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生活残響
メロディから語り合った公平性が 真夜中の商店街で破壊された きみとぼくの不思議な連鎖を 真新しい価値観で改竄された ありとあらゆる普遍が 無意味にこの関係を浄化して メルヘンとファンタジー 満足するまで軽蔑すると 退路を育てる覚悟が生まれてきて 夕方、果てが見えるおやすみの前では どんなに強い武器も役に立たないから きみが口にした言葉を全部 五線譜から外れた音符として永久に残す 予感ありきの日没を見る だからぼくは きみを別枠に配置して歌うことにした
生活残響 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 941.5
お気に入り数: 0
投票数 : 0
ポイント数 : 0
作成日時 2017-04-12
コメント日時 2017-05-05
項目 | 全期間(2024/11/21現在) | 投稿後10日間 |
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叙情性 | 0 | 0 |
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エンタメ | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
小さな恋のメロディが流れ出したら メルヘンがファンタジーになる ぼくときみが共感する 核兵器戦争の開幕にあって 例の交響曲をヘリコプターでばら撒いたら 永久に予感だけがぼくたちの幸福 タムラアスカさん 投稿有難う御座います。 これは『生活残響 』からインスパイアされた共感詩です。
0三浦果実さん> この詩が生まれるためには わたしが投稿しなければならなかった というドラマに感動しています。 こうした形のレスポンスは嬉しいものですね。 ありがとうございました。
0花緒さん> レスありがとうございます。 まず文法について。 ご指摘を受けるまで気づかなかったのが事実です。 言われてみればそうですね。 >きみとぼくの不思議な連鎖を 本来なら「連鎖が」とするのが正しい文法です。 初歩的すぎて笑ってしまいます。 お恥ずかしい話で失礼しました。 次に 別枠に配置して歌う、について。 「なにか思想に基づく話をしているのか」 「雰囲気重視のゆるふわポエム系なのか」 どちらも正解であり誤りであるというのが答えです。 花緒さんが「なんとなく後者っぽい印象」を持たれたということで、わたしとしてはそれが一つの解釈と受け止めています。 この詩を書いた目的は、ルビを振ってもらうことでした。 そういう遊びを仲間としていて、好きなところにルビを振り、そのルビによって詩を完成させるというもので、厳密に言えばこの詩は未完成です。 読む人(ルビを振る人)に解釈を委ねるというコンセプトで作りましたので、わたしが意識したことは「多様な解釈が生まれる可能性を持つ詩」を書くことでした。なので文法のご指摘は本当に恥ずかしいです。 ざっくりと「恋愛詩」のイメージではあります。あと音楽がポイントです。 余談ですが、仲間は「別枠に配置」に「とくべつに」とルビを振りました。「生活残響」というタイトルは詩を読んだ仲間が付けてくれたタイトルで、わたしがそこに「エキシビジョン」とルビを振りました。 読んでくださり、ありがとうございました。
0歌詞的な印象の作品だな、と思いながら読んでいき(音韻やリズム感を大切にしている、という意味)最後に「きみを別枠に配置して歌うことにした」と出て来て、なるほど、と納得。 一連目、~が、~た、~を、~た、という語尾は、~が、の連投になるのを無意識的に避けたのでは、という気がしました。「公平性が」は、確かに「主語」かもしれないけれど、更に厳密に言うなら、「(私は)メロディから語り合った公平性(というもの)が/真夜中の商店街で破壊された(ということを、記述している)」という隠された主語(主体、というのか、この場合・・・)が存在しているので、「連鎖を」を「連鎖が」と見た目の主語に直したとしても、なんとなくギクシャクするのではなかろうか。こちらは「(私は)きみとぼくの不思議な連鎖(というもの)を/真新しい価値観(というものを持つ人々の妨害)で改竄された(ことを記述している)」ですね・・・。 「満足するまで軽蔑する」「退路を育てる覚悟」、おやすみ、と武器、の並置、など、驚くような組み合わせを自然に引っ張って来るところが、新鮮でした。「きみが口にした言葉を全部/五線譜から外れた音符として永久に残す」ここは、言葉にならない思いを「詩」として残す、というような、詩論的なものの現れとして読めるような気がします。 レスの中の、ルビ、という部分・・・面白いというか、もったいない、というか・・・ルビを振れないので仕方ないのですが(カッコにいれて、後ろにつけても間が抜ける)、見た目の文字と、音のズレがハウリングするような感覚も面白いですね。
0まりもさん> レスありがとうございます。 文法面でのフォローにまず感謝です。 まりもさんのような読み方をして頂けるとこちらとしては救われた気持ちになります。笑 しかし皆さんがそうした読み方をされる訳では無いので、隠れた主語だとしても基本(文法)がしっかりしていなければバリエーションとして受け止められないので反省点ではあります。 わたしは朗読する為の詩を書くことを15年程続けているので、音韻やリズムに重きを置くことが癖づいている気がします。それは黙読しても気持ちがいいし、っていう感覚でもあります。 ルビについてですが、ネット上だとどうしても後ろカッコになってしまうので、見た目が残念ですよね。 なので、同人誌や画像といった媒体で完成形を発表するようにしています。 後ろカッコも少なければ煩くなくて、まさに仰るような「ハウリング」の感覚が味わえて、詩が「おもしろい」と思えます。 余談ではありますが、「生活残響」は画像にして自ブログで発表しました。 読んで頂き、ありがとうございました。
0本作は、非常に一つ一つの語彙に、明確な意図みたいなものを感じる作りになっていると思います。なかたつさんと僕で色々この詩の語を一つ一つ見ていったのですが、それらを解剖してつなげていくと、ちゃんと繋がっているという事が「感じられる」。これはどのように描かれたのか、みたいなのは僕はわからないけど、そう読み取れたという事と、そういう風に感受出来たという事が、この詩の強さの一つである事は間違いないと思うんです。 >生活残響 というタイトルから、 >夕方、果てが見えるおやすみの前では >どんなに強い武器も役に立たないから >きみが口にした言葉を全部 >五線譜から外れた音符として永久に残す >予感ありきの日没を見る > >だからぼくは >きみを別枠に配置して歌うことにした 五線譜から外れていく、音として表記されない音、生活の音、或いは残響。 きみとぼくの関係をメロディから外していくという所で歌うというオチが、タイトルにやけにリンクして独特の感情がむくむくしてくる。 必然的に配置された語彙から立ち上ってくる、計算高いポエジーみたいなもの、を僕は感じてしまう。そう、そういう意味でこの作品はとても巧い作品だと思います。
0hyakkinさん> コメントありがとうございます。 この詩をつくるときに意識していたのは「音」でした。 メロディ、五線譜、音符といった直接的に音を意味するものから、破壊、メルヘン、おやすみ、など音を連想するものまで、言葉に音を乗せるイメージでした。もともと、この詩は友人にルビを振ってもらうことがいちばんの目的なので、正確に言えばルビのない段階ではわたしとしては未完成の詩です。 ルビを振った友人が「生活残響」というタイトルを付けたのですが、残響という言葉にも音が関連しているあたり、友人にもこの詩に「音」がイメージされていたのかもしれません。 作成中は無意識でしたが、意図的であると「感じる」と読み手の方に与えたということは、無意識の意識で計算し、言葉を配置したのだろうと思います。 きみとぼくの関係をメロディから外し、歌うということが「生活」の「残響」であるということ、そこにある感情を想像して頂けたことをとても光栄に思います。 ちなみに、上のレスでも書きましたが「生活残響」のルビを「エキシビション」と振りました。語感で振ったのですが、この語感もまた、「音」なのだろうなと感じています。 今回頂戴したレスポンス、とても嬉しいです。 無心であればあるほど、意図が明確に示されるのかもしれないという期待を抱かずにはいられません。 これからも自分を信じて、詩をつくっていきたいです。 ありがとうございました。
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