川辺の屑 - B-REVIEW
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PICK UP - REVIEW

ことば

ことばという幻想

純粋な疑問が織りなす美しさ。答えを探す途中に見た景色。

花骸

大人用おむつの中で

すごい

これ好きです 世界はどう終わっていくのだろうという現代の不安感を感じます。



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川辺の屑    

蒼白を顔面に塗った若者よ 全てを捨てて何処へ行く? 釈迦の真似事をしたところで その腹の贅肉は隠せない 己が船を笹舟と呼ぶが この目には立派な木船に見える 穴の開いたぼろの服 それはお前の誇りなのか? 縫い直しもせず 見窄らしさを装う その憎いほどに艶やかな頬 不幸を歌い不幸に酔う 悲劇を演じるお前だけの舞台 自己陶酔はお手のもの 嗚呼なんという蠱惑的な遊戯! 惨めな運命ごっこに夢中なお前は 剣山刀樹には目もくれず 川のほとりを選り好んで ふらふらと遊んでばかりいる 対岸を見つめ 羨ましい、羨ましいと じっと佇む渡し守に 甘ったるい声で話しかける 渡し守は口を閉ざして 静かに遠くを見つめている この世で最も甘美なこと それは三途の夢に溺れること 自らの命を人質にとり 儚さで人を殺す これほどの道楽があるものか さもしい悦に首まで浸る そのぬるま湯はさぞ心地よかろう ゆったりとした湯船に 肘をかけ脚をかけ 泥に塗れて坂を登る人間を せいぜい低みから鼻で笑っているがいい お前の墓石はいずれ葛の蔓にすっかり覆われ その強欲な植物の胎内に閉じ込められる 後世に残そうと企んでいた歴史も 無惨に喰い尽くされるのだ さあ お前の望み通り 今までも、これからも、 永遠に惨めな生活が待っているぞ ごっこ遊びが本物になって さぞ嬉しかろう そうだろう どうぞ安心して欲しい 三途の川の渡し守は 毎日欠かさず その蔓に水を与え続けるから 墓石を飾る植物は蓮の華がよかったか? 残念、それは泥の中でしか咲かないんだ


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川辺の屑 ポイントセクション

作品データ

コメント数 : 4
P V 数 : 268.3
お気に入り数: 0
投票数   : 2
ポイント数 : 0

作成日時 2025-04-02
コメント日時 2025-04-02
#現代詩
項目全期間(2025/04/04現在)
叙情性0
前衛性0
可読性0
エンタメ0
技巧0
音韻0
構成0
総合ポイント0
 平均値  中央値 
叙情性00
前衛性00
可読性00
 エンタメ00
技巧00
音韻00
構成00
総合00
閲覧指数:268.3
2025/04/04 21時10分10秒現在
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    作品に書かれた推薦文

川辺の屑 コメントセクション

コメント数(4)
レモン
レモン
作品へ
(2025-04-02)

素通りしようかと思いましたが、 素通りできませんでした。 イメージとしては告発文、いえもっと鋭く厳しい弾劾文。 だれに?自分自身に?

1
テイムラー隆一
テイムラー隆一
作品へ
(2025-04-02)

僕も「あの啓蟄を書いた砂柳さんにしてはやけに狂暴な感じだなあ」と思って、レモンさんと同じように素通りできずに読んでみることにした。 さて、こういう詩は素直に「なるほど、これは自戒」なんだなと読み進めるべきなんだろうか……それにしては、どことなく、文章の攻撃性が作者以外に向いているような気もするけれど……。

1
おまるたろう
おまるたろう
作品へ
(2025-04-02)

技巧とユーモアでパカッと割ったら、あとは中に何が残っているのだろう?...そこが唯一気になるポイントです。この「渡し守」はいったい何者なのか?

1
万太郎
万太郎
作品へ
(2025-04-02)

別のサイトで自称詩人を揶揄される方の文章がいくつか載っていました。 イメエジとしましては、弱肉強食社会において武力に敗れたものが、芸術詩文などの世界で一等賞を目指そうとするものの報われず、自分は死んでから認められるのような妄想に取り憑かれ、果てていく姿を笑い飛ばしているような印象です。 なんだか不思議と自分の鏡を見るような文章ですね。売れない詩人書きはこのような自嘲を書きがちなのかも知れません。

1
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