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水際の正体<初めより前に>
目の前のことではなく 別の場所に意識が持っていかれてしまう状態が 日常化していくと 空気の暖かさや木の香り 目の前で語りかける身体さえもが アクリル板で隔たれた 向こうの世界の出来事のように感じられる 身体感覚の何かが失われて "わたし"というものが ひどく曖昧になっていくようだ 洪水のように日々流れていく たくさんの情報の中に埋没した 幽霊のような〈からだ〉たちを 肉付けすることを試みる 身体の実存性を 線のような物体としての輪郭ではなく 生命の気配そのものを 実体として捉えたい 曖昧で、けれど確かにそこにある 波打ち際のように 例えば、枯山水を見るような 思考と身体の速度が乖離することのない時間に 心を寄せる
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水際の正体<初めより前に> ポイントセクション
作品データ
P V 数 : 430.5
お気に入り数: 0
投票数 : 1
ポイント数 : 0
作成日時 2025-04-02
コメント日時 2025-04-05
項目 | 全期間(2025/04/07現在) |
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叙情性 | 0 |
前衛性 | 0 |
可読性 | 0 |
エンタメ | 0 |
技巧 | 0 |
音韻 | 0 |
構成 | 0 |
総合ポイント | 0 |
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叙情性 | 0 | 0 |
前衛性 | 0 | 0 |
可読性 | 0 | 0 |
エンタメ | 0 | 0 |
技巧 | 0 | 0 |
音韻 | 0 | 0 |
構成 | 0 | 0 |
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※自作品にはポイントを入れられません。
- 作品に書かれた推薦文
枯山水。 見事です。 花咲き乱れる庭よりも、 こころに沁みます。
0読んでいただき、ありがとうございます! 花咲き乱れる庭も好きですが、 外からの多大な情報に溺れてしまいそうになるので 自身と、その外とのことに思いを巡らせるなら 枯山水だろう、と。
1気配と言えば、妖怪でしょうか。生命の形は様々ですよね。
1読んでいただき、ありがとうございます。 なるほど、妖怪というのは全く考えていませんでしたが、それはアリかもしれません。 視覚からの情報はとても大きいものですし、特にデジタルデバイスの普及によって、 昨今では視覚的インパクトのある表現が好まれているように感じています。(あくまで個人的な感覚ですが) そのこと自体は否定しませんが、音、香り、質感、皮膚感覚・・・、 もっと身体全体を使って世界を受け取りたい、と感じています。
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