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「近代的抒情詩」、あるいは星菫の余韻
どうしてだろう 星がまたたく中で ゆっくりと僕の魂が削られていくのは 最高密度という言葉を使うたびに 僕の悲しみの密度は増えていく その夜の青色のごとく 嵐こそが花の喩えであるというたびに 僕の心の中の風景のそれらは あっというまにぼやけてしまうんだ 人生だけがさよならを意味できるといえば 僕の辞書において人生もさよならも いよいよ不明瞭なものになってしまった 有機交流電燈は夜の果てに点滅する 僕は星と菫の花束をそっと掲げた 夕焼け空のために その空に抱いた情理を詩に綴るために 雨にうたえば世界はそっと碑文の中に 「近代的抒情詩」、あるいは星菫の余韻 僕はそれのために書いている それにどうして罪があるというのだろう どうして偽物だと蔑まれなければならないのだろう それが美に忠実だということの その事実を、どうして否定されてきたんだろう どうして心の迸るままに綴ることが許されなかったんだろう
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「近代的抒情詩」、あるいは星菫の余韻 ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 516.5
お気に入り数: 0
投票数 : 3
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-10
コメント日時 2025-04-13
項目 | 全期間(2025/04/16現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
平均値 | 中央値 | |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
ゆるやかなテンポが心地良いです。 後半は抗議文でありながら、 怒りや悲しみは感じられず、 ただただ透明です。 私は良く解らないのですが、 透明であることが、 「近代的抒情詩」の特徴なのでしょうか? それは、それで美しいと思うのですが、 こういう場合は、 感情を込めても良いのではないか?と思いました。 ありがとうございます。
1きれいな文章だと思いました。 あえて弱みを言うなら、きれいに書かれているでしょうか。 情はきれいなだけのものではなくて、汚れていたり、醜かったりもする。 でも、そういう感情も濾過することができて、濾過された悪感情のきらめきもまた、彩りを豊かにしてくれると思います。 この作品にも、反発心があって、それは火花になっていると感じますね。 個人的には、抒情詩はとても大事だと思っています。
1コメントありがとうございます! 実際、抗議文であるのは確かですね。 その要因については相手が”著者不明”という前提なので言いようがないけど……。 レモンさんにとって僕の詩が透明なのは、おそらく僕が模範とした詩人である尹東柱が透明な詩を書いていたからだと思う。彼の詩は透き通っているんだ、本当に。(あまり知名度はないけれど) 不思議なことに、彼の詩が結構染み付いたからか、どんなに感情をこめようと試みても、透明なものに変換されていくのだ……。 ※レモンさんは過去の詩人の詩集を読むことを避けているだろうけれど、この人に関しては読んでみるのもそう悪くはないと思う。
1コメントありがとうございます! まあ、反発心で書いたのは確かなんだよな。 僕「うわあ、この著者不明な人、近代的抒情詩をとにかくハリボテ呼ばわりしている……ううむ、気に食わないがこの2025年3月のBレビューのコメ欄で抗議しても、これがサイトの上に延々と来るような地獄になるぞ……そうだ、詩で語ろう。何か言いたきゃ作品で語ろう」 ……という感じの思いで書いたからね。 それでもなお綺麗な作品に仕上がっているのは、まあ僕の方向性ゆえともいうべきか。どんな根底があれ、きれいなものを書きたいというのがあるんだ。
2書を捨てよ、街にでよう。 そしてナンパしましょう。 ナンパがいやなら、浄水器の訪問営業でもしたらいいのに。 そうしたほうが、よっぽどマシなものが書けると思うんですけどね。
22025年現在において近代叙情的なアプローチをどうしていくかなんですけどねーなんかよくわからんが色々な詩の形態があるけど、僕は行き着く先は叙情詩(抒情詩)なんだと思ってるよん!無感情・無感動のまま詩を書けるわけないし書き始めないし、何かしら心の動きがあって詩を書き始めるのだからねー(僕自身は偽物書きだとハリボテ詩人だと自認していますが)テイムラーさんには信じる道を進んでいってほしいなー(悲しいを悲しいってそのまま表せるのは勇気の要ることですしね)また何書いてんだかわからなくなりましたが、菫は可憐だということですねー
1『2025年3月のビーレビュー』のコメント欄からの流れで書かれている作品だと思うのですが… 私も美に拘って詩を書いてきたのですが、本当の『美』というのは人を動かす何かがあると思うんですね。私の作品に人を動かすそれがあったかと言えば無かったと思っています。評価も作品に見合った薄いものだったと思う。 『2025年3月のビーレビュー』の筆者さんの言わんとするところはそんなところではないかな、と読みました。あなたのコメントに誠実にレスポンスされただけだと思いますよ。そしてこの作品にも誠実にコメントされている。 酷評もまた受け止める器がないと本当の美に近づくことは出来ないのではないかと思いました。
1嵐こそが花の喩えであるというたびに 深いですね。
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