気づきました。 この詩のキーは、ずばり題名の「おごっつぉ」だと思います。 ググって見ましたら、長野の方言で「御馳走」の意味合いなんですね。 この一語の強さが、御作品全体をきりりと締めていらっしゃるように感じます。
0リズムが、・・さすがに、古い気が、します・・・・
0祭り、とは何か。そんなことを考えました。死んで生まれる、「死」が穢れではなく(穢れとなる暇なく)命の祝祭に取り込まれていく。鳥居(死者の魂が鳥となって宿るところ)その赤さ、赤ん坊の赤さ、赤飯の赤さ、白馬岳の白さ・・・。 おごっつぉ、というのは、命が生まれたことへのお祝いの膳だと思っていたけれど、あきらさんの詩を読んでいると、無事再生したこと、無事輪廻転生したことのお祝い、という気もしてきて、永劫回帰の世界観まで感じられて、怖いような面白さがありました。 もっとも・・・そうした世界観の表明、ということが先に立ちすぎて、全体に観念的になっている。リズムの面白さや音の繰り返しの面白さを民謡風に重ねてみよう、という意識が強すぎるようにも思います。
0大変、リズムが心地よいですね。冒頭の「お音」が断続的に10行以上続き、最後の4行も「お音」で締めくくられている。 しかもタイトルまで「お音」の「おごっつぉ 」^^ こういうリズム感のある詩はともすると内容が希薄になりがちですが、どこか懐かしい民話の口調を借りて 輪廻転生の物語がしっかり語られていると感じました。 これは一つの思想と呼び変えても語弊がないように思います。 私の記憶違いでなければ、たしかあきらさんは「私は女です!17歳で~す!」とツイキャスで語られていた方ではなかったかと思います。(違っていたらゴメンなさい) 現代詩で若い女性がこのような詩をものされるということに、私(67歳のおっさんですw)は、何故かとてつもない希望を見てしまうのです。 何故でしょうね? 現代詩が分かりにくい昏迷期にあるからでしょうか? 詩の世界に限らず、世相そのものがこのようなストレートな物語を避けるからでしょうか? ともかく、物語が今後、実社会との軋轢の中で、どのように変遷していくのか 楽しみでなりません。 (ちなみにツイキャスからは詩作に関わる強い意志を感じ取りました)
0そうです。ツイキャスで謎のアピールをしていたやつが私です。 わたしのふるさとは、人が死ぬと、その前にご馳走並べて酒盛りをするんです。そこになにか不思議な死と生についての親しみを感じて、書きました。 あと、裏のとかそういうのは、昔からある地区だと、よくある事なのです。いつでも、裏のじいさまは、いるんです。
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